森田石材店ブログ - お墓のQ&A -

こんな場合の墓地の継承は?

2018年10月11日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

お墓を継承する際にも様々なケースがあります。

先日、墓地の使い方について、複数の方がおられる場合のご質問がありましたのでご紹介します。

Q.お墓を二人で継承することは出来ますか?

墓地には「一墓地一祭祀主宰者」という原則があり、継承者は必ず一人と決まっています。

お墓は長い間に継承されていくものなので、今はお互いに何のトラブルもなくても、先々はどのような形でトラブルになるのかも分かりません。ですから、墓地の継承者は一人となっています。

但し、お墓の継承は長男とは限りません。後々のことをお考えの上、お決め下さい。

話はズレますが、お墓と仏壇の二つを二人でそれぞれ継承することは可能です。とはいうものの、一般的ではありませんので、その際には十分に検討してください。

Q.ひとつの墓地を二つの家で使えますか?

両家墓という考え方があります。

少子化の影響に伴い、最近では一人っ子同士や長男長女の結婚も珍しくありません。

両家のお墓が近いところにあれば両方をお墓詣りすることは可能ですが、遠方にある場合には管理が行き届かず放置されてしまう場合があります。そんな場合に考えるのが「両家墓」という方法です。多いのは、ひとつの墓石に両方の苗字が入っているものです。

では長男と次男がどちらも所帯を持っていて同じ墓地を使っていいものか。この場合には仕切りを入れてでも別にしておく方が無難です。

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森田 浩介
森田 浩介

仕入担当の森田です。

今日は、先日ご相談を受けたケースを考えてみたいと思います。

「お墓は建てた方がいいとは思うのですが・・・」

この方、先日お父様がお亡くなりになり、お墓をご検討されていました。ご本人はすでに嫁がれており、比較的近くにお住いでした。

後継者であるご長男は独身で、妹としては、いずれ絶えてしまう家のお墓を建てるのを躊躇されているご様子です。

すべては長男に委ねる

こんな場合、普通に考えれば長男に一任してしまうのが気が楽です。しかし、「後がないから納骨堂にする」と言われてしまったらと考えると、お墓を用意したいとのことでした。

まずは現状の心境を包み隠さずにお兄さんにお話しされることをおすすめします。その上で、次の対策をお考えになることだと思います。

何も考えていない

こういった流れで多いのが、「何も考えていない」という答え。すでに墓地はお持ちでしたので、建てるということで話が進み出しました。

とはいうものの、先のことを考えればすぐに不要になるから、いいものは建てられないというお話になりました。

すぐに墓じまい

お墓が建てばしばらくはお墓参りに行かれるでしょう。しかしそこで問題が、「私が元気なうちは見れるけど、子供にこのお墓を面倒見させるのは・・・」

確かにそれもおっしゃる通りです。ですから、孫の代に引き渡す前には、墓じまいを考えないといけないかもしれません。

しかし、その頃って何年ぐらい先でしょうか?おそらく30年ぐらいは先のことになりそうです。

お墓の目安は30年

人が亡くなると法事というものがあります。

初めは逮夜といって7日毎に行われ、それが7回で四十九日です。これを忌中といいます。次に百か日があります。

約三ヶ月で儒教の卒哭と重なります。次に一周忌、さらに三回忌(2年)、七回忌、十三回忌、三十三回忌と続きます。

昔はこの三十三回忌が弔い上げといって、ここで追善供養は終わることも多かったようです(今は五十回忌がおおいのかな)。そこでお墓も三十三回忌が終わると片付けていました。これを墓倒しといいます。

つまり33年も経つと記憶の彼方の人ということだったのでしょう。

ですからお墓の寿命も30年ほどと考えてもおかしくはありません。今回の場合であれば、お父さんとお母さんのお墓をこの先30数年お祀りすると考えれば、夫婦墓でされる方がいいのかも知れません。

