森田石材店ブログ - お墓のQ&A -

森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
Q.お墓を自分なりにアレンジしたい。

A.決まった形もありますが、オーダーメードでも作ることができます。

お墓の形は、とても自由です。
この丹波や篠山でも、最近はデザインが凝ってきました。
そもそも、お墓の形には仏教の宗派で決まりがあるというものでもなく、
その時代や地域性により、形が違っているようです。
もちろん五輪塔や宝篋印塔など、深い意味合いのものもあります。
しかし、現在主流となっている位牌型墓石(一般に和型墓石)は、
地域性が色濃く出ています。
さて、小難しい話はやめまして、お墓を自分なりにアレンジすることはもちろん可能です。
お墓は量産品ではありませんので、ご依頼を受けてから作り始めます。
ひとつひとつ、その図面を元に作りますので、オーダーメードと同じです。
ですから、
「オーダーメードは高くつく」
「要望を色々言ったら高くなるから言わない」
とは考えないで下さい。
もちろん、複雑な加工で手間が増えたり、
材料のロスが増えるような場合には価格は変わりますが、
多少の形状の違いは、余り影響がありません。
せっかくですから、遠慮なくご要望をお伝え下さい。
その上でお見積りをして確認をいたします。

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森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
Q.自然石のお墓は縁起が悪いのか?
A.全く問題ないと私は思っています。
昔は石の加工が高価だったため、自然石に文字だけ刻んだものが多くありました。
特に身寄りの無い方のお墓はこういったものが多かったため、
自然石のお墓はイメージが悪かったのかもしれません。
それを見て後から、「縁起が悪い」「血縁が途絶える」と言ってしまうのはどうかと思います。
地域の名士と言われる方の墓地には、立派な自然石のお墓をお見受けすることがあります。
供養のために建てられるお墓が、災いを起こす種にはならないでしょう。
さて最近では、自然石のお墓は一時より増えています。
近年の画一的なお墓の形から様々なデザインのお墓が建つようになったと同時に、
その真逆で、自然の石の美をそのまま使ったお墓を好む方も増えてきました。
使用する石も、全国の銘石の味わいのあるものになっています。
例えば、
能勢黒石(大阪府)
他にも使用できる石は、全国にたくさんあります。
特に、研磨仕上げでは捨てられてしまう「皮」や「サビ」部分は、
むしろ歓迎され味わいのあるものになります(使われ方次第ですが・・・)。
私たち石屋から見ると、自然石はとても魅力があります。
加工された石と、自然を残した石とでは、受ける「力」が違います。
石が保つ力が感じられるお墓って素晴らしいですね。

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A.いつまでも供養できるのが理想ですが、三十三回忌か五十回忌ひとつの目安です。

人がお亡くなりになると、追善供養というものがあります。
初七日から始まり、7日毎に法要し7回目の49日で満中陰となります。
その後、百ヶ日、一周忌、三回忌(丸二年)、七回忌、十三回忌、三十三回忌と徐々にその間隔は長くなっていきます。
こうして悲しみが少しずつ癒やされていく、上手くできている仕組みだと思います。
では、ご先祖様はいつまでお祀りすべきなのでしょうか?
厳密にそれが決められているわけではありません。
もちろん、百年二百年と代々大切にされるという方も多くいらっしゃいます。
しかし実際にそのように出来るのは並大抵のことではありません。
ものすごい数のお位牌とお墓が立ち並び、とてもスペースがないという風になってしまいます。
これを昔の日本人はどのように解決してきたのでしょうか?
民俗学者の柳田國男氏によれば、三十三回忌又は五十回忌を終えると、死者の霊は「ご先祖様」という集合体になるとされています。
その集合体をお祀りしているのが、村の氏神様で神社として私たちはお参りしています。
つまり、三十三回忌又は五十回忌まではお墓でお祀りするということです。
昔は、弔いが終わったお墓は「墓倒し」といって片付ける習慣もあったようです。
お墓に限れば、最も一般的なのは五十回忌を終えた先祖は五輪塔に刻み供養するという方法です。
夫婦の墓が並んでいる場合には、刻んだお墓は納めます。
そうすれば、また次のお墓を建てるスペースが空くことになります。

