森田石材店ブログ - お客様とお墓づくり -

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
先日、伊達冠石の~玄(くろ)~をはじめて施工させて頂きました。
施主様のご希望はシンプルなデザイン墓でした。
ご家族皆様でご来店された時にご紹介した屋内展示の~玄~の前でピタッと足を止められました。皆様まさに”一目惚れ”でした。
当初お聞きしていたご予算より50万円も高いものでしたが、その手触りや世界に一つだけの墓石ということで即決されました。
施工現場がこちらです。外柵のみ既に作られていました。
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完成後がこちらです。
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外柵は既にあったのですが、現状では通路より低い部分があり、水の侵入が考えられたので玉垣を設置しました。防草対策もしたいとのご希望でしたので、「玄」に合うように鉄平石の乱張りを施しております。
また、墓石の正面には書家の先生による「ありがとう」を刻みました。「ありがとう」は亡きお父様の大事にされていた言葉だそうです。
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開眼式の際、ご家族の皆様に「この墓石を紹介して頂いて本当にありがとうございました!」と嬉しいお言葉を頂きました。
従来の形の墓石ではなくデザイン墓をご希望の方は、こんな形もご検討ください。現在はこちらの~玄~が新入荷しております!
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妻の遺品

2017年12月11日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。
先日、二年程前にお墓を建てて頂いたお客様からお電話がありました。
当時お墓を建てられてしばらくして、奥様がお亡くなりになり、法名の彫刻や納骨のお手伝いもさせて頂いたお客様です。このお客様が、
『妻が生前に使っていたメガネや義歯(入れ歯)があるのですがどうすればいいですか』
とご質問に来られました。
お葬式の時、お棺にも入れられず今も手元にあるのですが、整理したいとの事。整理したいと言っても、クリーンセンターに持っていくのも忍びない、との事。
色々と思案された結果、
『メガネは処分しますが、入れ歯は奥様が身に付けていたものだから、土に還らないのはわかりますが、お墓に納めます』とお決めになりました。そして、後日、納めるお手伝いをさせて頂きました。
 ↓ 奥様の義歯を 南無阿弥陀仏の 骨袋に納められました。
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 ↓ ずっと気になっていたので、気持がスッキリしたと、手を合わされていました。
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寿陵墓

2017年12月05日 08:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

先日、生前墓の建墓・開眼式の立会いをさせていただきました。
生前墓は、寿陵墓ともいいます。歴史は古く、秦の始皇帝や聖徳太子のお墓も寿陵墓です。「寿」の字が使われていることからも縁起が良いものとされており、「長寿」・「子孫繁栄」の果報を招くとも考えられております。
特に、子供たちに負担をかけたくないとの思いから、寿陵墓を検討される方もたくさんいらっしゃいます。この度のお客様も正しくその思いで、ご主人の主導のもと、墓地を決め・建墓させていただきました。
実際にお墓を建てるには、まず墓地を決め、デザインを検討し、石種を選定するなどなど様々な考慮しなければならないことがあります。その点寿陵墓は、じっくりと時間がとれますので自分たちの理想のお墓の建立が出来るのも大きなメリットだと思います。
また、お墓を建てるための費用として相続をすると税金の対象となりますが、建っているお墓は家と違い相続税の対象とはなりません。

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ゴッホのお墓

2017年12月01日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは篠山店の上山です。

以前、あるお客様から「私たち夫婦の生前墓を建てたい。私たちが大好きなゴッホのお墓ような感じで。フランスに行ったとき見てきたんです、あのシンプルなお墓いいなと思って」

フィンセント・ファン・ゴッホ 『ひまわり』 『星月夜』など数々の名作で知られる画家。

1853年3月30日にオランダのズンデルトで生まれ、1890年7月29日フランスのオーヴェル・シュル・オワーズで37年という短い生涯を自らの手で閉じました。

パリ郊外にあるゴッホのお墓

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シンプルにデザインしました、後面です。

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ご高齢ですが、とてもお元気で仲の良いご夫婦です、気に入った型でお墓が出来て喜んでいただきました。

