森田石材店ブログ - 石のお話 -
お墓の霊標、墓誌
2021年12月13日 08:00
本店 山崎です。
ご存知の方が多いと思いますが、「霊標」「墓誌」とは、墓石などの横に建てて、戒名(法名・名前)・没年月日・お名前・亡くなられた年齢を彫刻するものです。
弊社では、一般的に「霊標」「墓誌」と言えば、この写真のものの事を言います。
これは、必ずしも建てなかればならないという事はありませんが、代々のお墓を建てる場合、そこへ亡くなった方の戒名、亡くなられた日付などをきざみます。
ですので、誰がそのお墓に入っているのかを一目で知る事が出来ます。
私自身もそうですが、自分の祖父母は亡くなった日や名前を正確に思い出す事は出来ます。
しかし、祖父母の親となると会った事もありませんので、亡くなった日を正確に言う事も出来ません・・・。
名前もうろ覚えです・・・(ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんごめんなさい!)。
でも、墓地へ行き霊標を見ると知る事が出来ます。
私の子供も、生まれる前に私の祖父母ともに亡くなりましたので、もちろん会った事も名前も知らないと思います。
でも、お墓参りへ行った時に、霊標を見ながら伝える事が出来ます。
どんな人だったのかを教える事も出来ます。
墓地のスペース的に置けないといった問題もあるかと思います。
弊社には先ほど、紹介した霊標以外にも省スペース型霊標というものもあります。
このように、台の寸法が大きくないので、場所をあまりとらずに狭いスペースにも置けるものです。
さらには、
このように、外柵に一部に組み合わせて戒名板のみを建てるといったデザインも可能です。
様々な提案ができますので、墓石をお考えの際には合わせて検討してください。
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四神カロート
2021年11月02日 08:00
本店の山崎です。
お墓を建立される時に、方角(お墓の向き)を気にされる方もあると思います。
一般的によく、北向きは良くないなどと言われますが、これは迷信です。
とは、言うものの、やはりいざ自分が建てるとなると気になってしまいますよね。
出来れば、自分の良い方角で建立が出来れば良いのでしょうが、墓地の条件や規約などによって、必ずしもお墓の向きを決めることが出来ない場合もあります。
あまり気にしすぎるのも良くないでしょうが・・・そんな時は、お骨を納めるカロートだけでも、四神のついたものでされてはいかがでしょうか。
東の青龍(せいりゅう)・・・成功・出世・富を導く
西の白虎(びゃっこ)・・・安産・子宝・商売繁盛
南の朱雀(すざく)・・・幸福・家運繁栄
北の玄武(げんぶ)・・・健康・長寿
などをもたらすと言われています。
日本では、古くからこの思想を様々なところに取り入れてきました。
例えば、古墳。中の納骨室は方位が合わされ、壁画には四神を描いたものもあります。
四神にちなんだ事物は他にも数多くあります。
我々に近いところだと、豊岡市にある玄武洞。この玄武洞を含め周りにある洞窟には四神の名前がつけられています。
弊社には、そのそれぞれを象徴する色の石に彫刻し、4枚を組み合わせた 「四神カロート」を取り扱っています。
これでしたら、お墓の向きとは関係なく、仏様の入る納骨室を理想的な方位で据え付けることができます。
どうしても向きが気になるという方は、一度ご検討ください。
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玄関の石張りコーティング
2021年09月24日 08:00
代表の森田です。
20年前にお世話になったお客様から、「玄関の石張りの汚れが取れない、きれいにする方法あるかな~」とのご要望でした。
玄関の門の下は「水垢と銅板屋根からアク」が染みついていて、玄関ポーチの黒みかげ石にも「錆び・油染み」がついている状態でした。
「水垢とアク」は専用除去剤を塗りながら、ブラシで擦りながら除去しました。
水洗いをして完成。
かなり綺麗になりました。
錆びも専用除去剤を塗りこみました。
「紫色」になっているところが錆びに反応して除去しているところです・・・
が、錆びはなかなか完全には除去できませんでしたが、かなり薄くなりました。
最後は、「濡れ色になる黒みかげ石専用保護剤」を2回塗りこんで完了しました。
なんと新築当時のようにきれいになりました
さて、この状態がどれくらいの期間保つか?場所によってかなり違うと思いますが、最低5年以上は大丈夫だと思います。
今度は、お墓もコーティングしてご紹介したいと思います。
お墓にも備えを
2021年09月14日 08:00
本店の髙梨です。
台風が接近するとの予報の中で書いております。
「石は重たい。だから台風とか大丈夫やろ」と思われますよね。
一般的な御影石の重さの目安は30cm×30cm×30cmの直方体の大きさで約70kgで計算を致します。
例えば一般的な9寸角の棹石(◯◯家之墓と彫る部分)で約130kg、一般的な霊標板(戒名等を彫る部分)で約110kgあります。
意外と重たいでしょ?
