Q.今のうちに墓じまいしたほうがいいと思うのですが・・・

2022年08月08日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

先日、こんな質問を受けました。

 

Q.今のうちに墓じまいしたほうがいいと思うのですが・・・

 

ご相談者の方は40代後半、ご両親はまだご健在で、お子さんはひとり娘ということでした。

現在のお墓は車で30分ほどの実家の近くにあります。

霊園や共同墓地ではなく、山の麓にある昔ながらのみなし墓地です。

管理料などは支払う必要はありませんが、親戚数件で草刈りや道の整備などをしなければなりません。

自分が元気な間に墓じまいをして、娘の負担にならないようにしたいとのことでした。

 

管理ができない問題

確かに、このような個人の墓地の場合には管理が大変です。

その墓地に関係する家が皆さん健在で、なおかつ近隣に住んでおられるのであれば悩むことはありません。

しかし、絶えてしまう家があったり、後継者の方が遠方に定住されたりして一件、また一件と減っていきます。

そうなると維持管理は難しくなってしまいます。

こんな場合、まず考えられる方法としてはお墓の移転があります。

いわゆるお墓の引っ越しです。

引越し先は様々、近くの共同墓地や霊園が候補になります。

これで墓地の管理という問題は解決されます。

※写真はイメージです。

 

でもひとり娘でいずれ家を出ていくのだから

まずはご両親がお亡くなりになったら、それを弔うのが子供の役目ではないでしょうかとお伝えしました。

それは充分にご理解されていて「もちろんそれはしっかりとやります。」とおっしゃいます。

すでにお墓があるのですからそのお墓にご納骨されるのが自然ですね。

娘さんにとっては、自分が知っているお爺ちゃんお婆ちゃんがそのお墓に入ることになります。

今まではお墓には関心がなかったかもしれませんが、今後はお墓参りに行く習慣ができることでしょう。

今、お墓を無くしてしまうと、そんな大切な体験ができなくなります。

 

お骨の行方はどうする?

お墓を無くしてしまうということは、そこに眠っている故人を何処か別のところに移さなければなりません。

具体的には納骨堂や永代供養墓が候補になります。

もちろんそれでいいのですが、それなりの費用はかかります。

お墓があれば、そのままの方が経済的な負担は少ないです。

そしてもうひとつ、お墓にはお墓の良さがあります。

お墓の前で手を合わせるのと、永代供養墓や納骨堂の前とでは私は違うように思います。

ただ、これはお参りされる方の感想ですから強要できるものでもありません。

※写真はイメージです。

 

子供だって大人になります。

そして相談者様や連れ合いの方がお亡くなりになっても、そのお墓に入ることになります。

ひとり娘で嫁いでしまうとそのお墓を管理するのは大変かもしれません。

それでもご両親を弔うお気持ちは変わらないと思います。

いずれにしても今、そんな先のことまで手を回してしまうのは早すぎます。

最後は親の面倒は子供が見ることになります。

それを負担だからと言ってしまうのは、子供の経験する機会を失ってしまうことになります。

最後はお子さんに任せてください。

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