余談ですが、ゴッホに憧れて芸術家への道を歩み始めた版画家の棟方 志功(むなかた しこう)も生前にそのゴッホお墓のデザインを模して自分のお墓を作りました。

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戒名の授業

2017年11月26日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
先日、あるお寺のご住職から霊標の追加彫刻の依頼を受けました。施主が遠方にお住まいでどこに頼んだらいいかわからないとの事で、ご住職がご紹介下さいました。
打ち合わせに行くと戒名を書いた紙を受け取ったのですが一目見て「???」となりました。その戒名は
「○○室○○○○○○大姉」
となっていました。「ん?室号??」今まで院号や軒号というのは見たことありましたが室号というのは初めてでした。そんな私の様子を見てご住職が「珍しいでしょ」と笑いながら戒名について授業して頂きました!
そもそも戒名とはなんでしょうか?
実は戒名という存在は、仏教発祥のインドでは存在していませんでした。しかし、仏教がインドから中国に伝わった段階で、中国の道教の習慣と結びついて戒名が生まれました。
そして中国から日本に仏教が伝わり室町時代あたりになると、仏教に帰依した人の証として名乗る人が増え始めます。戦国時代には仏教徒としての戒名を名前に付けて名乗る戦国大名も出現していきます。
そして江戸時代に入って家制度・檀家制度と結びつくことで、一般人でも亡くなった方に戒名を付ける習慣が広がっていきました。
戒名の基本構成は
○○院△△□□××
院号とは
上記の○○の部分にあたります。この部分がなく6文字戒名の場合もあります。院号は元来、天皇が退位した後に住んだ屋敷の名前から起こったもので、平安時代に嵯峨天皇が御所を「嵯峨院」と名付けたところから始まったとされます。
院号が戒名の敬称になったのは、一寺院を建立した貴人の敬称に用いたのが起源とされます。従って院号は本来、生前にお寺を建立するほど寺院に貢献した人、相当の地位や身分、功績のあった人にだけ与えられるものなのです。
この院号は前述のお屋敷の規模に合わせて様々なランクがあり、
院→庵→軒→斎→堂→室
となるそうです。
先程の方の場合、「院号をもらう程の貢献をしてないけど、ご先祖様がみんな院号もらっているので同じように9文字の戒名を付けて欲しい」という施主様のご要望がありご住職は室号を付けたそうです。
また院号の更に上の「院殿号」というのもあります。もともとは室町幕府を開いた足利尊氏が「院号」に遠慮して、院号より格下のつもりで名付けたのが「院殿号」の始まりだと言われています。
道号とは
上記の△△の部分にあたります。道号とは仏道を究めた僧侶などにつけられる尊称です。有名なところであれば、とんちで有名な、一休さんです。正式には一休宗純。 “ひとやすみ ひと休み”のとんちの一休さんは道号で、その方の悟りの境地でもあります。
しかし後には俳諧・書道・茶道・華道などに於ける呼び名=号や、雅号・家名・地名・趣味・性格など、その人に縁のある文字を戒名と組み合わせて使用されるようになりました。有名人の道号をみるとよくわかります。
茲唱院美空日和清大姉 美空ひばり
石森院漫徳章現居士 石ノ森章太郎
この部分を見ると生前こんなお仕事されていたんだなぁとかこんなお人柄だったんだなぁとわかります。
あるお客様が生前戒名を頂かれこの部分に「照」の文字が入っていて、自分の長所は「いつも明るくて周りも明るくすること」だったので凄く気に入っていると喜ばれていました。
ご住職とはそれほどお話されたことがないそうですが、2文字でその人の人柄まで表されているのは凄いなと感心してしまいます。
また浄土宗ではこの部分を阿号、誉号と言って「阿」や「誉」が入ったり、日蓮宗では日号と言って「日」や「妙」が入ります。
法号(戒名)とは
上記の□□の部分にあたります。もともと戒名は2文字でした。日本で初めて戒名を授かったのは奈良の大仏を建立した聖武天皇です。戒名は「勝満」。鎌倉時代までは2文字だったそうです。現在は俗名の一文字を入れることが多いです。
ちなみに有名な武将、「武田信玄」や「上杉謙信」の「信玄」や「謙信」も戒名です。
位号とは
上記の××の部分にあたります。位号は年齢や性別、信仰心の篤さ、お寺や社会に対する貢献度などによっていくつか決められています。
大居士・清大姉、居士・大姉、信士・信女、童子・童女、幼子・幼女、孩子・孩女、嬰子・嬰女などがあります。
また、浄土真宗や真宗大谷派などは戒名ではなく法名(ほうみょう)と言い、○○院釋(釋尼)□□というような構成になります(法名の院号につきましては様々な考え方があります)。
ちなみに日本一長い戒名は徳川家康と言われ、
東照大権現安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士
だそうです。長い…。
このように戒名(法名)には色々な意味やその人の人生が表現されていて大変興味深いものです。ご先祖様の戒名を見て、故人がどんな人だったのか偲ぶのもいいかもしれませんね!

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ブロック積みと野面積み

2017年11月25日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

3回連続でお話ししております「移設工事」は、現在新しい墓地に移設工事中です。続きは次回に再開いたします。
そこで今回は、先日のお墓づくりでご提案いたしました「土留め対策」についてです。
三田市のお墓で、新しく代々墓を建てさせていただきました。これまでは、裏山の土がご先祖様のお墓に侵入して、少しずつですが埋まっていました。そこで今回、新しくなったお墓やご先祖様のお墓に土が侵入しないようにと施工しました。
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工事前です。隣のお家までは土留めのブロックがあります。そこで同じブロックを用意して連結します。ご先祖様のお墓の下も、お隣から途中まで、野面(石垣)がつづいているのですが、途中でなくなっていましたので連結します。
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ご先祖様のお墓を解体しました。ブロックを積む所に、コンクリートで地盤を固めます。
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ご先祖様のお墓を並び変えて、据え直しました。そして、ブロックを積み始めている所です。
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ブロックを強固にするため、鉄筋を入れています。
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完成しました。ブロックはお隣より1段低くしました。
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自然な感じで野面で舞台を作って、立派になりました。
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区画が直角でなはく何回も打合せをさせていただきました。工事中も変更・追加作業があり、現場の当社職人も大変だったと思いますが、お客様に喜んでもらえて良かったです。
墓石の正面文字を考える

