仏壇の扉

2018年02月25日 08:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

以前のブログの仏壇扉の紋紗の部分的な傷みですが、「日光による傷み」が原因と考えられます。
一般的に仏間は、明るいほうが良いといわれますので昼間はカーテンを開けているお宅が多いと思いますが、今回のお客様も、昼間はずっとカーテンを開けておられます。窓と仏壇の扉の位置関係をみますと、日が当たる部分の下側の紋紗の劣化がすすんでいて、上側は日が当たらないので傷みが少ない状況です。
今は、普通のカーテンを使用されていましたので、UVカットのレースカーテンを使用されるようにお勧めいたしました。これで、「日光による傷み」は、随分と軽減されると思います。
扉の蝶番の青錆ですが、以前はぞうきんで拭きそうじをしていたとの事で、水分(湿り気)が原因だと思われます。どうしても固く絞っても水分は残ってしまいますので、それが青錆の発生になったのでしょう。扉を頻繁に開閉していれば、もっと早く気づいたのでしょうが、長い間開けっ放しの状態でお祀りされていましたので、この度初めて気がついたということです。
蝶番も新しく取り替えた扉で、お祀りされて下さい。

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値段が高いと高い音?

2018年02月24日 08:00

篠山店事務スタッフ
篠山店事務スタッフ

こんちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡

今回は仏具の鳴り物系のお話です。鳴り物というと一番身近なのは「おりん」ですね。
りん.jpg
「チ~ン」と優しく響く音色は心まで浸み渡ります。

鳴物.jpg

その他、ご家庭にあるもの「木魚」「鉦吾」「木鉦」があります。いずれも、読経をする時のリズムを整えるものです。

鳴り物は、宗派によって異なりますので、見たことも、聞いたこともない。という場合もありますが意外と色々あります。

その中で、先日、杢魚を購入しに来店がありました。
おじさん.jpg
いえいえ・・・本当のところは違って、杢魚は木で出来ていて丸い形の中をくり抜き、空洞を作ることによって音が鳴ります。
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大きいと低くめ、小さいと高めの音がします。

その他、材質や鳴らす時に用いる撥によっても音の雰囲気がかわります。

それぞれ音が違うので、購入前には異なる撥で異なる大きさの杢魚を叩いていただいています。

お寺にあるような重みのある音をお好みなら大きめの杢魚を選ばれてはいかがでしょうか。

さて、そもそもなぜ杢魚というのか?名前に入っているように、もともとの形は「魚」の形をした板だったようです。

魚は、日夜問わず目を閉じないので魚のように目を閉じず精進せよ。という意味もあったとか。そして、彫刻は、魚の鱗のようなものがあります。

杢魚を逆さまにして見てみると・・・

龍.jpg

龍が向かい合って玉をくわえている彫刻になっています。(黄色が龍、緑が玉です。)

これは「龍頭魚身」といって「魚が化かして龍となる」という登竜門の故事によるものとされています。

なんだか奥深い話です。音もいろいろです。

ぜひ店頭で龍を見つけて、音試しして下さい☆彡

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木の根っこ

2018年02月23日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

皆さんはお墓ってどんな場所に建っているものだと思っておられますか。市営霊園やテレビのCMに出てくるような公園霊園などは整然と区画割りがなされており、通路もきちんと整備されています。また集落の共同墓地でも綺麗に整備されている墓地が多いようです。
しかしながら私の担当させて頂いている地域においては、昔ながらの山の中に点在しているお墓が多いのです。今回もそんな森の中の墓地です。
お墓のすぐそばに大きな桜の木があり、その根っこが邪魔をしています。
KIMG5935.JPG
後ろの真中に見えている既存墓石の前に建てたいのですが・・・。
KIMG7272.JPG
工事現場でよく見かけるユンボーのミニ版です。
まずこいつで土ごとバリッバリッと掘り起こします。
DSCN9341.JPG
最後はご存じチェーンソーの登場です。
公園霊園ばかりで施工している業者にはない代物ですね。
DSCN9370.JPG
無事完成です。森田石材店はどんな所ででも施工出来ますので、是非ご用命をよろしくお願い致します。

