『石のお話』【ブログ】 兵庫の墓石店「森田石材店」

地元の銘石

上山 典之
上山 典之
こんにちは、篠山店の上山です。

地元の銘石(?)油井石(あぶらいいし)を紹介します。

篠山市の西部に位置する油井から採掘されていた石です。

油井は昔に油が湧き出していたという井戸があったところから、この地名の由来と言われています。(現在は土地改良工事により埋没)

私も小学校の時に遠足で見学に行った記憶があります、確か田んぼのあぜ道の突きあたりの処に凹みが有り、油が滲んだ水が溜まっていたように覚えています。

話を戻しますが、油井石はさほど?(まったく)有名な石では無く、品質自体も優れているものでも無いので墓石にはほとんど使われておりませんが、古い巻石ではたまに見かけますが石自体の強度が低いため破損していることがあります。

油井石1.JPG

昔は輸送コストの問題もあり近場で採掘できるお手頃な石ということでしたが、見た目、質感ともにごく普通のため靴脱石などには使われていました。

油井石2.JPG

石材としての需要が無くなり砕石用として数年前までは採掘していましたが、今ではそれもしていないようです。

数少ない篠山産の石として末長く使われていくことを願います。
2018年11月19日 08:00

お墓の「丸布団」

山崎 倫子
本店 山崎です。

一般的なお墓の蓮華については、以前のブログでも紹介しました。では、このような形は見られたことはありますか?
丸布団.JPG
これは、弊社では「丸布団」や「スリン」と呼んでいます。蓮華台と違って、少しスッキリとしたイメージです。蓮の花はお釈迦様が故人を極楽浄土へ連れて行く時に乗せる台と考えられてきました。そして、この蓮華台と同じ位置になる「スリン」も、本来は蓮華台であり、それが簡略化されたものと言われています。

これがあると、背が一段高くなり高級感が増します。シンプルなデザインを蓮華台として採用する方もおられます。

「蓮華台」も「スリン」も、どちらも故人の極楽浄土への旅立を願って作られているのです。
2018年10月15日 08:00

石の紹介「AG213」

森田 浩介
石の紹介「AG213」

仕入担当の森田です。

今日は「AG213」という石をご紹介します。

AG213サンプル.jpg

名称:AG213
産地:中国湖南省
吸水率:0.239%
圧縮強度:122.70N/㎡


中国で採石される石で圧倒的に多いのが福建省ですが、その隣の湖南省の石もいくつか流通しています。そのひとつがこのAG213です。

湖南省の石は、私たちが使っている印象では福建省の石より比較的硬質です。圧縮強度はなかなかのもの。吸水率はそれなりに高いようですが、実際に使っている印象では、水ハケがいいのか、雨の後でもスッキリしています。

この石の良いところは、クセがないことです。どんな石にも合います。大島石にも似ていて、使い勝手は抜群です。例えば、

AG213花立.JPG

これは、古い石塔に合せる花立です。AG213であれば自然な感じです。
2018年9月17日 08:00

最近のベトナムの石製品

森田 浩介
仕入担当の森田です

先日、東京のエンディング産業展に行ってまいりました。そこで、ベトナムの工場で作られた墓石が展示されておりましたので、ご紹介します。そのブースは株式会社オクノです。

このブースに展示されていた墓石はすべてベトナムの工場で作られたものだそうです。

ベトナム洋型1.jpg

ベトナム洋型2.jpg

難しい加工もまずまずといった感じです。
磨きの精度は、あとひと踏ん張りといったところでしょうか。特に黒系は難しいようですね。

とはいうものの、ベトナムの工場もここまでできるようになったのかと関心しました。近い将来に選択肢のひとつになるかも知れません。



サンプル石がこちらです。
ベトナム石のサンプル.jpg

BD RED
とてもキレイな赤でかなり使えそうです。写真よりも鮮やかです。

PY BLACK
少しツヤに難ありかも知れません。こちらはまだ未知数です。

GL PINK
とても良さそうです。中国ではG663やG635と言った昔からあるピンク系の石が採石中止になっているため、これは代替品としていい感じです。


これからベトナムが面白いと言われ始めたのが2008年ぐらい。その後、2012年に初めて私も現地の工場を視察しました。そして2014年に再度、現地に行きました。玉砂利はとてもキレイで、当社の展示場にも使用しています。

墓石の加工はあと10年はかかるなあと正直思いました。しかし、2012年からはもう6年も経っているのですね。あと3年ぐらいすると、ベトナム加工も現実的になりそうです。
2018年9月 1日 08:00

石の紹介「K12」

森田 浩介
仕入担当の森田です。

今日は石のご紹介をします。
「K12」という石です。

石見本_K12(新).jpg

名称:G1704、G1716
産地:中国黒龍江省
見掛け比重:2.676g/c㎥
吸水率:0.073%
圧縮強度:118.46N/㎡
(日本石材産業協会発行の「墓石用石材規格カタログ」より)


色んな呼び名がある石
K12というのは通称です。名称のところにもあるように、いろんな場所からこの石は採れるため、色の濃さや目合によって付けられています。

黒龍江省の石もそれなりに歴史があります。はじめにK1とかK7と言われていた石は、昭和の後半から平成の頭に掛けて輸入されていました。当時は原石での輸入も多く、黒点が多かったり、ブロックにより色違いが激しかったりで、とても作りにくい石と言われていました。

それから、様々な石が黒龍江省からは産出されておりますが、細かく分けるとあまりに種類が多くなるので、この手の石はK12で大体同等の品質の石が入るようになっています。

K3、K4、K9、K16・・・とか色々あるみたいなのですが、どれもK12より少し色が薄いだとか、目が流れている等、平たく言えばK12とは言い切れないとの感覚なのかなとも言えます。


品質やスペック
先ほど記載しております「見掛け比重」「吸水率」は、日本の銘石である天山石に非常に近い値になっております。見た目もよく似ており、非常に品質の高い石だといえます。「圧縮強度」についても、大島石と同じぐらいです。なかなか優秀です。

見掛け比重:2.676g/c㎥
吸水率:0.073%
圧縮強度:118.46N/㎡


この石の問題点
品質もとてもよく、色も濃くて理想的な石のようにも思えるK12ですが、心配なこともあります。それは・・・

①色がさめる
②色違いが出る
③キズが出てくることがある

この問題の多くは、生産段階での不正やゴマカシです。薬品などを塗ってゴマカシていれば、私たち小売店は気づかずに建ててしまいます。そして、後から問題が発覚した時には大変なことになります。

こんな理由から、弊社では1998年~2010年までの間、この石はお客様には一切おすすめしておりませんでした。もちろん、お客様からご要望があった場合にはご提供はしておりました。

最近は、この様な不正がかなり減ったことと、工場を指定することで「おすすめ」することができるようになっております。


まとめ
本日はK12をご紹介しました。この石ほど、石屋さんによって千差万別な説明がなされている石はないと思います。しかし、その説明はヒドイものも中にはあります。例えば、

「寒いところから採れるので良い石です」・・・何の根拠もありません。
「品質は一番いいです」・・・いい石は色々あります。
「◯◯大島です」・・・紛らわしいネーミングは詐欺です。

こんな説明をする石材店は要注意です。

先にも書きましたが、色違いやスジが出やすい石でもあり、とても難しい石ですが、キレイに揃うととても良質でいい石です。ぜひ、信頼できる石材店からご購入ください。
2018年8月24日 08:00
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