こんにちは。
本店スタッフです。
お墓の匂いがする香水探し。後半。前回に引き続き、Black Phoenix Alchemy Labの商品です。
・Zombi
「“古い墓所・枯れたバラ・苔・湿った土”を含む“死と再生”の境界を彷彿とさせる香り」
【IN THE BOTTLE】枯れたバラ。まさにそれです。セピア色の枯れてカラカラになった植物の匂い。
【WET】肌にのせた瞬間、枯れていた植物が蘇った!?目の前に広がっているのはフルカラーの景色。死と再生ってそういうことか~と感動しました。
・Yorick
「骨・死・墓地の土、エンジェルトランペット」
【IN THE BOTTLE】ヨリックは、小説・ハムレットに出てくる道化師。墓から掘り出されたヨリックの頭蓋骨をハムレットが受け取るシーンがあります。シナモンのような刺激のあるピリッとした匂い。
【WET】肌に乗せると少し和らいで、なんか嗅いだことある…お線香っぽい感じになった。ほかの香水が湿った土イメージが多い中、これは乾いた土イメージらしい。これをつけて作業していると、ふと甘いキャンディのような匂いがする時がありました。多分、それがエンジェルトランペット? ※エンジェルトランペット:チョウセンアサガオ。ジャスミンのような甘い匂いがします。
・Thanatopsis
「死についての瞑想。ウィリアム・カレン・ブライアントの詩にインスパイアされた香り。松、ジュニパー、ムスクを含んだ、深く荘厳な土の香り」
【IN THE BOTTLE】一応、お墓香水としておススメされたのですが、海外のコミュニティを見てもあまりそういった意見は見かけず。嗅いでみると、あまりにも松!鼻の通りがよくなりそうな、ツーンとした匂い。
ただ、強烈な松の匂いから山の中にいる気分になりお墓の情景が浮かびました(我が家のお墓は山裾にあるので)
【WET】う~ん、なんだか普遍的な石鹸の匂いになってしまいました。
・Crossroads
「分かれ道:無数の文化や信仰において、神聖で紛れもなく神秘的な中間地点」
【IN THE BOTTLE】お香のような匂い。一瞬甘いお菓子のような匂いがしたのですが見失ってしまいました。
【WET】フローラルですが、薔薇ではなくオリエンタルな雰囲気。ジャスミンが近いかもしれません。しかし、1時間ほど経ってから嗅いでみると、花は消えて完全にお線香。面白い!
お墓の香水総評。
とにかく【お墓=土・苔】というイメージが圧倒的でした。
無機物である石その物の匂いは想像しにくくて、例えば浜辺に落ちている石なら海の匂い みたいに、その石が置かれている環境が重要です。
確かに墓地に土はあるけれど、火葬が主流の日本ではお墓で土を触るイメージは薄くなっています。我が家のお墓も玉砂利を敷いているので、お墓を思い浮かべた時に土が見えている部分はありません。
また、海外ではお墓に苔が生えている=「美しさや歴史の象徴」という風にポジティブなイメージらしいのですが、日本だと苔がもっさり生えていたら「手入れがされていないなぁ」とちょっとネガティブに感じてしまいます。
他には、薔薇やアイアンなどのゴシックなイメージから墓所を連想させるパターンもありますが、これも日本人にはピンと来ませんね。日本の墓地とゴシックが結びつかないので。
日本人がお墓の香水を作るならきっと、山の木々・水・白檀や乳香などのお線香・お供え物の花・お菓子の甘い匂いなどになりそうです。
ということで、お墓の香水をお探しの方に私がおススメをするなら、Demeterの「Dirt」とBPALの「Thanatopsis」「Crossroads」を選びます。
海外の商品ばかりだったので日本のお墓とは少し違いましたが、いつか自分でも作ってみたいという新しい目標ができました。
では、ここから番外編です。

・Demeter「funeral Home」
フューネラルホーム。そのままずばり葬儀場です。
日本の葬儀のイメージとは少し違うかもしれませんが、頭に浮かんだのは海外ドラマなどで見る古典的なアメリカのお葬式。祭壇に並ぶグリーンと白を基調とした花々・木製の棺・床に敷かれた埃っぽいカーペット、少しの薬品の香り。
そんなイメージの、フローラルだけど赤やピンクのような華々しさはない香りでした。
木材っぽい匂いが前面に来る時と、ユリの花っぽさが最初に来る時と、その日によって違う気がします。匂いって奥が深いです。
そして、さらにマニアック。霊柩車の名前が付けられた香油です。8種類くらいあったのですが、さすがに予算オーバーだったので少しずつ集めていこうと思います。

・Convertible Hearse
「冷たい枯れ葉の舞い上がりに、ちょうどいい量のスモッグが混じっている」
個人的にはこれが一番「霊柩車」のイメージでした。今回購入した中で一番好きかもしれません。石鹸とは違う、不思議な清潔感が漂う匂い。白い手袋をした無表情な男性が浮かびました。
・White Satin Hearse
「スタイリッシュで現代的な霊柩車。白いサテンのカーテンや真新しい白い革張りのシート」
名前を見てこっちがずばり王道かと思いきや、意外と変化球でフルーツのような甘さがあります。
・Hearse of Pancakes
「ちょっと立ち寄って軽食でも食べようか?ブラックコーヒーにシロップたっぷりのパンケーキ」
パンケーキと霊柩車??ちょっともう分からない。超シロップですが、頭が痛くなるような甘さは感じずビターな印象。
匂いを誰かに伝えるのはかなり語彙力が試されるのと、嗅いだ瞬間に「これはなんだ?」と自分の記憶の引き出しをアレじゃないコレじゃないと大捜索するので、体力を使うことがわかりました。
でも、どんぴしゃで言語化出来た時が楽しくて新しい私の趣味になりそうです。


























