森田石材店ブログ - お墓のQ&A -

お墓のみとり®

2017年10月02日 08:00

森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
お墓のみとり®」というサービスが最近注目されています。当社も正規加盟店となっております。まだご存じない方も多いと思いますので、今日はそんなご説明をいたします。
お墓のみとり?
文字通り「みとり」とは「看取り」のことです。「看取り」とは『病人のそばに居て世話をすること。また、死期まで見守り看護すること。看護(大辞林 第三版)』ということです。お墓の場合は少し違いますが、代が終りゆくお墓を放置のままではなく、私たち石材店を含めみんなで支えていこうというものです。

私が死んだら誰がこのお墓を見てくれるの?
これが出発点になります。そんなことから早めに墓じまいをされる方もおられます。でも待ってください。もし今墓じまいをしてしまったら・・・
①あなたはそのお墓にもうお墓参りすることが出来ません
②永代供養の場合は、今、お墓に入っている人は一緒に合祀されますが、あなたの骨だけは別に納骨されます。
③そのお墓にお参りされているのはあなただけですか?ご親戚の方や他のご家族、知人などがお参りされているかもしれません。
他にも、「娘はいるけど嫁いでいるので」という方、娘さんにお話されましたか?墓じまいってこんなことが実はたくさんあるのです。ですから慎重に進めなければなりません。
とは言うものの、自分の代で終わりなので、元気な今のうちに墓じまいをしておこうという考えもあります。先祖代々のお墓をそのまま放置しておくわけには行かない、という責任感の強い方で先のことを考えられてのことです。そんな方のために考えられたのが、この「お墓のみとり」という仕組みです。
あなたのお墓に手を合わせたい方もおられます。
日本人にとってお墓参りは生活の一部になっています。気が付かないうちに「心のよりどころ」となっていることも珍しくありません。家族だけでなく仲の良かった友達のお墓や恩師のお墓参りもされるかもしれません。ということは、あなたが亡くなった後、あなたを偲んでお墓まいりされる方もおられます。でも身内は誰もいないので管理する人はいません。その問題を「お墓のみとり」でカバーします。具体的には、生前にお亡くなり後の墓じまいの準備をしておけば、お亡くなりの際にご納骨をし、さらに一周忌~七回忌までお墓を残すことができます。そして一定期間が過ぎれば墓じまいをし、ご遺骨は連れ合いの方や他のご先祖様と一緒に永代供養となります。
どんな流れで進められるの?
下の図をご覧ください。このような形で進められることが一般的です。実際には税理士さんや司法書士さんなども交えて打合せをし、公正証書等を作成しておく作業になります。
お墓のみとり全体の流れol.jpg
せっかくのお墓です。一日でも長くその場にあって欲しいと私は願っています。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
今日はお墓の雑草対策についてお話します。
このブログでもいくつかの方法をご紹介しておりますが、今回は一般的な方法として様々なタイプをご紹介します。
お墓の雑草対策は大きく分けて3つの方法があります。
①除草効果のあるもので対処
②防草シートなど土の下に処理をするもの
③表面を固めるもの
まず①の対策(除草効果のあるもの)から。
最も一般的な方法に除草剤が挙げられます。ホームセンターでも売られておりお手軽です。しかし、ご先祖様が眠られている場所に除草剤は抵抗がある方も多いです。また、小さなお子様とのお参りも考えると、お勧めしにくいです。
また、墓所内に塩を撒くと効果的と言われることもあります。信仰としてされるには賛成ですが、雑草対策でされることはオススメできません。塩分は石を傷める原因になることがあります。
次に②の対策(防草シートなど土の下に処理をするもの)
防草シートを敷き、その上に玉砂利で仕上げるます。玉砂利のすき間には多少の雑草が生えます。まれにシートを破って生えてくることがあります。アスファルトのヒビからの雑草と同じです。シートの耐久性は十年程度が目安です。
最後に③の対策(表面を固めるもの)です。
この中にも様々な方法があります。
1.全面コンクリートで覆う。
3.ファイバーレジンという透水性の工法をする。
この3つの方法は、ほぼ確実に雑草に有効です(何事も完全はありません)。但し、お墓ですから、表面を全て覆うことに抵抗があるかも知れません。
しかし最近では石を敷き詰めるのは普通になってきました。さほど広くない敷地にはピッタリの工法です。新規で建てるときには思ったよりリーズナブルです。リフォームでは既存の墓石を移動する手間がかかりますので、それなりの費用がかかります。
最後にファイバーレジンというものです。ファイバーレジンとは、ガラス繊維で出来た特殊な溶剤で玉砂利を固める工法です。隙間があり透水性に優れています。最近は公共工事などでも目にするようになりました。費用はそれなりにかかりますが、新規、リフォームを問わず適した工法だといえます。ご参考までに。
さて、ここまでご紹介をしていかがでしたでしょうか?それぞれに一長一短があり難しいところです。特にお墓ですから、心理的に許される方法を選ばれるのがいいですよね。また雑草が生えないからといって、お墓参りに行かなくていいなんて事になったら本末転倒です。ぜひ草の生えにくいお墓で、気持よくお盆のお墓参りをして下さい。