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A.現在の浄土真宗では一般的には建てないのという考え方の方が多いようです。但し、例外もあります。
浄土真宗では、お亡くなりになるとすぐに浄土へ極楽往生されます。
そのため、お墓ではご本尊様をお迎えし、故人を守っていただくということになります。
ですから、浄土真宗の墓石には、『南無阿弥陀仏』(お題目)や『倶会一処』(ともに極楽で会いましょう)
と書くことが多く、ご本尊様に手を合わせる考えになっています。
亡くなってすぐに往生されますから、追善供養の塔婆は必要ありません。
今の様な「供養のための五輪塔」も不要という見解が現在は一般的なようです。
(お墓として建てる五輪塔は考え方が違うかもしれません)
とはいうものの、浄土真宗の開祖である親鸞聖人のお墓が五輪塔というのは有名な話です。
親鸞聖人自身は、亡くなったら亡骸を加茂川に捨てて魚に与えよと遺言があったようですが、
実際には、弟子たちによってお墓が建てられたようです。
やはり、生きている者にとっては、偉大な師匠のお墓には参りたいと思いますよね。
また、お墓はその土地の慣習によるところも大きいようです。
特に100年近く続いている慣習については、地域では無視しにくいものです。
浄土真宗であっても、古くから五輪塔が建てられていることもあるようです。

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森田石材店
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このネタも3日目となりました。

Q2.自分で自分の墓を建てるべきでない?
(答え)別にいいです。でも息子さんが建てるのが理想ですね。

お墓は一般的には子どもが建てるとされています。
これは儒教の考え方からきています。
儒教の中で大切なことのひとつに「孝」があります。つまり親孝行です。
その最たるものが、親の墓を建てること。
この考えは中国から朝鮮半島を渡って日本にまで深く浸透しています。

しかし、これはあくまでも形の話。
この部分だけ儒教の教えを守っても、ほとんど意味がないのかもしれません。

また親が「子どもの負担になるから自分たちでお墓を・・」と考えてしまうのは、
子どもを一人前として見ておらず、経験しなければならない苦労をさせない事に
なるともいわれています。

これは、心理学などにもよく出てくる「通過儀礼」というものだと思います。
現在の私たちは、昔に比べると経験しておかないといけない苦労を
していないケースが多々あるといわれています。
仏事以外の事柄でもこういったことは沢山ありますよね。

とはいえ、最近は家(家族)の在り方も昔とは違ってきています。
この通りにするのはなかなか難しいようですね。
明日はおさらいです。

(つづく)

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では検証して見ましょう。

Q1.生前にお墓を建ててはいけなのか?

(答え)もちろん大丈夫です。

分かりやすい例をひとつ。
昭和64年1月にお亡くなりになった昭和天皇は、
2月には武蔵野陵に埋葬されています。
これは生前にお墓が用意されていたからこそ可能でした。

もし「縁起が悪い」のなら生前に用意しているはずがありません。
宮内庁にはこういったしきたりに関するプロフェッショナルがいて、
あらゆる行事がキチンと守られています。思いつきではやっていません。

生前にお墓を建てることを寿陵といい、その起源は中国の秦の始皇帝です。
聖徳太子、仁徳天皇も生前に自分のお墓をつくっています。
寿陵は「一度死んで新たに生まれ変わる」意味があり、
「還暦祝い」や「善光寺の胎内くぐり」などと同様の生まれ変わりの儀式なのです。

明日は自分で建てるべきでないのかについて考えます。

(つづく)

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A.迷信です。大切なのは供養の気持ちです。
でもキチンとしておく方がいいですね。

お墓の迷信にはいろいろなものがありますが、
これも代表的な迷信です。
この迷信も「墓相」というものが発端です。

「墓相」については詳しくは触れませんが、
その中には石のカケ以外にも、多くの事柄が定められています。
建て方によって、吉相・凶相があります。
信じる信じないは個人の自由です。

