森田石材店ブログ - 神社仏閣 -

仕事帰りにお参り

2022年05月20日 09:00

本店事務スタッフ
本店事務スタッフ

こんにちは、本店スタッフです。

先日、山南本店の展示場を片付けていた際に額に入った拓本が出てきました。

拓本には山南町井原にある「日吉神社」の文字と揮毫した方の名前。

で、その写真を撮り忘れるあたり、まだまだ私は詰めが甘いのですが…。

馴染のある神社だったので早速、いつもと帰り道のルートを変更してお参りしてきました。

大鳥居を見上げていただくと見える、この額の部分です。

この文字を森田石材店の初代 森田藤四郎が彫った と、弊社の歴史が載っております「森田石材店 百年の歩み」に書いてありました。裏側にはちゃんと「森田」の名前が。

そして、この文字を書いたのが、のちに三度にわたり内閣総理大臣を務めた「近衛文麿」です。

と、知った風に紹介していますが私は最近まで近衛氏がどなたなのか、存じませんでした。すみません。

子どもの頃、この日吉神社ではよく遊んでいました。しかし、今思うとみんな境内を自転車で突っ切って走っていた記憶があります。

神社境内には基本的に自転車は進入禁止です。ちゃんと駐輪所に停めてからお参りしましょう。

誰もいな夕方の神社、十数年ぶりに訪れることができノスタルジックな空気に浸れてよかったです。

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神社の玉垣の修繕

2022年04月28日 09:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

第三弾は「玉垣の柱の修繕工事」です。

工事前は、柱の石を直接土の中に埋め込む工法でした。

昔はコンクリートが無かったからです。

建物も今では鉄筋が入ったコンクリートの基礎を作ってから柱を立てますが、昔は基礎石と言って大きな石を柱の下に埋めてから建てていました。

図の様に柱が埋められていましたが、今まで埋まっていた部分は切断します。

新しく柱をハメ込む穴を掘った土台石を作ります。

柱の繋ぎ入っていた鉄の棒は錆びてしまっていたので、新しくステンレス製の物に交換して完成です。

車止めに「石ころ」が置いてありましたが、新しく石製のポールを設置。

おもむきのある神社になりました。

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十三重塔傾き直し~完成編~

2022年04月14日 08:00

園中 憲二
園中 憲二

前回は、十三重塔の解体と石積み舞台造りをご紹介致しました。

今回は、塔の完成までをご紹介致します。

崩れた石積みを積み直します。

西面に「弥陀」南面に「観音」東面に「薬師」北面に「釈迦」の梵字が彫刻されています。

ちなみに、この石を重ねている十三という重層の数にも意味があります。

それは、蔵界曼荼羅十三大院にちなんだもので、十三の一つ一つがそれぞれ違った意味の祈りを持っているそうです。

石舞台は、石の大小の組み合わせで、不規則に積まれているように見えますが、石の比重を考えて据付し、見た目にきれいに積むことが大事です。


これで倒壊の危険もなくなり、安心したと喜んで頂けました。

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手水舎のプチリフォーム

2022年04月11日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

葛葉稲荷神社の改修工事・第3弾は手水舎のプチリフォームです。

立派な屋根が付いた手水舎ですが、実は水を流れ出す排水溝がありません。

ですので、参拝者が多いときは足元が水びたしになってしまいます。

こちらがリフォーム後の写真です。

水鉢の周りに高さ20㎝の石を巻きました。

そして中に「那智黒の石」を敷き詰め、見えませんが排水管も通して完成です。

ちょっとしたリフォームで、お清めの時も足元が汚れず、とても良くなりました。

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十三塔の傾き直し

2022年03月29日 08:00

園中 憲二
園中 憲二

篠山店の園中です。

今回は、お寺様にある十三塔の傾き直しのご紹介です。

工事前の写真を見て下さい。

イタリアのピサの斜塔の様に、傾いているのが分かるかと思います。

工事の内容は、十三塔だけの傾きを直しすだけでなく、塔が建つ石積みの舞台を解体し、基礎をしっかりコンクリートベースしてから組み直します。

もう一つが、石積み下に流れ込む水の対策です。

塔が傾いた原因の一つがこの水だと思われます。

その対策に「U字溝」を設けて排水をします。

安全対策をして十三塔を丁寧に解体していきます。

石積みは、しっかりと施工しないと危険です。

職人の手で一つ一つ積み上げ、形が整っていない自然な石を、整った石舞台に仕上げていきます。

石積みの裏にコンクリートを流し込み、自然石とコンクリートの一体になりました。

これで安心です。

明日からは、十三塔を組む工事に移ります。

次回は、その様子を紹介いたします。

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神様の使い方!?