最終的にはご長男さんの意向も含めての結論になりそうですね。

まとめ

今回は実際によくあるケースについてご説明しました。お墓には決まった法律が有るわけではありませんので、何が良くて何が悪いということはありません。

多くは地域の慣習の中で成り立ってきています。今は様々な選択肢がありますが、ゆっくりお考えの上で結論を出していただきたいですね。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
大阪北部の地震に際しましては、墓地でもかなりの被害が出ているようです。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
また、私どもの同業者の石材店の方々にも、お盆までに何とか補修をと頑張っておられます。工事の安全をお祈り申し上げます。
さて、
Q.地震で隣のお墓が倒れて、うちのお墓が破損したら?
私も少し調べました。しかしこの問題はなかなか難しいようです。それを順を追ってご説明します。
周囲のほとんどが倒壊している場合
この場合には、天災による不可抗力とみなされ、その責任を誰が負うかは難しいようです。それほどの被害であれば、そんなこと言っている場合では無いと思いますが。
周囲はほとんど倒れていないのに
こういった場合には責任を問われる場合があります。特に、古くなっていて石と石の接着面がくっついていない場合は、管理不十分として責任を問われるかもしれません。
建ててすぐに倒壊した場合
この場合は、建てた石材店の責任になりそうです。先ほどの、「周囲のほとんどが倒壊している」様な状態や、津波で流された場合などは別にしても、震度5程度で倒壊してしまえば、製造者責任となりそうです。
屋外の構築物の責任は、最大10年とされています。ひとつの目安にしてください。
まとめ
事故は加害者も被害者も嫌な思いをします。お互いにそんな事がないようにメンテナンスが必要です。とはいっても墓石ですからそんなに頻繁には必要ありません。
理想は10年に1回ですが、最近の施工技術であれば、キチンとしておけば20年ぐらいはしっかりしています(保証するものではありません)。ぜひ一度、そんな目でお墓をご覧になって下さい。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
今日は墓地の管理をされている方とお話したことを書きたいと思います。
Q.無縁になったお墓を整理したいのですか・・・
墓地の管理者といっても田舎の共同墓地では、自治会長が兼務とか、持ち回りで墓地委員をしているとか、昔から何となくあの人がしているから、という感じでプロではありません。ですから、こんな事例があると大変です。
無縁墓地とは
そのお墓には誰も継承者や縁故者が残っていない状態のことをいいます。ですから、ほとんどの場合は管理料が支払われておらず、雑草も生え放題になっています。
お墓って勝手に撤去できるの?
もちろん出来ません。しかし、無縁のお墓で一定の手続きをとれば撤去することは可能です。その手順をご紹介します。
1.官報に、死亡者の本籍・氏名、墓地使用者などを掲載し、縁故者などは一年以内に申し出てほしい旨を公告します。
2.お墓地の見えやすい場所に立札を設置します。その内容は官報に載せた内容と同じものです。
3.1年待って申し出がない場合には、無縁であると認められます。
以上の手続きをしてはじめて、改葬許可申請書を出すことができます。この手続きが完了しますと、中のお骨を取り出して納骨堂や永代供養塔に改葬されます。実際にされる場合には、石材店やそのお墓のある市役所でご相談されることをおすすめします。
昔は大変だった
この手続きは平成11年の法改正で簡単になりました。それまでは官報ではなく2種類以上の日刊新聞(もちろん全国版)に3回以上載せなければなりませんでした。費用にすると数10~数100万円にもなったようです。そう考えれば簡単になりました。
まとめ
今回は無縁墓地の整理についてお話しました。お墓が無くなってしまうのは悲しいことですが、放置されたままのお墓が墓地内にありますと、蜂の巣ができたり、虫が大量発生したり、周囲にいい環境とはいえなくなります。気持ちいい環境をつくりたいものですね。

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森田 浩介
森田 浩介

仕入担当の森田です。

ここ丹波でも、人口の減少は深刻になりつつあります。でもそれは今に始まったことではなく、昔からある話しです。それが最近は子供の数が減少しているために、より深刻になっているのでしょう。
さて今日は、
「Q.お骨を半分ずつに分けたいのですが」という話です。
こんな田舎ではよくあるお話かと思います。ぜひルールに則って分骨を進めていきたいものです。


