森田石材店ブログ - ちょっと考えてみました -
夢で母に出会う
2022年01月11日 08:00
本店の義積です。
お正月休みも終わり日常がやってきました。
ところで、皆さん夢はよくご覧になりますか?
私はよく見ます。
初夢も縁起の良いものをみましたよ。
最近は亡くなった母の夢を見ました。
夢でも会えると、朝起きた時とても幸せな気持ちになります。
年末年始の田舎では、たくさんの帰省客を目にします。
この時期は、両親が生きていた年末年始を思い出すのです。
そしてもっと親孝行をしたかったと悔しい思いがこみ上げてきます。
「親孝行したいときには親はなし」ということわざがあるように、親が亡くなって後に、せめて少しでも孝行をしておいたらと悔やまれます。
生きていれば、旅行に連れていってあげる、おいしいものを食べる、プレゼントを贈るなどたくさんの手段があります。
残念ながら今はそれができません。
それでも、お墓やお仏壇にお参りできれば、なんだか出会った気持ちになれますよね。
今年のお正月もお墓参りに娘と行ってきました。
私の娘は数年前に成人式を迎えました。
当日艶やかな着物に身を包んだ娘は、お仏壇のご先祖様と亡くなった祖母(私の母)のいるお仏壇に手を合わせていました。
手を合わせるものが、存在することは幸せですね。
お墓やお仏壇はその大切な役割を果たしています。
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お正月にお墓参り
2021年12月28日 08:00
滝野店の河合です。
皆さんはお墓参りのシーズンというと、夏のお盆や春秋のお彼岸を思い浮かべる方は多いでしょう。
そのほか、命日や誕生日など故人にゆかりのある日にお参りをする方もいます。
そんな中、年末年始のお正月休みでお墓参りをするという方も意外と多くいるようです。
しかし逆に、お正月にお墓参りは非常識だという話もたまに耳にします。どっちなんでしょうね?
喪中年賀欠礼をしたり、喪中はがきを松の内(正月に門松を飾る期間)が過ぎてから出すという習慣があるため、お正月にお墓参りをしてもいいのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
かく言う僕も、お正月に墓参りをした事がありませんでした。
前職ではずっと年末年始も仕事だったのもありますが…この仕事に就いて「へぇー正月もお参りしてええんや~」と知りました。
草葉の影からおじいちゃんおばあちゃんに『何しとんねん』と怒られそうです。
「お正月のお墓参りは縁起が悪い」と言われることもあるようですが、お墓はご先祖様が眠る場所であり決して縁起が悪い場所ではありません。
また、本来お正月には「新年に歳神様と先祖の霊を迎えるため、時間をかけて用意を整える」という意味もあり、むしろお墓参りに行くほうが良いともいえます。
お正月にお墓参りをすることで、ご先祖に一年の報告と感謝をすることができます。
最近では、元日や三が日または松の内に新年の挨拶としてお墓参りをされる方も増えているようです。
今はコロナで集まるのが難しい面もありますが、年末年始は帰省で地元を離れた方が実家に戻ったり、親戚一同が集まることのできる機会でもあります。
地元を離れている方であればなかなかお墓参りもできませんので、このお正月休みの機会を利用してお墓参りに行くと良いですね。
宗派や地域などによっては、大晦日に行くという決まりや三が日中に行くなどの習慣もあるようです。
ただし、家族や親せきに「お墓参りは年末年始を避けた方がええ」という方がいる場合や、年末年始のお墓参りをしない地域のしきたりがあるなど、トラブルになりそうなときは年末年始のお墓参りは避けたほうが無難かもしれません。
そして、年末年始のお墓参りでは一つだけ注意点があります。
それは、「お墓参りの日に他の予定を入れることは避けなければならない」ということです。
様々な予定の一つとしてお墓参りすることを「ついで参り」と呼び、これはご先祖様に対して失礼なこととされています。
そのため、お墓参りをする日はそれ以外の予定は入れないよう注意してください。
また、お墓参りの時間帯は午前が望ましいとされています。
ですが、必ずしも午前中である必要はなく遠方からの帰省などで午前中が難しい場合は午後でも問題ありません。
しかし、午前中に行けるのに他の予定を入れてしまって午後から行くというのは「ついで参り」になるため、それは避けたほうが良いでしょう。
