森田石材店ブログ - お墓のQ&A -
Q.お墓に花を植えても大丈夫ですか?
2022年05月06日 08:30
仕入れ担当の森田です。
今日はこんな質問をいただきました。
Q.お墓に花を植えても大丈夫ですか?
今度ご納骨される故人様はお花がお好きだったようです。
そこで、お孫さんがお花を植えたいと思われました。
A.もちろん大丈夫です。お花がいっぱいのお墓は素敵ですね。
私たちが住んでいます関西では、お墓に花や植栽が植えられていることはあまり一般的ではありません。
これが関東では昔から普通に植えられています。
例えば、上の写真は作家の小泉八雲(ラフカディオハーン)のお墓です。
物置台の足元には龍のひげがあります。
墓所の中には他にもバランスよく植物が配置されています。
こちらの写真はとある有名な方のお墓です。
中に植えてある植栽はとても手入れが行き届いています。
立派ですね~。
お墓のこうしたしきたりは、昔はとても自由だったのだと思います。
そこにルールじみたものが入ってきたのが墓相です。
墓相は関西地域では終戦後しばらくかなりのブームになっていたようです。
その流れもあり、お墓に植物を植えるべきでないとなっていたようです。
ですから迷信レベルということです。
但し、植物を植えるには注意も必要です。
まず手入れができるかどうかは重要です。
雑草も生えますので、こまめなお手入れが必要ですね。
また植栽の根っこが伸びて隣の区画まで入ってしまった場合は、お隣に断って処理しなくてはいけません。
こんな事もあることをふまえて、お墓にお花を植えてみてください。
少量であれば問題ないと思います。
もし、しっかりと植えたい場合には、植える場所を決め、予めその場所を石で囲う等の対策をすることをおすすめします。
こんな風にできます。↓↓↓
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姓が変わった娘さんと使われるお墓
2022年04月25日 08:00
滝野店の中村です。
本日ご紹介するお墓は「姓が変わった娘さんと使われるお墓」です。
こちらお客様は下の写真のように大変広い区画をお持ちでした。
当初はこのお家のお墓の整理が目的でした。
その時一緒にご来店されたご親戚の方が、
「私は嫁いだ身だが最近主人を亡くしてお墓がまだありません。可能であれば私の実家でもあるこの敷地にお墓を建てて、一緒にお墓詣りをしたい。」
というご相談を受けました。
今回外柵の傾きも見られましたので修繕工事と防草対策、通路の修繕工事も同時に行いました。
こちらが完成の写真です。
今までお墓も多かったので、お花の管理も大変だったということで大変よろこんで頂きました。
またご親戚の方も、「これで主人もゆっくり休めます」と大変よろこんで頂きました。
蜂との闘い
2022年04月22日 08:00
お墓に泥の塊。誰かの悪戯?いいえ蜂の巣です。
皆様、お墓参りの際に彫刻文字の窪みとかに小さい土の塊がついてるのを見た事ありますか?
先日納骨の手伝いに行かせて頂いた時、墓石に大きなドロバチの巣が出来てました。
ドロバチは通常はそんなに大きな巣は作らないのですが数匹分の巣なのかソフトボール2つ大の大きな巣が花立や水鉢の隙間にドーンと出来ていました。
日当たりの良い場所のお墓なので蜂にとっては優良物件なのでしょう。。
まさに巣作り中な蜂もいてブンブン飛んでいました。
このままでは納骨出来ないので意を決して駆除にかかります。濡れタオルやスクレーパー等を使って巣を除去ししていきました。写真は刺される可能性あったので撮れませんでした。何とか施主が来られる前に処理でき、無事に納骨が出来ました。
全国でハチによる被害は毎年数千件起きており、死亡事故も2桁になります。
その多くはスズメバチですが、墓地でよく見かけるアシナガバチによる事故も少なくはありません。
ですからお墓にハチが巣を作っているのを見かけたら、慎重に対処する必要があるのです。
ハチは3月末から、遅くても4月になると巣作りを始めます。
あたたかくなるにつれ巣は大きくなり、ハチの性格も攻撃的に。
ですから、一番お墓参りに行くお盆のころ、8月はハチに刺される患者数がとびぬけて多くなります。