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第三十三警備隊慰霊碑

2018年02月22日 08:00

森田 浩介
森田 浩介
仕入担当の森田です。
先日、お客様がある写真を持ってきてくださいました。その写真は広島県呉市にある「呉海軍墓地」でした。
こちらにお墓参りをされた時、偶然にもすぐそばに当社が建立したお墓を発見されたとのことでした。その写真がこちらです。
第33警備隊慰霊碑.jpg
ちなみに、この第三十三警備隊について書かれたページがこちらです。
【地域】フィリピン・ルソン島
【解説】1944年3月5日、内地で設置。4月17日、呉を出発してフィリピンへ。ミンダナオ島ザンボアンガの防衛を担当。司令は池田敬之助海軍大佐。1945年3月10日、アメリカ軍がザンボアンガに上陸。三月末、弾薬が尽きて北方に転進。池田司令は8月14日、ガリカン高地でマラリヤのため戦病死。終戦時の人員は、陸軍の独立混成第54旅団などと合わせて約400人。(参考資料:『戦史叢書 南西方面海軍作戦 第二段作戦以降』563~564頁。『旧海軍恩給年加算調書(8)』216頁)
第33警備隊慰霊碑(建立).jpg
裏面には仙台石の銘板に弊社の名前が彫られています。
過去の資料で、呉に慰霊碑を建てたことは知っておりましたが、それがどこにあって、どんなものなのかは存じておりませんでしたので、本当に驚きました。
こうして旅先で弊社のことを発見してくださる方、本当にありがたいと思っております。そして、作らせていただいたものが長く後世まで残るこの仕事に感謝です。
写真をくださった藤賀様ありがとうございました。

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仙台石のお墓

2018年02月21日 00:08

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

このお墓は昭和23年に建立され、5年前に墓石の舞台を改築し最近に戒名彫刻をしたお墓です。棹石が仙台石です。

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「仙台石」(井内石とも呼ばれています)名前の通り宮城県石巻市の井内地区で採掘される硬質な堆積岩です。

その歴史は古く、文永5年(1268年)に建てられた宮城県河北町の板碑に使われています。

特徴として、古いものでもほとんど風化作用を受けません。石材の角が欠けることもほとんどありません。

石碑には細かい文字が刻まれていることが多いですが、その文字も明瞭に読み取ることが出来ます。

そのため、古文書に匹敵するほどに資料性が高いと言われています。

記念碑などにはよく使われる石で、ご覧になられた方も多いと思います。

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黒光りしない石で独特な木目のような縞模様があり、和風な色味です。

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墓石では’至高の石とも称され、山形の文人である斉藤茂吉が「父のために」と墓標の石を求めにきたという逸話も残されています。

最近ではあまり使われなくなった石ですが、威風堂々としていて年月を重ねるとともに、より味わい深くなる石です。

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亡き母への手紙コンクール

2018年02月20日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

こんにちは、本店の義積です。

寒い毎日が続いています。こんな時期は美味しいものををたくさん食べて温泉に入ると最高ですね。私は娘と二人で城崎温泉に一泊旅行に行ってきました。今回は親子二人の旅でしたが思い出すのは生前父母と四人で行った城崎の温泉旅行です。亡くなってもう会う事はできませんが、思い出や両親に対する気持ちは色あせることはありません。

さて、今回お知らせするのは亡くなられたお母さんに宛てた「母の日」の手紙作品がテーマの手紙コンクールのお知らせです。このコンクールは「母の日参り」パートナーシップ事務局が主催されています。
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優勝作品はなんと10万円!!
選考委員長にはあの中村獅童さんです。自分が書いた文章を読んでいただけるかも?!そう思うと緊張します。(笑)
これは私も応募します!詳しい内容はコチラまで↓↓たくさんのご応募お待ちしております(^○^)

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鳥居の修繕

2018年02月19日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

只今、昨年10月の台風で倒れた鳥居の修理を行っています。この鳥居は、寛政13年(1801年)で今から217年前に建てられたものです。

過去にも倒れて修繕されている箇所がいくつかあります。その辺りもこの度は手直しをしていきます。

こんな仕事をするのに昔と大きく違うことがあります。それは、接着剤と加工道具の進化です。

接着剤は、20年ほど前からエポキシ系と言われるものがあります。一度接着すると10トンの力を加えても外れない強度があります。実際に石材をつなぎ合わせてしまうと、外そうにも外れません。無理に外そうとすると石が壊れてしまう程の強度があります。

