落ちそうな巻石

2017年11月16日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

DSCN8920.JPG
DSCN8921.JPG
皆さんはお墓参りに行かれた時に、上の様に巻石がずれたり、隙間が開いてしまっているお墓をご覧になった事はありませんか?
こちらのお墓は長い間にすこしづつ巻石がずれてきて、このままだと落下の恐れがありました。
さて解体してみると、石と石との継ぎ目にはセメントが少量付いているだけで施工方法としては不十分なものでした。
DSCN8926.JPG
DSCN8930.JPG
石にアンカーを打ち込んでL型金具で補強します。ステンレス製なので錆びませんが念の為セメントで覆い防水処理を施します。
DSCN8933.JPG
DSCN8934.JPG
石と石の隙間もなくなり、落下の心配もなくなりました。
皆様のお墓でも可能性は有ります。墓石は比較的新しくても、囲いの巻石はかなり古いということは良くあります。危ないなと思われたら、私どもに是非ご相談下さいませ。

【カテゴリ】

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

今日は、「何でお墓は昔から大切にされてきたの?」という素朴なテーマについて、私の主観も含めお話したいと思います。ただ、私は宗教者でもなく高尚な人物でもありませんので、ご容赦下さい。
たぶん、亡くなった人を大切にするといいことがある
まず、率直に冒頭のテーマにお答えしようとすると、こんなことになります。
お墓は日本に仏教が入ってくるず~っと前から土着の信仰という形でありました。人間が死者を弔うのはネアンデルタール人からと言われており、日本では縄文時代の遺跡である青森の三内丸山遺跡が有名です。三内丸山遺跡には埋葬の跡(つまりお墓)が残っています。
私も遺跡に訪れたことがありますが、ここではメインストリートとされている道の両側がお墓になっています。毎日、漁に出かけるときに、彼らを見送り出迎える位置にお墓があります。毎日死者の前をわざわざ通る設計になっていたんですね。
きっと太古の昔から、「亡くなった人を大切にするといいことがある」って知っていたのかもしれませんね。
ネアンデルタール人とお墓
考古学者の長澤先生によれば、最古のお墓はシリアのデデリエ洞窟で確認されているそうです。約6万年前のものです。通常であれば、死体は小動物などに食い荒らされてバラバラになるところですが、全身の骨が見つかったということは、穴を掘って埋葬するか、石で囲んでフタをしないかぎりこのような状態は維持できないということで、最古のお墓ではないかと言われています。
このネアンデルタール人、現代人よりも頭の容積が大きく、非常に知能が発達していたと言われています。私の主観ですが、ひょっとすると彼らは、現代の私たちが見えているものや聞こえているものとは別の何かまで察知していたのかもしれません。


お墓と仏教はどうなの?
でも仏教とお墓って密接に関係しているように思いますよね。
人が亡くなったらお葬式をしてもらいます。そして荼毘に付され、お墓に納骨されます。この間のお世話はすべてお坊さんがしてくれます。さらにはその先の法事もすべてお世話になりますので、仏教とお墓は切っても切れない関係ですね。
しかし、もっと古くからの土着信仰なら、実は仏教は関係ないのでは?とも思ってしまいます。それを結びつけるキーワードが「相性が良かった」ということではないでしょうか。