毒針を持つハチでも、近づかなければ攻撃してきませんので、こちらから刺激をしなければ刺されることはまずありません。
ただ、自分の家のお墓にハチが巣を作っていたとき、そのまま放置しておくわけにはいきませんよね。
お参りに来た親族や、隣接するお墓に来た方が刺されるかもしれません。
ですからお墓に作られたハチの巣は放置できません。必ず駆除する必要があります。
ハチは日当たりの良い、巣箱のような『囲い込まれており、穴のような出入口がある空間』に巣を作る傾向があります。
お墓だと笠式香炉や灯篭の灯袋がそれにあたります。日中、外気温があたたかい時間帯にハチの巣を見つけた時、ハチの巣には触らないことをオススメしています。
気温が高い日中は、ハチの活動も活発で刺される危険性が大きいからです。
ただそのまま放置して帰るわけにもいかない・・・
そんなときは、ハチが笠式香炉の中や灯篭の灯袋などの中などの密封された空間に巣を作っているのであれば・・・ガムテープなどで穴をふさいで閉じ込めることをオススメいたします。
ただし絶対に無理はしないでください。素早く作業ができてもハチの攻撃を受けることがあります。
少しでも危ないと思ったらハチの活動が鈍くなる早朝や夜に行うか、プロに頼みましょう。
ハチを閉じ込めるこの方法の利点は、巣を落とすよりもハチを刺激しないで、しかも素早く作業を終わらせることができる点です。
手早く終わらせることができれば、ハチに刺されるリスクは減ります。
ハチを閉じ込めたあと、殺虫剤を持ってきて撃退することもできます。ハチがいなくなったり動かなくなったらハサミで巣の根元を切り、ハチの巣を取り除きます。
ハチは一度巣を作ると再び同じ場所に巣を作る習性がありますので、お墓にこびりついている巣の根っこもカッターなどを使ってこそぎ取ります。
終わったら最後に巣を作っていた場所に殺虫剤をかけておきます。
そうするとハチが戻ってきて巣を作ろうとしても、残っている殺虫剤に触れて死んでしまいます。
お墓に作られているようなハチの巣は、最低でも年に1度くらいはお参りされているせいかあまり大きくなることはありません。
ただ、ハチに刺される原因で最も多いのは『自分で駆除することによる失敗』です。
特に墓地でよく見かけるアシナガバチは、スズメバチと比べて攻撃性は劣るものの、実は毒性の強さはほとんど変わりませんので注意が必要ですし、刺されたら笑い事では済みません。
ハチ駆除の専門家や経験豊富なお墓職人に頼むことで、被害や不安を心配することなく、ハチの巣の不安を解消できます。
その上で今後ハチが巣を作らないように対策を立てることもできます。
ハチの巣について少しでも不安に感じることがありましたら、遠慮なくお問い合わせください。
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お仏壇やお墓に樒(しきみ)をお供えするのはなぜですか?
2022年04月13日 08:00
仕入れ担当の森田です。
今日はこのご質問から・・・
Q.お仏壇やお墓に樒(しきみ)をお供えするのはなぜですか?
樒(しきみ)はお仏壇やお墓によくお供えされる植物です。
モクレン科の常緑小高木でいつも鮮やかな緑色をしています。
樒は鑑真和上が中国から日本にもたらしたものなのだそうです。
鑑真は歴史の教科書にも出てきますが日本の仏教に戒律を浸透させた人です。
仏教のあらゆる作法にこの植物が使われたことから、今もお仏壇やお墓に供えられるのでしょう。
神道で使われる榊とよく比較されます。
よく似ていますが、樒の方が少し葉っぱが大きく、香りもしっかりあります。
榊は木へんに神と書きますが、樒も木へんに佛でしきみと読めるのだそうです。
熊野の那智妙法山では、
「死者の霊は枕元の一本花の樒の枝をもって山に登り、奥の院に落としていく」
と言われています。
枕元の一本花とは亡くなってから葬儀までの間の枕飾りの花です。
奥の院とはご本尊様をお祀りしているありがたい場所です。
樒があるとすぐに成仏ができるということなのですね。
※参考「岩波仏教辞典 第二版」
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先祖代々のお墓には誰が入れるの?
