森田石材店ブログ - お墓のリフォーム -

お墓の引越し2

2017年11月09日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
先日、三木市から加古川市の墓地へお墓の引越しをしました。
三木市のお墓は下の写真の通り、急な坂道を上がっていったところにありました。現在のお住まいは加古川市で、この三木市のお墓の近くには駅などなくバスの本数も少ないので、お墓参りが大変ということでした。
また、この土地には既に誰もお住まいではありませんでした。そこで現在のお住まいの近くにお墓を引っ越しすることになりました。
写真1.jpg
お墓は上の写真の階段を150m程上がると薮の中にあります。
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今回のご依頼は最前列真ん中にある「○○家之墓」以外の墓石は撤去処分、戒名を刻む板(霊標)は板のみ新品に交換します。
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「人がお参りしにくい場所=機械も通りにくい場所」ということで写真のように、解体した墓石を運搬していきます。
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撤去後このようになりました。
KIMG0133.jpg
次に移設先の工事です。
外柵もなく更地のため新規で外柵を据付けました。
写真5.jpg
完成後がこちらです。
写真6.jpg
これで家族はもちろん、孫が遊び来ても直ぐにお墓参りができると大変喜んで頂きました。

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移設のお手伝い~第3回~

2017年11月08日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

お墓移設のお手伝いの3回目です(1回目2回目も合わせて見てくださいね)。
今回、5軒のお墓のお手伝いをさせていただいていますが、そのうちの1軒の移設工事です。
移設先の寺墓地は1.8メートル角の区画で、すべてのご先祖様のお墓を移設させることができません。こちらのお家は、お地蔵様だけ移設して、これから皆さんが入られる代々のお墓と霊標、ご先祖様を祀る五輪塔を建てることになりました。
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こちらの墓地から、お地蔵様を移設します。
後の墓石と杭修正.jpg
移設先の寺墓地です。
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まず鉄筋を敷いて、基礎コンクリートを流し込みます。
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お墓をぐるっと囲む巻石の継ぎ目は、金具で固定します。
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土葬のお骨を斎場で火葬にされたお骨と、土葬でお骨がでなかった所の土を納めました。
隣&後の墓石修正.jpg
草の生えにくい「下地硬化」と地震対策「安震はかもり」を施工して、完成です。
本日から、他方々の移設工事が再開されます。残り4軒の皆様、楽しみにお待ちください。

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移設のお手伝い~第2回~

2017年10月22日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

前回に引き続き、お墓移設工事のお手伝いです。
今回は、3軒のお家の土葬上げのお話です。
火葬以前の、ご遺体はそのまま土の下に埋葬していました。その埋葬したご遺体を今回は掘り出させてもらい、出てきたお骨は斎場で火葬にして、移設する寺墓地のお墓に納骨していただきます。
今回は、5軒中3軒に土葬のご先祖がおられ、お手伝いさせていただきました。
連日、雨続きだったのですが、作業したこの日だけ天候が回復し、順調に作業できました。
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重機で1.5m~2m位掘り進めました。昭和50年代のご先祖様のお骨は土に還っておらず、でてきました。それをケースに保管し、施主様にお渡ししました。
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土を元に戻します。
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全部で10ヶ所以上掘りました。
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他の土葬があり、重機が通れない所は職人が手で掘りました。
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お骨が出なかった場所は、土を取りました。これも新しいお墓に納骨します。
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真砂土でキレイに仕上げました。
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3軒のお家、それぞれ1体ずつ、お骨が出てきましたので、すぐに市役所で手続きされ、その日の夕方に斎場で火葬にされました。皆様、当日バタバタされましたが、順調に進んで良かったです。
1軒のお客様は、すでにこのお墓から寺墓地に移設されていて、土葬のご先祖様だけおられました。「ずーっと、気になっていたから、ホッとしました!」とのお声をいただき、職人達も私もお手伝いできて良かったと思える1日でした。