自然に仏教が浸透したのかなあ
仏教では幸せになるためには徳を積むという考え方があります。徳を積むとは、塔を建てる、お経を読む等色々ありますが、最も簡単な方法は先祖供養、つまりお墓参りだったのではないでしょうか。そんな考え方と、昔から死者(ご先祖さま)を大切にしてきた庶民の考え方が自然とマッチして浸透していったとも考えられます。
仏教の教えと古くからの信仰は、おそらく非常に相性が良かったのでしょうね。
実は風水とも相性抜群
大昔の日本にとって中国は最先端の国でした。仏教もしかり、様々な思想が中国よりもたらされました。そして風水もその中に含まれていました。
風水思想では親孝行をとても大事にしています。その親孝行の最たるものが、お墓づくりと墓参りだったのです。京都の町づくりが風水に基づいて作られたというのは有名ですが、風水ではお墓づくり(良い墓地を探すこと)も大きなテーマになっています。
良い場所に建てることで子孫繁栄や家庭の安定につながると考えられています。「お墓は一家の根」という思想ですね。このことからも、日本人のお墓参りの習慣がよくマッチし、大切にされてきたのでしょう。
運が良くなるお墓参り
以上のことからも、日本でお墓を大切にされてきたのがいかに自然なことだったのか分かります。
先日ある著名な方が、
『運の良い状態を継続させるために何かされていますか?』
という質問に対し、
『「お水取り」「親孝行」「お墓参り」の3つは心がけています』
とお答えされていました。
私はこの話を聞いた時にとても嬉しくなりました。日常、科学的なことをされている方でも、こういう方もおられるんですね。でも、日本中の多くの人も、言葉には出さないけれども同じ様な考え方のベースがあって今日までお墓が大切にされてきたのかもしれないですね。
マユツバものかもしれないけれど
といことで、お墓を大切にするときっといいことがあると思えてきました。現代人の私たちは何か理屈がないと納得出来ないことが多いですが、こういうことって目に見えるものでもなく、科学的に証明されているものでもないのでマユツバものになってしまいますが、先人の知恵を借りようとするならば、お墓参りをして損はない気がします。今後も日本の中でお墓を大切にする文化が守られれば運の良い状態がず~っと続くことでしょうね。

【カテゴリ】

空から舞い降りた観音様

2017年11月14日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

お隣の京都市での観音像を建立したときのお話です。

京都市西京区の旧街道沿いのお寺で、前の道路は通行量も多く、真上には電線が通っており非常に工事し難い状況でした。

観音1.JPG
観音2.JPG

7尺の観音像でそんなに大きくないのですが、重さは相当あるので基礎はしっかり施工。

観音3.JPG観音4.JPG
観音5.JPG

お寺正面の山門からの搬入は無理なので、少し離れた所の月極駐車場を借りてレッカー車を使って、もちろん民家の上は避けて高い所から下ろしてきて据付。

観音6.jpg観音7.jpg
観音8.jpg

無事据付完了。今後も多くのの方々にお参りして頂ける事と思います。

【カテゴリ】

yoshidumi
yoshidumi

こんにちは、本店の義積です。

11月10日、丹波市柏原町の丹波市立看護専門学校の学生4名が、企業見学に来社されました。目的は「労働者個人の主体的な健康作りの実際と健康増進のための環境作りの実際を知ることより、労働者の保健活動について考える」です。
学生の方より健康管理や事故防止の為にどのような事をしているのか、働きやすい環境のために何をしているか等、様々な質問を受けました。
また仕事内容の中で葬儀事業の話になり、お亡くなりになられた方を真夜中でもお迎え(搬送)に行く話をしました。葬儀は通夜式、葬儀式だけでなく病院にお迎えに行く事から始まります。
「病院や施設でお亡くなりになった故人様を葬儀社が引継ぎ、最後のお別れのお手伝いをさせていただきます。」
「お墓もただ石を売るのではなく、そのご家族やご先祖をお祀りするお手伝いをする仕事をしています」
と熱く語ってしまいました。学生の方々は、自分達に関係する事に驚かれていました。
20171114-1.JPG
穏やかな雰囲気の中でペンをとる学生の方と質問を受ける私(右)
続いて工場見学です。工場では、数原が機械の内容や事故防止のために行っている事を説明しました。皆さん見慣れない機械やお墓に興味深々でした。
20171114-2.JPG
2017114-6.JPG
石の粉を吸わないように着用する防塵マスクについての説明をしています。
20171114-4.JPG
お墓を彫る機械サンドブラストの実演です。
機械の中に彫刻する石が設置されており、覗き穴から確認しながら手だけを穴入れて作業します。石を彫刻するための特別な砂を石に当てて彫刻します。
20171114-6.JPG
事故防止のため、作業するものはヘルメット、安全靴、軍手、グリップ手袋を着用します。皆さん、一言一言聞き漏らさないように、メモを取られていました。
見学が終わると、展示場にある可愛いお地蔵様に「可愛い♡」「癒される♡」と連発。最後にお地蔵様と、私達が毎朝お参りする神様に手を合わされ帰って行かれました。本当に可愛い学生の皆さんでした。皆さん、お疲れさまでした(^-^)