けれどもそんな重たい石でも自然は簡単に倒していきます。
この写真は以前の台風で当社の展示品が倒れた一枚です。
「展示品だから…」と安易に考えておりましたので、簡易的な固定だけでした。
ですから、見事に吹っ飛びました。
風を受ける面積が小さければとも思っていましたが、こちらの写真はアルミ製の塔婆立が正面から風を受けて石を破壊して後方へ飛んでしまった時の一枚です。
製品も施工も問題はなかったのですが、自然の脅威にやられました。
地震に備えては免震施工がございます。
最近は「お墓の保険」もある時代です。
年々温暖化のせいでしょうか、自然現象も怖いくらいになっているように感じます。
安易に「簡単で安く」の考えではなく、末代までのお墓は特に「万が一」に備えてしっかりしたものを作って頂きたいと思います。
これから台風が多くやってくる季節です。影響も最小限に治まって欲しいと祈るばかりです。
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たまにはベトナムの石をご紹介
2021年07月13日 08:00
仕入れ担当の森田です。
外国産の石といえば中国産が主流ですが、インド産の石も負けないくらい人気があります。
そこに割って入ろうとしているのが今回ご紹介する「ベトナム産」の石です。
インドの石は高級材とされている石が多いのですが、ベトナム産はリーズナブルさがウリです。
スーラホワイト
目が粗い白系の石です。
小さな墓石には向いていませんが、大きな外柵や納骨堂などにはピッタリです。
私も2012年にベトナムに行った際にはこちらの山へ行きました。
広い丁場でまだまだたくさん採石できそうでした。
プレイクピンク
写真では分かりにくいですがピンク色の石です。
少し目が粗めですが洋風の墓石には十分に使えそうです。
中国のG663の代わりにはならないかもしれませんが、ちょっとだけ有望かなあと思いました。
ベトナム614
名前をつけた人が中国産のG614に似ていると思ったのでしょう。
しかし実物は茨城県の「やさとみかげ」の方が近い印象です。
ということで、結構いい感じの石なのです。
私が初めてベトナムの石材工場に訪問したのが2012年でした。
その時は建築材(板石や延石)は問題なさそうでしたが、墓石となるとまだまだハードルがたくさんあるという印象でした。
あれから約10年が経ち、ずっとコツコツと工場に指導され続けた方もおられるようで、最近では墓石はもちろん、大型の納骨堂等も製作できているようです。
ベトナムはまだまだこれから伸びる国のように感じました。
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お墓の花立
2021年07月07日 08:00
本店 山崎です。
今日はお墓の花立についてです!
お墓参りへ行かれた際に、お花をお供えされると思います。
墓石において、お花を供える場所は、もちろん「花立」と呼ばれるところです。
弊社での一般的なお墓の花立は、このようにストレートなタイプの物ですが、同じ石塔でも花瓶型と言う花立もあります。
このように、ストレートの物と比べて、どっしりと豪華なタイプです。
また、弊社オリジナルの石塔「匠型」の花立がこちらです。
花立そのものが、下台と一体化になっています。
花立が単独ではないので、隙間がなく掃除もしやすい作りになっています。
デザイン墓においては、円柱型にしたり壺型にしたり・・・とさらにそのバリエーションは更に増えます。
このように、一概にお墓の花立と言っても様々なデザインを選ぶ事ができます。
ぜひ、こんなところにも注目してみてください(^^♪
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お墓の拝場
2021年06月17日 08:00
本店の山崎です。
ジメジメとした嫌な天気かと思えば急に暑い日が続いたり…体調を崩さないように気をつけないといけませんね。
今日はお墓の拝場(手を合わせて拝む場所)について少し紹介します。
墓石の前に、拝石と言う石を置く場合が多くあります。
もちろん、必ず置かなければならないということはありませんので、なくても問題ありません。
さらにお墓の拝場が広くとれるという場合、以前にも紹介したように張石施工をしたり、大きな板一枚、さらには数枚を置くといった方法もあります。
真ん中の石の板の色に変化をつけるといったものも弊社でも展示しています。
↑こんな感じです。この拝場の石はツルツルで磨いたままの状態です。
もちろんこのままでもいいのですが、例えば・・・