2022年03月18日 08:00
滝野店の河合です。
先日、友人から「兄が実家継いでるけど、自分は実家の墓に入れるのか?」と質問があり、ちょっと調べてみました。
結論からいうと、お墓には、お墓の承継者と墓地管理者が許せば、誰でも入ることができます。
お墓の承継者とは、墓地の使用権を継いでいる人です。墓地の名義人(永代使用権者)になっている人です。
墓地の使用権利者がその上にお墓を建てて、これを所有します。
一方、埋葬に関しては墓地管理者の承諾のもと行います。
自分でお墓を所有していたとしても、遺骨を埋葬するときは管理者の許可が必要です。
ただし、墓地の利用規約では多くの場合で、納骨できる人の範囲を定めています。
自分がお墓に入れるかどうかは、墓地の契約書を参照するか、管理者に問い合わせて確認しましょう。
また、平成12年に発行された厚生労働省の「墓地使用に関する標準契約約款」(参考:墓地経営・管理の指針等について)では、「使用者の親族及び縁故者」と記載されています。
慣習では、お墓には長男とその家族が入るのが一般的です。
次男・三男は分家の初代としてお墓を立て、長女・次女は婚家のお墓に入ります。
ですが、法律上は、お墓に入れる人や承継する人について、続柄を指定する規定はありません。
お墓に関する法律には「墓地、埋葬等に関する法律」がありますが、これにはお墓に納骨できる人の範囲についての規定がありません。
また、お墓の承継者については、故人が指定できるとされており、指定が無ければ慣習に、それも分からなければ家庭裁判所に従うとされています。
つまり、故人が長男以外の人を指定すれば、その人がお墓の承継者になります。
お墓は法律上「祭祀財産」というものに含まれますが、これは民法で以下のように規定されています。
民法(897条)
「系譜、祭具及び墳墓の所有権は、相続分の規定によらず、慣習に従って祖先の祭祀を主催すべき者がこれを承継する。但し、被相続人の指定に従って祭祀を主催するべき人があるときは、その者が承継する」
・次男は本家の墓に入れるか?
一般的に、次男や三男は分家の初代として新しいお墓を建てます。
しかし、以下のような場合は本家のお墓に入ることが多いです。
次男が本家の墓に入りやすいケース
- 未婚である
- 結婚したが、離婚している
- 結婚しているが、子供がいない
既婚で子供がいない場合は、妻と一緒に本家の墓に入ることができます。
逆に、子供がいる場合は本家の墓に入ることは珍しいでしょう。
・娘は実家の墓に入れるか
通常、女性は結婚していれば婚家のお墓に入ります。
ただし、以下のような場合では、実家のお墓に入ることが一般的です。
娘が本家の墓に入りやすいケース
- 未婚である
- 結婚したが離婚して苗字を戻している
離婚して苗字を戻していない場合については、墓地によっては苗字が違う人の納骨を認めていないことがあるので確認しましょう。墓石に現在の姓を別に彫刻するなどの対応が必要になることもあります。
なお、子どもが両親どちらの墓に入るかは、本人に決める権利があります。
・親戚はどこまで同じ墓に入れるか
何親等までの親戚がお墓に入ることができるかは、霊園の規則によります。
民営霊園では6親等まで入れるところが多いようです。
寺院墓地では2親等、3親等、あるいは1家系と決めているところもあります。
・叔父や叔母は本家のお墓に入れる?
親戚がお墓に入れるかで最も話題に出るのは、叔父・叔母だと思われます。
実家の墓を長男が子どもに承継している場合、甥や姪の一家が管理しているはずです。
叔父・叔母は3親等ですので、墓地の規則から考えてもおおむね問題ありません。
しかし、自分のお骨のお世話を甥や姪の一家にさせるのは、気が引ける方も多いのではないでしょうか。
管理規則に抵触しないのであれば、あとは甥や姪との関係と自分の心の持ちようです。
やはり実家の墓に入りたいのであれば、お墓を承継している一家に相談してみましょう。
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お墓の建立は相続税の控除になるの?
2022年02月16日 09:00
代表の森田です。
お墓やお仏壇は祭祀財産といいまして相続財産にあたりません。
その理由はお墓を遺産分割することが不可能だからです。
車であれば売ってお金に替えれば分割も可能ですが、お墓やお仏壇は買い取ってもらえないからです。
本人には価値があっても、他人から見れば無価値ですからね。
ここで注意したいのはお墓やお仏壇を購入する時期です。
お葬式であれば、亡くなってから故人の財産で支払うことが認められますが、お墓や仏壇は認められません。
あくまでも生前にお墓やお仏壇が完成していることが前提です。
ですから、相続財産がそれなりにおありの方は、早めにご準備されるといいですね。
例えば、資産の総額が5,000万円あるとします。
奥さんと子供二人の場合は基礎控除で4,200万円となり、800万円に税金がかかります。
お亡くなりの前に、お仏壇とお墓で300万円かかったとすれば、その分資産が減っていますので500万円に税金がかかることとなります。
詳しくは税理士さんにご確認ください。
尚、お亡くなりになってから控除に使えるのは葬儀費用だけです。
初七日などの法要費用には使えませんのでご注意ください。
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お供え物のマナーとは?
