石造物の本を紹介してと言われて・・・「石造研究 池上年の世界」

2023年04月26日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

先日、ある方に「石の魅力が分かるいい本ないですか?」

と難しいことを言われまして、この本をおすすめしました。

それが「石造研究 池上年の世界」です。

 

石造美術の本はたくさんあります。

代表的なのがこの本「日本仏塔」です。

デカイです。

2冊になっていて、写真と解説があります。

一時、古本市場では20万円を超えていた代物です。

最近は3万円前後で落ち着いています。

 

さて本日ご紹介します「石造研究 池上年の世界」はこちらです。

日本仏塔の著者でもある石田茂作さんの監修です。

収められているものには、石田さんとの共同作品も多くございます。

 

日本仏塔はその名の通りお墓が中心です。

こちらは灯籠から仏像や石塔に至るまであります。

池上さんの石とのスタートは灯籠でした。

その出会いは本文によると、

「大正13年皇太子ご成婚式に岡崎市が石灯籠一対を献上することに決め、たまたま市内で美術教師をしていたわたしが、設計を頼まれたときからである。」

この灯籠は今も赤坂離宮にならんでいるとのこと。

 

この写真集は500部しか作られておらず、その一冊が当社にあるのは大変嬉しい限りです。

この本の中に私の大好きな一節があります。

 

石は硬いにかぎる

硬い石を使って

太い指で押さえたような

石の柔らかさが

内側から出るようで

なければならない

 

この言葉に出会い、叩いた石を見るたびにこの言葉を問うようになりました。

これも古本市場にはまだありそうです。

お墓の展示場

見学会 68日(土)~17日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く