蜂との闘い

2022年04月22日 08:00

河合 邦彦
河合 邦彦

お墓に泥の塊。誰かの悪戯?いいえ蜂の巣です。

皆様、お墓参りの際に彫刻文字の窪みとかに小さい土の塊がついてるのを見た事ありますか?

先日納骨の手伝いに行かせて頂いた時、墓石に大きなドロバチの巣が出来てました。

ドロバチは通常はそんなに大きな巣は作らないのですが数匹分の巣なのかソフトボール2つ大の大きな巣が花立や水鉢の隙間にドーンと出来ていました。

日当たりの良い場所のお墓なので蜂にとっては優良物件なのでしょう。。

まさに巣作り中な蜂もいてブンブン飛んでいました。

このままでは納骨出来ないので意を決して駆除にかかります。濡れタオルやスクレーパー等を使って巣を除去ししていきました。写真は刺される可能性あったので撮れませんでした。何とか施主が来られる前に処理でき、無事に納骨が出来ました。

全国でハチによる被害は毎年数千件起きており、死亡事故も2桁になります。

その多くはスズメバチですが、墓地でよく見かけるアシナガバチによる事故も少なくはありません。

ですからお墓にハチが巣を作っているのを見かけたら、慎重に対処する必要があるのです。

ハチは3月末から、遅くても4月になると巣作りを始めます。

あたたかくなるにつれ巣は大きくなり、ハチの性格も攻撃的に。

ですから、一番お墓参りに行くお盆のころ、8月はハチに刺される患者数がとびぬけて多くなります。

毒針を持つハチでも、近づかなければ攻撃してきませんので、こちらから刺激をしなければ刺されることはまずありません。

ただ、自分の家のお墓にハチが巣を作っていたとき、そのまま放置しておくわけにはいきませんよね。

お参りに来た親族や、隣接するお墓に来た方が刺されるかもしれません。

ですからお墓に作られたハチの巣は放置できません。必ず駆除する必要があります。

ハチは日当たりの良い、巣箱のような『囲い込まれており、穴のような出入口がある空間』に巣を作る傾向があります。

お墓だと笠式香炉や灯篭の灯袋がそれにあたります。日中、外気温があたたかい時間帯にハチの巣を見つけた時、ハチの巣には触らないことをオススメしています。

気温が高い日中は、ハチの活動も活発で刺される危険性が大きいからです。

ただそのまま放置して帰るわけにもいかない・・・

そんなときは、ハチが笠式香炉の中や灯篭の灯袋などの中などの密封された空間に巣を作っているのであれば・・・ガムテープなどで穴をふさいで閉じ込めることをオススメいたします。

ただし絶対に無理はしないでください。素早く作業ができてもハチの攻撃を受けることがあります。

少しでも危ないと思ったらハチの活動が鈍くなる早朝や夜に行うか、プロに頼みましょう。

ハチを閉じ込めるこの方法の利点は、巣を落とすよりもハチを刺激しないで、しかも素早く作業を終わらせることができる点です。

手早く終わらせることができれば、ハチに刺されるリスクは減ります。

ハチを閉じ込めたあと、殺虫剤を持ってきて撃退することもできます。ハチがいなくなったり動かなくなったらハサミで巣の根元を切り、ハチの巣を取り除きます。

ハチは一度巣を作ると再び同じ場所に巣を作る習性がありますので、お墓にこびりついている巣の根っこもカッターなどを使ってこそぎ取ります。

終わったら最後に巣を作っていた場所に殺虫剤をかけておきます。

そうするとハチが戻ってきて巣を作ろうとしても、残っている殺虫剤に触れて死んでしまいます。

お墓に作られているようなハチの巣は、最低でも年に1度くらいはお参りされているせいかあまり大きくなることはありません。

ただ、ハチに刺される原因で最も多いのは『自分で駆除することによる失敗』です。

特に墓地でよく見かけるアシナガバチは、スズメバチと比べて攻撃性は劣るものの、実は毒性の強さはほとんど変わりませんので注意が必要ですし、刺されたら笑い事では済みません。

ハチ駆除の専門家や経験豊富なお墓職人に頼むことで、被害や不安を心配することなく、ハチの巣の不安を解消できます。

その上で今後ハチが巣を作らないように対策を立てることもできます。

ハチの巣について少しでも不安に感じることがありましたら、遠慮なくお問い合わせください。

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