2022年02月10日 08:00
こんにちは。滝野店の河合です。
来月は春のお彼岸ですね。
お彼岸にご先祖様などのお墓参りに行く人も多いでしょう。
その際に故人が好きだった食べ物や飲み物を、お供えしたい方も多いかもしれません
では故人が好きな物を、どのようにお供えすれば良いのかご存じですか?
お供え物に関して気を付けて頂きたい事がありますので、まとめてみました。
●NG① お酒やジュースをかける
お酒をお供えすること自体は問題有りませんが、まず絶対に墓石にお酒をかけてはいけません。
墓石は綺麗に見えますが、天然の石でできていて、表面には細孔(さいこう)といわれる細かーいミクロの穴が開いています。
お酒を墓石にかけると、その細かい穴の中にお酒の成分などが浸透してしまいます。
日本酒やビール、ジュースには糖分が多く含まれていますので、墓石にかけると墓石がベッタベタになってしまいます。
その結果、墓石にカビが生えたり、シミができたりして、変色して汚くなってしまうのです。
また、甘い匂いにつられて、蜂や蠅など虫がたくさん寄ってきてしまうかもしれません。
故人を想えばこその行動が、お墓所有者に迷惑をかけてしまう行為に繋がることを覚えておきましょう。
そして、お酒を石塔にかけるのは故人の頭にお酒をかけているのと同じです。。かと言って、
水鉢の中にお酒を入れるのもNGです。
水鉢とは墓石の花台と花台の間に、水をお供えするためのくぼみがあります。
このくぼみのことを水鉢といいます。
水鉢も墓石同様に、天然の石から造られています
水鉢にお酒を入れると、石の内部にアルコールや糖分などのお酒の成分が入ってしまいます。
そうすると墓石の場合と同じように、水鉢の内部にカビが生えたりシミができてしまいます。
お墓の水鉢は、五供という五つの供物の中の、浄水を仏様や故人に捧げる所です。
清らかな水を入れて、自分たちの心も清めるようにしてください。
『じゃあどうしたらエエのよ??』
お酒やジュースをお供えする場合は、缶のままではなく、湯飲みやおちょこ、コップなどに注いでお供えしましょう。
缶の金属がさびて墓石に付着すると錆がとれなくなってしまう危険があるためです。
そして忘れず片付けてから帰るようにしましょう。
そのままにしておくと中身が腐ってしまうし、コップが倒れてこぼれたりする可能性もあります。
お清めなど宗教上の理由でお酒などをかける場合はかけた後に水でよく洗い流しておきましょう。
●NG② 長時間火をつける
ろうそくや線香の火をつけたままにして帰宅すると、火災の原因となるので忘れずに火は消して帰るようにしましょう。
墓石の石は熱に強い材質ですが、急激に冷えると、もろくなって、ひび割れをしやすい性質があります。
このため、香炉の中のろうそくが熱を持っているところに冬場の冷たい強風や降雪などがあって、気温が急に低下したりすると墓石にヒビが入ることもあります。
逆に夏場は直射日光で墓石が熱を持っていますので、猛暑日は一度に多く水をかけるのは控えたほうが良いでしょう。
また、愛煙家だった故人のために、タバコをお供えすることもありますが、タバコは仏様が嫌う臭いのきついものであり、お供えするのはあまりよろしくありません。
他家のお墓に臭いが移る、火災やゴミ問題にもつながる行為であるため、タバコに火をつけることも避けておきましょう。
●NG③ お供え物を置いて帰る
お墓参りのお供えと言えば、食べ物もあります。
お菓子や果物など食べ物をお墓に置きっぱなしにしてしまうと、カラスや鹿、イノシシ、狸やハクビシンなど動物の餌になってしまいます。
また、いつまでもそこに置いておくことで、腐った汁やカビが墓石についてしまう恐れがあります。
食べ物をお供えする際は、お墓参りの最後に持ち帰るように心がけましょう。
お供えと言えば、もう一つ『お花』があります。
ユリなど花粉の多い生花は、墓石に花粉が落ちて染み付いてしまう恐れがあるからです。
お墓にお供えする生花は、なるべく花粉のすくないものを選ぶか、あらかじめ花粉の部分は取り除く等すると良いでしょう。
お墓が汚れるのが嫌という理由で生花ではなく造花をお供えする方もいるほど、花粉はとてもやっかいなものなのです。
このように、自分の見解だけでお供えものを置いてしまうと、墓石を早く傷めてしまう原因になります。
お墓は次の世代に受け継いでいくものです。
お墓を末永く綺麗に保つためにも、マナーを守ってお墓参りをしていきたいですね。
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Q.祖父母はどちらのお墓に眠っていますか?