2022年03月28日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

前回は日本石材工業新聞でブックナビゲーターをさせていただいたことをお話しました。

この中で最後に紹介しておりますのが、

『いちばん大切な生き方は伊勢神宮が教えてくれる』(吉川竜実著/サンマーク出版)です。

 

詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、私がいいなと思ったのは2点です。

1.お参りの心構え

2.人はみんなOK

 

 

お参りの心構え

離れて住んでいるおばあちゃんに会いに行く気持ちで行きましょうとあります。

神様もあなたが会いに来てくれるのが嬉しいのだそうです。

神社のお参りは作法があります。

きちんとした方が気持ちいいです。

でも一番大事なのは会いに行くこと。

会いに行けばすることは同じです。

前回から今回までの自分の報告をします。

今何を頑張っているか、これから何をしたいか。

何に悩んでいるかも言ってみましょう。

最後に応援してくださいとお願いする。

おばあちゃんと同じですよね。

 

人はみんなOK

キリスト教では罪な人間はその罰として働く義務があるとされています。

ヒンズー教はこの世の罪で輪廻を繰り返します。

仏教でも不完全な人が悟りを開くために修行をします。

すべて人は不完全で至らぬところがある事が前提です。

それが神道は正反対なのが素敵です。

ひとは生まれながらに完全なのだそうです。

それが日々の生活で穢(けが)れがついてズレが生じる。

この穢れをリセットできる場所、それが神社なのだそうです。

神社へ行くと神聖な空気を私たちは感じます。

自然の凛とした感覚がリセットの感覚なのかもしれません。

 

いかがですか?

私もこの本を読んで神社に行きたくなりました。

まあ仕事柄、あちこちの神社に行っておりますので、そのおかげでお仕事もいただけているのかもしれません。

 

わざわざ遠くの神社に行く必要はないようです。

地元の神社に気軽に行ってみましょう。

神社参りは古来の人の知恵として、今もとても有効なのだと思います。

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神社は地域の文化財・その2

2022年03月25日 09:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

引き続き「葛葉稲荷神社」の「姿見の井戸」の改修工事の紹介です。

この井戸はパワースポットとしても有名です。

「この井戸に自分の姿を映しておけば、再び無事に帰って姿を映すことができる」といわれ、交通安全や旅行安全の祈願スポットとして信仰を集めています。

さて、14年前になります。

(修理前の写真)

足元の縁石が地面の高さと高低差がないので、雨が降ると雨水が溜まる。

そして、柱の下に束石が入っていますが、これも低くて水に浸かるため、腐りかけてる箇所がありました。

建屋は壊れないように養生をして、トラックのクレーンで吊って移動しました。

新しい縁石は15㎝の高さの石を使い、その中に束石4ヶ所も10㎝高く設置しました。

井戸の枠石も新しく設置し、雨水が井戸に入らないように取り付けました。

新しく「鳥居・灯篭」も奉納されて完成しました。

パワースポットとして、多くの方が安全祈願に「姿見の井戸」に自分を映されています。

第三弾もお楽しみに

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神社は地域の文化財 その1

2022年03月07日 09:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

弊社は創業103年を迎えました。

 

今年1月に100年を節目とした記念誌が出来上がりました。

内容は初代藤四郎(祖父)が手掛けた神社の鳥居や狛犬、記念碑など現在に至るまでをまとめました。

調べていくと、当時の道具でこれだけの作品を作るのは大変な技術と労力が使われたと思うものが多く、改めて感動した次第です。

 

ご興味のある方はお問合せください。

さて、開いているページの「信太森神社(葛葉稲荷神社)」のご紹介をさせていただきます。

一番最初にご縁をいただいたのが、2007年(平成19年)です。

本殿の屋根(檜皮葺)を友井社寺様が手掛けておられ、屋根の吹き替えに合わせて修繕をすると言うことで、基礎工事を請けたのがきっかけです。

初めて神社を見たときは、本殿を始めあらゆる構造物が傾いていました。

「わぁ~これは大変だ~」と思いました。

基礎石は隙間が空いて、いろんな方向に陥没していました。

工事手順の最初は。本殿前の「灯篭・狛狐」などを解体・移設し、本殿を仮移動する場所をつくります。

次に本殿をジャッキアップして、家引きさんと呼ばれる方が約20メールほど移動されました。

原始的ではありますが、ジャッキーアップした下にコロ(丸い棒)を敷き動かします。

改めて、この様な工法で建物が移動できるのは日本建築の凄さ、木造建築の良さだと思いました。

建物は移動した後は、土台石の解体工事です。

土台はみかげ石(花崗岩)が使われ、繊細な仕事がされていました。

手加工で隅々までキッチリと合わされている仕事を見ると、当時の石工さんの腕の良さがわかりますし、

「よっしゃ、俺がきれいに復元してやる」とワクワクしてきます。

 

