森田石材店ブログ - お墓のQ&A -
追加字彫りをしたいのですが、建てた石材店が分かりません。
2022年06月30日 08:00

仕入れ担当の森田です。
先日、某団体のお墓相談で相談を受けていましたら、こんな質問をいただきました。
Q.追加字彫りをしたいのですが、建てた石材店が分かりません。
ご相談者のお住まいとお墓は車で2時間以上離れていました。
建てた石屋さんに依頼しないといけないと思っておられました。
でも分からないので、業者を探さないといけない。
住まいの近くの石材店を探すべきか、墓地の近くの石材店を探すべきか・・・
お墓に追加で文字を彫るときは、建てた石屋さんに依頼するのが普通です。
お客様のことをご存じですし、以前のデータが残っていたり、同じ書体で彫ることが出来るため仕上がりに違和感がないからです。
ただ建てた石屋さんが廃業されていたり、分からない場合には他の石屋さんでも全く問題ありません。
その場合には、それまで彫られた文字にある程度似せて原稿を作ります。
次に、現地に近い業者を選ぶか、いつでも相談できる近い業者を選ぶかです。
これには一長一短ございます。
遠方であれば出張費もかかるかもしれません。
お住まいに近い石材店のほうが話しやすいのであれば、ぶっちゃけ相談するのもひとつです。
お知り合いを紹介してくれるかもしれませんし、遠方でも大丈夫と言ってくれるかもしれません。
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お墓には何人まで入れるの?
2022年06月22日 08:00

滝野店の河合です。
「ご先祖様が代々眠っているお墓、もしも自分が入るとなった時にいっぱいだったら?」
「そもそもお墓は何人まで入られる?」
お墓に関してお客様からそのようなお声をいただくことがあります。
もし実際にそのようなことになったらどうしたらよいのでしょうか。
お墓に関する法律には「墓地埋葬法」がありますが、これはお墓の設置などについて定めた法律であり、1つのお墓に何人で入りましょうといったことを定めた法律ではありません。
つまり、お墓の大きさという物理的な制約はありますが、法律として定められている定員は存在しないのです。
これに加えて先祖代々の何代目までお墓で祀りましょう、という決まりや習慣もありませんから、お墓に入っているお骨の数はお墓それぞれで異なります。
お墓は大きなものから小さなものまで、その大きさは様々ですし、お墓が受け継がれてきた時間が長ければ長いほど、中に納められているご先祖様のお骨の数も多くなります。
そのため、お墓が定員間近かどうかは、当然のことながらそれぞれのお墓により異なっているのです。
では、実際に何人がお墓に入れるのでしょう。1人当たり必要となる空間は、ごく一般的なお墓の納骨室(カロート)ですと平均6~8人程のお骨を納骨することができますが、前後左右のスペースを有効に使うことで、最大10人まで納められる場合もあります。
これは、先祖代々お墓を承継した方が夫婦で納骨され続けたと考えて、3~4代が眠っている計算になります。
ご葬儀も滞りなく済み、納骨しようとお墓を開けた段階で既に納骨室(カロート)がお骨でいっぱいだった、というケースも実際にあることなのです。
そのような時は一体どうすればよいでしょうか。
もう納骨室(カロート)がいっぱいなのだから、新しいお墓を建てなければと考えるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
納骨室(カロート)がお骨でいっぱいになった時点でご遺骨を取り出して、木綿のさらしやガーゼといった天然素材製の袋の中にご遺骨を移し纏める事で、新たに納骨室の空間を確保することができます。この天然素材製の袋は長い時間をかけて土に還っていきます。
それでもいっぱいで新たにご遺骨を納めることができない時はご遺骨を他の場所に移動させることも考えなくてはなりません。
一般的に弔い上げとなる三十三回忌または五十回忌が済んだご遺骨は、墓地の中の共同墓地や永代供養墓などに移すことも考えられます。
ただし、こうした場合は他の方と一緒に納骨されますので、後になってから自分たちのご遺骨だけを取り出すことはできなくなります。
ご家族や親族同士でよく話し合いきちんと納得した上で移すことを決めましょう。
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中国からお墓の石が入りにくいって本当ですか?
2022年06月13日 08:30

