森田石材店ブログ - お客様とお墓づくり -
ありがとうを伝える
2025年10月01日 08:00

本店の髙梨です。
以前に丹波市内でお墓を建てさせていただきましたお宅の納骨式でのことです。
工事前に「ご自身たちで納骨の袋を作ってみませんか?」と作る手順のイラストとともにサラシをお渡ししておりました。
当日、お持ちいただいた納骨袋をみて感動この上ない心情になりました。
亡くなられた方への送る言葉や気持ちが奥様やお子様方はもちろん、多くのお孫さんまでがしっかりと書かれており、しかも皆さんとても綺麗な字で添えられていました。
正直、お客様の納骨式でこんなに感動を覚えたことはないように思います。
家族みんなに慕われて、多くのみなさんに見送られて、とてもいいおじいちゃんなんでしょうね。
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漢字の意味を知って言葉の意味を知る
2025年09月22日 08:00
篠山店スタッフです。
お客様から霊標やお位牌の彫刻のご依頼をよく受けさせていただきます。
戒名や法名、年号にお名前、ご年齢といった内容をお伺いしますが、
漢字がとても難しくて、すごく気を遣います。
一度、とあるご住職に「戒名を考えるのは大変ではないですか?」と聞いたことがあります。
色んな漢字があって、みんな違う戒名なので大変ですよね?みたいな事を聞きました。
後で考えたら、よくそんな事を聞いたな~とか思いましたが、ちゃんと答えてくださりました。とても良いご住職様です。
「戒名を考えるのはとても大変だ」とおっしゃられていました。
亡くなられた時期の季節に合わせた季語のようなものを入れたり、生前に就かれていた職業にちなんだ漢字を入れたりすることもあると言われていました。
あと、どのような人だったかわかるような漢字を入れたりもすると言われていました。戒名を見ると、その人がどのような方だったのかが、少しわかったりすることもありますね。
あるお客様で、逮夜表の戒名に付けられた漢字に一文字一文字に意味が書いてあるものを見たことがあります。その人の全てが9文字に入っていて、それを霊標やお位牌に刻まれると思うと、やっぱり何だか考え深いと思います。
お仕事でお位牌やお墓に触れる機会が多いのですが自分の実家のお位牌やお墓をまじまじと見たことがなかったので、最近になって初めて家のお仏壇の所にあるお位牌を見ました。
古すぎて、私の親でさえ誰のものかわからないお位牌もありました。
こういう仕事をしていなければ、自分の家のお位牌でさえじっくり見る事はなかっただろうと思います。
自宅のお位牌には機械彫と手彫りがあり、時代を感じました。
でも1人1人、その人に合わせた戒名が付けられていると思うと、自分に付けられる戒名はどんなものになるのか少し気になります。
こんな漢字を入れたいとか希望したら入れてもらえるものなのか、一度ご住職に聞いてみたいと思いました。
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人との会話の中で、意味が解らない言葉が出てくると、漢字を聞いたりします。その漢字で意味を理解することがよくあります。
私の中での戒名もそれに似ているように思いました。
今の仕事をしていなかったら、戒名やお墓とか、何の事やら…と他人事のように考えていましたが、今ではすごく身近なものになっています。
自分が石材店で働くなんて考えた事もなかったので、人生とはいつどこで何が起きるかわからないと、心底思いました。
最近、お墓の夢をよく見ます。
その夢の中でも一番びっくりしたのは、現実の世界で骨壺が欲しいというお客様の対応したその日の夜に、誰かのお墓を誰かが掘っていて、その中から昼間お客様とお話しした時の骨壺が出てきたという何とも言えない夢を見た事です。
この仕事に就いていなければ、お墓の夢を見たら、なにか悪い知らせなのでは?と、ドキドキしますよね。
でも、今の私にとっては「これは職業病か?」と何とも複雑な心境の今日この頃です。
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母のもとへ
2025年08月29日 08:00

