私が惚れ込んでしまった石

2015年09月11日 08:00

森田石材店
森田石材店
河原から大きな石を持ってきて、それに文字を彫っているようなお墓が昔はありました。
今でも残っていますが、中にはとても形のいいものがあります。
これは適当に拾ったものではなく、能勢石や小豆島石の形のいいものを選りすぐり作られたものです。
時代は変わって機械化が進み、石も切って好みの形に加工するようになりました。
それが今のお墓の形に定着しています。
でも不思議なもので、時代は一周して、また自然石を好む方が少しずつ増えてきました。
ご覧の石(下の写真)は宮城県の伊達冠石というものです。
伊達冠単品.jpg
この山の石は独特の黄色い皮があり、中の黒い部分は時を経るごとに茶色に深まっていきます。
この石に惚れ込んで、多くの芸術家が使用しています。
冒頭にご紹介した昔の自然石も、この伊達冠石も、無理に手を加えていない石の力の様なものを感じます。
自然のまま使えるのが一番魅力的なのですが、そのまま使える石は少なく、使うと無くなってしまいます。
そこで、自然の魅力を損なうことなく、大胆に作られたのが今回発表された「 玄 ~くろ~ 」シリーズです。
玄05(正面).jpg
上の写真が「 玄 ~くろ~ 」です。
普通の洋型の墓石に見えますが実際にご覧いただくとその違いが分かります。
石の表面の仕上げは水磨きという艶消しの仕上げです。
この技術は中途半端な磨きではなく、一度ピカピカになるまで仕上げた上で、
人の手で、砥石を使って丁寧にその艶を落とすことで生まれる仕上がりです。
ちょっとクドくなってしまいましたが、普段は石ばかり見ている「石オタク」が惚れ込んでしまった作品です。
今のところ限定1セットのみございます。ぜひ、触ってみて下さい。

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