森田石材店ブログ - お墓のリフォーム -
ファイバーレジン施工⑤
2019年04月30日 08:00
滝野店の中村です。
平成も本日で終わります。
前回と違い今回の改元は明るいムードの中での改元で、なかなか貴重な体験であるとともにこういうのもいいなぁと個人的には思います。
平成の時代は戦争はなかったものの、大きな災害が非常に多い時代でもありました。
令和の時代が心穏やかに過ごせる時代であることを望むばかりです。
さて、平成最後の記事はお馴染み『ファイバーレジン施工』になります。
今や防草対策のエースで、新規建立はもちろんリフォーム工事でも非常に多くのお客様にご依頼頂いております。
理由は様々ですが、私の担当させて頂いたお客様の中で採用の理由が一番多いのは
「仏さんが息できるから」
です。
防草対策として一番確実なのはやはり「張石施工」です。
しかし、高価なのに加え何より「仏さんが息できへん」という理由で敬遠される方が多いように思われます。
対策として下の写真のように空気抜きの部分を作ったりしていますが、それでも気になる方が多いのも事実です。
今回のお客様も同様に防草対策をしたいけど仏さんが息できないのは避けたいというご依頼でした。
過去のファイバーレジン施工の記事はこちらです。
ファイバーレジン施工①
ファイバーレジン施工②
ファイバーレジン施工③
ファイバーレジン施工④
施工前の状況がこちらです。
当初お客様は区画内の真砂土をすきとり、玉砂利仕上げをご希望されていました。
しかし玉砂利を敷くだけでは防草対策にはならない事を説明し、ファイバーレジン施工を提案致しました。
敷地面積が広い墓地なので、当初のご予算よりもはるかに高額でしたがご採用頂きました。
まず敷地内の真砂土をすきとります。
一部傾いている墓石がありましたので傾き直しをします。次に砕石を入れて転圧します。
最後にファイバーレジン施工をして完成です。
当初の予算とは随分高額になりましたが、「これで草引きから解放される!言ってもらってよかったわ!」と言って頂き嬉しい限りです。
庭石を歌碑に
2019年04月20日 08:00
仕入担当の森田です。
今回は庭石へ短歌を彫る依頼がありましたのでご紹介します。
ご依頼がありましたのは山南町の前田様、少し早めの米寿の記念にとお話をいただきました。
今回のこの短歌はNHK全国短歌大会で入選された作品だそうです。
すでに丹波新聞でも報じられました。その記事がコチラです。
揮毫は山南町上滝の大野さんがされました。これは前田さんからのご依頼でした。
素晴らしい字でした。が、、、、彫る私たちからすればとっても難しいラインがたくさんあります。
実際に現場ではおおよその寸法を決めておいて、文字原稿を大きく拡大しました。そして下準備をしっかり整えて現場彫りをしました。
といってもすぐに彫れるものではありません。剥がれそうな部分は先に叩いて石を落としていきます。さらに凹凸をサンダーで加工して平坦にした上で彫りました。
理想は自然のままの肌の上に彫りたかったのですが、今回は石の風化もありこのような形となりました。喜んでいただけてよかったです。
また時間が経てばいい風合いになることでしょう。
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荒らされないように、フタをしました
2019年04月12日 08:00
篠山店の真下(ましも)です。
「シカやイノシシに荒らされないようにしてほしい」とのご依頼です。
加東市のお墓で仮の納骨をさせていただきました。
この地域は七七日(49日)などの満中陰に、お墓へ納骨することが一般的です。
納骨するお墓がないお家は、このように、仮の納骨をお手伝いさせていただいています。
それから、ほとんどの方が1周忌までにお墓を建てる相談を進めさせていただいています。
今回は、仮の納骨をさせていただいた後、ご連絡いただきました。「シカやイノシシに荒らされないようにしてほしい
フタすることができるか?」とのご依頼でした。
まず、納骨した証しの盛った土をすき取ります。
そして、納骨した所が隠れるように、石で囲みました。花立と線香立も作りました。
確かにこれまで、お墓の中の玉砂利の所をイノシシがミミズを探して掘り返された所を見かけたことはあります。
ですが、仮の納骨の所までは考えた事がなかったです。
お客様に相談いただき、新たな発見でした。
これで、安心していただけて、良かったです。
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納骨堂の整理
2019年04月09日 08:00
本店の中道です。
丹波市にある教会の墓地でのお仕事です。内容は、納骨堂の中の整理です。
以前から骨ツボのまま納骨をされており、納骨堂の中は骨ツボでいっぱいです。
このままではこの後納骨をしたいと言う方の納骨スペースがないとの事で、今回骨ツボからサラシの骨袋に移し替えて納骨する事にしました。
納骨出来るスペースが出来安心したと、喜んで頂けました。
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急勾配な敷地のお墓④
