森田石材店ブログ - お客様とお墓づくり -

知っておきたい「寿陵墓」

2017年09月03日 08:00

福島 正弘
福島 正弘
滝野店の福島です。
9月になり、だいぶ朝晩は涼しくなってきました。ただ日中はまだ気温も高く、寒暖差がありますので体調管理には十分気をつけたいと思います。
皆さんは「寿陵墓(じゅりょうぼ)」をご存知でしょうか?生前墓(せいぜんぼ)」とも言います。「寿陵」の「寿」という字は長寿・長命など命を長らえるという意味で使われており、「陵」は「みささぎ」と読み、古来中国では「皇帝の墓」と言う意味で使われておりました。日本でも天皇の墓を「御陵(ごりょう)」と言い、私の出身地である京都には「御陵」と書いて「みささぎ」と読む地名もあります。京都の山科区にある地名ですが、こちらには天智天皇(中大兄皇子)の陵墓「天智天皇山科御陵」があり地名の由来となっていると思われます。
中国では生前にお墓を建てることが長寿を授かる縁起の良いこととされていました。秦の始皇帝をはじめ、歴代の皇帝はみな「寿陵墓」を建てています、これは権力の象徴といった意味合いもあったのかもしれません。そのような起の良い「寿陵墓」には様々なメリットがありますのでいくつかご紹介したいと思います。
・次の世代の方の負担が軽減される
誰か身内が亡くなった時、「すぐにお墓を・・・」と思われても、立地のことや墓石のこと、どの様なお墓にしようか?などなど、時間も費用面でも負担はかかってきます。その点「寿陵墓」を建てておけば、いざという時「安心」であると言えます。また「お墓は課税の対象にはなりません」ですので、相続の際にも「相続税」はかかりません。「不動産取得税」や「固定資産税」など発生しないので「節税対策」にもなります。
・自分の気に入ったお墓を作ることが出来る
たくさん種類のある石や、デザイン、場所など自分の思い描いていたお墓を作っていくことが出来ます。
お盆に皆さんが集まられた時にお墓の話になった、前から少し気にはなってたなど仰っていただける方も沢山おられます。この機会に「寿陵墓」検討なさってみては如何でしょう?「相談だけ」「店の近くまで来たから」など大歓迎です。実際に展示品を見ていただいたり、ご提案させていただくことで、よりイメージが広がっていくと思います。一生のうち、何度も検討されることでは無いと思います。だからこそ、ご自身で納得のいくお墓つくりのお手伝いをさせていただければ嬉しいです。

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かたよらないこころ

2017年09月02日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
弊社では新しいお墓を建てられたとき、「写経」と一緒にご納骨されることをおすすめしております。「写経」については先日こちらの記事でも書きました。
私が担当しているお客様の多くも、一緒に写経を納骨されています。その大半の方の最初の反応は「はぁ~、書けるかな・・・」と不安そうにされます。
中には「自分は頑張って書くけど他の家族は忙しいから無理かな・・・」と仰られる方もいます。しかし意外と家族に渡すとみんな書いてくれるそうです。
あるお客様は「家族みんな書いてくれるみたいで関東に住んでいる孫にも送りたいから追加お願い」と3セット、計9枚分の写経セットを追加された方もおられました。納骨まであと一週間少しでしたが自分もあと3枚書くとの事でした。この方、以前に一度だけ写経をしたことがあるだけでしたが写経にどっぷりハマリ、今では定期的に書かれているそうです。
そのお客様にこんなことを言われました。
「森田さんの写経セットの袋に書いてある言葉に凄く感動した」
その言葉とはこちらのことです。
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この写経セットは、奈良県の池渕石材工業さまのご好意で当社も使用させてもらっています。
これは「高田好胤(たかだ こういん)」という方の言葉です。高田好胤氏は薬師寺で管主(住職)をされていた方です。分かりやすい法話により「話の面白いお坊さん」、「究極の語りのエンタテイナー」とも呼ばれました。かの人間国宝「三代目 桂米朝」も彼の法話を参考にしたそうです。また金堂、西塔など薬師寺の伽藍の復興に道筋をつけ、薬師寺の再生に生涯をささげられた方です。
当時、修学旅行の学生に説明するのは、下っ端の坊さんの仕事だと思われていました。しかし副住職だった彼は「案内坊主」と陰口を叩かれながら、「(子供の)心に種をまく」仕事として、一番情熱を注いだそうです。 
彼は薬師寺金堂の修復を行うために「写経」をしてもらって納巻料を納めていただくお写経勧進を行います。そんな高田好胤氏が般若心経をわかりやすく説明したのが上の「かたよらないこころ・・・」だそうです。般若心経の主なテーマは「空」ですがそれを説明したものなのだそうです。
般若心経にはそういことが書かれているのだと思いながら写経をするとまた違った感動が味わえますね!