仕入れ担当の森田です。
今日は仕入れ担当者らしい内容です。
ズバリ、
中国から石が入りにくいって本当ですか?
はい。本当です。(そんなに大げさではありませんが)
昨今のニュースでもご存知のように、中国では最近でも時々都市封鎖のようなことがあります。
中国で都市封鎖がありますと、それは日本とは比べ物にならないようです。
その街を通るトラックもすべて検問されたり、時には高速道路が寸断されたりと大変です。
当然、働く人は仕事に行けませんので、ストップになってしまいます。
ただ話題になっていた上海は石の加工にはあまり関係ありません。
私どもが主に加工輸入をしていますのは福建省の厦門市と遼寧省の大連市です。
局所的に工場が閉鎖になったりもしますが、概ね順調に回っています。
私どもの業界でも、先日まで一部の石の採掘で支障をきたしていました。
今、最もたくさん使用しています吉林白という石が、採掘中止となっていたからです。
元々、寒い地域の石ですから、秋には大量の在庫をして春を迎えるわけですが、春の再開すぐにコロナで閉鎖となっていました。
幸いにも5月中旬には平常通り戻りましたと連絡がありましたのでひと安心です。
(写真)5月中旬に再開した吉林白の丁場です。
加工に関しましては、今のところ問題は特に聞いておりません。
通常の納期で動いています。
問題なのが海上輸送です。
こちらはコンテナ船が世界的に不足しておりますので大変です。
しかも価格も高騰したまま下がりません。これもインフレでしょうか。
1~2週間ぐらい納期がずれるのは当たり前です。
(写真)コンテナ船 (Wikipediaより)
また先ごろの急な円安で様々な輸入品の価格が上昇しております。
当社でも7月からは値上げの予定です。
中国加工でご注文をお考えのお客様へは早めの準備をお願いしています。
もし法事などがあり急いでお墓を準備したい方には日本の石もご検討いただいています。
日本の石は今のところ値上げはあまりありません。
ですから以前に比べて価格差が縮まっています。
世の中だいぶ変わってきましたね。
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無縁墓の処分ってどうするの?
2022年06月03日 08:00

無縁墓とは、お墓を管理する継承者が長い期間いないお墓のこと。
たとえ縁故者がいたとしても管理費の滞納や支払いの拒否などによって無縁墓となるケースもあります。
家族や供養のあり方の変化から無縁墓の数は年々増加し、撤去費用などが大きな社会問題となっています。
お寺などでは管理者がいない場合、撤去することを検討します。
しかし、無縁墓を無断で撤去すると、法律違反にあたります。
そのため、決められた手順をきちんと確認しておくことが重要です。
まず、撤去を検討する無縁墓の所有者・継承者を探すことからはじめます。
お寺や墓地委員などで管理している名簿などがあれば連絡をとり、今後の管理について話し合いをもちます。
連絡先が分からない場合は、戸籍などから調べられる住所へ書面で連絡します。
この手続きは専門の資格が必要となるため、行政書士などに相談しておきましょう。
次に、書面での連絡もとれない場合は、官報で無縁墓の撤去を報告します。
官報とは国が発行する公的な新聞のようなもので、公的機関の情報などが記載されています。
無縁墓の撤去をする際も、まずは官報に掲載しましょう。
官報への掲載とあわせて、撤去する無縁墓に立て札と貼り紙をします。
無縁墓の権利者に向けて、撤去することを伝えるもので、お墓の見やすい位置に立てるようにしましょう。
ここでポイントとなるのが、定期的に写真と記録を残しておくこと。
設置した日から、継続して権利者への呼びかけをしていたことを証明する必要があります。
写真だけでなく、書面で記録を残しておくとよいでしょう。
官報への掲載と立て札・貼り紙の設置から一年たっても、権利者から何の連絡もなかった場合、はじめて無縁墓を撤去する申請を行えます。
申請には、「改葬許可申請書」が必要となり、市区町村の役所へ提出します。
次の書類が必要となるので揃えておきましょう。
- 墓地管理者の証明書。
- 無縁墓の写真およびお墓の位置図。
- 権利者からの連絡がなかったことを記載した書類。
- 官報のコピーおよび立て札の写真。
- その他市区町村が指定した書類。
あわせて継続して立て札を設置していたか確認を求められることがあります。
定期的に撮っておいた写真と記録もまとめておきましょう。
すべての手続きが完了し、改葬許可をもらうと、無縁墓の撤去を行えます。
お寺や石材店などと相談して、日程などを調整していく流れになります。
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Q.お墓に花を植えても大丈夫ですか?
2022年05月06日 08:30