このように、砂をあてる部分(ブラスト加工と言います)と磨いた部分を交互に残すといったデザインもあります。
格子模様もオシャレですよね。このようにお墓だけでなく、足元にも少し目を向けてみると、素敵なデザインを見ることができるかもしれませんよ(*^^)v
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お墓の高さ
2021年05月28日 08:00
本店 山崎です。
今日はお墓の「高さ」についてです。お墓を建てる時に、この高さを気にされる方は結構いらっしゃいます。
弊社の規格の寸法というのは、9寸角の墓石ならこの高さと決まっているのですが、中には「寸法指定」の指示が出て、高さを変更する事もあります。
この高さを決める際に、確認しておいた方が良い事があります。
①墓地の規約
霊園などによっては、高さ、もしくは総高に上限があるところもあります。建てる前には規格を確認してください。
②本家のお墓の高さ
同じ墓地に本家のお墓がある場合、先祖を敬う、本家を敬うという昔ながらの考えから、分家は本家より高さを低くする慣習があります。これは、①で述べた決まりではないので、必ずしも低くしなければならないという事はありません。しかし、親戚付き合いなど後々に色々と言われても困りますので、建てる際には一度確認してください。
③周りのお墓の高さ
先ほどの本家との高さにも似てきますが、たくさん石塔が建っているような墓地で、特に隣のお墓よりもあまりにも小さくなりすぎても見劣りしてしまいますし、反対に高すぎても目立ってしまいます。同じくらいに揃えていただくのがいいかなと思います。
最近では、洋墓も主流になりつつあります。
洋墓の場合、和墓と違って背の低いものが多いので、この場合は高さよりもデザインに重点を置かれるといったパターンもあります。
周囲より背は低くなるので、高さを重視するのか、デザインを重視するのかどちらか決めておくと良いですね。
なかなかイメージがし難いですが、この現場に建ったらどんな感じかな・・・と言った場合、図面はもちろんの事、現地写真とカラー図面を合成して見ていただく事も可能です!
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お墓の巻石
2021年03月04日 08:00
本店 山崎です。
寒さも少しづつ和らぎ、春ももうすぐかな~という季節になりましたね。
早く暖かくなってほしいなと思う反面、数年前から突然発症した花粉症(そんなにひどくはないですが…)に少し怯えています(笑)
さて、皆さんはお墓の周りを囲っている巻石というのはご存知ですか?
弊社では「外柵(がいさく)」とも呼んでいます。
実は、この巻石にも意味があって、墓地の境界線であり、またあの世とこの世をわけるという意味を持つとも言われています。
巻石の内側が、つまりは浄土の入口という考え方です。
この巻石にもたくさん種類があります。
もちろん、立地条件などで出来ない場合もあるでしょうし、また巻石をする場合でも、墓地の広さ、周囲の状況などによって変わったりします。
霊園などによっては、全て同じ形の場合もありますが…少しだけ紹介します。シンプルで弊社でも比較的よく出る形です。
左から、くり階段・前面階段・チューリップ型と弊社では呼んでいます。
他にも、前に門柱をつけたり(関東型)、石垣を積んでその上に巻石をのせて、高くする場合もあります。
本当に多種多様とでも言いますか、こだわれば十分にこだわることの出来る場所とも言えます。
その墓地に合わせて、最適な提案が出来るようにしていきたいと思っています。
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新しい石塔入荷しました~開楽(ひらく)型~
2021年01月18日 08:00
本店 山崎です。
本店展示場にまた新しい石塔を入荷しました。
それがこちら・・・
「開楽(ひらく)型」です。今まで、滝野店には展示していたのですが、本店に展示するのは今回が初めてです。
まず一番最初に目が行くのが扉の部分だと思います。
ここが開楽型の一番の特徴です。
一般的なお墓は、水鉢を動かして納骨します。重くて大変です・・・
でも、開楽型は観音開きの扉で簡単に開きます。
扉を開くと、少しのスペースがありその奥に納骨堂への扉があります。この内側の扉を開いて納骨します。
開いたところのスペースにはちょっとした掃除道具を入れておくこともできますし、お参りが終わった後に湯呑と線香立てをしまっておくこともできます。
いろいろな形の中から気に入ったものをお選びください。