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西上様のお墓づくり

2017年09月01日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

昨年、建立させていただいた「西上様」のお話をさせていただきます。きっかけは、一昨年の9月にお父様が亡くなられて、お悔やみで訪問をしたのがきっかけになります。
納骨できない夫婦のお墓が3基あり、お父様や今後皆様が入られるお墓がありませんでした。檀家になっておられるお寺(納骨堂も建てさせていただいています)様もよく知っており、いろいろなご質問にお答えさせていただく内に、信頼していただいたのではないかと思います。ご家族の話、西上様のお墓づくりの想いなどお聞かせいただきました。
1周忌または、3回忌に建てたいというご意向を伺い、まずは仮埋葬をご用命いただきました。仮埋葬とは当社で穴を掘り、クリアボックスなどを用意して、お墓を建てるまでの間、墓地に骨壷ごと安置させていただくサービスです。
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仮埋葬を満中陰に済まされたあと、お墓づくりのご相談に入らせていただきました。
最初は、御影石の伝統的な和風なお墓をお考えになっておられましたが、篠山店などご案内しているなかで、「伊達冠石」を気に入っていただけました。西上さんいわく「一目ぼれ」だったようです。この「伊達冠石」は関西では、当社のみの取り扱いで、他にはないお墓の形だったことも決め手になりました。
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ご希望の花立や、塔婆立ても「伊達冠石」で作成依頼をいただき、その年末にご契約いただきました。1周忌のタイミングで建てるということで、西上様も書いておられますが、1年間あっという間でした。
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来月3回忌に営まれます。半年ほど、ご無沙汰していますので、お参りに伺い、お墓の点検もしてこようと思います。久しぶりのお出会い、楽しみです。是非、「西上様」のお声も見てくださいね。
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想定外

2017年07月11日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です
以前、お墓の工事をした時の事です。
事前にお客様から 
「お墓の中央に石があるから見ておいて下さい」 と言われていました。
工事の着工初日 施工の班長とその石の確認すると、直径30センチぐらいの石・・・、あとで撤去しておくとの事で 通常の工程で作業に取り掛かってもらいました。
しかし、いざ 石の撤去の作業に掛かるとなんという事でしょう。簡単に撤去出来ると思っていた石が、予想をはるかに超える 長さ80センチぐらいの大きな石でした。悪戦苦闘の上、何とか撤去出来たそうです。
お客様も大変気にされてましたので、完成前ではありましたが、施工班から連絡を受けた私は、状況説明・撤去完了の報告をさせて頂きました。
 
施工前 
石 1.JPG
こんな石でした
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無事完成しました
石 3.JPG
お墓が完成するまでには、様々な想定外の事が起きます。その度に施工部の方々が悪戦苦闘・試行錯誤しながら 日々対応してくれております。

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昭和32年のお墓

2017年07月03日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

神戸市北区、有馬温泉の近くのあるお寺様に以前より大変お世話になっておりまして、度々仕事でお邪魔しています。
この日はユーザー様のお納骨の手伝いに参りました。
このお墓は昭和32年に建てられたものです。
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神戸市北区ですのでもちろん本御影石です。
あとから納骨加工を施し、左側には戒名板を追加しています。
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花筒も新しいステンレスタイプの使いやすいものに換えてあります。
建立後60年経過していますが 現代の習慣に沿うように改良をしながら長く大切に使っておられます。
他にも昭和一桁代の建立も見られます。
こちらのお寺の境内で、私は10軒以上のお墓を新規で建立させて頂いてます。
もちろん新しい物はとても綺麗で良いのですが、こちらのような古い本御影石のお墓もとっても好きです。

