森田石材店ブログ - ちょっと考えてみました -
お墓についてる赤い虫
2020年06月05日 08:00

本店の中道です。
この時期になると、墓石や巻石に赤い虫がついているのを見かけた方があるんじゃないかと思います。
この赤い虫の正体はダニの一種で『カベアナタカラダニ』と言います。
主に『アカダニ』、『タカラダニ』と呼ばれています。
4月から6月にかけて発生して、6月の下旬になると次第にいなくなります。
このアカダニは、花粉やコケ、カビを好んで食べるので、それが付着しやすいお墓やコンクリートの所にも発生します。
このアカダニは人を噛んだり毒などはもっていませんが、アレルギー反応でかゆくなったりする事があるので注意してくださいね。
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「STAY HOME」で写経をしました
2020年05月20日 08:00

滝野店の中村です。
新型コロナウイルスの影響で世界の状況は一変してしまいました。
数ヶ月前には想像もしなかった、まるで映画の中の世界のようです。
緊急事態宣言が発出され、外出自粛のGWというものを初めて迎えました。
我が家ではあれこれお家で出来ることを試行錯誤してみました。
その中の一つとして家族で「写経」をしてみました。
「写経」についての詳しいお話はこちらをどうぞ。
我が家の宗派は「浄土真宗」なので通常「正信偈」というお経を書くのですが、初心者なので短い「般若心経」で挑戦しました。
まずは私から。
元来書道が大の苦手なので四苦八苦。
3人の娘たちも挑戦です。
まずは長女。習字初段の腕前はいかに???
姿勢はバッチリです。
次に次女。こちらも姿勢はバッチリです(笑)
三女は早く代わって欲しくて仕方ありません(笑)
ついに自分の番ですが、上手く書けないのでお姉ちゃんに手伝ってもらいます。
完成がこちらです。
為書きは「学業成就」!
最後に私。コロナ終息を願って「無病息災」。
う~ん…。完全に娘たちの方が綺麗な字です…。
何はともあれ心落ち着く時間を過ごせました。
近く、お寺に奉納しようと思います。
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ご奉納地蔵様
2020年05月12日 08:00
滝野店の吉田です。
以前より、自宅の隣町との境の田んぼの中に7体のお地蔵様があるのを知っておりました。
この度、お地蔵様の管理者の方が花立・線香立てを新しくしたいとの事でお店にご来店になり、現地にて立会いをさせていただきまして拝見しましたところ、供養のお地蔵様ではなく西国三十三所・四国八十八所・坂東三十三所・秩父三十四所の観音巡礼を結願したご奉納としてお祀りされておりました。
右側より、四国八十八所・西国三十三所・坂東三十三所・西国三十三所・秩父三十四所・西国三十三所・四国八十八所の奉納地蔵様です。
管理者の方と立会いしておりますと近くで田んぼの畔を草刈りしている方がいらして、田んぼの耕地整理をする前は、このお地蔵様の前に道があり皆通っていたとの事で、耕地整理をするにあたって勝手にお地蔵様を除けるわけにいかないので田んぼに中に残っているのが現状のようです。
お話しを伺うと詳しい年代はわかりませんが昭和初期にはあったそうで、現在の交通事情でも坂東三十三所(関東7県)・秩父三十四所(埼玉県)の遠方まで巡礼に行くのは大変なのに、当時は大層なご苦労があったのだろうと感心させられました。
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心落ち着く「写経」のすすめ
2020年05月11日 08:00
こんにちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡
店がある篠山は青空と色が変わりつつある緑の山、気持ちが明るくなるピンクの花に包まれています。
気持ちがよい季節なのに、気持ちがどんよりする話題ばかり。
こんな時には「写経」がおすすめです。
心を落ち着かせて、お祈りの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
最近では、本屋さんにノート式のものも多数出てます。
当店では、和紙になぞり書きをするものをご用意しています。
セットに筆式のペンも付いていますので、すぐに始めることができます。
【写経の手順】
宗派やお寺によって若干作法は異なりますが、一般的な流れはこんな感じです。
1.手を洗い、口をすすいで身を清める
2.良い香りのお香を焚き室内を清める
3.着座して心を鎮める
4.合掌
5.願文読誦(声を出して唱える)
我、今至心に懺悔し謹みて般若心経を写経し奉る。
仰ぎ願わくは、一字一文法界に遍じ
三世十方の諸仏に供養し奉らん。
6.浄写(無我の境地に入り至心に写経する)
7.最後に願い事を、念じながら書く
8.回向文を唱える。(宗派によって異なることがあります)
願わくばこの功徳をもって普く一切に及ぼし、
我らと衆生と皆ともに仏道を成ぜんことを
9.合掌
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だいたいこんな感じのようです。
心を落ち着かせて文字を丁寧に書くことがよいので、一日数行でも大丈夫です。
この機会にぜひ写経をはじめてみてはいかがでしょうか。
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お亡くなりになってからの手続き
2020年05月07日 08:00

