本店の髙梨です。
先日、西脇市の墓地にてお墓じまいの工事をいたしました。
神戸にお住いの施主様、お兄弟様も含めて、皆さまご高齢になられたので遠方へのお墓参りが難しくなったと
いう事で、今回この決断に踏み切られました。
お墓の下には12年と17年前にそれぞれお別れされた、ご両親のお骨が納められていました。
それらのお骨はご寺院様の永代供養塔へ改葬されます。

撤去工事の日、施主様にお骨上げをしていただきました。
「一度納めたお骨を、また拾うとは・・・」と呟き、合掌されておられました。


2025年11月24日 08:00
お世話になっております。本店 堂本です。
先日、花筒がダメになったので新しいものがほしい、との内容でご来店されたお客様がおられました。
ところが、お持ちになられた花筒は、古いねじ式のもので、現在では基本的には用いられないものでした。

勿論、お取り寄せでお探しする事もできるかもしれませんが、この機会に、今、主流の花立自体に穴をあけて(ボーリング)そこにステンレス製の花筒を入れるご提案をさせて頂きました。
ボーリングする際に、側面にも水が抜ける穴も開けますので、花立内に水が溜まることもありません。

お墓も少しでもご供養がしやすい様に、細部に変更を重ね、その時代を反映しております。
それは、お客様の声を反映した結果でもありますし、日常的に墓石にかかわっている私達の少しでもご供養しやすく、という思いの結果でもあると思っております。
弊社では様々なお声にお応えできるように、色んな技術を取り入れております。ぜひ、今回の花立に限らず、こんな風になればいいのに、という事がありましたらご相談下さい。
2025年11月21日 09:00
年月が経つにつれて、お墓が傾いてしまうことがあります。原因は地盤の沈下や雨水による浸食、地震などさまざまですが、放置すると見た目だけでなく安全面でも心配です。今回は、傾いたお墓を修繕する一般的な方法についてご紹介します。
🪨 傾きの原因を確認する
まず大切なのは、なぜお墓が傾いてしまったのかを知ることです。よくある原因は、
・地盤の緩みや沈下
・排水不良による土の流出
・地震や強風などの自然災害
・設置時の基礎不足
原因によって修繕方法も変わるため、現地での確認が欠かせません。
🛠 修繕の基本的な流れ
傾きの程度や墓石の構造によって異なりますが、一般的な修繕の流れは下記の流れになります。
1. 墓石の解体 安全に作業するため、墓石を一度取り外します。
2. 基礎の調整・補強 地盤が原因の場合は、土を入れ直したり、コンクリートで基礎を補強します。
3. 水平を確認しながら再設置 墓石を元の位置に戻し、水平器などを使って傾きがないかを確認します。
4. 周囲の整備 排水対策や雑草防止など、今後の傾きを防ぐための整備も行います。
⚠ 修繕時の注意点
墓石は非常に重いため、無理に動かすと危険です。
地盤の状態によっては、専門的な工事が必要になることもあります。
修繕後も定期的な点検をおすすめします。
お墓はご先祖様を敬う大切な場所。傾きに気づいたら、早めに対処することで安心してお参りできる環境を保てます。

