森田石材店ブログ - こんな工事もします -

自然石への貫通工事

2018年02月26日 08:00

園中 憲二
園中 憲二

篠山店の園中です。

私たち森田石材店の受ける工事は、墓石に関することが多いのですが、今回は、自然石への貫通工事をご紹介します。

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お寺に新しく作った池に、大きく豪華な石組みが池岸に建てられてします。

今回の工事は、そのうちの一つ。大きくそびえ立つ自然石に、30ミリの穴を約90センチ貫通させる工事の依頼です。

(黄色のラインで水が通る穴をつくります)

最終的に貫通された穴には、池からくみ上げた水を流して、滝のように流れている風景にしたいとのご計画でした。

「ここに穴をあけて」
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ご住職から細かな指示をいただきます。

「ここのくぼみにいったん溜まってから、下に吹き出させて」
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両方から位置を確認しながら作業をすすめます。
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穴の位置、具合を確認してもらいながら・・・
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穴が空いたので、試しに水を流してみます。
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完成後、ご住職といっしょに出来栄えを確認しました。
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いい具合に水が流れるようで、喜んでいただけました。

今回の貫通工事は、貫通距離がある為に前から開けた穴と後ろから開けた穴を繋ぎ合わせる工法を取りました。

見えない穴どうしを合わせるのは、なかなか難しい作業でした。

小さなことでも、石に関することならなんでもご相談下さい。

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仏壇の扉

2018年02月25日 08:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

以前のブログの仏壇扉の紋紗の部分的な傷みですが、「日光による傷み」が原因と考えられます。
一般的に仏間は、明るいほうが良いといわれますので昼間はカーテンを開けているお宅が多いと思いますが、今回のお客様も、昼間はずっとカーテンを開けておられます。窓と仏壇の扉の位置関係をみますと、日が当たる部分の下側の紋紗の劣化がすすんでいて、上側は日が当たらないので傷みが少ない状況です。
今は、普通のカーテンを使用されていましたので、UVカットのレースカーテンを使用されるようにお勧めいたしました。これで、「日光による傷み」は、随分と軽減されると思います。
扉の蝶番の青錆ですが、以前はぞうきんで拭きそうじをしていたとの事で、水分(湿り気)が原因だと思われます。どうしても固く絞っても水分は残ってしまいますので、それが青錆の発生になったのでしょう。扉を頻繁に開閉していれば、もっと早く気づいたのでしょうが、長い間開けっ放しの状態でお祀りされていましたので、この度初めて気がついたということです。
蝶番も新しく取り替えた扉で、お祀りされて下さい。

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亡き母への手紙コンクール

2018年02月20日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

こんにちは、本店の義積です。

寒い毎日が続いています。こんな時期は美味しいものををたくさん食べて温泉に入ると最高ですね。私は娘と二人で城崎温泉に一泊旅行に行ってきました。今回は親子二人の旅でしたが思い出すのは生前父母と四人で行った城崎の温泉旅行です。亡くなってもう会う事はできませんが、思い出や両親に対する気持ちは色あせることはありません。

さて、今回お知らせするのは亡くなられたお母さんに宛てた「母の日」の手紙作品がテーマの手紙コンクールのお知らせです。このコンクールは「母の日参り」パートナーシップ事務局が主催されています。
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優勝作品はなんと10万円!!
選考委員長にはあの中村獅童さんです。自分が書いた文章を読んでいただけるかも?!そう思うと緊張します。(笑)
これは私も応募します!詳しい内容はコチラまで↓↓たくさんのご応募お待ちしております(^○^)

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鳥居の修繕

2018年02月19日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

只今、昨年10月の台風で倒れた鳥居の修理を行っています。この鳥居は、寛政13年(1801年)で今から217年前に建てられたものです。

過去にも倒れて修繕されている箇所がいくつかあります。その辺りもこの度は手直しをしていきます。

こんな仕事をするのに昔と大きく違うことがあります。それは、接着剤と加工道具の進化です。

接着剤は、20年ほど前からエポキシ系と言われるものがあります。一度接着すると10トンの力を加えても外れない強度があります。実際に石材をつなぎ合わせてしまうと、外そうにも外れません。無理に外そうとすると石が壊れてしまう程の強度があります。

