森田石材店ブログ - 神社仏閣 -
大イベントに参加したい!
2023年11月16日 08:00
こんにちは。本店スタッフです。
絶賛恋活中の私にとって、出雲大社はいつか絶対行きたい場所です。
そして、せっかく行くなら神在祭の時に行きたいとずっと考えていました。
ここで注意が必要なのは、現在の神在月(神無月)は10月ですが、出雲大社の行事は旧暦で行われます。ですので、今年は11月13日~12月12日が神在月となります。そして、神在祭は11月22日~29日です。
更に神在祭の期間中、27日と29日には縁結大祭が行われます。
全国からお集まりになった神様たちが「この人とこの人を結べばいいんじゃない?」という会議をされるのです。きっと、この一年我々が各地の神社でお願いしていた内容を元に資料にまとめてプレゼンしてくださるのですね。
いやいや、そんな素敵なイベント、行くしかないじゃないですか!
縁結びは本来「すでに特定の相手がいる場合」と以前ブログで書きましたが、神在祭は色んな神様がお集まりになっているので、良縁祈願の神様もいらっしゃるでしょう。だから、まだ相手がいなくても大丈夫…だと思います(私の勝手な見解です) ※実際、私の親友も相手が居ない状態でお参りに行き、その数か月後に素敵な男性と出会ったそうな…。それが今の旦那様です。
因みに、縁結とは男女の縁だけではなく、さまざまな人と人・人と物などあらゆる「むすび」を意味しています。「いい職場に就職できますように」とか「欲しかった〇〇が手に入りますように」とか「かわいい猫ちゃんがうちに来ますように」とかなんでも良いのです。
さて、この縁結大祭はふらっと立ち寄って参列できるものではなく事前に申込をしなければいけないのです。基本的に開催1ヶ月前に詳細が発表され募集が開始されるので、往復はがきで応募します。
両日とも定員は1000人。結構大規模ですね。 しかし、11月7日にふとサイトを見ると「参列お申込みは定員に達しました。」とお知らせが出ていて驚きました。みなさん、本気です。遊びじゃないんです!
こんなに倍率の高い戦いだと思っていなかった私は、たしか11月2日くらいに投函したのかな…もう完全に出遅れ!残念ながら定員からあぶれてしまいました。
といっても、縁結大祭に参列出来ないだけで通常の参拝は出来るのですが通知のハガキを見てすっかり落ち込んでしまい、今回の旅行は無しにしました。予約していたホテルもキャンセルです。
しばらくメンタルがふにゃふにゃになっていましたが「いや、これはきっと『あなたにはもう必要ありません。他の方に譲ってあげなさい』という神様からのメッセージだ!」とポジティブに考えることにしました。
それに、参列した人の分だけが検討されるわけではありません。神様はみんなの縁を結んでくださいます。私が今まで各地の神社でお願いしてきた内容もきっと神様会議で議題にあげて頂けるはずです。
ということで、今回は残念でしたが来年またチャレンジしたいと思います。
泣き別れ法善寺
2023年10月26日 08:00
こんにちは、本店スタッフです。
阪神タイガースが18年ぶりの優勝をした翌日、ちょうど休みだった私は大阪まで行って来ました。優勝セールで大賑わいの阪神百貨店で買い物を済ませ、道頓堀へ行きましたがこちらは阪神ファンらしき人は見当たりませんでした。昨日の夜あんなに賑わっていたのだから、一人くらい川で泳いでいるかと思ったのに残念です。
さて、ただ野次馬心丸出しではるばる大阪までやって来たわけではありません。ちょうどこの辺りに一度行ってみたい場所があったのです。
こちらです。大阪ミナミの天龍山 法善寺へ行って来ました。
私の好きなアニメ「じゃりン子チエ」にも登場します(チエちゃんの父親・テツが大晦日の晩に水掛不動さんの前で水浴びをして風邪をひきます) 今回のブログのタイトルも作中に出てくるネタです。
2022年には苔が剥がされた事件がニュースになっていました。
てっきり水掛不動様の苔が剥がされたんだと思っていたら、被害にあったのは両脇におられる「制多迦童子/せったかどうじ」さん と「矜羯羅童子/こんがらどうじ」さん だったんですね。
このお二人は不動明王に仕える八大童子のメンバーで、赤い肌に金剛棒を持ちキリっと凛々しいお顔なのが制多迦童子。逆に色白でふっくら穏やかな表情をされているのが矜羯羅童子です。まぁ、苔に覆われているのでお顔はよく見えないんですが…。
私が行きたがるということは、御利益は恋愛関係とお思いでしょうが、残念。ここでは何をお願いしてもOKなのです。
身体に悪いところがあれば、不動様の同じ場所に水をかけ(拝み場から結構リーチがあるので頑張ってください) 制多迦さんと矜羯羅さんを男女に見立てて縁結びをお願いしたり、水にちなんで水商売の繁盛をお願いしたりと様々なご利益があります。
しっかりお願いをして、おみくじを引きましたら、どうです。見てください大吉です!