仕入れ担当の森田です。
数日前の神戸新聞にこんな記事が載ってました。
おくやみコーナー新設
市役所 必要な手続き1カ所で
こちらは丹波篠山市のお話です。
半年ほど前の新聞に三田市の記事がありました。その記事はコチラ
私はこの記事を読みながら、
「これが出来たら便利やろな~」
と感心しておりましたが、まさか丹波篠山市でも(失礼)実現しているとは驚きです。
そういえば、コンビニで印鑑証明も出せるようになっています。
行政サービスというのは進んでいないようで進んでいるのですね。
さて話は変わりますが、、お亡くなりになってすぐに手続きをするのが火葬許可証です。
これに証印や火葬日時が記載されて返却されます。これが埋葬許可証となります。
埋葬許可証はお墓に納骨する際に必要となります。
この埋葬許可証ですが、当然のことながら公営霊園や民間霊園では納骨の際に提出が求められます。
しかし、ほとんどの田舎の共同墓地では提出する習慣がありません。
ですから、あまり重要視されていないのですが、実は分骨する際には大事になります。
分骨についてはコチラ
ご納骨の際には、墓地の管理者に提出してください。
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本の紹介「日本人は先祖をどう祀ってきたか」
2020年04月13日 08:00

仕入れ担当の森田です。
今日はちょっと真面目な本をご紹介します。
「日本人は先祖をどう祀ってきたか」武光誠著(河出書房新社)
この本の中では一貫して日本人がどのように先祖(死者)を弔ってきたかが書かれています。
大学の先生らしく、史実をしっかり述べられて、その上で当時の日本人がどのように感じ、時代が動いて行ってのかを分かりやすく書かれています。
私たち日本人は宗教に対してとてもあいまいな感情があります。
神様がどこかにいて、「正しい行いをすればきっと報われる」という考え方があります。
また、「ご先祖様が草葉の陰から見てらっしゃる」という風に、お墓や先祖供養に通ずる考えもあります。
また、信仰を聞かれると「○○宗○○派」とか「○○寺さん」など仏教が登場します。
そんな風に考えてしまう日本人のルーツが書かれていて、だからこんな風に考えてしまうのだなと納得できます。私たちの祖先はこれらのことを上手に使いこなしてきたのだと感じました。
現在の弔い方やお祭りの仕方は江戸時代以降に作り上げられたものにすぎません。
ですから昨今の家族構成から見れば、この仕組みを継続することが困難になるのはよくわかります。でも大切なことだけは見失ってはいけないと思いました。それは本書の中で、
「私たち日本人が日常的に『私は何か偉いものに見守られて生きてきた』と感じてきた点である」
とあります。それが神道では「神様」であり、仏式では「仏様」です。
この「自分」がいないところが日本人らしいと思いますし、今後も大切にしていきたいことだと思いました。
とても読後感のいい本でした。
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六地蔵様をつくりかえました。
2020年04月10日 08:10