2021年11月09日 08:00
仕入れ担当の森田です。
先日、お電話で少し深刻なご相談を受けました。
「祖父母はどちらのお墓に眠っていますか?」
というご質問です。
私も霊能者ではありませんのでよく分かりません。
そこで詳しいお話をお伺ってみました。
質問者のお話・・・
身内でトラブルが有り、お墓が他の人(親戚)の手に渡ってしまいました。
新しいお墓を建てて、そちらに祖父母の遺骨を移動しようと思ったのですが、
祖父母のお骨はほとんど残っていなかったので、そのお墓の土を少し持ってきて新しいお墓にいれました。
でも実際には祖父母はどちらにいるのでしょうか?
古い方のお墓が現在はあまり管理されておらず荒れています。
もしそちらに祖父母がいるのであれば、そちらのお墓も掃除をしたいです。
私の回答・・・
まずお性根抜きをされて、お骨を移動されていますよね(儀式としても)。
そして今の新しいお墓にお迎えされているわけですから、祖父母様もこちらにおられます。
お墓は参るためにあります。
お骨に参っているわけではありません。
墓石が亡くなった人の象徴となっています(少し難しいですが・・・)。
例えば、土葬の頃は山中の場所に遺体を埋葬し、参るためのお墓は別の所に建っていました。
ですから、お性根抜きをしたあとに、新しいお墓にお性根入れをされたのであれば、そこにおられると思ってください。
なお、勝手に他人のお墓を掃除すると、不法侵入とも言われかねません(仲が悪いならなおさら)。
移転先のお墓をこれからも大切にしてください。
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蓋がない理由
2021年10月22日 08:00
本店の髙梨です。
昔、こんなこと聞かれたことはありませんか?
「お茶入れるときは縁起悪いから急須の蓋はちゃんとしなさい!」
この理由を、この仕事に就いてから知りました。
お墓参りしたときに水汲み場に手桶と共に、よく「やかん」を見かけませんか?
しかも蓋がないやかんばかりを。
これはお墓(仏様、故人様)には浄い水をお供えしないといけないという仏教の考え方で、仏教における浄い水とは「天から授かる水」、つまり雨水のことです。
この水をお墓にお供えするということが根本になっていて、蓋のない器を置き、それに雨水を溜めていたようです。
それがお通夜の夜や葬儀時には通例のようになり「蓋のない急須でお茶を注ぐのは縁起悪い」となったようです(諸説あります)。
その他に「逆手でお茶を酌んではならない」はお墓への供え水は逆手で。という(葬儀時も同じ)仏教の考えからのようです。
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墓じまいは親の仕事?
2021年10月19日 08:00
仕入れ担当の森田です。
先日、ちょっとした食事の席でとある先輩から、
「もう年やから、そろそろ息子らのためにも墓じまいしといたらなあかんなあ」
とお聞きました。
事情をお伺いすると、息子さんは東京にお住まいで、もうこっちに帰ってくることもないとのこと(息子さんに確認したわけではないそうです)。
このままお墓を建てたままにしていたら、息子が迷惑すると言われるのです。
いつものように
「それって息子さんにはお話されたのですか?」
と質問すると、いつもどおり
「いや、本人にはしてない。」
「それなら息子さんに聞いてからでもいいんじゃないんですか。」
という話になりました。
やっぱり親心と言いますか、お墓を片付けるのもお金がかかるのでということなのでしょう。
「それはご主人が考えることではありません。息子さんを信用して全部任せてはどうですか」
とお答えしました。
この場合も、息子さんの年齢は50代でした。
親が亡くなった後のことをするのは子の大事な仕事です。
面倒でもその経験が通過儀礼になります。
くれぐれも、大切な機会をなくさないようにしてください。
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