私、おみくじや占いの類が大好きなので見つけるとすぐ引いてしまうのですが、おみくじの有効期限は次に引くまでらしいので、これでしばらくは我慢しなくてはいけません。
あとは、法善寺といえば夫婦善哉も有名ですね。すぐそばにお店がありました。こちらも縁結びのご利益があるそうなのですが、一人で二杯食べるのも悲しいので、これは将来素敵な恋人が出来たら二人で食べに行こうと思い保留にしました。一生食べられなかったらやだなぁ。
その後、歩いてすぐの場所にある墓地へも行きましたが千日前のお墓のことはまた別の機会に記事を書きたいと思っているので今回はここまでです。ありがとうございました。
古い狛犬を見に行く@山南町大河
2023年09月21日 08:00
仕入れ担当の森田です。
古い狛犬を見に行く企画の第2弾は、山南町大河です。
こちらは明治43年11月建立
綿貫重吉さんの作品です。
当時は重吉さんは47歳、まさに脂が乗りきった時期のものです。
その作りの緻密さは素晴らしいです。
また保存状態がとても良く貴重な資料です。
胴の部分がとても滑らかに仕上げられています。
小叩き仕上げから更に手を入れているのかもしれません。
たてがみには細かい叩きの跡がしっかりと残っています。
狛犬(向かって左)の左前足であやしている子獅子が愛らしいです。
このあたりも綿貫さんのセンスを感じます。
獅子(向かって右)の方も見てみましょう。
右前足で踏んでいる鞠(まり)が凝っています。
中にはさらに玉が入っています。
これは補修の跡があるため、後補の可能性があります。
それにしてもキレイに仕上げられています。
どちらの前にもありますのがこの模様・・・。
少し調べてみないとわかりませんが、扇子のようにもみえます。
日本では扇子を前において挨拶をする習慣がございます。
とっても粋です。
さらにこちらの狛犬には珍しいものが・・・。
それはオスとメスの区別があるのです。
ムムム、ここまでするとは・・です。
そしてこの基壇も立派です。
三段の石積みに台座が乗り、その上に花台型の台となっている。
綿貫重吉さんの最高の作品と言えるかもしれません。
【カテゴリ】
さざれ石
2023年09月14日 07:00
こんにちは。
たんば篠山店スタッフです。
突然ですが、さざれ石と聞いて国歌を思い出す方、多いんじゃないでしょうか。
私もそうです。
でも実際どんな石なのか、見る機会がありませんでした。
話が少しズレますが、友人と京都へ行くと必ずするのが神社巡りです。
御朱印を集めているわけではないのですが、
いろんな神社へ行って、参拝とおみくじをするのと、
ピンときたお守りを買うのがいつもの流れになっています。
先日もいつものようにご飯を食べ、よく行く神社でうろうろしていました。
いつもは目にとまらなかったのですが、
大きなさざれ石がそこにあったんです。
こんなに大きいのになんで今まで目に入らなかったのか、とても謎ですが…。
すぐ横にある説明文を読み、全国にある事も知り、
人が加工した石も綺麗ですが、自然が作り出した物もとても迫力がりますね。
この神社には休憩処があり、この日はとても暑かったのでかき氷を食べました。
30分ほど待ち、ようやくかき氷にありつけました。
(写真をお見せしたいのですが、私は普段から「撮影<食べる」なので写真はありません。)
とっても充実した休日を過ごすことが出来ました。
古い狛犬を見に行く@山南町下滝
2023年08月30日 08:00
仕入れ担当の森田です。
お盆休みで帰ってきた息子が、
「ひいおじいちゃん(曽祖父)の作った狛犬が見たい」
というので見に行くことにしました。
といっても、森田藤四郎さんばかりではなく、その師匠である綿貫重吉さんの作品も見ておいたほうがいいだろうという話になりました。
綿貫重吉は丹波佐吉の最後の弟子ということで有名です。
これについては、金森敦子さんが書かれた「旅の石工」に詳しく載っています。
