森田石材店ブログ - ちょっと考えてみました -

鹿に注意!

2017年12月10日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店の髙梨です。

下の写真をご覧ください。
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これらは鹿のいたずらによるものです。
上の写真は生花のつぼみや花の部分だけを食べた後の状態です。
その下の写真は、その花を食べようと引っ張った時に花立ごと倒れてしまった状態の写真です。
このようにならないようにするは・・・
1.出来るだけ普段のお墓参りにはシキビや高野槙だけにする
2.花立を固定する
※1 シキビには毒性の成分が含まれており害虫などを寄せ付けない力を持っております
※2 花立を固定してしまうと掃除の時や納骨の時に動かせれないというマイナス面が伴います
※2の事を考えるとシキビや高野槙だけでお祀りするという方がベターかも知れませんね
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暦の見方

2017年11月29日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

今年もあと一カ月余りとなりました。

この時期、書店に行くと一番目立つところに「手帳」「暦」がたくさん陳列してあります。

手帳は3年前からGoogleカレンダーをスマートフォンと連動させて使っているので、手帳は使わなくなりましたが、暦は仕事柄使っています。

詳しくはないのですが、先ずは自分の星を診ます。私は昭和40年2月1日生まれ巳年なのですが、暦は立春を境に診るので辰年の「九紫火星」になります。

まずそのページを読んで注意すべきところをチェックし、今年の運勢は良いのか?新しいことを始めても良いのか否か?など判断します。

さて仕事柄、「お墓の工事はいつが良いの?」とお日柄を気にされる方には、暦の六曜(大安・仏滅・友引)のところはあまり見ません。

その下に書いてある「中段・二十八宿・下段」を診ます。

中段であれば(たつ・のぞく・ひらく)などは良い日、反対に(やぶる・あやぶ)などは凶日とあり下段であれば(天恩・神吉・母倉)などは吉日、反対に(滅門・黒日)などは凶日。

二十八宿も(昴・畢・軫)などは吉日、反対に(胃・鬼)などは凶日。できるだけこの三つの吉日が多い日を選ぶのですが、なかなか全て吉日の日は一年の内数日なので難しいです。

しかし、大凶日だけを除けば吉日も結構多いので、お日柄を気にされる方は、一度暦をチェックしてみてください。

見にくいですが、来年の一月をチェックした私の暦です。

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ちょっと見ずらいですが、赤ペンの所が凶日です。参考にしてください。

福島 正弘
福島 正弘
滝野店の福島です。
突然ですが、皆さんは仏教以外の葬儀に参列されたことはございますか?
私の生まれ育った地域は比較的仏教の割合が高く、幼いころからそれが当たり前で育ってきました。大人になり初めて神道式の葬儀に参列した際は、非常に困惑した覚えがあります。
宗教によっての習慣やしきたりの違いなどは様々あります。神式(神道)では、霊祭と呼ばれるものが、仏教でいうところの法要にあたります。霊祭は自宅やお墓の前で行われるのが一般的です。葬儀の翌日に翌日祭、その後は亡くなった日から10日ごとに十日祭・二十日祭・三十日祭・四十日祭と続き、五十日祭で忌明けとなり「清祓いの儀」を行った後にいつもの生活に戻ります。この五十日祭が仏教でいうところの四十九日にあたります。
その後の霊祭は、亡くなった日から百日目の百日祭、式年祭として一年・三年・五年・十年・五十年と続きます。
神式(神道)ではお香を焚きませんので、仏教でいうところの焼香にあたるのが「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」になります。また、神式(神道)においてはお酒(お神酒)を交わすのが神聖な文化として引き継がれています。
お祭りといえば神社

2017年10月12日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。 

秋といえば私は「お祭りの秋」という感じなのですが、お祭りといえば神社ですよね。この皆様の周りにもある神社ですが、実は大きく分けて2種類あるというのをご存知でしょうか?
ひとつは元々の土着信仰から生まれた氏神様と呼ばれるもの、そしてもうひとつが守護や無病息災などを願って外から持って来たものです。こちらは主に八幡さん、お稲荷さんを始め有名どころです。これらはすべて当時の輸入品(もちろん日本国内ですが)なのです。
ちなみに八幡神社の発祥は大分県の宇佐八幡宮で全国に25,000社あると言われています。お稲荷さんは皆さんご存知の伏見稲荷大社が総本社で、全国に32,000社あるそうです。
その昔は、村の中で災いがあればより頼もしい守護神を欲したのでしょう。そして、この神様が効き目があるとなれば、それを分霊していただいてきたものなのですね。
そんな八幡さんやお稲荷さんも、お迎えられて長年経つわけですから、もうすっかり地元の神様となっておられるはずです。お祭りを機に、五穀豊穣に感謝したいものですね。
お墓に咲く花・・?

