森田石材店ブログ - 石工のひとりごと -
お地蔵さまの修復
2017年05月09日 08:00

只今、大規模な墓地の改修工事をさせてもらってます。墓地の入り口には必ず「六地蔵さま」がおられます。
六地蔵様は、あの世とこの世の境目におられて現世も来世も守ってくださっています。
さて、この墓地の六地蔵さまには、享保7年と刻まれていたので、約300年前のものです。是非ともこのお地蔵さまを使ってほしいご要望もあり、洗浄と修復を行いました。お地蔵様の光背の頭の部分が破損していた為、同じ石を探して修復しました。
今は色の違いがはっきりしていますが、年数が経つと近い色合いになるでしょう。
これから100年、200年とあの世とこの世の守り神としてお世話になります。
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晋山式
2017年04月30日 08:00

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石材加工パート2
2017年04月23日 08:00

前回は原石の石を大口径という大きな機械で切断しました。
次に、切削した石の上面の周囲を、「水垂れ」加工をします。これは、石が平だと雨水がたまり水アカがつきやすいことから、このような加工にしています。
さらに、この面をすべて磨いて台石は完成です。次に文字が彫刻してある仏石を再研磨します。削る厚みは1~2mmですので彫ってある文字には影響はありません。
これぐらい削ると水アカどはきれいに取れ、ピカピカの面がよみがえります。
こうして全ての石を再研磨することできれいなお墓がよみがります。
この石を実際に建てたのが下の写真です。お墓を再度建てる時には、地震に強い免震施工を行いました。これで安心です。
今回のお墓のリニューアルは石の磨き直しでしたが、本当に生まれ変わった様になりました。まさに、リボーンですね。
お父様が40年前に作られたお墓を息子さんがメンテナンスをされました。こんなお墓の継承も素晴らしいなと思いました。
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宮沢賢治と石屋さん
2017年04月17日 08:00

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供養の多様化?
2017年04月07日 08:00

弊社には葬儀会館があります。
そこでいつも葬儀をしておりますが、私がさまざまな葬儀を見ている中では、普通の方が葬送という儀式をないがしろにしているようには全く見えません。
以前よりも、近親者やご近所の方のお別れの仕方については、心のこもったお声がけなどをよく目にします。
こんな光景とは対照的に、よくワイドショーなどで見かける宗教学者が「ゼロ葬」を提唱しています。
「火葬場で拾骨をしなければ勝手に処理してくれるから、遺骨の心配もいらず、あとは何もお金はかからない」だそうです。
そして「高齢者の死は大往生、その死者のために遺族が功徳を積む必要はない」「親子はギブアンドテイク、親が子に受け渡すものが少なくなり恩が減った分、子が孝行する必要もない」というようなことが書かれています。
こんなことを言っている宗教学者がいるのは仕方ない(言論の自由なので)としても、その意見をもてはやすように取り上げるテレビやマスコミが残念でなりません。
さて、今から22万年前に古代ネアンデルタール人は遺体を埋葬していました。
古代人だから知能が低かったかといえば、そうではなく、むしろ今の人間よりも発達していたのではないかとも考えられています。
その根拠として脳の大きさがあります。現代人の脳の容積は1450cc、ネアンデルタール人は1600ccで、人類史上もっとも大きな脳を持っていたようです。その彼らが埋葬を始め、献花をし、石を置いていました。彼らの頭の中ではどのように理解されていたのでしょう。とても興味があります。
世界中でこれに近い習慣は累々と続いています。少なくとも死者を粗末に扱う民俗を私は聞いたことがありません。
一昨年から昨年にかけて「墓じまい」が急速に増えました。テレビの影響が大きかったのだと思いますが、今年に入りその数が減少しているようです。
もちろん仕方なく墓を撤去しなければならない方もおられますが、多くの人が「何かおかしいぞ」とお感じになったのかもしれません。
冒頭に葬儀のお話をしましたが、納骨の際も同様に感じます。凛とした空気の中で、しめやかに納骨されます。時には小さなお子さんも一緒になってされます。
近年、納骨をされている方は、昔よりももっと儀式を大切にされているように見受けられます。葬送のカタチは多様化しているといわれますが、送る気持ちは同じだと私は思います。
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大口径で原石加工
2017年03月06日 11:00

私の友人からお墓のメンテナンスの相談がありました。
お父様が一昨年お亡くなりになり、お墓参りに行くたびに「一番下の大きな台だけ汚れが取れにくい」とのご相談でした。
文字が彫ってある(仏石)と、その下の台(上台)は磨いてあるのに一番下の台(下台)だけザラザラしている?「40年前に親父が頑張って作ったお墓なので、きれいにして守っていきたい」と友人の思いを聞きました。
そして、お墓を確認しました。昔ながらのよくある作り方です。墓石全部を同じ石で作ると値段が高くなるため、一番目立たない台石だけ安価な石にしてあります。しかも磨かずに使うと価格も抑えられるのです。
昭和40年代までは、よく見かけた加工方法でした。そこで、
提案1.今の台石をもう一度研磨して使う方法
提案2.既存の墓石と同じ石で新しくする方法
友人からは、「プロから見たらどちらか良いの?」と聞かれました。
もちろん提案2の方が費用も多くかかります。しかし、この先で後悔だけはしてほしくなかったので、提案2の同じ石で新しく作ることを勧めました。
昭和40年代は、京都から福知山、丹波の地域は愛知県岡崎市の石が多く使われていました。
友人のお墓も岡崎市から採掘している「宇須石」と言われる石で、現在も庭灯籠などには、よく使われている石です。
この写真は、宇須石の原石を切っているところです。直径1.8mの円盤の刃にダイアモンドが付いたもので大口径というものです。
切断が終われば、7~9工程ある研磨作業になります。続きは次回に書きます。
私が惚れ込んでしまった石
2015年09月11日 08:00
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六地蔵様の役目
2015年09月09日 14:27
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神様のこともいたします。
2015年09月07日 17:09
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