『石のお話』【ブログ】 兵庫の墓石店「森田石材店」

日本の石がいい?その理由は・・・

森田 浩介
仕入担当の森田です。

今日は日本の石は本当に良い石なのか?その疑問にお答えいたします。

日本の石は良くて、外国の石はアカン
「日本の石は良くて、外国の石はアカンのやろ?」とお客様からお聞きすることがあります。でもこの話、一概にそうとは言い切れません。また「寒い地域の石は硬くて、暑い地域の石は硬くない」も聞きます。これは完全に間違いです。間違った知識の石材店さんがお客様にこのようなことを言っているとすると、少々悲しくなります。

私どもが墓石に使用する石は「みかげ石」と呼ばれますが、正式名称は花崗岩(かこうがん)と呼ばれます。「石はみかげ石がいい」とよく言われますが、現在、関西で流通している墓石材のほとんどが花崗岩です。もちろん中国の石もインドの石もアフリカの石も、同じ様な構成の花崗岩です。

断言する人は怪しい?
もしこれをお読みのあなたが、自分の好きな趣味のことやご自身のお仕事などで詳しい分野について、「◯◯ってこういうことですよね」と知識のない人に言われたらどうでしょう。「もちろん、そういうこともあるけど、そうでないこともある」という答えになるのではないでしょうか?詳しくなればなるほど、どんなものでも正しく表現しようとすれば曖昧な言葉にならざるをえないと私は思っています(テレビで断言する人を私は信用していません)。

ですから、ここで一刀両断に日本の石はいい石だからとは言えません。日本の石にも様々な石があります。非常に硬く磨くとツヤがとてもキレイな石から、石ノミで叩くと味わい深くなる柔らかい石もあります。それも中国やインドも同様です。

石の性質を数値化してみたら
では石の性質はどんな指標で比較されるのでしょうか。それが「吸水率」「圧縮強度」「見掛け比重」です。下の写真は、「墓石用石材規格カタログ(日本石材産業協会発行)」のバングレーという石のページです。
石材規格カタログ(バングレー).jpg
こちらにも物性データとして「吸水率」「圧縮強度」「見掛け比重」が掲載されています。最近では、石材店の店頭でも商品説明にこの数字が記載されることも多くなりました。当社でも表示しております。しかし参考にはなりますが、私が経験で感じる石の良さとは少しズレる印象があります。実は、石を見るのにはもうひとつ大事な要素があります。

大事な要素とは
「吸水率」「圧縮強度」「比重」という数字が参考になるというお話をしましたが、それだけでは私の経験と一致しないことがありました。それがスッキリしたのが、ある大学の鉱物の先生に「鉱物年齢」というお話を聞いた時です。

日本は地球上では比較的新しく、その鉱物年齢は6千万年~1億年程度。これが大陸では40億年という物もあるらしいのです。見た目に同じ様な石でもこの鉱物年齢が若いと劣化をさほど受けていないため、鉱物同士の結合が強く硬い石なのだそうです。

残念ながら、どこの石が鉱物年齢で何歳かという資料は私の手元にはほとんどありません。ただ同じような石に見えても、風化に大きく違いがあることは分かります。例えば、同じ様に見える白い石の日本の「稲田石」と中国の「G655」という石では、成分の密度や不純物の含有量に大きな違いがあります。最終的にはこれが風化に大きく影響を及ぼしているものなのだそうです。

コンクリートと石
石はマグマがゆっくりゆっくり長い時間をかけて冷えて固まったものです。そして途方も無いくらいの圧力が掛かって出来上がったものです。現在、私たちが墓石で使用している石は、その中でも「使える石」という稀なものです。同じ様に石のように硬いコンクリートがあります。コンクリートは数日で固まります。その間、空気がなるべく含まれないようにして良質のコンクリートとなります。とはいえ、片や数千年から数万年で作られたものと、数日で作られたものが同じではないと私は思っています。

コンクリートと石の違いは何かと聞かれれば、私は石屋という立場からすれば、「長い間使うものであれば絶対に石がいい」と言います。もちろんコンクリートの良い面は多々ありますが、50年以上使用されるのであれば少々高くなっても石をオススメします。それは強度とか風化とかもありますが、見た目の問題です。石は古くなると味わい深くなりますが、コンクリートは汚くなります。これが石の唯一の魅力かもしれません。

日本の石はいいのか
話が横道にそれましたが、先ほど説明した鉱物年齢の中で、若く不純物の少ない石の方が風化に強いとお話しました。言い換えれば、古く不純物を含んだ石と若い石の違いは、このコンクリートと石の違いのようなものだと感じます。私の過去の経験からしても、明らかに石によって『年のとり方が違う』と実感しています。それも高価とされる石ほど、その年のとり方はいいものです。こうした経験則の中から、今の石材の市場価格というのは出来上がってきたのかなとも思います。

まとめますと、日本には良質な石が数多くあります。海外にも良質な石はあります。ですから、ここは目利きの世界になってしまいます。ただ加工につきましては、国内産と海外産では工程も仕事に対するプライドも違います。それを結びつけるのが私ども石屋の力量だと思っています。
2017年9月25日 08:00

石材の単位

福島正弘
福島正弘
滝野店の福島です。

普段私たちが物の大きさを計測するとき、長さの単位はcmやm、体積は㎥(立法メートル)などが使われています。しかし私ども石材店では、このような単位ではなく昔ながらの長さの単位で寸や尺を使います。さらに石の量(体積)を表す単位が「才(さい)」で数えるのが一般的です(「切(さい)」と表記される地域もありますが意味は同じです)。今回は石の体積の数え方「才」についてご紹介します。

大きい段ボールに入った荷物を受け取ったとき、箱に「才(さい)」と書かれているのを見られたことがありますでしょうか?