こんにちは、篠山店の上山です。
先日、お電話頂いたお客様が「お店営業されていますか?緊急事態宣言が発表されたので休業されてたらどうしょうかと思いました。安心しました」という事で、弊社は今の所平常通り営業をしております。
さて今回は墓地の入り口にある、お地蔵様が六体並んだ「六地蔵」を新しく作り替えました。
もちろん天界、人界、阿修羅会界、畜生道、餓鬼道、地獄の六道それぞれの世界で苦しむ人を救うためです。
そしてまた死者と生者の境界にあって、ちょうど「道祖伸」や「塞(さえ)の神」とおなじ境界石の役目をしています。
以前のものはお地蔵様の光背が割れて無くなり苔むして、舞台は地元で産出している丹波鉄平石で粗く組み上げられ、夏場には蛇の格好の住み家となって六地蔵を守っていたのかもしれません。
あの世で苦しむ人びとを救うため地獄まで出かけていくお地蔵様。
アミダ様よりも身近で、名もない人びとの願いをかなえ子供好きの慈悲深いボサツ様。
『お地蔵様ってな~に』小畠宏允著より
これからも末永くお守りください。
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映画「山中静夫氏の尊厳死」
2020年01月29日 08:00

仕入れ担当の森田です。
先日、ある方から
「『山中静夫氏の尊厳死』っていう映画が作られたようなんだけど、試写会があって見に行かない?」と誘われました。
試写会に行くって、何か有名人のような、マスコミ関係者のような気分ですよね。特別感バリバリです。
しかし場所は東京、そんなに都合よく東京に用事があるはずもなく、残念ながら試写会に行くことはできませんでした。
でも、とても悔しいので、原作を買って読むことにしました。
それがこちらです。↓↓↓↓
ネタバレになりそうなので、内容はお話しできませんが、このタイトルにある尊厳死と言う言葉が1つのキーワードです。
この話は80年代後半を舞台にしています。当時はがんの告知は一般的ではありませんでした。しかしこの主人公は自分が癌であり、余命がさほどないことを知っています。
物語はこの主人公が生まれ育った長野県を舞台に進みます。その中で主人公がどうしても作りたかったものそれがお墓だったのです。
そしてお墓についての1つの意味が浮かんできました。
私も原作を読んで、その後、試写会に誘ってくれた人(試写会を観た羨ましい人)と内容について話しました。そうすると原作にかなり近い形で映画も作られていることがわかりました。
この映画は2月中旬より公開の予定です。私もぜひ機会があれば見たいと思っています。
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冬のお墓参りPart2
2020年01月23日 08:00
滝野店の藤井です。
以前に冬のお墓参りで注意して欲しい事を伝えさせていただきました。
今回はその第2弾です。
冬のお墓参りでもう1つ気を付けていただきたいのがこちらです。
少しわかりずらいですがお墓の表面が凍ってしまっています。
このように凍った状態で拭いてしまうと、氷の上を拭いてしまうのでせっかく拭いても氷の下の汚れが全く落ちていない状態になってしまいます。
氷が溶けるまで拭くのは手間ですし、時間もかかってしまいます。
なので冬のお墓参りは朝ではなく陽が出てからされることをおススメします。
陽が出て氷が溶けた後であれば、汚れもしっかり取れるうえに時間もかかりません。
また、前回お伝えしたように石を張った部分が凍っていることで滑って転んでしまうなんてこともありません。
こういった理由からも冬のお墓参りは陽が出てからされることをオススメします。
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『いまどきの納骨堂』
2019年12月31日 08:00