お骨を半分ずつに分けたいのですが
既にお墓に納骨されている焼骨を二つに分けることを考えてみます。この場合、分けてもらう方は「分骨証明書」を墓地の管理者に発行してもらい「移転」することになります。移転先の墓地では、この分骨証明書で納骨することが可能になります。
次に、両方のお骨とも移動する場合にはどうするのでしょう。この場合、片方が「改葬証明書」による移転(改葬)となり、もう一方が上の場合と同じ「分骨」ということになります。どちらが改葬でどちらが分骨でもも構いません。量が多い方が改葬という決まりもありませんので、自由に決められます。
ちなみに、どちらも改葬にしたいという要望が出そうですが、それは無理なようです。それは「埋火葬許可証、改葬許可証が発行されるのは、一体の遺骸、焼骨に対して一通だけ」という原則があるからだそうです。
また、分骨したものをさらに分骨する場合には、「分骨」の手続きで問題ありません。
こんな場合にもキチンと話を
冒頭のお話にもありますように、都市部で働き、所帯を持ち、すべての生活基盤が移ってしまっている場合、せめて親の遺骨だけでも近くの納骨堂や墓地に移したいと思われる方も少なくありません。
そんな時に、いきなり「墓じまい」をして、お寺も離壇して、お骨も全部移動すると地元の親戚の方とのトラブルになりかねません。まずは話をしてみて、分骨や永代供養などについてお考えになることをおすすめします。順を追って話せば、メディアで見るようなトラブルのほとんどは防げそうです。
まとめ
今回は分骨についてお話しました。お墓の焼骨は量も多く、届出も必要になります。しかし、ちょっとした分骨も最近増えています。それはアクセサリーた小さな壺を用いた「手元供養」です。
嫁いだ娘さんや、まだ学生の子供さんでも時々されています。昔から知っているようで知らない分骨、ご検討の際には参考にしてみてください。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
今日は、
子供たちに迷惑や負担をかけたくない
こんなテーマでお話したいと思います。
お墓の相談の現場で
お墓の相談で多いのが、
「子供たちに迷惑をかけたくないので・・・」
「先々、子供や孫たちの負担にならないようにしたい」
とおっしゃる方がおられます。一部の方というよりは、結構な方がおっしゃいます。
このお話が出ました時に私が申しますのは、
「そんなにお父さん、お母さんの供養って負担でした?」です。
ほとんどの方は、
「私たちはそんなことありませんでした。そうすることが当たり前だったし・・・」という答えが返ってきます。
どうして今の若者には供養が負担だと思ってしまうのでしょうか。実際に供養にはどんな負担があるのでしょうか。
どんなことが負担なのか
ご供養に対することで、負担と考えられることはいくつかありますが、大きく分けて2つあります。それが、
1.金銭的な負担
2.お参りの負担
です。
現代社会では、実はご供養が始まる前から、様々な費用がかかっています。医療費や介護費用がその代表でしょう。そして、お亡くなりになったら「葬儀費用」があり「お寺さんの費用」もかかります。そしてご納骨に至るまでには「仏壇」「墓石」と必要になっていきます。
確かに、ここまで見てみるとかなりの費用が掛かりそうです。では、ひとつひとつを見ていきましょう。
葬儀の費用
お葬儀には費用がかかります。昔は自宅で葬儀をして、近隣の人は仕事を休んでお手伝いをしました。しかし今は、ほとんどが葬儀場でとり行われます。そのため「香典」という形で葬儀に協力するという形になりました。
葬儀の費用はいくらぐらいでしょうか。規模にもよりますが、この辺りでは50~120万円ぐらいが多いようです。その費用の約70%が香典で賄われるという調査結果もあります。大きな規模の葬儀では、場合によっては黒字になることもあるようです。
これは昔から考えられていた「相互の互助システム」が成り立っています。今まで香典をされたお宅からは、同じ様に香典がされるからです。ですから、よほどの理由がない限り「香典受取拒否」はされない方をおすすめします。
お寺さんの費用
檀家になりますと毎年いくらかの費用はかかりますが、毎年すべてのお布施をしても、実際には1~2万円ぐらいでは納まるのではないでしょうか。お寺さんにかかる費用でまとめてかかるとすれば葬儀の時です。
葬儀では導師様としてお送りいただき戒名・法名までいただくとそれなりの金額にはなります。今までお世話になった親ですから、お別れの時ぐらいはそれなりのことはしてやりたいなと思います。
あとは法事があります。ただ、こちらはどこまでするかは個々の判断によるものが大きいようです。家族や親戚の方、お寺さんとお話の上、お決めになられる方がいいでしょう。
仏壇の費用
田舎の家であれば仏壇はあるものですが、新しい家ではそうはいきません。また、家にまだ仏がいなければ無い場合もあります。
仏壇には大きさが色々あり、その家庭に合わせて選ぶことができます。安いもので数万円から、小ぶりのものならそれなりにいいものでも30万円ぐらいであります。仏壇を買ったからといってその後に費用がかかることはありません。お位牌や過去帳があれば、あとはお線香とローソクぐらいのものでしょう。
お墓の費用
最近は郊外の墓地も安くなりました。ここ丹波市ではもともと墓地代は安価なため、墓地代に負担を感じてらっしゃる方も少ないでしょう。都市部へ行きますと敷地が小さい墓地も多く増えており、石にこだわりさえなければ50万円程でもあります。管理料も年間に数千円が相場です。
最近はやりの樹木葬や納骨堂でも、実はそれなりの費用がかかります。1体30万円で夫婦だと50万円ですと、あとの家族のことを考えれば割高になってしまいます。また散骨などは残された人にとっての精神的なショックが大きいようです(そんな本も多く出版されています)。
お参りの負担について考えてみる
わざわざお墓参りのために、誰もいない地元へ帰るのも無駄・・・。確かにそうかも知れません。まだ地元に親戚の方やお世話になった方がおられるならいいですが、それが亡くなってしまってからでは、お墓参りも負担になるのかもしれません。そうなれば、近くにお墓や遺骨を移転する「改葬」をされた方がいいでしょう。
でも負担は掛かるものの、故郷があるということはいいものです。そこには自分のルーツがあり、懐かしい思い出もあることでしょう。もし「改葬」をされるにあたっても、そんなルーツや家系のことをお調べになることをおすすめします。きっと何か発見があるかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたしょう。確かにご供養に関する費用は、金銭的な負担がないとは言えません。「こんなにかかるのか」と思われた方もおられるでしょう。反対に、予想していたよりも少額だったと思われた方もおられるでしょう。
よくテレビなどでは、「お寺さんのおつきあいが大変」というコメントを目立つように流しているようですが、大半のお寺さんでは決してそんなことはありません。一時的に費用はかかりますが、毎年毎年どんどん掛かるみたいなイメージはやめてほしいですね。せっかくのご縁ですから、大切にしていきたいものです。
仏壇やお墓についても同様のことがいえます。実は一度建ててしまえは、あとはさほど費用はかかりません。それよりも、仏壇やお墓がある暮らしの豊かさの方が大切だと私は思っています。