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墓地を選ぶ時の注意点とは?

2017年05月29日 08:00

森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
5月から6月にかけて多いのが、市営霊園の募集です。
人気のある区画は抽選になることもあります。
今回は、市営や民間を問わず、墓地を選ぶ時にどこを注意してみればよいかをお話します。
【墓地を選ぶ時の注意点とは?】
墓地には大きく分けて3種類あります。
①公営霊園…地方自治体が管理しています。
②民間霊園…お寺さんが経営主体となっている寺院墓地と呼ばれるものが多いです。
③共同墓地…元々の地域に昔からある墓地です。
まず公営霊園は、地方自治体が管理しているため安心感があります。宗旨宗派も問いません。お墓に関しては、大きさや土台の高さ、時にはデザインまで細かく規定されている事があります。立地は、大型の霊園なので郊外にあり、少し遠くなってしまいます。平米あたりの価格は低めですが、3㎡以上の広めが多くなっています。
次に民間霊園ですが、経営主体となっているお寺さんによって管理方法が異なりますので、十分に比較検討されることが必要です。宗旨宗派についても確認が必要です。お墓に関しては、公営霊園に比べ自由度が高いようです。お寺に隣接することが多く、便利な場所にあることも多いです。価格は公営に比べ少し高めですが、狭い区画であれば価格差をあまり感じません。中には石材店が指定されている霊園もございますので、必ず事前に十分ご確認下さい。
最後に共同墓地ですが、地域の人で管理しているのが一般的です。定められた規則も少なめです。近隣の便利な場所にあることが多いです。価格も低めな所が多いようですが、新たに拡張していない限り、ほとんど募集はしていません。ということは、空きができて募集をしているという時にはチャンスです。早めに確保されることをお勧めします。
とは言うものの、上の情報以外に何を基準に選べばいいのでしょうか?
それが次の3点です。
①必ず現地へ行って確認しましょう。雨の日の水はけも重要です。
現地に行けば、周囲の雰囲気や見晴らしがよく分かります。しかし出来れば雨の日もチェックしたいところです。水はけは特に大事で、水はけが悪いと様々な問題が起こる可能性があります。
②宗旨宗派に制限はないか、気に入った石材店に工事を任せられるか。
「宗旨宗派問わず」と言っても、実際には多少の制限がある場合もあります。それも現地で墓地を見る際に必ず確認しましょう。そして重要なのが指定業者制度です。契約した後に墓石店が選べないということは、時には大変なことになります。もし決まっている場合には、その業者が信頼できるところかどうかを調べるのが、墓地選びには欠かせません.
お墓は建てて終わりではなく、次に誰かが亡くなれば追加彫刻もしなければなりませんので、長くおつきあいできる墓石店をお選びください。
③永代使用料だけでなく、年間管理費なども必ず確認しましょう。
墓地の代金といえば「永代使用料」に目が行ってしまいますが、実は年間の管理費も重要です。共同墓地は比較的安いところが多いです。但し、年に1回はそうじに出るルールがあるところもあります。キレイな所ほど維持には費用がかかりますので、それなりの金額になっているようです。
長々と書きましたが、みなさんの参考になればと思います。
当社では、こんな冊子も作っています。
三田市の失敗しない墓地選び(表紙)ol.jpg