2017年10月08日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

夏が過ぎて、田んぼのあぜ道などに一斉に咲き始める赤い花・・・彼岸花。あの花を見ると、秋が来たなぁ~と皆さん感じるのではないでしょうか。
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別名に「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と言って、サンスクリット語で天界に咲く花というおめでたい意味もあるのですが、なんとなく不吉な花というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。私も小さい頃、「彼岸花を摘んで、家に持って帰ると火事になるよ!」と言われた記憶があります。
田舎には墓地のまわりにもたくさん彼岸花が咲いています。これは、自然と咲いているのではなく、昔の人がわざと彼岸花が咲くように球根を植えて、それが根付いて今も咲いているそうです。実は、彼岸花の球根には毒が含まれており、土葬が主流だった頃、モグラやネズミなどの小動物がご遺体に悪さをすることを避けるためにこの花を植えたと言われています。そして、それを摘まないように、悪いイメージを定着させていったとする説があります。
亡くなった後も、家族のご遺体を守ろうという知恵でしょうか。昔の人はすごいですね。もちろん、墓だけでなく田畑の作物、土手を守る意味でも彼岸花を植えたそうなので、今もその名残でたくさん咲いているのですね。
とはいえ、不吉なイメージが定着したままなのは少しかわいそうなので、土やお墓を守ってくれる一面も持つ花なんだと彼岸花を見て思い出してくださいね。
墓じまい、悲しい現実です

2017年09月16日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店 髙梨です。

先日、お墓の撤去工事をさせて頂きました。
撤去するにあたっての法律が伴う申請等の件は、このブログでもご紹介はさせて頂いておりますので、今回は省かせて頂きます(詳しくは3/97/4のブログをご参照ください)。
今回の墓地は本家新宅で2軒分ですが、墓守はお1人でされておられました。そしてその方もご高齢になり、しかも遠方にお住いでしたので、とうとうお墓参りの足が無くなってしまっての決断でした。
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解体工事前の墓地
「本来は守っていける者に伝えていきたいのですがね・・・」
聞けば、あとを取られている方は何処かに居られるらしいのですが全く疎遠で、お墓参りにも来られない。というよりもお墓の存在自体を知っておられないかも。。。との事でした。
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解体撤去後の墓地
工事は無事済み、そこは跡形もない更地となりました。これまでの先祖の方々が何百年と守って来られたお墓はたった1日2日で、それまで何もなかったかのように消えて無くなります。もちろん、遺骨や魂は別のところでこれからも供養されていくのですが・・・。
儚く、悲しい現実です。
ファミリーヒストリーとお墓

2017年09月08日 08:00

森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
NHKの番組で「ファミリーヒストリー」という番組があります。その説明には、
『著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめる番組。驚きあり、感動ありのドキュメント。』
とあります。
私、この番組が割と好きで、時々観ておりました。番組の中では家系図から両親や祖父母、曾祖父母をどのような生き方だったのかを辿っていきます。そして、今の自分の中にあるアイデンティティに気づいていくような流れです。
途中で出演者が涙する場面も少なからずあります。それを観ながら「この人の涙の本当の理由は見ている私達には分からないのだろうな」と思ったりします。
それは、当時の苦労もさることながら、自分の中にある先祖との共通点や本当は触れたくないこと等がすべて包括されているように見えるからです。きっとその人の中には大きな変化があるのかもしれません。
私共も石屋ですから、お墓を建立の際にはお客様に家系図を書いていただく場合がございます。出来ればすべてのお客様に書いていただきたいのですが、とても手間な話ですし、お時間もかかりますので私共もお手伝い出来ていないのが現状です。
そんな中でいいサービスを発見しました。
先日、東京で開催されておりました「エンディング産業展2017」の時に出展されていた「ファミリーヒストリー記録社」という会社です。この会社、家系図の作成をはじめ、まさにファミリーヒストリーの様な本まで作ってくれるサービスがあるということです。今まで家系図サービスはありましたが、ヒストリー仕立ては初めて見ました。
また別のブースでも「その人の歴史が祭壇になる」という様に、映像バックに焼香するかたちも紹介されていました。多様化するサービスをテレビでは面白おかしく紹介されています(今回はペッパーくんが木魚を叩きながらお今日を読んでいた)が、実際にはこうした深みのあるものも形を変えて出てきていると感じます。
話はそれましたが、森田石材店でも家系図をお書きになったお客様は一様に「書いてよかった」「スッキリした」とおっしゃいます。またお墓づくりに深みが出るといいますか、同じお墓を建てても特別なお墓になるということです。少々費用はかかりますが、めったにしないお墓づくりの時こそ家族のルーツを辿ってみるのはとても大切なことだと思います。
森田 浩介
森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
今日は実際にお墓を契約する時の注意点についてお話します。
昨年、国民生活センターに寄せられている相談の中で、お墓に関するトラブルで多いのは、「思っていたものと違う」「解約・返金に応じてくれない」「手抜き工事」等です。この傾向は、ほぼ毎年変わりません。私も石材店の端くれとして、同業者のこうしたトラブルは情けなく思います。
さて、これらのトラブルを避けるには、当社でも取り扱っております「石材店に行く前に読む本」(日本石材産業協会)が参考になります。こちらのサイトから「石材店に行く前に読む本」希望と送っていただければ差し上げます。
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そしてもうひとつ大事なのが契約書です。
契約書があれば多くの問題は解決します。ではその契約内容で注意する点をご紹介します。
主な注意点は3つあります。