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お墓に巻いてる白い布

2018年05月30日 08:00

井上
井上

こんにちは(^-^*)/

篠山店スタッフです☆彡

当社では、新しくお墓を建てた時には白い布(晒)を巻いています。
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なぜ巻くのか。それは、まっさらな石塔に魂が入る前に不浄なものが入らないように。との意味合いがあるようです。
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この布は、魂を入れる時(開眼式、建碑式)に外しお客様にお渡ししています。

しっかり洗ったあと使いみちとしては、縁起のよい物と言われているので「妊婦さんの腹帯」「仏壇、お墓の掃除」に使って下さい。

篠山店でも晒を少し縫って掃除に使っています。

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色付の糸を使って刺し子風に♪ いろいろなバージョンを作ると楽しいかもです。

ぜひ、お試しください☆彡

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福島 正弘
福島 正弘

滝野店の福島です。

お墓参りに行った際に見かける「卒塔婆・お塔婆」ですが、そこにどんな内容が書かれてあるかご存知でしょうか?

基本的には「漢字」と「梵字」とで書き記されています。

漢字については皆さんよくご存知だと思いますが「梵字(ぼんじ)」って何?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

「梵字」とは古代インドで生まれた文字です。インドは仏教発祥の地であり梵字の一文字は神仏を現し様々な功徳を与え、また災難から救ってくれるパワーを持っているといわれています。

こういったことから、卒塔婆に書き記す文字として用いられるようになったようです。

 

卒塔婆の表面には梵字で仏教の宇宙観を表す五大要素(空・風・火・水・地)やお経・戒名などが書いてあり、裏面には施主名や起塔日などが書かれています。基本的にお塔婆に書いてある文字は「訓読み」より「音読み」で読まれます。