私たちは普段、物の体積を計るときには、「ccや「㎥」などを使うのが一般的です。しかし、昔は船の積み荷を量る際に、一辺が1尺として計算をする「尺貫法(しゃっかんほう)」が使われてきました。ちなみに1尺は約30.3cmですが、1辺が1尺で出来た立方体の体積は「1才」という単位で表されます。これの10倍=10才が「1石(こく)」となり、木材や石材のための体積の単位になります。

まとめると、石材の体積は次のような単位で計算されています。
・一辺・・・1尺
・縦1尺✕横1尺✕高さ1尺の立方体=1才(30.3cm✕30.3cm✕30.3cm=27818.127cm3=0.0278㎥)
・10才=1石(1才0・0278✕10=0.287㎥)

ちなみに運送業界では1才を約8kg~10kgと仮定されているようです。石の場合は種類にもよりますが約70~80kgといったところです。

こうして荷物の大きさからだいたいの容積を導き出し、トラックに積み込める質量が計算されているのです。
2017年9月20日 08:00

ビシャン仕上げ

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。

石の表面の仕上げには何通りかの 仕上げ方法があります。
一般的に墓石の仕上げには本磨き仕上げがほとんどですが、先日ご契約頂いたお客様は、五輪塔を ビシャン仕上げにする事にしました。

ビシャン加工を施すと風合いが柔らかくなり、経年と共に風格を増すような仕上げ方法です。

墓石などの石の加工は、昔と比較して全く変わりました。機械がない昔は、全てを人の手で加工していきました。ビシャンや小タタキ加工は元々その過程でした。

原石のコブを叩いて落とし、ノミ切り、更に、ビシャン叩きをして、小叩き加工で生地を締めていきます。

 ↓ 左 本磨き ・ 右 ビシャン仕上げ のサンプルと道具

 9.17 加工1.jpg


 ↓ 本店に展示 ビシャン加工の 五輪塔

 9.17 加工2.jpg



本磨き仕上げのキレイな鏡面に磨きあげたものとは違い、石本来の持ち味が活きてくる、素朴な叩き仕上げも、味わい深くて良いものですよ。

今から完成を 楽しみにしております。
2017年9月17日 08:00

石の吸水率って?

山崎 倫子
本店の山崎です。

弊社の展示場の値札には、「石の吸水率」を数値で表し、★印で評価しています。

如来型9寸バングレー.jpg

↑こんな感じです。
吸水率とは、石材が水分を吸収する割合を数値で表したものです。簡単に言えば、どれだけ水を吸うか・・・という事です。数値が低いほど、水を吸いにくい石ということになります。
墓石は長年、風雨にさらされた状態で建つことになりますので、水分が抜けないまま長年経過すると「ひび割れ」や「変色」の原因になると言われています。また寒い地域では、凍害などの影響が出る恐れがあります。もちろん、どんな石でも、水を全く吸収しないということはありませんが、出来るだけ吸水率の低い石を選ぶことにより、劣化が起こりにくいといわれています。

もちろん、条件は様々ですので、そこばかりにこだわることはないと思います。ご自分がどこに重きを置くのか・・・色、価格、産地、形など、こだわるポイントは個人によって違ってきますが、気にするポイントの1つとして、展示場へ来られた際には吸水率の★マークも見てくださいね。

2017年9月 4日 08:00

お墓の拝場にも注目してください!

山崎 倫子
本店の山崎です。

お盆には皆さんお墓参りに行かれたでしょうか?家族そろって、お参りされた方も多いと思います。私も行ってきました。そこの墓地は、行くたびにどんどんお墓が増え、今回も以前と比べるとデザイン墓が多数増えていました。それに伴って、正面文字も様々・・・「愛」「風」「縁」などなど・・・職業柄、ついつい見入ってしまいました。
また、お墓だけでなくまわりの外柵(囲い)の部分を工夫されているお墓もありました。

今回はその中でも、拝場(手を合わせて拝む場所です)を少し紹介します。墓石の前に、拝石と言う石を置く場合が多くあります。
拝場①.JPG

もちろん、必ず置かなければならないということはありませんので、なくても問題ありません。さらにお墓の拝場が広くとれるという場合、以前にも紹介したように張石施工をしたり、大きな板一枚、さらには数枚を置くといった方法もあります。真ん中の石の板の色に変化をつけるといったものも弊社でも展示しています。

拝場②.JPG
↑こんな感じです。この拝場の石はツルツルで磨いたままの状態です。もちろんこのままでもいいのですが、例えば・・・

拝場③.jpg
このように、砂をあてる部分(ブラスト加工と言います)と磨いた部分を交互に残すといったデザインもあります。

拝場④.jpg
格子模様もオシャレですよね。このようにお墓だけでなく、足元にも少し目を向けてみると、素敵なデザインを見ることができるかもしれませんよ(*^^)v
2017年8月18日 08:00
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