森田石材店ブログ - 神社仏閣 -

山門が動いた。その②

2018年07月16日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

今年の三月にお寺の山門の工事のお話をさせて頂きました。今回はその続きです。

下の写真のように山門のまえにあった階段をいったん解体します。解体した段石は弊社工場へ持ち帰り、割れて使えないものを省いたり、切って寸法を調整したりしました。

山門まえの階段.JPG

新たに階段を積むのですが、当然一番下から積み始めますので位置や高さの微妙な調整が必要です。

階段積み始め.JPG

最初が決まれば後は比較的スムーズな作業となります。

階段積み正面から.JPG

後は両横の「そで石」だけです。既存のものは細かく割れていましたので、弊社在庫の古びた風合いの石材を用意しました。

階段そで石.JPG

「そで石」が入ると階段全体がキリッとしまりました。バッチリです。後はこの山門のご帰還を待ちます。

続く・・・。

帰還待ちの山門.JPG

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眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

三田市の大規模な神社修復工事の4回目です。

前回の境内階段のお話の続きで、間知積みです。本堂壁面の石垣を積んでいます。今回は間知石を使用しています。

最近、公共施設等は均等サイズでできた間知ブロックを使っているところを多く見かけます。

しかし、私達とすれば、手間も時間もかかりますが、間知石をオススメしています。

時間が経つと風合いも出てきて、存在感があります。

施工前です。

P1340444.JPG

不揃いの形していますので、まず置いてみます。

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飛び出していて、削る箇所に印をつけます。

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「コヤスケ」という工具で飛び出していた所を削ります。

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ピタッと揃いました。

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これを一個ずつ繰り返していきます。気の遠くなる仕事ですが、職人は黙々と仕事を進めてくれました。

2月から始まった修復工事もいよいよ佳境です。

完成が楽しみです。

P1410762.JPGP1410763.JPG

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眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。


三田市の大規模な神社修復工事の3回目です。
2月から工事が始まり、5ヶ月目に入りました。
前回のブログが4月初旬だったので、この2ヶ月間の進行具合の報告です。

前回ブログの外堀の石垣工事も、まだ少し残っていますが、境内の石垣と階段の工事が進んでいます。
今回は階段工事がほぼ完了したのでその事を書きます。

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工事前はこのような感じでした。

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まず、階段を外して、基礎工事をしました。
そのまま置いてしまうと、時間の経過とともにズレたりする可能性があります。
お墓と同じでコンクリートの土台をして、地盤を強固なものにしていきます。

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そして、1段ごとに積んでいきます。

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もちろん、お墓をぐるっと囲む巻石と同じように、石と石の継ぎ目を金具で固定します。

毎日、少しづつですが、当社の職人(社員でもあります)が、完成を目指して頑張っています。
次回は、階段横の間知積みについて書きたいと思います。
見てくださいね。

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P1410452.JPG

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熊本城の石垣

2018年05月31日 12:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

一年半ぶりに熊本城に行ってきました。仮設屋根も撤去され、しゃちほこも載せられて復興がすすんでいる様子がうかがえます。
今回は、石垣のお話をさせていただきます。
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被災当時にテレビなどで報道されましたので覚えていらっしゃる方も多いと思います。写真のように石垣の出角(ですみ)積む方法は、「算木積み」といいまして、直方体に加工した石を交互に積んでいく方法です。400年前の石積み技術が、震度7の地震に耐えていることには驚かされます。
石垣.jpg
また、積み直す石には、番号がついております。「H123 4567」とあれば、 H=本丸 123=石垣の面番号 4567=石の番地 という表記です。全ての復旧には、20年とも30年ともいわれております。一年でも早い復旧を願っています。