さて、何か悪い事が起こるとすぐに、
「墓の相が良くない」と墓のせいにされる方があります。
でも目に見えないものの事を言われても困りますよね。

確かにそういう事もあるのかもしれませんが、
私にはそういうものは見えないので分かりません。

どんなものでも壊れたまま使っていると良くないといわれます。
自転車にしても、家にしても・・・。
それと同じで「石も壊れたままでは駄目だよ」という戒めの意味が
ある迷信なのかも知れません。

お墓は故人への贈り物だと思います。
ですから余裕があれば、傷ついたら出来る範囲で直してあげる
気持ちが大切だとは思います。

お墓はご先祖様がおられる場所です。
たたったりはしないと思います。

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A.お墓は形や正面の文字が少し違いますが、ほとんど同じです。

神道のお墓の特徴は頭が尖っています。
これは三種の神器のひとつ「剣」の形を象っているといわれています。
あと墓前には榊を捧げる八足台があるのが特徴です。

正面の文字は「○○家奥都(津)城」等と彫ります。
意味は「奥深い所にあって外部から遮られた境域」ということ。(神社新報より)
また仏教と違って戒名はなく、姓名の下に、之霊・命・命霊・霊位などを付けます。

神道は仏教と深く習合して、日本に今の宗教観をもたらしたとされています。
それが明治維新の神仏分離により今日の状態になっています。
ですから、お墓に対する考え方は、神仏ほぼ同じです。

ちなみに、戦死者のお墓の多くは神道墓です。
この理由は、また別の機会にでも触れたいと思います。

墓石を販売する創業92年の株式会社森田石材店
丹波市・篠山市・多可郡・西脇市・加東市・小野市
加西市・三田市・神戸市・南丹市・福知山市・猪名川町
https://www.morita-stone.co.jp/

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Q.神様と仏様どう違うの?

2007年12月01日 09:40

森田石材店
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A.仏様になって神様になるのだそうです。

民俗学の柳田國男氏によれば、
故人の霊は30~50年で次第に縁故の家を離れ個性をもたない霊になり、
その後、霊は故人が生まれ育った故郷の地へ還り、
神さまの仲間に入ると日本人は考えているそうです。

故郷へ還ってくるということは、村の神社や庭の社の中の
氏神様や地神様になっているということなのでしょう。
だから「お墓参り」「初詣」「盆踊り」「秋祭り」も元は同じです。
こういったものの原点は、全部先祖供養なんですね。

ちなみに、氏神様とは住んでいる土地の人々を守護する神。
鎮守の神とも言われています。
また地神様とは祖霊、農神ともされる神。
屋敷内や辻・田のそばに祭るものとされています。

今年もあと1ヶ月。
初詣から始まって色んな神様にお世話になりました。
来年のお願いをする前に、神様仏様に今年のお礼を言っておきましょう。

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A.可能ですが、通常は2~3ヶ月必要です。今なら1月以降がおすすめです。

お墓づくりには多くの工程があり、墓石の製作には約1ヶ月かかります。
その後、文字を彫り、建てます。

確かにお急ぎなら1ヶ月以内に建てる事も可能です。
展示品や在庫があれば、文字を彫刻すればOKだからです。
ただその場合でも、打合せは順序良くスムーズにする必要があります。
しかし、各工程で十分な検品ができない場合がありますのであまりお勧めできません。。

石によっては製作そのものに2ヶ月近くかかるものもあります。
例えば、庵治石細目や内垣石、伊達冠石などがそれにあたります。
やはりいい石はつくるのも大変です。

私はお墓が完成するまでの数ヶ月は、とてもいい時間だと思っています。
なぜなら戒名や法名を調べるのにご先祖様を遡ったり、写経を書く時間があることで、
改めてお墓づくりを実感される方が多いからです。

お墓を建てるのは一生に一回あるかないかのこと。
つくる過程も楽しんでいただきたく思います。

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く