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移設のお手伝い~第1回~

2017年10月05日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

これから3回にわたって、お墓の移設工事を中心にお話をさせていただきます。
色々なご縁がありまして、同じ墓地で5軒のお仕事をさせていただくことになりました。
三田市のお墓で、現在は山奥に10軒程のお墓があります。
墓地までの道中は、整備されておらず、お参りしづらいと思います。
ですが、墓地まで行くと表現の仕方がおかしいかもしれませんが、神秘的で昔からご先祖様が大事に守ってきた墓地なんだろうなと感じました。
その墓地も、昨今の急激な大雨で鉄砲水が発生し、50年以上前に建てたご先祖様のお墓を何基も倒してしまいました。
そこで、残念ではありますが、3軒のお家が移設するということになりました。
移設場所は同地区にある、お寺の境内墓地です。
残り2軒のお手伝いは、身墓の土葬上げと、すでに別の場所で代々のお墓を建立させているので、昔からある夫婦のお墓を撤去する工事です。
先日、雨が降りしきる中、お宅それぞれ代表の方が参列され、ご住職にお性根抜き(魂抜き)をされた所に、私がお立ち会いさせていただきました。
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最初に墓地全体にお経をあげていただきました。
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その後、移設や撤去させていただく石塔の魂を抜いていただきました。
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最後に、土葬上げをする所も拝んでいただきました。
皆様、雨の中で大変したが、少しホッとされたように感じました。
これで、森田石材店の職人達がいつでも仕事できることができるようになりました。
次回は、その作業をお話したいと思います。

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山の中のお墓リフォーム工事

2017年09月12日 08:00

園中 憲二
園中 憲二
篠山店の園中です。
今回の紹介するリフォーム工事は、たくさんあるお墓をそのまま残して、出来るだけで管理のしやすお墓にしてほしいとのご依頼でした。
Reform_01.JPG
<ご依頼内容>
 1.古い石垣をなんとかしてほしい
 2.落ちてきた笹の葉を簡単に掃除出来るようにして欲しい
 3.プラッチックの花立を石に代えて欲しい
Reform_07.JPG
<施工後>
1.古い石垣は新しい石垣に代えました。
2.表面をコンクリートでぬりました。
3.既存の花立を利用しボーリング加工をしました。
Reform_02.JPG → Reform_06.JPG
(施工前)                 (施工後)
表だけではなく、もちろん、裏側もきれいになりました。
Reform_04.JPG Reform_05.JPG
花立は、既存のものに穴(ボーリング)をあけて、ステンレス製の花筒を付けました。
線香立ても同様、穴をあけてステンレス製の筒を付けました。
Reform_03.JPG
いかがでしょうか?見違えるくらい立派で、お手入れもしやすくなりました。
あとの代のことを考えて古いお墓をどうしたらいいのかと、最近よく相談を受けます。古いお墓を処分し、新しいお墓にまとめるのも一つです。
また、墓じまいもその選択の一つだと思います。今回は、全部のお墓を残して、管理しやすい方法を選択されました。
それぞれ家ごとに事情がありどの選択が正しいと一概には言えません。
それぞれ家には、お墓に対して思いがります。各家にあった供養の仕方があると思います。
どんなことでも、ご相談して下さい。

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草の生えないお墓

2017年09月09日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

お墓の雑草対策はこのブログでも度々取り上げられていますね。私も墓地全体に石を張り詰める方法は紹介させて頂きました。今日は以前にも登場しているファイバーレジン施工を見て頂きます。
表面の仕上げはいろんな仕様があります。細かい砂、色とりどりの玉砂利など。
今回はよく墓地で見かける土に近い物を使いました。細かい砂を特殊な溶剤で固めて、水は透すけれども草は生えないという仕組みです。
KIMG4155修正.jpg
KIMG5064修正.jpg
こちらのお墓は建立後25年経過しています。
新規建立時ではなくとも全く問題なく施工出来ます。
KIMG4160.JPG
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色合いも周囲と比べてなんの違和感もありません。
このファイバーレジンに似たような物は以前にもありましたが、水分を保とうとする性質があるため表面にコケが生えるケースがありました。今回の物は水分の乾きも早いようです。また紫外線にも強く、長きにわたっての耐久性が期待できます。
見た目も大変美しいですので皆さんにもとってもお勧めです。