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灯籠修繕

2018年04月19日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

今回は、3月に灯籠の修繕工事をさせていただいたお話です。
場所は篠山市今田町にある大歳神社です。
先日社長の記事で住吉神社の鳥居修繕がありましたが、この修繕も一緒にご依頼いただきました。
この大歳神社は住吉神社と同じ3つの村が管理している神社で、昨年秋の台風で灯籠が倒れました。
対で灯籠があるのですが、右側の灯籠横にある大木が強風で倒れ、それが灯籠に当りました。
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この灯籠は寛政九年(1797年)と台に彫刻されています。
現状を見ますと、一部欠けはありましたが、倒れ方が良かったのか、ダメージは少なかったです。
特にこの火袋が割れていなかったことが幸いでした。
石ではなく、地元の日本六古窯の1つ、丹波立杭焼で作られた火袋です。
この火袋も作られた職人のお名前が記載されています。
村の方々に伺いますと、著名な方で、昭和初期に作成されたのではないかとの事でした。
その方のご子息も現在も窯をされています。
DSCN4886.JPG
ギボシの下の方が割れていました。
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一度すべて解体して、土台から元通りにします。
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地面を転圧して、地盤を締めてから据付します。
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完成です。
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欠けていた部分もつなぎあわせて、元通りになりました
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何でも新しくするのも良いと思いますが、代々守ってきたものを大事にしていくことも大切なことだと感じたお仕事でした。

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眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

前々回に引き続き、三田市の大規模な神社修復工事のお話をさせていただきます。
2月に祈願祭が執り行われ、翌週から工事を進めています。
現在、木の伐採と外堀の石垣積みの作業に取り掛かっています。
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作業前です。
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入口階段を外してトラックや重機が神社内に入るようしました。
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駐車場や入口を広げる為に、この面の石垣を解体します。
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解体しました。
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外堀です。元の石垣は解体せずにその外側に新しい石垣を積みます。
地面を踏み固めました。
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一段ずつ、積みます。
元の石垣の間にコンクリートを詰めて、ガッチリさせます。
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上から見たらこんな感じです。
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仕上げが残っていますが、ほぼ完成しました。
高さは2mあります。
工事は続いていきます。
私もどんな風に神社が生まれ変わるか楽しみです。
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山門が動いた。

2018年03月26日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

どこのお寺様にも正面入り口には立派な山門が建っています。
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こちらでは山門の周りの囲いやそこへ続く階段などがかなり傷んできており、きちんと整備することになりました。かといって山門はまだまだ立派でこれからも長く使えるものですが、工事するにはとっても邪魔です。
解体なんぞしてしまえば二度と元通りには組み立てられないでしょう。そのままの姿で移動することになりました。
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専門の業者がやって来て、三日で邪魔にならない奥の方へ動かしてしまいました。もしこれと同じ物が石で作られていたならば、おそらく途中でバラバラになってしまうでしょう。
木には「しなる」特性があるのでこんな事が可能なのかもしれません。
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本堂のすぐ前に移動してきました。仮置きで不安定なので人が近づかないように周囲にコンパネ板を張り巡らせて養生します。
四か月ほどで元の位置に戻る予定です。

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お祭りの前に

2018年03月24日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

先日近くの神社の宮総代さんから「急な事ですが、4月のお祭り迄に修理して欲しいところが有るんですが・・・」と言う依頼が有りお話を伺いました

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玉垣が1本破損しているのと、7本ある寄進碑の内4本がぐら付いている。

来月のお祭りには氏子が集まってお餅まきもするし、そんな時に石が倒れでもしたら大変なことになるので直して欲しい。

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玉垣は途中の1本だけの交換で、結構年季が入っているので隣の玉垣が衝撃を受けないように慎重に施工。

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交換した玉垣は白御影石なので今は白く浮いた様ですが、1年もすれば周りと馴染んできます。

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寄進碑も一旦外して据え直ししました。

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来月のお祭りが事故など無く粛々と執り行われることを願います。

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鳥居の手前には白梅が咲いていました、篠山にもやっと春の兆しです。

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修繕鳥居の設置

2018年03月06日 19:39

森田 茂樹
森田 茂樹

前回、台風で倒れた鳥居の修繕をご紹介しましたが、その鳥居を設置しました。

この鳥居は「明神鳥居(八幡鳥居)」と言います。全国的にもこの形が一番多く目にします。

鳥居の施工で一番難しいところは、左右の柱の転け(傾き)です。柱の転けと笠の大きさが絶妙に計算されたバランスになっています。

見た目は不安定な感じですが、実際施工をしてみると簡単には転けない重量バランスを感じます。

217年もの間、この住吉神社の「神域と人間が住む俗界」を区画する門(鳥居)が再び立ち上がりました。

これからも100年200年と元気で建っていることを願います。

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お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く