本店の髙梨です。
以前、西脇市で納骨させていただきましたユーザー様のお話をご紹介させていただきます。
あるお宅でお母さまがお亡くなりになられ、ご納骨のご依頼をいただきました。
当日、立会いでお伺いし、お寺様の進行で忌中明けの作法と読経をしていきます。
骨壺から納骨用のサラシ袋にお骨を移し替える時に当家の方より「これも一緒に入れて欲しい」と受け取りました。
見ると「へその緒」でした。お子様たちは3人兄弟でしたので3つのへその緒をお預かりしました。
「母に還そうと思いましたので。これで母も淋しくないといいですね。」と。
メガネや時計、入れ歯などはこれまでも一緒に入れることはありましたが、今回は初めてでした。
お子様からのお母さまへ心のこもった想いでした。
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小さなお墓
2025年08月01日 08:00

滝野店の真下(ましも)です。当社でご提案している「小さなお墓」を建てさせていただきました。
場所は、三田市の観音寺様の境内墓地です。このお寺の丘の上に墓地がありました。お墓じまいをして、新たに「小さなお墓」を建ててご供養されます。
丘の上の墓地です。ここまで登って来るのが大変でした。
五輪塔の納骨堂にご先祖様の戒名等書いた石板がありました。それも「小さなお墓」に入れます。
撤去させていただきました。
「小さなお墓」が出来上がり、開眼式の模様です。石板は5枚入っていました。
納めていただきました。
丘の上に登らなくてよくなり、石塔が8基程、また敷地面積も大きかった為、お掃除も大変だったとお伺いしてました。これで、お墓参りも気軽に来ていただければ、うれしいです。また、永代供養付き「小さなお墓」ですので、今後も安心です。
8月9日(土)、10日(日)に見学会を実施します。もし、ご興味のおありの方がおられましたら、滝野店へご相談ください。
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初めてのお墓建立
2025年07月18日 08:00
いつもお世話になっております。堂本です。
梅雨が短く、瞬く間に猛暑となり暑さにうな垂れる毎日となってまいりました。
皆さまは、いかがお過ごしでしょうか?
先日、人生で初めて、私が担当致しましたお墓が完成し開眼供養のお手伝いに行ってまいりました。
自分でもこのような機会に恵まれるとは幼いころの自分は思ってもみなかったと思います。
初めての建立ですのでお墓ができていく様子をその都度、見に行っておりまして、何もない場所に基礎が敷かれ
徐々に、形となり統一感を持ってお墓に成っていく行く様は、一つの儀礼のようにも感じられます。
施主様から良いお墓ができた、とのお言葉を頂き、ほっ、と胸をなでおろしました。
墓石の建立に限らず、霊標への戒名の彫刻や、リフォーム、お墓じまいなどの打ち合わせの際に、施主様からは様々な思いや歴史を聞かせていただきます。
そのようなやり取りの中で少しでも、施主様やご先祖様の思いを形にできればとの思いは話を聞けば聞くほど強くなってまいります。
もし私がご担当させていただく際はぜひたくさんのお話をお聞かせください。
「人」が様々な出来事を通して「仏」と「成って」、「成仏」と言うように、「石」というものが「人の思い」を経てお墓に「成る」というのを感じることができる機会でした。
このような機会に出会わせていただきありがとうございました、と、心から言葉が浮かんでくるような出来事でした。
今後とも、少しでも、施主様の思いを形にできるように励んでいきたいと思いますので宜しくお願い致します。
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開眼供養のお供え物
2025年05月14日 08:00