2017年11月19日 08:00

園中 憲二
園中 憲二
篠山店の園中です。

今回は丸い形の伊達冠に何を彫刻しようかと奮闘している様子を紹介します。

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こちらが丸い墓石。横から見るとわかりますが、正面はやや上向き。
お客様は、気に入った石は決まったけど、何を彫刻したらいいのか決まらない…
この形にあった字を彫刻したい!
一字だけを彫りたい!
とうことで、いろいろご提案をさせていただきました(^^)
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篠山店で施工させていただいた「1文字」の例です。
色々ありますが、やはり「和」が人気。次いで「愛」「穏」です。
提案文字(1字).jpg
施工された文字と意味、その他お勧めの文字を調べました。
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例えば・・・
【 和 】
 読み : わ・オ・やわらぐ・やわらげる・なごむ・なごやか...
 意味 : おだやか。のどか。ゆるやか。あたたか。はげしくない。
「仏教の言葉」より「和顔施(わがんせ)」
優しい笑顔やまなざしは人に安らぎを与えられる
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お二人で悩み中です。
一生に一度のこと。これはじっくり悩んでいただきたいです(^^)
どの字に決まって、どのような書体になるのか。
書体によって、同じ字でも雰囲気が全く違います。
出来上がりが楽しみです。

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台風の被害

2017年11月07日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。
超大型の台風21号の接近で丹波市でも記録的な強風と大雨に見舞われました。
このブログでも台風の被害をお知らせしておりましたが、私の担当させて頂いたお客さまも被害にあわれました。
石塔に木が倒れているとの一報・・・木を撤去する前に見てもらいたいと連絡を受けました。
お客様のこの判断は 大正解です。見れる状況であれば見ておくのに越した事はありません(撤去後の点検をするのに良く分かります)。
現場を確認すると、幸いにも石碑の倒壊までには至りませんでしたが、この状況で建っていたのが不思議なくらいです。
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少し前に 周辺の木を山主さまが5m近く奥に切り開き、墓地も明るくなって枝や葉っぱも落ちにくくなったと喜んでおられましたが、まさかこんな事になろうとは・・・
木はすぐに撤去され、その後、細部にわたり点検しましたが、石塔の角や霊標、角置き灯籠の笠に至るまで何一つ無キズの状態でした。
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この墓石には免震施工が施されております。実際この施工をしていたから倒れなかったのかどうかは分かりませんが、「おまえんとこの 地震のヤツしとってよかったわ」とおっしゃって頂きました。

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yoshidumi
yoshidumi

こんにちは、本店の義積です。

もうすぐ墓石の相談会が始まります。
今、私は相談会のご案内のお手紙の発送準備をしております。お手紙の中には売出のご案内の他に、当社の情報誌「石の上にも3年」などを入れています。
11月の相談会に間に合わせるために10月の中旬から「石の上にも3年」を作成し始めました。この情報誌をつくるにあたり一番考える事は、
「お客様に役立つ情報はどの様なものか?」
「どのような事を知りたいと思われているか?」
といつも悩んで内容を決めます。そして内容が決まれば、次は挿入する写真や図を考えます。文章も何回も作り直してやっと完成です。渾身の一冊が、「石の上にも3年」なのです。
お墓の相談会の発送準備をしている時は、「石の上にも3年」がチラシなどと共に皆さんのお手元に運ばれると思うとワクワクしています。どうぞお手元に届いた時は、是非ご覧ください。
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今年最後の展示会は11月11日(土)からいよいよ始まります。
お待ちしております(^-^)
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園中 憲二
園中 憲二
篠山店の園中です。
今回紹介する工事は、今まで墓地を整理し新しい墓地で新しくお墓を建てる工事です。

<ご依頼の内容は>
1,既存のお墓を撤去する。
2,土葬の塚をならす。
3,土葬の土を少し取り新しいお墓に移す。
4,五輪塔を建て撤去した仏様をそこで祀る。
5,代々墓と霊標を建てる
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1,既存のお墓
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2,土葬の塚をならす
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4,五輪塔を建て撤去した仏様をそこで祀る。
5,神道墓は移設。代々墓と霊標を建てる。
お墓建てた理由は、今までのお墓は家からは近いけど、お参りもしにくくあとあと守っていくのが大変かと思いと、後の代が困らないようにきっちりとした形で受け渡したいとの思いがあったそうです。前々からお墓のことを気になっていたが、仕事に切りがついてからとの思いがあり、ようやく切りが付き今回建てるに至ったとのことでした。
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(開眼式風景)
新しいところは、菩提寺の墓地で広く整然とし、お参りのしやすい墓地です。

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く