また加工道具もかなり進化しています。とくに石材の加工で穴を空けることは非常に大変で、ノミで掘れる深さは頑張っても10cm程度でしたが、今は電動ドリルやコア抜きバーナー等の機械があるのでとても便利です。

さて、鳥居の柱が折れている箇所は、それぞれの柱に30cmほどの深さの穴をあけて、そこに長さ60cmのステンレスの棒を差し込み、接着剤で繋ぎ合わせて修繕完了となりました。また欠けている箇所は同じ石を接着して、当時と同じ加工で仕上げました。

同じ石種の石を接着します。
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ノミ切り加工を行います。
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完成です。
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文化財や昔の手作りの作品を修繕するときは、当時の職人さんのスゴさを感じながらやっています。

新しい物はなんでも便利で良いものばかりですが、昔の手作りの作品は長年の汚れも蓄積していてなんとも趣のある作品だと思います。

近々再建立をしますが、氏子様に喜んでいただけるように復元したいと思っています。

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お墓に供えるお花

2018年02月18日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

今日はお墓にお供えする花についてです。
みなさん、お墓参りに行かれた際には、お花をお供えされるかと思います。今ではスーパーなどでも、お墓参り用にセットされたお花が売っていますので、それを購入される方が多いでしょうか。定番の花と言えば、「菊」ですが、これは菊に邪気を払うという意味があるのと、この花は切り花にしても長く保つためです。
とはいえ、お墓にお供えする花に特別なルールは何もありません、あまり形式にこだわらず、故人様の好きだった花を選ばれるのが良いかと思います。
しかし、一般的には

・トゲのある花
・匂いの強い花
・ツルのある花
・毒のある花
などは、お墓参りの花としては避けた方が良いとされています。
また、お花の数は、3本、5本、7本・・・というように奇数にします。そして、お墓に供える際には、参拝者の方に花が向くようにお供えします。これは、お花を供えるという行為が、仏様の為だけでなく、お供えする人の心を穏やかにする、安からにするという意味を持ち、我々に命の尊さを教える意味があるためだそうです。
何はともあれ、一番大切なのは、故人様を思う気持ちです。どんな高価な花でも、供える私達の心に供養の気持ち、穏やかな気持ちがなければ、それには何の意味もないということだと思います。お花を供えて、故人とお墓で語らう・・・そんな時間を持ちたいですね。
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立体的なペットのお墓

2018年02月12日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

こんにちは、本店の義積です。

毎日寒いですね。昨日から冬期オリンピックが始まりました。会場はとても寒いそうですが、熱い戦いが始まると思うとワクワクします。

さて、まず下の写真をご覧ください。このワンちゃん、とても可愛いですね。今にも動きそうな雰囲気です。

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実はこれはペットのお墓なのです!

ペット墓といいましても、小さな石をデザインしたものや、写真を元にペットの姿を彫刻するものや、屋内や庭に置くものなどがあります。

今日は立体的な動物の形をしたタイプをご紹介します。

写真は大きな耳が特徴の人気の犬種チワワです。

見た目がそっくりなのですが、このタイプのお墓はお腹の中にお骨を納める事ができます。

ちょっと横に倒してみます。

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底面にはお骨を納める部分が作られています。この蓋を開けると…

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↑お骨は荘厳布(しょうごんふ)に入れて、祈願文(きがんぶん)を納めます。