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森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
Q.昔のような戒名のお墓を建ててもいいの?
A.今でも戒名のお墓は建てられています。
最近の霊園ではあまり見なくなった戒名のお墓ですが、今でも建てられています。
戒名のお墓のいいところは、やはり故人様(お父さんやお母さん)が身近に感じられることではないでしょうか。これはお参りされると実感する方が多いようです。〇〇家之墓よりも直接故人様に手を合わせているということなのかも知れません。
先祖代々のお墓は、この周辺(兵庫県の中部あたり)では昭和60年代から急速に増えてまいりました。それまでは戒名墓の方が一般的でした。墓地の敷地の形もも、古い順にいくつか並ぶように「奥行きが狭く、間口が広い」形が多いのが特徴です。
元々、先祖代々のお墓は小さい面積しかない都会の事情から広がったものと考えられます。それが墓地不足といわれ始めた頃から、この田舎にも波及してきたのでしょう。本当は戒名墓が建てられる敷地があるのにもったいない話ですよね。
今でもこれに似たような話があります。お葬式です。都会では隣近所のお付き合いが希薄となり、身内だけでする家族葬(お身内葬)が増えました。なぜかそれに習って田舎でも家族葬が増えているのは不思議です。この辺りは一戸建てが中心で、自治会のお付き合いも昔と同じようにある地域です。場合によっては、離れて暮らしている親族よりも、ご近所さんの方が縁が深くても不思議ではありません。
最近は少し少なくなった「お墓じまい」ですが、これも上記のように、あまり根拠なく広がっているような気がしてなりません。
戒名のお墓は建てた方でないと感想は分かりませんが、きっといいものだろうなと私は思います。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
お墓の前にある灯籠は墓前灯籠(ぼぜんとうろう)というもので、供養や邪気を払うなど様々な意味が込められています。
まず、墓前灯籠には供養の意味があります。
お仏壇にはいつも明かりを灯しますよね。でもお墓に一日中明かりをつけるわけには行きませんし、必要もありません。お墓では灯籠が置いてあるだけで一年中、火を点している意味になります。火は古代から神聖なものとされてます。邪気を払い、故人の供養にもなります。
また風水では、北に山を配して南に向ける等の吉方がございます。ちょうど京都の町を想像していただければよいのですが、北に山を背にして、東と西から囲まれ南が開いている状態です。でも、なかなかこんな土地はありません。そこで、灯籠を置くことで入口が吉方になるというものです。
こんなにありがたい灯籠ですが、最近はデザイン重視で昔ながらの灯籠も少なくなりました。もっと私たちがこんな意味をお伝えしないとなりません。お墓を建てられる際には、ぜひ置いていただきたいですね。

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どこから納骨するの?

2017年04月19日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です
弊社には 匠型と言うオリジナルの墓石があります。
 『このお墓はどこから納骨するの?』とよく聞かれます。
この匠型に限らず、墓石の納骨する所ってご存知ない方は多くいらっしゃいます。
中兵庫の地域では神戸型と言う関西普及型の墓石が多く建てられていますが、この神戸型ですと家紋が彫刻されている水鉢を外す(倒す)と納骨穴が現れます。
  ↓ 神戸型    ※ 写真は一枚板・花瓶花立て付き
4.19 5.jpgのサムネイル画像
 ↓ 水鉢を手前に倒す
4.19 6.jpg
匠型の場合 前にある経机の後ろにあります。
経机を外すと 納骨穴をフタしている板石があります。その板石を外すと納骨穴が現れます。
  ↓ 匠型 (森田石材店オリジナル墓石) ※写真は3重台・蓮華台付
4.19 1修正.jpg
 
↓ 手前にある経机
4.19 2.jpg
 ↓  経机を手前に倒す
4.19 3.jpg
 ↓ 板石の奥に納骨穴
4.19 4.jpg
ココを開ける際(ご納骨)には、弊社で建立して頂いたお客様は、ご一報下さい。無料でお手伝いにあがりますのでご安心下さい(他社で建立の方も有料ですがお手伝いさせて頂きます)。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
先日、お墓の引越しについてお問い合わせがありました。
いわゆる改葬というものです。
いつも通り、以下の手順をお伝えしました。
①現在の墓地で「埋蔵証明書」等を発行してもらう。
これは遺骨が現在納められていることを証明してもらう書類です。
②次に引越し先の「受入証明書」を発行してもらいます。
これは墓地であっても、納骨堂であっても同様です。自治体により、「墓所使用承諾書」や「永代使用許可書」の写しでもOKです。
③上記の「埋蔵証明書」と「受入証明書」が揃えば、市役所にて「改葬許可書」が発行されお墓の引越しが可能になります。
①②の書式は自由です。
手順もどちらが先になっても構いません。
その経営主体や管理者が証明しているというのがポイントです。
また申請者が墓地の持ち主と違う場合は④同意書が必要になります。
数日後、今度は預かり先のお寺さんから電話がありました。
「受入証明書」がどのようなものか分からないとのことでした。
そこで弊社にあった簡単な雛形をお送りし、とても喜んでいただきました。
参考に上記の書式を載せておきます。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
Q.納骨袋を自分で縫ってみたい。