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お墓そうじ(植木の剪定)

2017年08月31日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。
毎年、お盆の前になるとお墓そうじのご依頼を頂いております。
阪神間にお住いのお年を召されているお方で、お墓までの交通手段が難しいとされておられます。
通常のお墓そうじは、お墓の草引きと墓石の水洗い等ですが、こちらのお墓は植木の剪定と墓地周辺の草刈り作業が主体になります。
施工前 
8.31 1 施工前.jpg 8.31 2 施工前.jpg
施工後 
8.31 3 施工後.jpg 8.31 4 施工後.jpg 
草・植木の伸びが一番激しい時期での作業ですが 完了後の施工前と施工後のお写真をお送りすると、お電話でいつも大変感謝して喜んで頂いて、今後もお願いしますねとおっしゃられます。
また来年も元気なお声を聞かせて下さいね。
お墓のそうじはもちろんですが、 墓地の維持・管理もしておりますので、お困りの方はご相談下さい。

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宗福寺の修復工事

2017年08月16日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
今から3年前の2014年8月、丹波市市島町では大雨による甚大な被害が出ました。私も被害を目の当たりした時、改めて自然の驚異を肌で感じました。
そんな中、市島町上鴨阪の宗福寺の歴代住職様やご家族様のお墓の修復工事をさせて頂きました。
あの豪雨により、本堂の後方の山肌が崩れ、土砂が本堂をそのまま通り抜けて行ったそうです。その為、付近にあったお墓も土砂に流されてしまいました。
宗福寺①.JPG
宗福寺②.JPG
宗福寺③.JPG
宗福寺⑦.JPG
当初、同じ場所に据え直す予定でしたが、本堂の裏に墓石を建てるスペースがあったため、この度そちらに移動することになりました。
宗福寺④.jpg
歴代住職様の墓石は一部土砂に流されていましたので、下の写真のように部材を集めて順番に並べていきました。
宗福寺⑥.jpg
その後、これらの墓石はキレイに水洗いして据え付けられました。歴代住職様のお墓の外柵は新規で作りました。
寺族様のお墓の外柵は、以前に歴代住職様で使用していたものを転用いたしました。墓石は土砂に流されて紛失しているものもあり、修復可能なものだけ集めて据え付けていきました。
完成がこちらです。
宗福寺⑤.jpg
歴史あるお寺の復旧工事に携わる事ができ感無量です。
市島町では今も復旧工事が続いています。一日も早く復旧が終わる事を望むばかりです。

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眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

先日、墓石をぐるっと囲んでいる巻石がズレていて、リフォーム工事のご依頼をいただきました。
その工事の模様は、後日ここでご紹介させていただきます。
で、どんな風にズレているものを直すのかといいますと、巻石同士を金具で補強するのです。
その金具の補強の事例をお話させてもらいます。
写真は、先日、お寺のご住職のお墓を新規で建立した時のものです。
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巻石の継ぎ目を計算して、そこにドリルで穴を開けます
P1340925.JPG
そこにアンカーピンを打ち込みます
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そこに、このステンレス製の金具で固定します
今回は四隅ですので、L字の金具を使用します
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ステンレス金具を取付して、ラチェットレンチで締めていきます
10巻石金具取付.JPG
完成です。
さらにボルトが緩まないように、この上にセメントを塗り上げて緩み防止作業をします。
13納骨堂&中入れ.JPG
最後に砕石をいれて、お骨が入る納骨堂を据えて、墓石を乗せていく工程に進んでいきます。
新しくお墓をするお家と同じように、すでにある巻石も金具を取り付けて補強し、二度と巻石がズレないようにいたします。
このようなリフォーム工事を11月になんと4軒も同じ墓地で連続でさせてもらいます。お友達同士でお声を掛けていただき、同時工事する運びとなりました。ホントにありがたいお話です。感謝です。
また、ご報告させていただきます。