滝野店の中村です。
先日、開眼供養の時にご住職からお供え物の意味を教えて頂いたのでご紹介します。
お墓はその家とその土地を結びつける大変大事な場所です。
お墓を作ることでその土地に“根を張り”ます。
ですのでまずお供え物として“根菜”をお供えします。
そして“根を張る”とやがて育ち“実が成ります”。
ですので“果物”をお供えするそうです。
そしてご先祖様へ“豊作のお礼”として“お餅”をお供えします。
また、お墓が建つということは“喜ばしいこと”なので“昆布”をお供えします。
その他、違うご住職に聞いた話ですが昔々はお菓子ではなく“小豆”をお供えしたそうです。
ですので、お供えするお菓子は“あんこ”を使った“饅頭”などをお供えするといいそうです。
是非参考にしてみてください。
土葬墓じまい
2025年05月08日 08:00

滝野店の真下(ましも)です。土葬墓のお墓じまいをしました。
三田市のお墓です。火葬が主流になってからは、お骨をお墓の納骨堂へ納めることが当たり前になっていますが、昔は違いました。各墓地ごとに土葬をするだけのエリアがあった所が多かったです。その一つが今回のお墓です。
まず、ご住職にお清めをしていただきました。
数ヵ所ありますので、全体が見渡せる所で、お性根抜きのお経をあげてもらいました。
少しずつですが、土を取っていただきました。
五輪塔にその土を納めました。
お性根を五輪塔へ入れていただきました。
後日、目印の石を撤去して真砂土で仕上げました。自然石を目印にされていると、ずれていく可能性もありますし、何よりどこにどのご先祖様が眠っているのかが分からず、次の世代の方が困るというケースも出てきています。「亡くなった両親に聞いておけば良かった」とお聞きする事も増えてきました。ぜひ、今後の事をご家族でご相談ください。
突然ですが揮毫してみませんか
2025年03月17日 08:00

滝野店の中村です。
突然ですが「揮毫」という言葉をご存知でしょうか?
「揮毫」とは、「毛筆で何か言葉や文章を書くこと」を意味します。私は、この言葉を初めて聞いた時、とても素敵な言葉だなと思いました。
社内ではさらっとこの言葉が飛び交いますが、いつかお墓の正面文字に「揮毫」してもらいたいと思ったことです。
そしてまたまた突然ですが、皆さん「揮毫」してみませんか?
お墓を建てる際に、正面に文字を刻みます。一般的には、和型墓石には「○○家之墓」などの家名や「南無阿弥陀仏」などの題目を刻みます。洋型墓石には自分の好きな言葉や詩などを刻む方も増えています。そんな時に、「揮毫」をしてみてはいかがでしょうか?
最初は皆さん戸惑われますが、ご説明すると快諾されます。
書道教室に通われていた方なら見本をお渡しすることもできますので、是非挑戦してみてください。
パソコンで作った文字とは違い、手書きの文字には、温かみと味わいがあります。
そして、何よりも、自分の手で書いた文字が刻まれたお墓には、愛着が湧くことでしょう。
興味を持たれたらぜひご相談ください。
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土葬墓から代々墓へお引越し
2025年03月12日 08:00

滝野店の真下(ましも)です。今回は、移設(お墓の引越し)です。
小野市のお墓です。既に当社でお墓をお世話になっている方からのご相談でした。土葬墓にあるご先祖様の石塔を500メートル先にある代々墓へ移動(移設)してほしいというご依頼でした。
土葬墓です。正面手前の4基と右奥の1基を代々墓の墓地へ移設します。
お寺様にお性根を抜いていただきます(抜魂)。
その後、石塔前の土とお骨(焼骨)を取っていただき、代々墓納骨堂に納めました。そして、お性根入れ(入魂)のお経をあげていただきました。
後日、作業をさせていただきました。土葬墓跡地は、草が生えないよう、そして跡地を踏まれないようにコンクリート舗装しました。また、空気抜きの穴を作成しています。
代々墓へ5基の石塔を移設しました。洗浄して据付、線香立は一番前に一つだけ付けています。
これで次の代の方も、代々墓のみお参り、墓守していただければと思います。肩の荷が下りたとも言っておられました。