今回は本店に展示してあるチワワをご紹介しましたが、他の犬種や猫やうさぎなどのシリーズもあります。

また、オーダーモデルとして写真から作成するオリジナルのものもつくる事ができます。

この商品は職人が一つ一つ手作業で作っています。リアルな形を彫刻だけで表現できるとはすごいですね。

ペットといえば、私は今までにハムスターしか飼ったことがないのですが、いつもハムスターに癒されました。

命あるものはいつか終わりがきます。これはどうしようもないことですが、このようなペット墓などにすることでいつでも思い出す事ができるのではないでしょうか…。

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石張り工事

2018年02月03日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

この度、守衛室の石張り工事をしました。

材料は、割肌の御影石を外壁面に貼りました。外壁に割肌の石を貼るととても重厚感のある建物になります。

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見た目は、石積みのようですが、板石(厚み4㎝)なので、安価で仕上がります。家の玄関回りなどは是非使ってください。

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ここまで来るには・・・

2018年01月26日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店 髙梨です。

今回ご紹介させて頂きます案件はこちら
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昔のお墓、埋墓(土葬墓)です。
この写真は真ん中の土の部分にあった墓石(墓印)を撤去した後です。
撤去前はこちら
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お花、線香もお供えされ、いつも皆さんお墓参りされておられるようです。
さて今回撤去させて頂いた一番の理由は・・
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この山道の写真は先程のお墓への参道の途中でしかも一部。
このような道が麓にある新墓地から約200m程続きます。
「もう歳とったら、花やら水やら持って上がるんしんどなってなー」
それはそうでしょう。登り終えたら私でも息切れてます。
機械等が一切使えませんので、撤去作業はもちろん全て人力。
しかし昔はここを輿(こし)を担いで上がってられたことを考えると、
お葬式や仏さんに対する気持ちが伝わってきますね。

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寸松庵灯籠

2018年01月21日 08:00

森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
先日、あるお客様から「玄関先に置けるような小さな灯籠がほしい」とのご依頼を受けました。あまり大きなものは置かずに、小さくても品があるものというリクエストでした。
大きさの目安は高さが30cm以内。会社に在庫で置いております灯籠もひと通り検討しました。しかしピッタリのものがありません。ということで、新たに作ることにしました。
とはいえ、ピンとくる形の灯籠ってなかなか頭のなかに浮かんできません。それからと言うもの、各地の展示会、お寺、神社、公園、博物館に美術館・・・。行く所、行く所で灯籠を見ました。そして、この形になりました。
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寸松庵灯籠(格子付き)
寸松庵(すんしょうあん)について調べてみました。
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佐久間真勝(さくま さねかつ)
1570-1642 織豊-江戸時代前期の武士、茶人。
元亀(げんき)元年生まれ。豊臣秀吉の小姓をへて徳川家康・秀忠・家光の3代の将軍につかえ、使番、作事奉行をつとめる。古田織部(おりべ)に茶道をまなび、晩年、京都大徳寺に寸松庵をたててこれを号とした。(デジタル版 日本人名大辞典+Plusより)
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茶人である佐久間真勝の庵からの由来です。日本を代表する品のいい置灯籠です。
ちなみに説明の中の師匠である古田織部の織部灯籠もたいへん有名です。
さてこの灯籠は、灯籠の産地である岡崎で作りました。やっぱり岡崎の灯籠はいい作りをしています。こんなこと言うと他の灯籠の産地の方に叱られそうですが、やはり灯籠は岡崎の灯籠が一番です。
格子の作りはとても繊細です。丁寧な仕事が分かります。
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笠の叩きもキレイです。特に角は難しいのですが、自然に見えます。
なかなか外国産ではこうはいきません。
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これでお客様のお目に叶うことと思います。
早く据付けたいです。

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森田 茂樹
森田 茂樹

石部神社という大きな神社の石工事をいただいています。

まずは石積工事です。100年ほどまえの石積みを解体をせずに、その前に新しい石積みをしました。

この様な工法は、お城や神社の修復時によく発見されますね。

施工前
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施工後
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昔の石積みは、凝灰岩のため風化で石に痛みがひどくでています。新しく積んだ石は花崗岩のため、末代までしっかり持ちこたえてくれると思います。

新しい石積みは白くて綺麗ですが、わびさびを思うと昔の石は、色の変化と長年の汚れが何とも言えない味がありますね。

この石垣も50年ほど経つといい感じになるでしょう。

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く