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2025年11月17日 08:00
本店の山崎です。
秋はあったのかな?と思うほど、暑かった日々からいきなり寒くなったように思います・・・
今日は仏具についてです!
仏具はお仏壇やお墓同様、長く使う大切なもの。
でも、正直一度買ってしまえば特に壊れてしまったりしない限りは長く使えてしまいます。しかし毎日のお参りや年数の経過により、少しずつ傷みや汚れが出てきます。
つまり・・・買い替えのタイミングが分からない!
しかし、仏具にも仏具には「買い替えの目安」はあります。
汚れが落ちない
傷みが目立つ
不安定で倒れやすい
火を扱う仏具に危険がある
など 「供養の妨げになりそう」 な状態なら、買い替えを検討するタイミングです。
例えばロウソク立てなら・・・
ろうが固まり、黒ずみが取れない
サビや焦げ付きがひどい
傾いていて火が不安定
こんな症状があれば買い替えを検討してはいかがでしょうか?
もちろん、中には修理や磨きなおしをして使えるものもあります。
仏具は気持ちよくお参りできるかどうかが大切です。
少しでも不安や使いにくさを感じたら交換のタイミングかもしれませんね。
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2025年11月12日 08:00
本店の垣崎です。
最近は、仏壇も仏具もモダンなものが多くなってきました。
その中でも今回は「仏器膳」のご案内です。
そもそも「仏器膳」ってなに?と思いますよね。
このような形の仏具が「仏器膳」です。簡単に言うと、仏器と湯呑を乗せる台です。
「こんなのうちにはないわー」というご家庭もあるかもしれません。
必ずしもなくてはならない仏具ではないのですが、この上にのせるとより丁寧にお供えできるということです。
また、ご飯や白湯(お茶)を入れると器の足元が汚れたり、器で仏壇に傷がついたりすることがあるかもしれませんが、お膳に乗せているとそのようなことから防ぐことが出来る利点があります。
オーソドックスな形とモダンの形。
オーソドックスな形。足がしっかりあり、高さもあります。
昔は木製のものが多かったですが、最近ではプラスチック製のものが多数でています。
カラーバリエーション豊富で、黒・溜・朱・梨地等あるので、仏具に合わせて選ぶことができますね。
木製
丸みがあるのが特徴です。高さはない分、安定しています。
もう少し明るいブラウンもあります。シンプルなデザインなのでどのような仏壇にも合いそうですね。
ガラス製
さらに高さはなく、デザインもシンプルです。
5寸(約15cm)程のものからあるので小さな仏壇にも使っていただけます。
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2025年11月04日 08:00
本店の髙梨です。先日、墓石建立のご依頼をいただきました丹波市のお客様案件でのご紹介です。
これまで多くのお客様方のご先祖さまをお位牌や墓碑で見てきました。
以前、ブログでもご紹介させていただきましたが、古くて江戸中頃、今まで見てきた中では江戸時代前期が一番
古い時代のご先祖さまでした。が、しかし今回…

聞いたことない「永禄」「慶安」という元号で調べてみました。
1569年と1648年、なんとどちらも室町時代!「織田信長、足利氏、二条城築城」と江戸時代の徳川家でも
驚いていましたが、それよりも遥かむかし、今から450年以上前のお話です。
そしてもっと驚くべきことはご戒名。表面にはご夫婦のご戒名が記されていたのですが、
「信士、信女」で6文字戒名でした。この時代にご戒名があり、しかも6文字の立派なものを授戒されておられることは
とてもすごいことです。
このようなお家柄のお墓をお手伝いさせていただけることを光栄に思います。
2025年10月27日 21:37
代表の森田です。
久しぶりの投稿です。
お世話になっているお寺のご住職様からのご依頼です。
本堂に行く参道が少し狭くて、人の行き帰りの際に交わしにくい。左右の自然石に足を掛けると踏み外す恐れがある。

そして階段の左側が陥没し傾いている。この機会に手すりも付けて欲しいとのことでした

先ずは階段を解体し、手すりを取り付ける穴あけをして再据付。

階段が完成。石段のステップ高も低くして手摺もつきました。

道幅も40㎝広くなり、美しい石畳の参道が完成いたしました。
石畳は中心を1.5㎝高くし、左右に水が流れるようにしています。
after

before

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2025年10月26日 08:00
篠山店のスタッフです。
経本や御詠歌が収録されたCDをご購入される方が時々いらっしゃいます。そんなものがあるのかと感心していたら、実家の仏壇に経本を唱えてくれる人形があるのを思い出しました。