例えば「為」という文字は「ため」ではなく「イー・若しくはイ」と読みます。

意味は「亡くなられた方のための~」という意味になります。ご戒名の読みも同様に「音読み」が基本です。

宗派によって書き方は異なります。例えば、日蓮宗は「南無妙法蓮華経」曹洞宗では「南無阿弥陀仏」といったお題目(おだいもく)と呼ばれるお経が書いてあります。

浄土真宗は塔婆自体が存在しません。宗派によっても違いますが、お寺やご住職様によって違いがでるようです。

皆さんもお墓参りに行かれた際に一度気にかけてご覧になってみて下さい。

新たな発見があるかもしれません。

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永代供養と永代使用

2018年05月12日 08:00

森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
今日は「永代供養」と「永代使用」の違いについてお話いたします。
永代供養と永代使用とは
永代供養とは、お墓や納骨堂など、後を守る家族がいない場合にお寺様にお願いし、供養してもらうことをいいます。お墓に限らず、お位牌などもお寺で永代供養していただきます。
永代使用とは、墓地の使用について主に使われる言葉です。永代使用とは、あとを守る家族や親族がいる限り、永代にわたって墓地を使用することを言います。
色んな宣伝を見ると・・・
テレビなどで伝えられる情報は、不正確だとは思いませんが、解釈によっては勘違いされるケースもあるのだろうなということが多々あります。
例えば、永代供養を安いお墓の代わりになるものとご理解されている方も少なからずおられるようです。先に書きましたように、「後を守る家族がいない場合に」が重要です。同じ所に住んでいなくても、家族でいればいくつかの選択肢があります。
どんな選択肢があるのだろう
よくある話が、
「息子が遠方に住んでいるので永代供養墓にしようかなあ」
「娘ばかりなので永代供養にしようと思う」
こんな理由で永代供養を検討されるケースがあります。
実際に遠方に住んでおられる場合でも、地元のお墓は守られることが大半ですが、生活拠点が完全に別のところへ移ってしまっている場合には、以下の方法があります。
1.お墓の引越し・・・地方では墓地代の比較的安価なため、この方法が多いです。
2.近くの納骨堂・・・都心部では墓地代が高額なことが多く、この選択肢もあります。
3.新たにお墓を建てる・・・地元のお墓は閉眼供養して墓じまいする。
娘ばかりというケースではどうでしょうか。
1.娘さんがそのままお墓を守る・・・もちろん継承可能です。
2.両家墓・・・姓が変わった方も使える方法です
まとめ
こうして見ると、案外、永代供養までには色んな選択肢があるということが分かります。実際に娘さんや、お孫さんが継承されることもあります。お孫さんに家を継いでもらったら、お爺ちゃんお祖母ちゃんにとってこんなに嬉しいことはないでしょう。
今回は永代供養についてご説明しました。「子供に迷惑をかけたくない」と聞くこともありますが、ぜひ、あとを守るご家族さまで話し合ってみてください。永代供養としてしまうと、それで終ってしまいます。結果を急がずにじっくりとお考え下さい。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
今日は樹木葬のお話をしてみたいと思います。
同じようでも違うのが樹木葬
ここ数年、樹木葬を耳にすることが多くなりました。しかしこの樹木葬、名前は同じ樹木葬と名乗っても、内容はそれぞれの墓地により全く異なっています。また、通常のお墓とは法律的な部分も違ってきます。ですから、実際の仕組みをご理解の上でご検討ください。
どのような納骨方法か
樹木葬と聞いてどんな風景が思い浮かびますか?まず真っ先に思い浮かぶのは、木の根元に納骨するイメージですね。でも実際には様々な方法があります。
日本で初めての樹木葬は1999年に岩手県一関市の大慈山祥雲寺にて山麓に作られたものです。これは山林に納骨をし目印に木を植える方式でした。
また公営で初めての樹木葬と話題になった都立小平霊園の納骨は、かなりの数をまとめて一ヶ所に詰め込まれます。合葬式と言われるもので、お骨を特定することは出来ません。もちろん納骨にも立ち会えません。実際にインターネット等でアップされている画像をみても、供養からは程遠い感覚です。外見はキレイなんですけど・・・。
最近多いのは、シンボルツリーの元に筒で納骨する方式です。考え方としては普通のお墓に近いですね。いずれにしても、通常のお墓とは比べ物にならないくらい密集して納骨されています。ひょっとすると自分の場所(墓地)は0.01㎡なんてこともあります。
目印は何?
樹木葬って木が目印だと思いますが、実はそうでもないのです。目印は、樹木の場合もあれば石の場合もあります。樹木の場合は「樹木葬」って感じがしますが、石なのに樹木葬?ってものも結構あります。小さなお墓と表現するより樹木葬といった方が印象がいいのかもしれませんね。いずれにしても、これらはお墓が小さく姿を変えた形といえます。
それに対して、芝生にただおおよその目安が示されている場合があります。目印がないので明確には分かりませんが、そこに納骨をしているわけですから何となく実感はあります。シンボルツリーのタイプもこの様な形が多いです。
そして何も目印がなく場所も特定されていない小平霊園のような場合は、お墓というよりは永代供養墓です。東京都の考えもお墓参りにはあまり来ないだろうという発想のもと作られています。
何年間使用可能か
墓地は一度購入すると永代にわたって使用できますが、樹木葬の場合の多くは期限があります。その期間は様々で、7年や13年で合祀されることが条件のところもあれば、合祀までに50年という長いものもあります。いずれにしても期限が来たら合祀されます。ただ、最近は合祀されない樹木葬というのもあるようです。まさに玉石混交といった感じです。
樹木葬えらびは慎重に
いかがででしょう?ひとくちに樹木葬といっても様々な形があります。私も調べながら、その複雑さに閉口してしまいました。どんなものでもそうですが、安くていいものはありません。樹木葬でもいいものはそれなりの金額が設定されているようです。まさに『お墓買えるやん』というレベルです。
お選びになる際には、普通のお墓、納骨堂、樹木葬の条件をよく考慮の上、お選びください。

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お墓の展示場

見学会 68日(土)~17日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く