後は、せっかくお墓参りにいったのに風邪をひいてしまっては大変なので暖かい恰好をしていきましょうね。
さて、当社も今日で仕事納めとなります。
皆さま今年1年ありがとうございました。
来年も宜しくお願いします。
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お参りされるのなら、お墓はあった方がいい。
2021年12月17日 08:00
仕入れ担当の森田です。
最近多いのが、ご実家のお墓の追加文字彫りをされるケースです。
女兄弟ばかりで皆さん嫁いでおられますと、ご両親がお亡くなりになると家としては絶えてしまいます。
早い方であれば、この時点で墓じまいをして永代供養に納めるという方もおられます。
しかし、そんなに急いで墓じまいをする必要はありません。
実家のお墓がさほど遠方でもなくお参りできる距離であれば、お墓はそのまま残されることをおすすめしています。
実際に多くの方が、そのお墓にご納骨されます。
つまり、ご両親がそのお墓に一緒に納骨されている状態なのです。
霊標にもご両親の戒名が並んでいて、ご両親も一緒に入られてさぞ嬉しいことでしょう。
墓じまいはいつでもできます。
お墓は本来、生きている人のためにあるものだと私は思っています。
こうして、ご両親をひとつのお墓に納骨され、自分が可能な限りお墓を守ろうとされている方には本当に頭が下がります。
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葬送も国際化なのですね。
2021年11月30日 08:00
仕入れ担当の森田です。
少し前にイスラム教墓地についてニュースになっていました。
確かに、今は世界中から日本に多くの方が来られる時代です。
また実際には永住される方も多くおられるということで、こういったことの対応も必要になってくるのでしょう。
終活読本ソナエにも関連する記事が載っていました。
現在、日本には約20万人のイスラム教徒(ムスリム)がおられます。
20万人といえば1000人に1.7人ぐらいですので、そう滅多にお会いすることはないかもしれませんが、例えば丹波市ぐらいの人口であれば100人ぐらいおられるという計算になります。
日本人にはまだ馴染みが少ないムスリムの方々ですが、非常に敬虔な信者が多いのが特徴です。
また砂漠で生まれた人たち、迷った人は必ず助けるような心優しい人たちです。
葬送で問題になるのが「火葬」です。
日本は世界一の火葬大国で99%以上が火葬されます。
これに対して、ムスリムでは「土葬」です。
火葬は火炙りで地獄での懲罰とされていますので、焼骨を納める今の日本の墓地では対応しきれないということなのです。
日本でもつい20~30年ほど前までは土葬がされていました。
そんな土葬墓地、この丹波には多くありました。
「埋め墓」と「参り墓」に分かれていて、山中に土葬して、もう少し手前に参るお墓があるのが一般的です。
80年代後半から国際化と言われて久しいですが、一世代ぐらい経ってこんな問題が出てくるのですね。
これもクリアして国際化なのでしょうね。
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それぞれの手元供養
2021年10月20日 08:00
こんにちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡
供養の仕方について、最近は形にとらわれずすることが増えてきたと感じます。
最近のお問合せで、
*後継者がいないので、嫁ぎ先で実家の先祖を祀る。(親兄弟)
*若い世代の孫が後継者になり祀る。等がありました。
両者とも壇を置かず簡易な手元供養を考えてるとのことでした。
1)位牌は置かず、線香とロウソク立て。線香立はもっと小さいもので。
2)位牌は置かず、その代わりに過去帳を準備して、リンだけ。
を考えていると。場所もないし、今後の事を考えると…。でも、形だけでも祀りたいので、小さなものが欲しい。とのことでした。
小さな仏具もいろいろあります。ちなみに、線香立(香炉)2寸(高51mm×巾69mm)から設定があります。
置くものは違いますが、供養したいと思う気持ちが大切かと思います。
もう少し本格的な手元供養には、パーソナル壇があります。