まず、解体前に同じ場所に同じ石がくるように番号を墨付けをし、痛めないように解体をしていきます。

解体が完了後、基礎工事に掛かります。

本殿場所、全体を約50センチの深さで掘削します。

全体を鉄筋で敷き詰めて、コンクリートを流し込みます。

完成した基礎ベースの上に、解体をした土台石を据えていきます。

当然、上手く合うところと合わないところが出てきます。

手加工で作ってあるものを機械を使って修正すると違和感が出るので、手加工道具を使って当時のままを復元していきます。

普段は使うことのない「1級技能士の技」がこのような時に発揮されます。

土台石を組み上げたあとは、補強のコンクリートを裏側に入れて、基礎工事完成となります。

仮移動していた本殿を新しく出来た基礎舞台に戻します。

この後は、宮大工さんが傷んだ箇所を修繕され、同時に屋根の吹き替えとなります。

屋根は、檜皮葺から銅板葺きに変更されました。

今回の基礎工事をスタートに第2弾、第3弾と続きます。

灯籠の据え直し

2021年10月29日 08:00

河合 邦彦
河合 邦彦

滝野店の河合です。

以前に加西市のあるお寺さんからの依頼で、倒れた灯籠の据え直しの依頼を受けました。

たまたま、お寺にご挨拶に伺った際にご住職から

「丁度エエ時に来てくれはった!灯籠が倒れてもてな…直して欲しいんや」

とお話を頂きました。

 

お伺いする1~2日前に凄く強い風雨がありまして、今回倒れてしまったそう。

案内して頂くと、お寺の境内墓地の石灯籠が見事に倒れていました。

立派な灯籠です。

過去にも台風の時に倒れた事があるそうで、笠の部分はその時に割れて欠けてしまっていました。

この機に新しく笠を作り直す事も提案しましたが、「形あるものは何時かは壊れる。割れてる笠の部分はそれも風合いとして、そのままでよい」との事でした。

 

割れた笠の裏を見ると、建立年が刻んでありまして「延宝三年二月・・」とありました。

延宝3年は西暦1675年。

江戸時代に作られた物です。

ものすごく歴史のある灯籠です。

 

後日、技術部の方にも現場の状況を確認してもらい、話を進めさせて頂きました。

こちらが職人に組み直してもらった姿です。

長い歴史を感じさせる味わいのある景色ですね。

 

ご住職からも

「直してもらってありがとう。一時はどうしたものかと思ったが、気持ちがスーッとした」

と仰って頂けました。

良いお手伝いが出来たと思います。

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近くで四国八十八ヵ所お参り

2021年09月30日 08:00

井上
井上

こんちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡

先日、四国八十八ヵ所お参りしてきました!

88ヵ所?!すごっ。Σ(゚ω゚ノ)ノ

と驚かれるかもしれませんが、1ヶ所ですべてをお参りできる素敵な場所があり、そちらに行ってきました((^┰^))ゞ

 

神戸市須磨区にある大本山須磨寺。

こちらには、三重塔があり敷地内に「四国八十八カ所お砂踏み霊場」があり、各札所の砂をガラス越しに踏んでお詣りが出来ます。

お砂を踏む事により各霊場にお参りした事と同じ功徳が与えられるといわれています。


「南無大師遍照金剛」とお唱えしながら有り難く(感謝しながら)丁寧にお砂を踏みしめて、お大師さまのご加護を頂きましょう。

【お砂踏み】は400年前に始まったようで、昔は交通の便がなくお参りに行けなかったことから、各地にこのような場所ができたそうです。近くでは、大阪府:勝尾寺にもあります。

四国八十八ヶ所霊場会でも記念事業があるようです。
『賜弘法大師号1100年記念事業』として
*2020年に賜弘法大師号1100年記念
*2023年に弘法大師御生誕1250年記念 等

「お砂踏み」を通して四国遍路の魅力の一端に触れてみてはいかがでしょうか。

【カテゴリ】

お墓の展示場

見学会 68日(土)~17日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く