その作品がどこにあるかが記された資料が会社にございます。
本当にありがたい話です。
まず1ヶ所目が山南町下滝にございます大歳神社の狛犬です。
こちらは大正5年の綿貫重吉さんの作品です。
かなり晩年の作品で、色んなところに嗜好が凝らされています。
毛並みはかなり細かく作られています。
子獅子は足であやしているのが一般的ですが、これは尻尾に巻き付いています。
足の爪もしっかりと彫られています。
口の玉もコロコロと動きます。
大きさは1.5尺と少し小さめですが、100年以上経過している作品としてはかなり状態がいいです。
【カテゴリ】
暦(こよみ)の見かた
2023年08月28日 09:00
代表の森田です。
先日、娘から「入籍日」を見てほしいと言われました。仕事柄、暦を観る習慣があるので、ちょっとご紹介します。
暦はいろんな種類がありますが、今回は「高島易断」の本を使いました。
ほとんどの方が、「六輝」といわれる(大安・友引・仏滅)のところを見られると思いますが、私が教わったのは、下段から診ます。
ここで、《吉日》と《凶日》で選定し、「大明」「天恩」「母倉」「月徳」「万吉」「神吉」の箇所にチェックを入れます。
それからチェックを入れた日の「二十八宿」と「中段」を観ます。
例えば令和6年1月3日
下段「天恩」:・・・すべてに大吉ですが、とくに屋根ふき、種まき、婚礼などに良く・・
二十八宿「参」:物品仕入れ、倉庫納入、新規取引開始、祝い事など吉
上段「みつ」:万象万物ことごとく満溢される吉日。建築・移転・新規事の開始・婚礼その他祝い事・・・すべて吉
この様にして、三つの項目を重視します。
これに「大安」「友引」などが当てはまると最高ですが、一年間に数日しか当てはまりません。
参考にしてください。
縁結びの神様
2023年08月23日 10:26
こんにちは。本店スタッフです。
みなさま「良縁祈願」と「縁結び」の違いをご存じですか?
私はどちらも同じ意味だと思っていましたが、実は決定的な違いがありました。
良縁祈願は、まだ特定の相手がいない場合。 例「素敵な人が見つかりますように」
縁結びは、既に特定の相手がいる場合。 例「この人と末永く付き合えますように」「恋人と結婚できますように」片思いの場合も特定の相手がいるので縁結びですね。
つまり、良縁祈願でお願いをして相手が見つかったら縁結びをお願いしに行く。というのが正しい流れのようです。
そして、神様にお願い事をするときは「○○になりますように…」なんて、慎ましやかでいてはいけません。
願いを叶えるぞ!という強い意志を込めて、某海賊アニメの主人公のように
「〇〇〇に私はなる!」
「△△さんと両想いになります!」
と、はっきり宣言しましょう。
あとは、神様とはいえ曖昧なお願いでは「え、誰のこと?」となってしまうので、ちゃんと自分と相手の住所・名前もお伝えしましょう。絵馬に書く際は個人情報ですので、なかなか難しいところですがギリギリまで攻めてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というわけで、縁結びで有名な「今戸神社」に行ってきました。
※情報が前後しますが、先にお話した両者の違いを知ったのが神社に行った後だったので間違えて良縁祈願のお願いをしてしまいました。ですが、相手は神様です。きっとなんとか処理してくださる事でしょう。
今戸神社には伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)という夫婦の神様が祀られています。しかも、住所が東京都台東区今戸1-5-22と番地が「いい ご ふうふ」の語呂合わせになっています。
実は先月東京に来た時もお参りに行ったのですが、行き当たりばったりだったので既に社務所が閉まっており(9:00~16:00) 絵馬もお守りも買えませんでした。
なのでリベンジです!