仕入れ担当の森田です。
今日はこんな質問をいただきました。
Q.お墓に花を植えても大丈夫ですか?
今度ご納骨される故人様はお花がお好きだったようです。
そこで、お孫さんがお花を植えたいと思われました。
A.もちろん大丈夫です。お花がいっぱいのお墓は素敵ですね。
私たちが住んでいます関西では、お墓に花や植栽が植えられていることはあまり一般的ではありません。
これが関東では昔から普通に植えられています。
例えば、上の写真は作家の小泉八雲(ラフカディオハーン)のお墓です。
物置台の足元には龍のひげがあります。
墓所の中には他にもバランスよく植物が配置されています。
こちらの写真はとある有名な方のお墓です。
中に植えてある植栽はとても手入れが行き届いています。
立派ですね~。
お墓のこうしたしきたりは、昔はとても自由だったのだと思います。
そこにルールじみたものが入ってきたのが墓相です。
墓相は関西地域では終戦後しばらくかなりのブームになっていたようです。
その流れもあり、お墓に植物を植えるべきでないとなっていたようです。
ですから迷信レベルということです。
但し、植物を植えるには注意も必要です。
まず手入れができるかどうかは重要です。
雑草も生えますので、こまめなお手入れが必要ですね。
また植栽の根っこが伸びて隣の区画まで入ってしまった場合は、お隣に断って処理しなくてはいけません。
こんな事もあることをふまえて、お墓にお花を植えてみてください。
少量であれば問題ないと思います。
もし、しっかりと植えたい場合には、植える場所を決め、予めその場所を石で囲う等の対策をすることをおすすめします。
こんな風にできます。↓↓↓
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姓が変わった娘さんと使われるお墓
2022年04月25日 08:00

滝野店の中村です。
本日ご紹介するお墓は「姓が変わった娘さんと使われるお墓」です。
こちらお客様は下の写真のように大変広い区画をお持ちでした。
当初はこのお家のお墓の整理が目的でした。
その時一緒にご来店されたご親戚の方が、
「私は嫁いだ身だが最近主人を亡くしてお墓がまだありません。可能であれば私の実家でもあるこの敷地にお墓を建てて、一緒にお墓詣りをしたい。」
というご相談を受けました。
今回外柵の傾きも見られましたので修繕工事と防草対策、通路の修繕工事も同時に行いました。
こちらが完成の写真です。
今までお墓も多かったので、お花の管理も大変だったということで大変よろこんで頂きました。
またご親戚の方も、「これで主人もゆっくり休めます」と大変よろこんで頂きました。
蜂との闘い
2022年04月22日 08:00

