森田石材店ブログ - 森田石材店あれこれ -
新しい石塔入荷しました~開楽(ひらく)型~
2021年01月18日 08:00

本店 山崎です。
本店展示場にまた新しい石塔を入荷しました。
それがこちら・・・
「開楽(ひらく)型」です。今まで、滝野店には展示していたのですが、本店に展示するのは今回が初めてです。
まず一番最初に目が行くのが扉の部分だと思います。
ここが開楽型の一番の特徴です。
一般的なお墓は、水鉢を動かして納骨します。重くて大変です・・・
でも、開楽型は観音開きの扉で簡単に開きます。
扉を開くと、少しのスペースがありその奥に納骨堂への扉があります。この内側の扉を開いて納骨します。
開いたところのスペースにはちょっとした掃除道具を入れておくこともできますし、お参りが終わった後に湯呑と線香立てをしまっておくこともできます。
いろいろな形の中から気に入ったものをお選びください。
1700年前から使われている石の納骨堂
2020年09月01日 08:00

滝野店の中村です。
今回お世話になったお客様は夫婦墓を建立されました。
当初国産石材での墓石建立を検討されていましたが、ご予算の都合上かないませんでした。
しかし、
「墓石本体は外国産でも、直接ご遺骨を収める部分の納骨堂(カロート)を国産にされてはいかがでしょうか?」
という私の提案に賛同いただき、納骨堂を国産石材に致しました。
納骨堂に採用した石は「竜山石」という石です。
竜山石は地元兵庫県の高砂市(宝殿)で採掘される石です。
この石、実は1700年前から石の棺として使われている日本で最も歴史のある石です。
古墳時代には権力者の石の棺のほとんどにこの石が使われた為、「大王の石」とも呼ばれています。
私の住んでいる丹波篠山市の雲部車塚古墳の石棺もこの竜山石が使われています。
竜山石の特徴は、均質で粘りがあり、細かい加工が可能です。耐火性に富み、風化しにくい石です。
石色も青色・黄色・赤色(希少)の3色があり、水磨きをする事でやさしい肌ざわりを得ることができます。
今回制作した竜山石の納骨堂(カロート)がこちらです。
温かみのある黄色を採用しました。
納骨堂(カロート)は地中にある為、見た目では全く分からないですが、是非こだわって欲しいところです。
大昔の灯籠を移設
2020年08月17日 08:00

代表の森田です。
今回は灯籠(五重塔)を静岡県から丹波に引っ越しです。
灯籠といってもかなり昔のもので、製作時期は不明ですが加工・細工などから考えると鎌倉・室町時代頃のものかと思います。
当然傷みもかなりあるので、一番苦労したのが解体です。繋ぎ目をセメントで固定してあったので慎重に蚤を使って外しました。
外すとパーツごとにサラシで巻いて傷つけないように荷造りをして持ち帰りました。
次に工場で仮組みをします。
改めて組み直すとかなり歪んだ形で組まれていたので、修繕をしました。
付着しているセメント部分を「コンプレッサーノミ」で剥がし、1パーツごとに重なる部分を「ガタつき」が無いようにノミで削りながら、修繕をしました。
お客様の玄関先に設置。
なんとも自然な趣きになりました。
年月の経った「石の汚れ・苔」は最高に美しいですね。
石の紹介「庵治石中目」
2020年07月31日 08:00

仕入れ担当の森田です。
本日の石の説明は「庵治石中目」です。
お客様とお話していると、庵治(あじ)は聞いたことがあるという方は多いです。やはり関西では大島石と並ぶメジャーな石です。
庵治石は大きく分けると細目、中細目、中目があります。高価なことで有名な庵治石ですが、そんな中で比較的お手頃なのが、この「中目」なのです。
ではまず物性データからご紹介します。
名称:庵治石中目
採石地:香川県高松市
見掛け比重:2.67t/m3
吸水率:0.200%
圧縮強度:167N/mm2
岩石分類:花崗岩
庵治石中目は有名すぎる「細目」の影に隠れて地味に感じますが、とても落ち着いたいい石です。色目は少し青みがある淡い感じが特徴です。石そのものは非常に硬く、ノミ切り仕上げの五輪塔などを見ても、その硬さが伺えます。硬さを表すモース硬度というものがあるらしいのですが、そのモース硬度は「7」。これは細目と同じなのだそうです。
先日、展示品で久々に新しい中目が本店に入荷しました。現在の展示品はお客様のもとへ行き、これと入れ替えになります。新しい中目もぜひご覧ください。
【カテゴリ】
お墓の展示場
見学会
6月13日(土)~21日(日)
9月19日(土)~27日(日)
11月14日(土)~23日(月祝)
2021年1月16日(土)~24日(日)
3月20日(土)~28日(日)
6月12日(土)~20日(日)