仕入れ担当の森田です。
さて今回はこんな本があったので読んでみました。
タイトルからすれば、納骨堂や永代供養の提灯記事が集まっているような内容かなと思ったのですが、全然そんなことありませんでした。
とても中立的な立場で書かれていて、非常に好感が持てる内容でした。
お墓じまいの実情
まずは現代のお墓じまいのことについて触れられています。ひとくちに「お墓じまい」というっても実際には様々な事情があることが克明に記されています。
当社でもお墓じまいのお話は頻繁にあるわけですが、十人十色、百人百様の事情がございます。そんなことが実際の取材によって具体的に書かれています。
都市部の便利な納骨堂
大都市圏で多くなっているのが自動搬送式の納骨堂です。お骨の立体駐車場みたいなもので、駅からほど近い場所にあるのが特徴です。
特にここ数年の間に作られたような納骨堂はかなり豪華な内装です。まるでホテルのようなしつらえで、かなりセレブなところもあります。
都市部で働いていれば、気が向いたときにお墓参りができる、すぐに会いに行けるというメリットも大きいようです。
わざわざお墓参りに行く=ほとんど行かない効率を重視する現代人にとっては、ニーズに合っているのかもしれません。
さらにセレブな納骨堂
この搬送式の納骨堂、見ていて面白いのが、拝む場所は石の立派なお墓になっているということです。
しかも、お骨が出てくると自動的に自分の家の名前が彫られたプレートがセットされて◯◯家の墓になります。より実際のお墓に近いように外の空気が入ってくるようにもなっているのだとか・・・。
ん~何だかすごいですねー。
実際には自動搬送式のメンテナンス費用や、改築する場合の問題、経営母体が倒産するリスクのことまでツッコんでありました。
コインロッカー型や永代供養墓
またお寺にはコインロッカー型と呼ばれるもの(本当にロッカーみたいな棚があるんです)、仏壇型と呼ばれるものがあるところもございます。
著者も「これはこれであり」という感想。確かに、お寺の納骨堂にはそれなりの良さがあります。実際にお寺さんとの距離が近くなることはメリットだと思います。
さらにその先には永代供養がセットになっていて、あとの心配もありません。
そして樹木葬や樹林墓地、女性専用・・
「何だか自然ぽい」という印象が先行して、いま樹木葬はブレイク中です。一時期話題になった都立小平霊園のことも書いてありました。呼び名は、
「樹林型合葬埋葬施設」→樹林墓地
「樹木型合葬埋蔵施設」→樹木墓地
読んで字のごとく合葬埋葬(埋蔵)施設なので「合葬」です。つまり色んな人の骨を全部ひとまとめに埋めてしまうタイプです。墓石の代わりに木が立っているわけではありません。
あと女性専用の墓地のことも触れていました。私も町田市にあるとある霊園へ行ったことがあります。
実際に行って見た感想は「これもあり」と感じました。おひとりさまのひとつの解決策としてはいいものです。
散骨やゼロ葬にも
本書では、散骨やゼロ葬にも触れられていました。散骨をされる方の多くが、実際には一部を散骨し一部はお墓や納骨堂に埋葬されることもありました。
このあたり、煽るわけでもなく冷静に事実が調べられていました。
結局、何に手を合わせるのか
色んなお墓のかたちを見てきて、途中で著者が違和感を感じるところがあります。それは「何に手を合わせているのか」。
本書の中でも、はじめは自動搬送式でお骨が運ばれてきてそれに手を合わせることにありがたみを感じていましたが、実際にはお骨がなくても本堂に手を合わせることや、石に手を合わせることでいいと感じている自分がいるのです。実はお墓って骨のためだけじゃないのだなあと感じます。
両墓制のお墓を見て
当社の近くはとても田舎なので、未だに両墓性が残っています。両墓制とは「埋め墓」と「参り墓」の2つあるお墓のかたちです。
昔は土葬でしたから、実際の亡骸を埋葬するところと、手を合わせるお墓は別の場所にあったのです。今でもお骨を埋葬しないお墓に多くの方が手を合わせておられます。つまり石がその人の象徴となっているのですね。
同じことは仏壇のお位牌にも言えます。お位牌もその方そのものとしてみんな手を合わせています。
ですから、目の前にお骨があることの価値とか意味は、あっても無くてもどちらも正しいのかもしれません。
まとめ
今回は『いまどきの納骨堂』という本をネタに色々と感じたことを書いてみました。
葬送のかたちは様々になっていっても、供養をすることの本質は同じなのでしょう。
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