お墓に泥の塊。誰かの悪戯?いいえ蜂の巣です。
皆様、お墓参りの際に彫刻文字の窪みとかに小さい土の塊がついてるのを見た事ありますか?
先日納骨の手伝いに行かせて頂いた時、墓石に大きなドロバチの巣が出来てました。
ドロバチは通常はそんなに大きな巣は作らないのですが数匹分の巣なのかソフトボール2つ大の大きな巣が花立や水鉢の隙間にドーンと出来ていました。
日当たりの良い場所のお墓なので蜂にとっては優良物件なのでしょう。。
まさに巣作り中な蜂もいてブンブン飛んでいました。
このままでは納骨出来ないので意を決して駆除にかかります。濡れタオルやスクレーパー等を使って巣を除去ししていきました。写真は刺される可能性あったので撮れませんでした。何とか施主が来られる前に処理でき、無事に納骨が出来ました。
全国でハチによる被害は毎年数千件起きており、死亡事故も2桁になります。
その多くはスズメバチですが、墓地でよく見かけるアシナガバチによる事故も少なくはありません。
ですからお墓にハチが巣を作っているのを見かけたら、慎重に対処する必要があるのです。
ハチは3月末から、遅くても4月になると巣作りを始めます。
あたたかくなるにつれ巣は大きくなり、ハチの性格も攻撃的に。
ですから、一番お墓参りに行くお盆のころ、8月はハチに刺される患者数がとびぬけて多くなります。
毒針を持つハチでも、近づかなければ攻撃してきませんので、こちらから刺激をしなければ刺されることはまずありません。
ただ、自分の家のお墓にハチが巣を作っていたとき、そのまま放置しておくわけにはいきませんよね。
お参りに来た親族や、隣接するお墓に来た方が刺されるかもしれません。
ですからお墓に作られたハチの巣は放置できません。必ず駆除する必要があります。
ハチは日当たりの良い、巣箱のような『囲い込まれており、穴のような出入口がある空間』に巣を作る傾向があります。
お墓だと笠式香炉や灯篭の灯袋がそれにあたります。日中、外気温があたたかい時間帯にハチの巣を見つけた時、ハチの巣には触らないことをオススメしています。
気温が高い日中は、ハチの活動も活発で刺される危険性が大きいからです。
ただそのまま放置して帰るわけにもいかない・・・
そんなときは、ハチが笠式香炉の中や灯篭の灯袋などの中などの密封された空間に巣を作っているのであれば・・・ガムテープなどで穴をふさいで閉じ込めることをオススメいたします。
ただし絶対に無理はしないでください。素早く作業ができてもハチの攻撃を受けることがあります。
少しでも危ないと思ったらハチの活動が鈍くなる早朝や夜に行うか、プロに頼みましょう。
ハチを閉じ込めるこの方法の利点は、巣を落とすよりもハチを刺激しないで、しかも素早く作業を終わらせることができる点です。
手早く終わらせることができれば、ハチに刺されるリスクは減ります。
ハチを閉じ込めたあと、殺虫剤を持ってきて撃退することもできます。ハチがいなくなったり動かなくなったらハサミで巣の根元を切り、ハチの巣を取り除きます。
ハチは一度巣を作ると再び同じ場所に巣を作る習性がありますので、お墓にこびりついている巣の根っこもカッターなどを使ってこそぎ取ります。
終わったら最後に巣を作っていた場所に殺虫剤をかけておきます。
そうするとハチが戻ってきて巣を作ろうとしても、残っている殺虫剤に触れて死んでしまいます。
お墓に作られているようなハチの巣は、最低でも年に1度くらいはお参りされているせいかあまり大きくなることはありません。
ただ、ハチに刺される原因で最も多いのは『自分で駆除することによる失敗』です。
特に墓地でよく見かけるアシナガバチは、スズメバチと比べて攻撃性は劣るものの、実は毒性の強さはほとんど変わりませんので注意が必要ですし、刺されたら笑い事では済みません。
ハチ駆除の専門家や経験豊富なお墓職人に頼むことで、被害や不安を心配することなく、ハチの巣の不安を解消できます。
その上で今後ハチが巣を作らないように対策を立てることもできます。
ハチの巣について少しでも不安に感じることがありましたら、遠慮なくお問い合わせください。
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お仏壇やお墓に樒(しきみ)をお供えするのはなぜですか?
2022年04月13日 08:00

仕入れ担当の森田です。
今日はこのご質問から・・・
Q.お仏壇やお墓に樒(しきみ)をお供えするのはなぜですか?
樒(しきみ)はお仏壇やお墓によくお供えされる植物です。
モクレン科の常緑小高木でいつも鮮やかな緑色をしています。
樒は鑑真和上が中国から日本にもたらしたものなのだそうです。
鑑真は歴史の教科書にも出てきますが日本の仏教に戒律を浸透させた人です。
仏教のあらゆる作法にこの植物が使われたことから、今もお仏壇やお墓に供えられるのでしょう。
神道で使われる榊とよく比較されます。
よく似ていますが、樒の方が少し葉っぱが大きく、香りもしっかりあります。
榊は木へんに神と書きますが、樒も木へんに佛でしきみと読めるのだそうです。
熊野の那智妙法山では、
「死者の霊は枕元の一本花の樒の枝をもって山に登り、奥の院に落としていく」
と言われています。
枕元の一本花とは亡くなってから葬儀までの間の枕飾りの花です。
奥の院とはご本尊様をお祀りしているありがたい場所です。
樒があるとすぐに成仏ができるということなのですね。
※参考「岩波仏教辞典 第二版」
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先祖代々のお墓には誰が入れるの?
2022年03月18日 08:00