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お墓の生まれ変わり

2017年08月05日 08:00

森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
今回は、お墓の生まれ変わりについて、様々な角度から見ていきましょう。
さて、今のお墓は花崗岩(御影石)で作られていますので大変長持ちします。歴史上の石造物を見ても分かる通り、花崗岩で出来たものは700~800年ぼど経過してもキレイな形を保っているものが多く見られます。ただ、長い間には地震や洪水などもあるため、それにより傷んでいるものも多いですが、経年劣化という意味では、花崗岩はとても丈夫な素材といえます。
叡尊五輪塔.JPG
写真は奈良西大寺にある叡尊五輪塔(鎌倉時代のもの)
現在のお墓は、表面を磨いたものが主流です。新品の時はピカっと反射します。昔の磨いていないお墓は汚れてきても「侘び寂び」といいますか味が出てきますが、磨いたお墓はそうはいきません。長く使っている分だけ汚れが目立ちます。特に、近くに新しいお墓が建ったりすると「きれいに見えてもツヤがなくなっているんやなあ」と思います。
ということで、そんな磨いたお墓をキレイに維持するための、そして、生まれかわった様にキレイになるにはどうするのかを解説します。
【建ててから10年目にすること】
お墓の品質保証期間は弊社では10年としております。ちょっと難しい話ですが「屋外の構築物の瑕疵担保責任」というのが法律でありまして、それが10年なのです。ですから、まずこのタイミングで良くないところは直すのがベターです。また墓石の継ぎ目には接着剤が使われています。これをやり直すのも大切です。建ててから15年以上経っているお墓は接着力が弱くなっていることがあり、地震で倒壊するリスクが高くなってきます。これは最近の多くの地震(東日本、熊本等)で明らかになっています。
1.目地の接着(地震対策含む)
2.丁寧な水洗い
墓そうじ(水洗い).JPG
水洗いだけでもかなりキレイになります。
【建ててから20年目にすること】
10年目と同じく接着剤はチェックが必要です。それ以外にも、そろそろ汚れが目立ってくるかもしれません。特に水垢は布で拭いてもなかなか取れません。そんな時は研磨材で擦るとみるみる取れたりします。但し、やり過ぎるとツヤが落ちてしまいますので慎重にします。それから高圧洗浄すればきれいになります。あとは文字や家紋のペイントを塗り直せば気持ちよくなります。
1.目地の接着
2.高圧洗浄や研磨剤を使った水垢とり
3.ペイントの補修
【建ててから40年ぐらい経っていると】
これぐらい経っていると、古くなったなあと感じます。ひと世代25年と考えれば二世代近く経っていることになります。これをもう一度生まれ変わらせたいと思ったら、その方法があります。それは「磨き直す」ことです。
と言いましても、石の表面を全て一皮むく感じです。ですから、寸法がひと回り小さくなります。これをすれば見事に復活します。というかほぼ新品です。
特にオススメなのは庵治石です。感動するぐらい新品に生まれ変わります。
但し、少しだけ注意しないといけないのが、切った面に今までは無かった黒い点(黒雲母のかたまり)が出てくることがあります。これは切ってみないと分かりません。
お墓の磨き直しは少々費用はかかりますが、新品に比べたらかなりリーズナブルです。庵治石や大島石など国産の石材の生まれ変わりには、ぜひご検討下さい。
1.磨き直し
【こんな生まれ変わりも】
新しくお墓を建て替える時、またはお墓を処分してしまう時があります。そんな時、長年使って来たお墓の一部を形見のように残すことがあります。私も経験がありますが、「その欠片をひとつください」と何度も言われたことがあります。
その場で差し上げることもありますが、少々お時間をいただいて、その石で何か置物をお作りすることもあります。玄関先やリビングにさりげなく置けるものから、以前に作ったものは、おばあちゃんの杖に付けられるアクセサリーでした。肌身離さず持っていたいというおばあちゃんに息子さんからのプレゼントでした。
手作り猫.jpg
こんな小さな猫(となりはライター)を作りました。
石はお墓に使用されていた本御影石です。
こう考えると、石は本当に丈夫で長く使える天然素材なのだなあと思います。
お墓の生まれ変わり、いろんな選択肢がありますので、捨てないで大事に使いましょう。

【カテゴリ】

お墓の展示場

見学会 次回は9月を予定しています。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く