2019年03月27日 08:00
滝野店の中村です。
前回からの続きです。
急勾配な敷地のお墓①
急勾配な敷地のお墓②
急勾配な敷地のお墓③
代々墓の建前が終わり、続いてひな壇上部の既存墓石の据付です。
今回のおうちは江戸時代から続く旧家で今の施主様で8代目になります。
そうすると必然的にご先祖様のお墓も多くなります。
今回は敷地のスペースの問題もあり、戒名が彫刻されている部分(竿石)のみを残して据え直しすることになりました。
ご先祖様の順番や墓石の大きさも考慮して並べていきます。
次に仕上げです。今回の墓地は杉林の中にあり落ち葉も多いので掃除もしやすく防草対策にもなるお馴染みのファイバーレジン施工をしていきます。
さらしを巻いて完成です。
段差ができた部分は元々あった石を使って階段にしました。
またそれ以外にもご親戚の方のお墓の移設と初代の方の自然石のお墓の花立をリフォームしました。
10日間ほどの大工事になりましたが無事完成いたしました。
先日、開眼式も終わり参列者の方にも喜んで頂けたようでした。
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急勾配な敷地のお墓③
2019年03月10日 08:00
滝野店の中村です。
前回からの続きです。
前回で1段目が完成しました。
次にこの上に乗せる延石や間知石の為のベースを打ち、中に砕石を詰めていきます。
延石などはしっかりと金具で固定していきます。
次に延石や間知石を据え付けて、建前です。
本日はここまでです。次回いよいよ完成です!
石垣のズレ
2019年02月10日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
今回、お問い合わせ頂いたのは「墓地の後ろの石垣が崩れたので直してほしい」という事でした。
崩れた石垣は石積みした時期が違うのか積み方が左右で違いました。
石垣の右側は「布積み」
布積みというのは、石と石の継ぎ目が横に一直線に通るように積み上げる方法で目地が通っているので、強度に問題があります。
左側は「谷積み」
谷積みというのは、平石の隅を立てて積む積み方で、石を斜めに落とし込んで積む方法で、力が分散するので布積みより強度があります。
石垣はコンクリートやモルタルを使わない空積み(からづみ)という技法で積まれていて、強度が低いといわれる布積みの部分が膨らんで崩れていました。
崩れていない部分もすべて番号を付けてから解体していきます。
今回の石垣積みは練積み(ねりづみ)という技法で裏込(うらごめ)コンクリートでの施工をしました。
石垣も以前の状態に戻し、これからは安心してお参りして頂けることと思います。
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縁起物
2019年01月07日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
新しい年を迎えるにあたり縁起物の代表でもある『七福神』その中でも特に有名な『恵比寿・大黒天』をご自宅のお庭に納めました。
『恵比寿さま』七福神の中で唯一の日本の神様で、日本神話のイザナミ(女神)とイザナギ(男神)の間に生まれたと言われています。
「恵比寿顔」と言われる癒しの笑顔で関西では「えべっさん」の愛称で親しまれています。
左手には大きな鯛を抱えている通り、海からの恵みを象徴した漁業の神さまですが、今では商売繁盛のご利益があると言われています。
『大黒さま』こちらは、インドのヒンドゥー教の神様、シヴァ神の化身で天台宗を開いた最澄によって日本に伝えられ台所の中心となるカマドを守る神様というようになりました。
右手に「打ち出の小槌」を持って「米俵」に乗っている通り、農業の神さまで五穀豊穣、財宝、福徳開運のご利益があると言われています。
どちらもいい笑顔をしています、今年も皆様が笑顔で過ごされますように。
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取り敢えずは…応急処置
2018年12月27日 08:00
滝野店の髙梨です。
先日ユーザー様からお電話いただきました。
「お宮の鳥居にヒビが入ってるんやけど修理できるやろか?」との事でしたので、早速現地へ。
白い目印部分がその亀裂です。柱を一周はしていないものの半周しています。かなり危険です。
この鳥居には「宝暦〇年・・・」と彫ってありました。ですので少なくとも250年程は経っていますが立派な御影石製です。
聞けば昔はもう少し西側にあったものを移設してきたとの事。しかも一度大きな台風で神社の木がこの鳥居に倒れて来て、
中の貫と額が折れて交換したそうです。村の方々は「もしかしたら、その時の衝撃でヒビが入ってたんかな~。
それが何年もかかってこうやって大きくなったんやろ。こんな傷なかったからな」と言われてました。
さて修理ですが・・・正直この段階で修理は出来ず、亀裂箇所と周囲のヒビ割れにセメントを詰める応急処置しかできません。
正直、この処置をしても石の強度としては復活はしません。亀裂から水が入ったり、大きくならないようにする予防策だけです。