滝野店の河合です。
先日、友人から「兄が実家継いでるけど、自分は実家の墓に入れるのか?」と質問があり、ちょっと調べてみました。
結論からいうと、お墓には、お墓の承継者と墓地管理者が許せば、誰でも入ることができます。
お墓の承継者とは、墓地の使用権を継いでいる人です。墓地の名義人(永代使用権者)になっている人です。
墓地の使用権利者がその上にお墓を建てて、これを所有します。
一方、埋葬に関しては墓地管理者の承諾のもと行います。
自分でお墓を所有していたとしても、遺骨を埋葬するときは管理者の許可が必要です。
ただし、墓地の利用規約では多くの場合で、納骨できる人の範囲を定めています。
自分がお墓に入れるかどうかは、墓地の契約書を参照するか、管理者に問い合わせて確認しましょう。
また、平成12年に発行された厚生労働省の「墓地使用に関する標準契約約款」(参考:墓地経営・管理の指針等について)では、「使用者の親族及び縁故者」と記載されています。
慣習では、お墓には長男とその家族が入るのが一般的です。
次男・三男は分家の初代としてお墓を立て、長女・次女は婚家のお墓に入ります。
ですが、法律上は、お墓に入れる人や承継する人について、続柄を指定する規定はありません。
お墓に関する法律には「墓地、埋葬等に関する法律」がありますが、これにはお墓に納骨できる人の範囲についての規定がありません。
また、お墓の承継者については、故人が指定できるとされており、指定が無ければ慣習に、それも分からなければ家庭裁判所に従うとされています。
つまり、故人が長男以外の人を指定すれば、その人がお墓の承継者になります。
お墓は法律上「祭祀財産」というものに含まれますが、これは民法で以下のように規定されています。
民法(897条)
「系譜、祭具及び墳墓の所有権は、相続分の規定によらず、慣習に従って祖先の祭祀を主催すべき者がこれを承継する。但し、被相続人の指定に従って祭祀を主催するべき人があるときは、その者が承継する」
・次男は本家の墓に入れるか?
一般的に、次男や三男は分家の初代として新しいお墓を建てます。
しかし、以下のような場合は本家のお墓に入ることが多いです。
次男が本家の墓に入りやすいケース
- 未婚である
- 結婚したが、離婚している
- 結婚しているが、子供がいない
既婚で子供がいない場合は、妻と一緒に本家の墓に入ることができます。
逆に、子供がいる場合は本家の墓に入ることは珍しいでしょう。
・娘は実家の墓に入れるか
通常、女性は結婚していれば婚家のお墓に入ります。
ただし、以下のような場合では、実家のお墓に入ることが一般的です。
娘が本家の墓に入りやすいケース
- 未婚である
- 結婚したが離婚して苗字を戻している
離婚して苗字を戻していない場合については、墓地によっては苗字が違う人の納骨を認めていないことがあるので確認しましょう。墓石に現在の姓を別に彫刻するなどの対応が必要になることもあります。
なお、子どもが両親どちらの墓に入るかは、本人に決める権利があります。
・親戚はどこまで同じ墓に入れるか
何親等までの親戚がお墓に入ることができるかは、霊園の規則によります。
民営霊園では6親等まで入れるところが多いようです。
寺院墓地では2親等、3親等、あるいは1家系と決めているところもあります。
・叔父や叔母は本家のお墓に入れる?
親戚がお墓に入れるかで最も話題に出るのは、叔父・叔母だと思われます。
実家の墓を長男が子どもに承継している場合、甥や姪の一家が管理しているはずです。
叔父・叔母は3親等ですので、墓地の規則から考えてもおおむね問題ありません。
しかし、自分のお骨のお世話を甥や姪の一家にさせるのは、気が引ける方も多いのではないでしょうか。
管理規則に抵触しないのであれば、あとは甥や姪との関係と自分の心の持ちようです。
やはり実家の墓に入りたいのであれば、お墓を承継している一家に相談してみましょう。
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お墓の建立は相続税の控除になるの?
2022年02月16日 09:00

代表の森田です。
お墓やお仏壇は祭祀財産といいまして相続財産にあたりません。
その理由はお墓を遺産分割することが不可能だからです。
車であれば売ってお金に替えれば分割も可能ですが、お墓やお仏壇は買い取ってもらえないからです。
本人には価値があっても、他人から見れば無価値ですからね。
ここで注意したいのはお墓やお仏壇を購入する時期です。
お葬式であれば、亡くなってから故人の財産で支払うことが認められますが、お墓や仏壇は認められません。
あくまでも生前にお墓やお仏壇が完成していることが前提です。
ですから、相続財産がそれなりにおありの方は、早めにご準備されるといいですね。
例えば、資産の総額が5,000万円あるとします。
奥さんと子供二人の場合は基礎控除で4,200万円となり、800万円に税金がかかります。
お亡くなりの前に、お仏壇とお墓で300万円かかったとすれば、その分資産が減っていますので500万円に税金がかかることとなります。
詳しくは税理士さんにご確認ください。
尚、お亡くなりになってから控除に使えるのは葬儀費用だけです。
初七日などの法要費用には使えませんのでご注意ください。
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