写真や位牌、骨壺等、自由な形で祀ることができます。難しく考えず、こうしたい。をご住職やご家族と考えてみてはいかがでしょうか。
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お墓が荒れてしまうよりは
2021年10月18日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
昨日は日中でもかなり冷え込みましたね。
宝塚市からの帰り道のお昼過ぎでしたが猪名川町と丹波篠山市の境にある後川の峠では、ナ、ナント外気温が12℃でした。
皆様くれぐれも体調にはお気をつけ下さいませ。
さて、お寺様から紹介頂いたお墓じまいのお仕事です。
1件目は境内墓地で、今流行りの石張仕様のお墓です。
かなり古いお墓ですが、当時としては斬新な区画だったのでしょう。
区画内側がほぼ納骨室になっていてこれも斬新です。
すべて撤去しお寺に返還されました。
2件目は丹波篠山でも有数の難所の墓地です。
この階段を上っていきますと上に墓地があります。
この狭い通路を上がって行き最上段にあります、上から見るとこんな感じです。
ほぼ手作業で降して納めました。
最近かなり増えてきたお墓じまい、後継者がいなくなればいずれは無縁墓になってしまうかも。
お墓が無くなるのは悲しい事ですが、お墓が荒れ果てて終うことはそれ以上に悲しいことですよね。
最近そう思うようになりました。
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お墓に咲く花?
2021年10月13日 08:00
本店 山崎です。
10月に入っても暑い日が続きますね・・・。
夏が過ぎて、田んぼのあぜ道などに一斉に咲き始める赤い花・・・彼岸花。
あの花を見ると、秋が来たなぁ~と皆さん感じるのではないでしょうか。
今年もたくさん咲いているのを見ました。
別名に「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と言って、サンスクリット語で天界に咲く花というおめでたい意味もあるのですが、なんとなく不吉な花というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。
私も小さい頃、「彼岸花を摘んで、家に持って帰ると火事になるよ!」と言われた記憶があります。
田舎には墓地のまわりにもたくさん彼岸花が咲いています。
これは、自然と咲いているのではなく、昔の人がわざと彼岸花が咲くように球根を植えて、それが根付いて今も咲いているそうです。
実は、彼岸花の球根には毒が含まれており、土葬が主流だった頃、モグラやネズミなどの小動物がご遺体に悪さをすることを避けるためにこの花を植えたと言われています。
そして、それを摘まないように、悪いイメージを定着させていったとする説があります。
亡くなった後も、家族のご遺体を守ろうという知恵でしょうか。
昔の人はすごいですね。
もちろん、墓だけでなく田畑の作物、土手を守る意味でも彼岸花を植えたそうなので、今もその名残でたくさん咲いているのですね。
とはいえ、不吉なイメージが定着したままなのは少しかわいそうなので、田畑やお墓を守ってくれる一面も持つ花なんだと彼岸花を見て思い出してくださいね。
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寿陵墓(じゅりょうはか)のお話
2021年09月27日 08:00
本店の義積です。
9月も後半になり、朝に霧が出るようになりました。
私が見る秋の定番の風景です。
真っ白な世界がいつもと違う風景になって目に入ります。
通勤しながら、この風景を撮りに出かけたいとウズウズしているこの頃です。
さて今日は寿陵墓(じゅりょうはか)のお話です。
生きてる間にお墓を建てる寿陵墓、生前墓があります。
終活のひとつに自分が入るお墓を考える方が増えて来ました。
ひと昔前であれば自分の死を考える事は、縁起が悪いと思われがちでした。
数年前の私もそう思っていました。
古代中国では、生前にお墓を建てる事は長寿を授かる縁起の良いものでした。
有名な吉田兼好(よしだけんこう)の「徒然草」には、聖徳太子が生前にお墓を建てたという話があります。
「日本書紀」にも日本最大の前方後円墳を建てた仁徳天皇の墓を作り始めたという記録もあります。
1500年以上前よりお墓を作る風習があったのですね。
古墳は短期間で出来るものではありません。