【カテゴリ】

神社とは、どういうもの

2017年11月12日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

立冬を過ぎ、紅葉が美しい季節となりました。各地では秋祭りも終わり、年越しも近づいてまいりました。

さて、神社には大きく分けると2種類あるというのをご存知でしょうか?一つは、元々の土着信仰から生まれた氏神様と呼ばれるもの。

もう一つは守護や無病息災などを願って外から持ってきたものです。主に八幡さん、稲荷さんと呼ばれるものは当時、外から持って帰ってきた神様です。

効き目があるとなれば、神様の分霊を戴いてきてお祀りをしました。

全国には8万社ほど神社あると言われていますが、その内八幡神社はなんと8000社(約一割)あるそうです。

また、地元の大きな神社に行くと「小宮さん」が本殿の周囲にたくさんお祀りをされています。

多くの人々が時代の中で地神さまとして守られてきた神様を維持できなくなり、大きな神社にお預けしたものなのでしょうね。

さて、人間も亡くなれば仏となって33年の修行を終えた後、地元の神社の氏神なられると言われています。

お寺も神社も日本人にとって大切に守っていきたいものです。

tatemono_jinja.png

【カテゴリ】

お墓の巻石

2017年11月11日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

お墓の周りを囲っている巻石というのはご存知ですか?
弊社では「外柵(がいさく)」とも呼んでいます。
実は、この巻石にも意味があって、墓地の境界線であり、またあの世とこの世をわけるという意味を持つとも言われています。巻石の内側が、つまりは浄土の入口という考え方です。
この巻石にもたくさん種類があります。もちろん、立地条件などで出来ない場合もあるでしょうし、また巻石をする場合でも、墓地の広さ、周囲の状況などによって変わったりします。霊園などによっては、全て同じ形の場合もありますが・・少しだけ紹介します。シンプルで弊社でも比較的よく出る形です。
外柵.jpg
左から、くり階段、前面階段、チューリップ型と弊社では呼んでいます。他にも、前に門柱をつけたり(関東型)、石垣を積んでその上に巻石をのせて、高くする場合もあります。巻石の上に玉垣と呼ばれるものをつける事もあります。本当に多種多様とでも言いますか、こだわれば十分にこだわることの出来る場所とも言えます。
その墓地に合わせて、最適な提案が出来るようにしていきたいと思っています。

【カテゴリ】

福島 正弘
福島 正弘
滝野店の福島です。
突然ですが、皆さんは仏教以外の葬儀に参列されたことはございますか?
私の生まれ育った地域は比較的仏教の割合が高く、幼いころからそれが当たり前で育ってきました。大人になり初めて神道式の葬儀に参列した際は、非常に困惑した覚えがあります。
宗教によっての習慣やしきたりの違いなどは様々あります。神式(神道)では、霊祭と呼ばれるものが、仏教でいうところの法要にあたります。霊祭は自宅やお墓の前で行われるのが一般的です。葬儀の翌日に翌日祭、その後は亡くなった日から10日ごとに十日祭・二十日祭・三十日祭・四十日祭と続き、五十日祭で忌明けとなり「清祓いの儀」を行った後にいつもの生活に戻ります。この五十日祭が仏教でいうところの四十九日にあたります。
その後の霊祭は、亡くなった日から百日目の百日祭、式年祭として一年・三年・五年・十年・五十年と続きます。
神式(神道)ではお香を焚きませんので、仏教でいうところの焼香にあたるのが「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」になります。また、神式(神道)においてはお酒(お神酒)を交わすのが神聖な文化として引き継がれています。
お墓の引越し2

