宮沢賢治と石屋さん

2017年04月17日 08:00

森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
先日、研修で「石と賢治のミュージアム」に立ち寄りました。賢治とは宮沢賢治のことです。私は全く不勉強でしたので、彼がこんな風に石に関わっていたことを全く知りませんでした。
宮沢賢治は農業の専門家で特に土壌研究をしていたようです。当時の東北は酸性土壌で気候も厳しかったため土壌の改良が必要だったようです。彼は石灰岩を粉砕して肥料を作る東北砕石工場の社長と意気投合、そこで手伝うことになりました。
宮沢賢治ミュージアム_名刺.jpg
パンフレットに当時の名刺がありました。
商品名は「タンカル(肥料用炭酸石灰)」と命名、精力的に広めようと今で言う営業活動をしていたのかもしれません。
残念ながら、東京出張中に彼は倒れてしまいます。そしてその2年後、病状は回復することなく37才で永眠しました。出張に行ったトランクの中から、あの有名な一節が書かれた手帳が出てきたようです。
宮沢賢治ミュージアム_手帳1.JPG
列車の中で書き連ねたのかもしれません。
岩手県にはさほど有名な墓石に使う石はありません。しかし地層が古いため、この石灰岩や鉄鉱石、砂金など鉱物に恵まれています。
詩人だと思っていた宮沢賢治がちょっと近く感じ、昔の名作をもう一度読んでみたくなりました。

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