「円」と「縁」がかかった丸い絵馬が特徴。他に成就絵馬もあったので、いつかそれも書けるようになりたいですね。
右上の巫女さん猫はおみくじです。
お守りは七色あって、ピンクだけハート柄で一番のおススメっぽかったのですが私は赤色が好きなので赤を買いました。丸っこくてかわいいです。
さて、ここ今戸神社は招き猫発祥の神社らしく(※諸説あります) 縁結びの他に猫をめちゃくちゃ推されています。
境内や本殿の中にはたくさん猫の置物が並んでいました。猫好きとしては、こっちも見逃せません。運が良ければリアル招き猫のナミちゃんという白猫ちゃんに会えるそうです。
浅草駅から歩いて15分ほど。隅田川に沿ってまっすぐ歩けばよいので、方向音痴の私でも大丈夫でした。
恋愛を成就させたい方・猫好きな方。ぜひ訪れてみてください。
茅の輪くぐり
2023年06月22日 09:00
代表の森田です。
先日、葛葉稲荷神社さんから仕事のご依頼で訪問しました。
すると鳥居に茅草の輪っかが作られていました。
お聞きすると「夏越大祓・茅の輪くぐり」(なごしおおはらい・ちのわくぐり)と書かれてありました。
茅の輪(茅草で作られた大きな輪)は、正月から六月までの半年間の罪穢(つみけがれ)を祓う儀式で、この輪をくぐることにより、疫病や積穢れが祓われるといわれています。
くぐり方は「水無月の夏越しの祓する人はちとせの命のぶというなり」という古歌を唱えつつ、左回り・右回り・左回りと八の字を書くように三度くぐり抜けます。注(左回りは左足から・右回りは右足から)
この矢印の順にくぐらせていただきました。
あとの半年間を新たな気持ちでスタートしたいと思います。
無縫塔を作りました。
2023年03月14日 08:00
代表の森田です。
この度、無縫塔(むほうとう)をつくるお仕事をいただきました。
※無縫塔とは、お寺のご住職様のお墓に使われる形です。
歴代ご住職の丸い形のお墓がたくさん並んでいます。
今回は27世住職のお墓を作らせていただきました。
既存のお墓と同じ形のお墓をつくるので、細かな寸法まで図り図面を作成いたしました。
この形は重心が高いところにあるので、地震などで転倒しないようにステンレスの芯棒を挿入しました。
また、彫刻する戒名は住職が自筆で書かれました。
さすが、達筆で彫りやすい文字を書いていただきました。
石はインド産のバングレーを使いました。
昔の石は詫び錆びの風合いですが、少しでも違和感のない仕上りになったと思います。
ご住職と雑談の中で、
「『葬式も墓もいらん』と前住職(お父様)が言ってたんですよ…どう思います?」
「親鸞聖人も同じことを言われていましたね」
「でもお墓を作っていますよね」
「お墓って故人の思いで作るのではないってことですよね」
「やはり跡を継ぐ者、残された者のために作るってことですよね」
こんな会話をしました。
住職にお寺の歴史をお聞きすると「天文22年(1553年)」に作られたそうです。470年前になります。
初代住職のお墓が真ん中に祀ってあります。
この五輪塔には「天正11年」と刻んでありました。
なんと440年前のものです。
改めて400年も500年もの歴史がしっかりと残るのは石であり、お墓なんだなと思いました。
【カテゴリ】