2017年11月09日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
先日、三木市から加古川市の墓地へお墓の引越しをしました。
三木市のお墓は下の写真の通り、急な坂道を上がっていったところにありました。現在のお住まいは加古川市で、この三木市のお墓の近くには駅などなくバスの本数も少ないので、お墓参りが大変ということでした。
また、この土地には既に誰もお住まいではありませんでした。そこで現在のお住まいの近くにお墓を引っ越しすることになりました。
写真1.jpg
お墓は上の写真の階段を150m程上がると薮の中にあります。
写真2.jpg
今回のご依頼は最前列真ん中にある「○○家之墓」以外の墓石は撤去処分、戒名を刻む板(霊標)は板のみ新品に交換します。
KIMG0123.jpg
「人がお参りしにくい場所=機械も通りにくい場所」ということで写真のように、解体した墓石を運搬していきます。
KIMG0124.jpg
KIMG0126.jpg
KIMG0127.jpg
撤去後このようになりました。
KIMG0133.jpg
次に移設先の工事です。
外柵もなく更地のため新規で外柵を据付けました。
写真5.jpg
完成後がこちらです。
写真6.jpg
これで家族はもちろん、孫が遊び来ても直ぐにお墓参りができると大変喜んで頂きました。

【カテゴリ】

移設のお手伝い~第3回~

2017年11月08日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

お墓移設のお手伝いの3回目です(1回目2回目も合わせて見てくださいね)。
今回、5軒のお墓のお手伝いをさせていただいていますが、そのうちの1軒の移設工事です。
移設先の寺墓地は1.8メートル角の区画で、すべてのご先祖様のお墓を移設させることができません。こちらのお家は、お地蔵様だけ移設して、これから皆さんが入られる代々のお墓と霊標、ご先祖様を祀る五輪塔を建てることになりました。
P1370347.JPG
P1310189.JPG
こちらの墓地から、お地蔵様を移設します。
後の墓石と杭修正.jpg
移設先の寺墓地です。
KIMG2164.JPG
KIMG2166.JPG
まず鉄筋を敷いて、基礎コンクリートを流し込みます。
KIMG2186.JPG
お墓をぐるっと囲む巻石の継ぎ目は、金具で固定します。
KIMG2249.JPG
土葬のお骨を斎場で火葬にされたお骨と、土葬でお骨がでなかった所の土を納めました。
隣&後の墓石修正.jpg
草の生えにくい「下地硬化」と地震対策「安震はかもり」を施工して、完成です。
本日から、他方々の移設工事が再開されます。残り4軒の皆様、楽しみにお待ちください。

【カテゴリ】

台風の被害

2017年11月07日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。
超大型の台風21号の接近で丹波市でも記録的な強風と大雨に見舞われました。
このブログでも台風の被害をお知らせしておりましたが、私の担当させて頂いたお客さまも被害にあわれました。
石塔に木が倒れているとの一報・・・木を撤去する前に見てもらいたいと連絡を受けました。
お客様のこの判断は 大正解です。見れる状況であれば見ておくのに越した事はありません(撤去後の点検をするのに良く分かります)。
現場を確認すると、幸いにも石碑の倒壊までには至りませんでしたが、この状況で建っていたのが不思議なくらいです。
11.7 台風 1.jpg
少し前に 周辺の木を山主さまが5m近く奥に切り開き、墓地も明るくなって枝や葉っぱも落ちにくくなったと喜んでおられましたが、まさかこんな事になろうとは・・・
木はすぐに撤去され、その後、細部にわたり点検しましたが、石塔の角や霊標、角置き灯籠の笠に至るまで何一つ無キズの状態でした。
11.7 台風 2.jpg
この墓石には免震施工が施されております。実際この施工をしていたから倒れなかったのかどうかは分かりませんが、「おまえんとこの 地震のヤツしとってよかったわ」とおっしゃって頂きました。

【カテゴリ】


Warning: file_get_contents(https://www.morita-stone.co.jp/_ssi/contact.html): Failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 429 Too Many Requests in /home/xb635650/morita-stone.co.jp/public_html/morita_blog/wp-content/themes/morita_blog2019/contact.php on line 3

Warning: file_get_contents(https://www.morita-stone.co.jp/_ssi/tenzikai.html): Failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 429 Too Many Requests in /home/xb635650/morita-stone.co.jp/public_html/morita_blog/wp-content/themes/morita_blog2019/tenzikai.php on line 3

Warning: file_get_contents(https://www.morita-stone.co.jp/_ssi/footer.html): Failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 429 Too Many Requests in /home/xb635650/morita-stone.co.jp/public_html/morita_blog/wp-content/themes/morita_blog2019/footer.php on line 6