また加工道具もかなり進化しています。とくに石材の加工で穴を空けることは非常に大変で、ノミで掘れる深さは頑張っても10cm程度でしたが、今は電動ドリルやコア抜きバーナー等の機械があるのでとても便利です。

さて、鳥居の柱が折れている箇所は、それぞれの柱に30cmほどの深さの穴をあけて、そこに長さ60cmのステンレスの棒を差し込み、接着剤で繋ぎ合わせて修繕完了となりました。また欠けている箇所は同じ石を接着して、当時と同じ加工で仕上げました。

同じ石種の石を接着します。
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ノミ切り加工を行います。
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完成です。
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文化財や昔の手作りの作品を修繕するときは、当時の職人さんのスゴさを感じながらやっています。

新しい物はなんでも便利で良いものばかりですが、昔の手作りの作品は長年の汚れも蓄積していてなんとも趣のある作品だと思います。

近々再建立をしますが、氏子様に喜んでいただけるように復元したいと思っています。

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お墓に供えるお花

2018年02月18日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店 山崎です。

今日はお墓にお供えする花についてです。
みなさん、お墓参りに行かれた際には、お花をお供えされるかと思います。今ではスーパーなどでも、お墓参り用にセットされたお花が売っていますので、それを購入される方が多いでしょうか。定番の花と言えば、「菊」ですが、これは菊に邪気を払うという意味があるのと、この花は切り花にしても長く保つためです。
とはいえ、お墓にお供えする花に特別なルールは何もありません、あまり形式にこだわらず、故人様の好きだった花を選ばれるのが良いかと思います。
しかし、一般的には

・トゲのある花
・匂いの強い花
・ツルのある花
・毒のある花
などは、お墓参りの花としては避けた方が良いとされています。
また、お花の数は、3本、5本、7本・・・というように奇数にします。そして、お墓に供える際には、参拝者の方に花が向くようにお供えします。これは、お花を供えるという行為が、仏様の為だけでなく、お供えする人の心を穏やかにする、安からにするという意味を持ち、我々に命の尊さを教える意味があるためだそうです。
何はともあれ、一番大切なのは、故人様を思う気持ちです。どんな高価な花でも、供える私達の心に供養の気持ち、穏やかな気持ちがなければ、それには何の意味もないということだと思います。お花を供えて、故人とお墓で語らう・・・そんな時間を持ちたいですね。
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福島 正弘
福島 正弘

滝野店の福島です。

暦の上では立春を過ぎましたがまだまだ寒い日が続いております。

私の一日は展示場の清掃から始まりますが、雨が降った次の日や凍結している日は大変です。

お湯を用意して展示品を清掃するのですが、慌てておりますと滑って転倒しそうになります。

展示品の多くの外柵(石塔を囲んでいる周りの石)の表面は磨かれておりますので、そちらを上り下りする際には特に注意しないといけません。

午前中の早い時間にお墓参りされる場合にも同様にご注意なさって下さい。

一見するとわからなくても、石の表面が凍ってしまっている場合があります。写真ではわかりにくいですが、お店には石の表面加工に関する見本を多数用意しております。

実際に見て触れていただき、参考になさって下さい。

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中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
先日、霊標(戒名が彫刻されている板)への追加彫刻のご依頼を受けました。お墓を建てた方は、この先「追加彫刻」をご経験されることと思います。
実はこの「追加彫刻」の時に、お墓のリフォームをされるいいタイミングになることが多いのです!
リフォームと一口に言っても色々あります。当然ご予算の兼ね合いもあります。追加彫刻の際に、依頼の多い施工例や、おすすめの施工例をいくつかご紹介していきます。
今回は一番依頼も多く、皆様には是非ともして頂きたい、そしてもっともお手軽なリフォーム「ペインティング(色の入れ直し)」です。
特に霊標に既に彫刻されている方のペインティングはお忘れなく!
下の写真のように新しく彫刻した方だけ色が濃く、目立ってしまいます。
図4.jpg
またそれと同時に、
①墓石正面の文字(特に梵字)
②墓石の建立者や建立年月日
③家紋
こういったところも色の入れ直しをするといいでしょう。
実際の施工例が下の写真です。
図1.jpg
図2.jpg
図3.jpg
いかがですか?色を入れ直すだけでも墓石が随分若返ったように見えます。
追加彫刻の際にはペインティングをオススメします!

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く