①契約書があること。
「当たり前やないか~」と叱られそうですが、そんなことはありません。書面に残さない業者もおられるようで、トラブルのもとになっております。
契約書の添付書類としては、見積書・図面等が必要です。この時に石の種類や形状、工事の仕様、納期、支払条件などが詳細に記入されているか、その内容説明があったかも重要です。

②多額の手付金を要求されなかったか。
トラブルで悲惨なのは「全額払ったのに何もしてくれない」といったもの。こんな場合に、世間一般の相場が役に立ちます。
手付金の相場は概ね10%~50%です。この内訳としてさらに「手付金」と「前受金」の2つがあります。手付金や着手金は実際に材料を加工したりするのに必要なお金です。ですから、もし途中でキャンセルになっても返金されません。前受金については、キャンセルになれば返金される性格のものです。この辺りのことも質問してみましょう。あと訪問販売の場合は、クーリングオフの説明がなされたかも重要です。

③工事の内容やアフターサービスの説明がなされたか。
キチンとしている石材店は、店舗や工場、さらには工事現場にお客様が来てくれることを歓迎してくれます。曖昧にごまかす業者は感心できません。出来れば契約前にご自身で足を運び十分な説明を受けて下さい。
「石はよく分からない」とおっしゃる方は多くおられますが、ひとつひとつ説明を求めれば決して難しくはありません。今回の注意点でじっくりお話をされ、良いお墓づくりをしていただけたら嬉しいです。
三鈷の松

2017年08月04日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

見つけました。3本の松の葉。通常の松の葉は2本ですが、篠山のお寺の墓地で3本の松の葉を、それも落ちている松の葉のほとんどが3本です。

三鈷の松2.JPG

落ちている松の葉なのでもちろん枯れています。
三鈷の松1.JPG

おそらく、この松の木だと思います。周りの樹木より飛び抜けて大きいです。

有名なのは高野山金剛峰寺の御影堂(みえどう)の前にある松の木で「三鈷(さんこ)の松」と呼ばれています。

今から1200年以上も昔、弘法大師空海が唐(中国)の国へ渡って名州(現在は寧波)の港から帰国の際、師の恵果和尚から贈られた密教法具の一種である「三鈷杵」を東の空に向けて投げました。時に大同元年(806年)であったといいます。

投げた理由は『私が漏らすことなく受け継いだ密教を広めるのにふさわしい地へ行くように・・・」という願いが込められていました。

その後日本に帰ってきた弘法大師が、その三鈷杵を探し求めて各地を歩きまわり、弘仁7年(816年)頃、ついにその光り輝く三鈷杵が高野山の松の木にかかっていることが分かったというのです。

そうしたことによって高野山が真言密教の道場として開かれるようになり、この松を「三鈷の松」と言うようになりました。

三鈷杵の先(鈷部)が中鈷・脇鈷と三つに分かれていることから、その形とあわせて「三鈷の松」とも呼ばれています。
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これが「三鈷杵」です、大きさは15cmくらいです。

高野山の三鈷の松の松葉は、お守りとして売られています。「三鈷の松」を財布に入れておくと、幸福になれるとか、お金が貯まるとか言われています。

篠山のお寺の三本の松葉は関係があるのか分かりませんが、良いように考えてみようと思います。

この時代の人はすごい

2017年08月02日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

3年前に『手のひらの宇宙No3』という本の中で「お墓と職人」のテーマで数ページの執筆をいたしました。

その時お世話になった、あうん社の平野さんが復刻版で「シャープを創った男・早川徳次伝」を出版されました。

ぜひ社長にも読んでいただきたいとのことでしたので、早速購入して拝読いたしました。

シャープの早川徳次といえば、シャープペンシルを発明した人というぐらいは知っていましたが、断片的な知識しかありませんでした。ですから、何気な~く読み始めました。

さて、そんなふうに考えておりましたが、読みかけると止まらなくなり、なんと途中では涙を流しながら読みました。

実は、私、本を読むのはあまり得意な方ではありません。そんな私が止まらなくなるほど夢中に読んでしまいました。

明治の後半から大正~昭和と激動の時代を生き抜いてこられ、生きるために試行錯誤した様やアイデアを具体化する力、そして現実化する推進力、そのパワーは信じられない程です。

この時代といえば、森田石材店の創業者である祖父の森田藤四郎と重なります。

祖父も小学校を4年までだけ行き、その後は丁稚奉公で苦労をしていたと聞きました。

今の私たちからは比べ物にならないくらいの苦労をしていたのだなと、この本を読んでしみじみ思いました。

何か、読書感想文みたいになってしまいましたが、ちょっと感動してしまっているこの状況を書きました。

感動と学びの部分は山ほどあります。ただ、凄すぎてため息が出るほどです。まさに仕事に打ち込む神様のようです。

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みなさまも機会があればお読みください。

お墓の展示場

見学会 68日(土)~17日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く