A.普通のサラシから作ることが出来ますよ。

お墓に納骨するときに、関西では骨壷のままでなく納骨用の袋に入れ替えて納骨します。
この納骨袋ですが、通常は既製品を使用することが多いです。
骨袋(般若心経).jpeg
写真は「般若心経」です。他にも「無地」「南無阿弥陀佛」「妙法」等があります。
しかし大切な人の納骨に少しでも心のこもった事をしたいと、ご自身でお作りになる方もおられます。
弊社ではこんな時「納骨袋の作り方」をお渡ししています。
他にも、京縫いの伝統工芸士が作られた総絹の納骨袋もあります。
骨袋(京縫).jpg
こちらは、伝統工芸士である安倍敦子さんという方の作品です。
こんな骨袋だったら、故人の好きなデザインを反映させたりしたいですね。
あるお客様は、納骨の日に私が骨袋を用意したときに、
「用意してきたんやけど・・・」
とおっしゃいながら、ちりめんの高級な布をバッグから取り出されました。
「ぜひ、それで納骨してあげて下さい」
そして奥様は、その布で丁寧にご主人のお骨をくるみ納骨されました。
やっぱり、お墓っていいものですね。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
最近はあまり聞かなくなりましたが、以前はよく耳にしました。
この迷信は、墓相の「墓石の黒は凶」からきています。
それがまことしやかに伝わっているのでしょう。
墓相は悪いことばかりではありません。
いい事も言われています。
しかし、それを信じるかどうかは人それぞれです。
くれぐれも人に押付けたり、反対に気にしすぎたりしないようにして下さい。
さて、もし黒い石が本当に不幸になるのなら、東日本の七〇%以上の人は不幸ということになります。
石は重いものですから、近くで採れた石を使うのが一般的です。
昔から東日本では、小松石、山崎石、浮金石など黒っぽい石が産出されます。
また品質的にもいいものが黒系の石には多いため、黒系が主流になったのだと思います。
対照的に西日本では大島石、庵治石に代表される白系が主流です。
これに墓相(特に関西で流行りました)の迷信が加わり、白系が主流になったのでしょう。
実は関西でも黒っぽい石はそれなりに採石されていましたが、今はほとんど残っていません。
昔のお墓を見ると地元の石を使っているのがよく分かります。
現在は、デザイン墓石と言われる洋風のお墓も多くなってきました。
一種類ではなく数種類の石材を組み合せるデザインもあります。
そんな時、黒っぽい石を使うとコントラストがハッキリし、引き締ったイメージになります。
今回はお墓の迷信についてお話しました。
私はこの世の中に悪いお墓はないと思っています。
なぜなら、それは亡くなった方の供養を願って建てられたものであり、決して憎しみでお墓を建てることはないからです。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
Q.お墓を自分なりにアレンジしたい。

A.決まった形もありますが、オーダーメードでも作ることができます。

お墓の形は、とても自由です。
この丹波や篠山でも、最近はデザインが凝ってきました。
そもそも、お墓の形には仏教の宗派で決まりがあるというものでもなく、
その時代や地域性により、形が違っているようです。
もちろん五輪塔や宝篋印塔など、深い意味合いのものもあります。
しかし、現在主流となっている位牌型墓石(一般に和型墓石)は、
地域性が色濃く出ています。
さて、小難しい話はやめまして、お墓を自分なりにアレンジすることはもちろん可能です。
お墓は量産品ではありませんので、ご依頼を受けてから作り始めます。
ひとつひとつ、その図面を元に作りますので、オーダーメードと同じです。
ですから、
「オーダーメードは高くつく」
「要望を色々言ったら高くなるから言わない」
とは考えないで下さい。
もちろん、複雑な加工で手間が増えたり、
材料のロスが増えるような場合には価格は変わりますが、
多少の形状の違いは、余り影響がありません。
せっかくですから、遠慮なくご要望をお伝え下さい。
その上でお見積りをして確認をいたします。

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く