これは通販で購入した物ですが、南無妙法蓮華経…と経本にあるそのままを同じように唱えてくれます。
男性の低い声で、機械的な声ではないように思うので、どこかのご住職の声が録音されているのか、それともご住職を真似て録音しているのかわかりませんが、この商品を見つけた時、家族みんなで良いものを見つけたと即購入しました。
CDやカセットテープも販売されているので珍しい物ではないようですが、当時はレア商品を見つけた気分でした。
祖母がいた時は、毎朝のおつとめでお茶のお供えと共にお経と木魚の音が聞こえていました。
祖母が亡くなりしばらくは父が率先しておつとめをいましたが、いつの間にかこのご住職人形に代わり、そしてそんな時もいつのまにか終わってしまって…
最近では、この人形の活用頻度が減って、お仏壇の一番上の端の方に追いやられています。が、存在感だけはしっかりあるので、お仏壇に鎮座しています。
我が家は日蓮宗なので、御詠歌というものはありません。
お経といえば南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経と唱えているものしか聞いたことがありませんでした。
でも宗派が違えば、色々な経本がありますね。
御詠歌を初めて聞いたのは母方の祖母が亡くなった時でした。テンポがよく耳に残るようなリズム感で、少し楽しみにしながら通っていたような記憶があります。
あるご住職が「昔は法事といえばおじいさんおばあさんが孫を連れて来てな、その頃は今みたいにスマホやゲームもなく、おじいさんやおばあさんが出かけようとしたら、何処行くん?暇やから自分も行く!みたいな感じで、正月や盆よりも法事で家族親戚がみんな集まっていたわ」
「子供達も行ったらお菓子ももらえるから嬉しそうに来るしな」と懐かしそうにお話されていました。
今は法事といっても、みんなが揃うことは難しいともお話されていました。
そのお話を聞いて、母方の祖母が亡くなった時の事を思い出しました。
初めて聞く御詠歌に、今まで出会ったことのない親戚、
母を小さい時から知っている人たち、初めて母親の顔とは違う母を知る、そんな何とも不思議な気持ちになったのを思い出しました。
親戚が一同に集まったのは、あれが最後だったように思います。
それも20年ぐらい前のことなので、今では本当にみんなが揃うのは難しいように思います。
私が常識で育ってきた事が私の子供達世代では理解されないことも多々ある中で、変化を受け入れながらも大事にしたいと思うものは、形を変えてでも残していけたらいいなと、ご住職のお話を聞きながらそんな事をふと思いました。
2025年10月22日 08:00
いつもお世話になっております。堂本です。
お墓に参る、と言っても、ただ手を合わせて拝むだけではなく、場所によっては、草引きや枯草のお片付けなど、色んな作業がそこに含まれてきます。
特に、「歳がいって、草引きがとにかく大変なんや」と相談をお受けすることが多く、ファイバーレジンと防草シートの二つの施工でのご提案をさせて頂いております。
本日は防草シートの施工のご案内をさせて頂きます。

玉砂利や土を漉き取り、砕石を投入します。その後、写真のように、砕石の上に墓石の形に合わせて防草シートを切り、ピンで固定いたします。

防草シートが貼り終わりますと、

仕上げの玉砂利を敷き、防草シートを覆います。

綺麗に仕上がりました。
また、自分達の代の後も、お参りしやすいように、と子供達のことを考えて出来るだけ楽にしておいてやりたい、と言われて
検討される方もおられます。
草引きでもしお困りごとがございましたら一度ご相談下さい。
2025年10月03日 08:00
こんにちは
滝野店事務スタッフです
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、まだまだ日中はお彼岸を過ぎても暑いですね。
最近はバタバタしていたので、彼岸花が咲いているのにも気づかず過ごしていました。
先日急に彼岸花を見たくなり、知り合いの人に聞いた「曼珠沙華の里」を訪ねることに。
見頃はもう過ぎていて枯れかけていたのですが、
それでもあまり見ないピンクや白、黄色の花を見ることが出来て満足しました。
曼珠沙華を私は「マンジュシャカ」と言い、母は「マンジュシャゲ」と言います。
どちらが正しいのかと調べてみると、「曼殊沙華」と「曼珠沙華」読み方だけでなく漢字も違う!
曼殊沙華
仏教の経典に由来する言葉で、サンスクリット語の「mañjūṣaka」が漢訳されたもの。
この花は、釈尊の説法や吉兆の際に天から降る「四種の天花」の一つとされています。
天上の花としての象徴的な意味を持ち、特定の植物を指すものではない。
仏教の文脈では、天界の出来事を祝う花とされている。
曼珠沙華
仏教の経典からの言葉であり、曼殊沙華と同じくサンスクリット語に由来します。
日本では特にヒガンバナを指すことが多いです。
花の美しさや神秘性を強調するときに使われることが多く、文学の中での表現としても見られる。
基本的には同じ彼岸花を指すことが多く、仏教的な背景を持つ花として日本の秋に特有の意味を持つ花です。
又、「家に持ち帰ると家事になる!」と言われる花ですが、
彼岸花の根には強い毒があることから、子供が誤って口に入れないようにとの思いから広まったものです。
天界の出来事を祝う花なのに、不吉なイメージが可愛そうですね。
毒があっても綺麗な花なので、来年はもう少し早く見に行こうと思います。