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ファントーニ彫刻

2017年07月01日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

ファントーニ彫刻をしたお墓が完成しました。ファントーニ彫刻とは、職人により作り出される完全なハンドメイドであり、自由なデザインと彫刻技法にあり一つ一つが手作業である為個性的な造型が可能です。

特徴として、従来の均一的な彫刻方法とは違い凸凹をつけた彫刻が可能で彫刻部分に色を入れ無くてもダイナミックな立体感が得られ、もちろん色あせもありません。

彫刻部分は撥水製にもすぐれコケがつき難く長く後世に美しさを留めることが出来ます。

ファントーニ1.JPGファントーニ4.JPG

大好きな薔薇の花、オンリーワンアートのお墓はいかがでしょうか。

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写経を納める

2017年06月24日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。
森田石材店では写経をおすすめしているのは以前ブログでも紹介させて頂いておりましたが、先日墓石を建立して頂いたお客様に般若心経の写経を納めていただきました。
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故人様の供養はもちろん 先祖供養の仕方の一つとして写経を納めて頂きたいです。
できれば家族全員、一人一枚書くのがいいのですが、一行ずつ、小さいお子様でしたら画数の少ない文字だけでも良いので 書いて頂きたいです。
宗旨、宗派により経文は違いますが、般若心経を写経するのが多いようですが参考経文もお伝えしておきます。
【参考経文】
・天台宗-般若心経・法華経・阿弥陀経
・真言宗-般若心経・大日経・金剛頂経・理趣経
・浄土宗-般若心経・阿弥陀経
・禅宗-般若心経・阿弥陀経
・日蓮宗-法華経・南妙法蓮華経
・浄土真宗-正信偈、6字名号など

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お好きな文字をどうぞ。

2017年06月16日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

みなさんお墓の正面文字と言えばどんな物が想像できますか。
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この二つのような物が私が担当させて頂いている地域では圧倒的に多いようです。
一方 都会に近くなるにつれてこの文字も大きく変化しているようです。
本社のある丹波市においては伝統的な和墓が多く、おのずと上のような正面文字になります。
例えば三田市営霊園では今では和墓よりもデザイン墓のほうが多く建立されています。お墓の自由なデザインと同じく正面文字も自由で様々なものになってきています。
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これは先日 西脇市黒田庄町でお手伝いさせて頂いたお墓です。
「和」で「なごみ」と読みます。 こんな風に「和」の文字を自由にアレンジさせて墓石の正面文字としています。
伝統的な和墓でも自由にしても好いのではないのでしょうか。
まず「森田家之墓」という決まりきった文言でも字体をアレンジしたり、
思い切って「森田家之墓」や「南無阿弥陀仏」以外の自由な文言を使ってみたりとか (さすがにこれは未経験)。
これからお墓を建てる方の中で我こそはと思われましたら、なんなりと自由にご要望下さいませ。

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西岡屋霊苑竣工式

2017年06月14日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

先週に行われた西岡屋霊苑の竣工式の様子を紹介します。
おかげさまで晴天にも恵まれ、大勢の方々がご参加されました。
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大膳寺住職さまを先頭に皆さんで墓地を散華(さんげ)しながら廻られました。
散華とは仏に供養するため花を撒き散らし、読経(どきょう)しながら列を作って歩くことです。
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供養塔の除幕 上手くいくか心配でしたがハプニングも無くひと安心でした。
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皆様に供養塔にお参りして頂きました、この下に土葬のお骨が入っています。
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皆様で記念撮影
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最後に住職様、西岡屋の皆様本当にありがとうございました。
これから墓石の建立が始まります。

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髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店 髙梨です。

「そりゃあ入るんなら、明るいとこの方がええやん!」
とあるお客様と洋型墓石を構想中に言われた言葉でした。
考えれば、ごもっともですよね。
たしかにお墓といえば暗くてじめっととしたイメージがあります。それを払拭するお墓を今回は考えて提案、作成させて頂きました。
納骨堂の蓋にステンドグラスをはめ込んで、家の天窓のようにして光を取り入れました。
正面.jpg
あとは前にもご紹介しました納骨堂からの通気孔を装備して湿気を取ります。
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初の試みではありましたが、自分としましてもかなり気に入りました。
最後に納骨堂からの1ショットです。
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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く