森田石材店ブログ - お客様とお墓づくり -

お前に任した!

2017年02月02日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。

今日は、先日建立しましたお墓の事例です。公私ともに色々とお世話になっている先輩から、お墓のご依頼がありました。

約一年前にお父様がお亡くなり、その時の葬儀も弊社にご依頼くださいました。

その後、すぐにはお墓を建てず、仮埋葬という形で墓地に埋葬をされていました。そして、今年の一周忌のタイミングを待って、お墓づくりとなりました。

墓地の敷地はかなり広めです(田舎ですがそれでも広かった)。

通常であれば、先祖代々のお墓を建てて、その横に霊標(戒名法名を書くところ)を建てますが、今回は全面的にお任せいただきましたので、昔ながらの五輪塔と夫婦墓(戒名墓)が並ぶ古風な形式をご提案いたしました。

外柵はとても広いため、手前に広めの拝み場を用意しました。その先輩の自宅には、丹波鉄平石がふんだんに使われいました。

その風情がとても良く、それを採用したいと思いました。いいものはある程度年数が経てば侘び寂びが出てきて魅力あるものになります。

ということで、丹波鉄平石の乱張りをして、和の趣を醸し出しました。

IMG_3889.JPG

巻石の内側の仕上は、お寺でよく使われている「白川砂」を敷きました。敷地内が白いと清浄な感じがいたします。

そして文字にもこだわりました。書家の先生には、いつも様々な書をリクエストするのですが、このお墓に合う文字は「隷書」だと判断し、書いていただきました。

墓石に使用した石は、もちろん「庵治石」です。いつも使っている大丁場の石ですが、色も目合もとても素晴らしいものでした。

また、いつもながら蓮華の加工は庵治産地ならではです。最後に施工ですが、予想外の大雪に大いに悩まされました。法事の日は決まったいるため、とにかく雪かきをして作業ができる体制を作りました。

その後は、何とか積雪もなく間に合わせることができました。もちろん、いつもどおりの安震ゲルを使った免震工法で地震対策をしています。

IMG_3888.JPG

と、ここまで書きましたが、打合せの大半は、「お前に任した!」と言っていただいておりましたので、その都度に確認しながら進めさせてもらえました。

いくら気心が知れているとはいえ、ここまで思い通りの仕事をさせてもらったのは初めてです。本当にありがとうございました。

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想いの詰まったお墓

2017年01月31日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
お墓はどれも同じに見えますが、実はそれぞれに個性があったりご家族の想いが詰まっています。
最近では従来の和型のお墓だけでなくデザイン墓も増えています。
思い思いの形にしたり、手書きの文字や絵を刻んだりします。
私が好きなのはSF小説作家の星新一さんのお墓です。
小学校や中学校の教科書にも載っていたこともあって、子供の頃はよく星さんの小説を読んでいました。
SF小説作家にしてはシンプルで、どことなく癒される風情があって私は大好きです。
星新一墓.JPG
先日あるお客様との打ち合わせの中で、生前ご主人が大変車が好きだったというお話を伺いました。
その想いを形にしたいと思い、石の車のオブジェを飾ってみたらどうかとご提案しました。
細かい加工が多かったので、私の予想に反してかなり高額になりましたがご家族様には大変好評を頂きました。
ビートル図面.jpg
設計図
ビートル.JPG
完成品
また打ち合わせのお部屋で拝見した家族写真が、皆さんとてもいい笑顔をされていました。
お話を伺うと最後に行った家族旅行のお写真とのことでした。
場所は和歌山県の千畳敷。
お墓には、その千畳敷をイメージして諏訪鉄平の石張りを施しました。
鉄平.JPG
私はまだまだ未熟者ですが、少しも早く先輩方のように
お客様の想いがいっぱい詰まったお墓を提案できるようになりたいです。

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「見立て物」の巻き石

2017年01月21日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

KIMG1721.JPG

これは古い墓石の一部を利用した巻き石です。
皆さま、「見立て物」って聞いた事ございますか?


そもそも「見立て」という言葉は「選び定めること」という意味ですが

芸術の世界では「他の物になぞらえて表現すること」を言います。

桃山時代以降、お茶の文化の発達の中で、
庭に置かれる手水鉢にも工夫が施されるようになります。
お茶室に入る前に手を洗い清めるための手水鉢に、
古い石灯籠や宝塔の一部を使うことに風情を見出していたようです。
このような手水鉢が「見立て物」です。

今回は、ご先祖様の古く立派な墓石を全て処分してしまうのは如何なものか
という話から墓石の台石部分を墓地を囲む巻き石に「見立て」ました。


長い巻き石の真ん中辺り 色の違う部分がそれです。

KIMG1723.JPG


元の墓石がこれで、その台石部分を利用しています。

DSC09495.JPG


開眼式にはご姉妹もお集まりになられ、ご満足して頂けました。

KIMG1216.JPG

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自然石のお墓

2017年01月19日 08:00

上山 典之
上山 典之
こんにちは、篠山店の上山です。

先日、弊社HPを見て自然石のお墓の問い合わせがありました。
ご希望のイメージ等を伺い、大阪の北部に丁場のある「能勢黒石」探しに行ってまいりました。
侘び寂び(わびさび)の心、和風の庭のような・・・。
自然石は奥が深く、気に入っていただく石を探すのも、私たち石屋の務めです。
墓石1
↑こんな丁場です。

CIMG3597.JPG

↑墓石に使えそうな石を発見
どんなお墓が出来上がるのか?
お楽しみに。
オンリーワンを目指して。

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お墓に影彫りをしています

2017年01月08日 08:00

園中 憲二
園中 憲二

こんにちは篠山店の園中です


先日、あるお客様から
「亡くなったお父さんが撮った写真をお墓のどこかに反映させたい」
とのご依頼がありました。


写真が趣味のお父様が撮られた写真がこちらです。

1 水仙写真.jpg
今回は、お父様が撮られた水仙の写真を黒御影石へ影彫りにしました。
そして、その黒御影石のプレートをお墓に取り付け致しました。

2 IMG_2048.JPG
影彫りとは磨いた石の表面にノミで点を打ち込む技法です。
点で削られた部分は白く、残った部分は黒く、そのコントラストで写真の花を
点刻の明暗で浮び上がらせて写真をそのまま写し出すことができます。

3 IMG_20522.jpg
好きだった植物や思い出の風景、家族の写真をそのまま加工が可能です。
故人の思い出をこんな形で残されるのはいかがでしょうか?

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クリスマスにお地蔵さま

2017年01月07日 08:00

yoshida
yoshida
滝野店の吉田です。
昨年のクリスマスに合わせて、
かわいいお地蔵さまのいるお墓を建てさせていただきました。
生まれて間もなくお亡くなりになったそうです。
このお地蔵さまは、宮城県在住の作家 平泉正司さんの作品です。
愛知県産の白みかげ石に、独自の方法で味わい深く作られています。
ひとつひとつが手作りのため、表情がみんな微妙に違いますが、
どれもかわいいお地蔵さまです。
完成した後、お客様から
「月に一度はお参りに来ます。かわいいお墓を作っていただきありがとうございました。」
と喜んでいただきホッとしました。
ご供養のお手伝いをさせていただき、ありがとうございました。
CIMG9051.JPG

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く