亡くなられてから工事を始めていたら、埋葬はいつのことやらですよね。
昭和天皇が崩御された時、2月24日の大喪の礼(天皇の葬儀)の後、その日の夕方に埋葬されました。
事前に造っていなければ不可能です。
もし、本当に縁起が悪いのであれば昭和天皇のお墓を生前に作るはずがありません。
寿陵という漢字も縁起が良い言葉でできています。
「寿」という字は長寿や長命など、長生きを表す意味で使われる、おめでたい言葉です。
「陵」という漢字は、「みささぎ」や「はか」と呼び「墓」の意味があります。
この字が表すように寿陵墓は大変おめでたいものなのです。
また、それ以上に自分の好みのお墓を作れる事が最大の利点です。
時間的な余裕があるなかで霊園探しや墓石選びができるので、満足のいくお墓作りができます。
デザインや石の種類の選択、また彫刻内容の決定など、さまざまな事を時間をかけて行うことができます。
次に家族の負担の軽減ができます。
身内が亡くなったとき、「すぐにお墓を建てたい」と思ってもすぐにご希望に合う霊園がみつかるとは限りません。
そう考えれば、先に決めておけば安心です。
また墓は、課税の対象にならないので、相続税対策ができます。
お墓は「祭祀財産」と呼ばれ、土地や建物などの不動産、また預貯金とは区別されています。
「祭祀財産」には相続税がかからないため、生前にお墓を購入しておけば、その分の費用を節税することができます。
「自分が入るお墓は自分好みのものが良い」
「お墓は大きな買い物なのでじっくり選びたい」
そうなると、よりよい人生にするために、生前にお墓を考える方が増えてきているのも不思議ではないですね。
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家紋ご存知ですか??
2021年09月03日 08:00
本店の山崎です。
普段の生活の中では、家紋を見たり、知ったりする機会ってそんなにありませんが、着物や風呂敷などに家紋が入っているのをお持ちになられている方も多いのではないでしょうか?
また、家紋は何となく知ってはいるけどと言う方でも、家紋の名前はご存知ですか?
家紋は「苗字」を記号化したものであるとも言われ、その家の「しるし」でもあります。
古くから、自らの家系や家柄・地位を表すために用いられてきた紋章です。
一般的に和墓の場合は、お墓の水鉢というところに家紋を入れる事が多いです。
(もちろん、必ずしも家紋を入れないといけないという事はありません。)
家紋は、ものすごく種類があるんです!
彫刻原稿を見ていると、見慣れた家紋ももちろんありますが、変わった家紋だなぁ~と、思わず眺めてしまうものも、しばしばあります。
もしも、ご自分の家紋がわからないという場合・・・
・お墓に彫刻していないか、確認する
・本家がわかる場合は、そちらへ確認する
・本家がわからない場合は、古い戸籍をたどると本家がわかる可能性もあります
それでも、どうしてもわからない場合は、自分で家紋を選ぶ(作成する)事も可能だそうです。
家紋にはいろいろな意味があり、同じような家紋でも全く意味が違ったり、ルーツが違ったりする場合もあります。
ご自分の家の家紋を、今一度調べてみると面白い発見があるかもしれませんね。
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増えていく永代供養塔
2021年08月23日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
東京オリンピック閉会を待っていたかのようにお盆の頃からの長雨、丹波篠山でも例年になく雨続きです。
朝晩は過ごしやすくて良いのですが農家の方は作物の出来具合に影響があり大変です。
さて、お寺の墓地で永代供養塔が完成しました。
年々増えていくお墓じまいに比例するように建てられていく供養塔です。
工事の様子です。
後を見るものが居ない、いずれ無縁墓になる、理由は幾つかあるでしょう。
以前は世間体を気にして中々思い切れなかったお墓じまい。
コロナ禍の影響で拍車が掛かっているようにも感じます。
でもこれが今の現実です。
お祀りする形式は多少異なりますが、お参りの気持ちには違いはありません。
時代の移り変わりとして受け入れていくしかないのでしょうね。
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