森田石材店ブログ - お客様とお墓づくり -

時を超えた仕事

2017年10月20日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店 髙梨です。

突然ですが、これは数年前にお墓を新しくきれいにさせて頂きましたお宅の霊標です。
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注目して頂きたいのは初代の方のご命日の「寛延」です。今から約270年程前になります。
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次にこちらのお宅。
ご命日は省かせて頂きましたが右上の初代の方は「万治」という元号でして今から約350年以上前になるとの事でした。
表現するのが難しいのですが、お墓の凄さや魅力ってとても素晴らしく、計り知れない意味を持ったものだと思いませんか。200年、300年以上も前の先祖様のお墓仕事に、今僕たちやお施主様が携わっていられる。不思議と誇りの持てる仕事です。

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観音様

2017年10月13日 08:00

髙橋 圭司
髙橋 圭司

本店の高橋です。

この写真は皆さんもよくお墓で見ることのある「お地蔵様」ですね。
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水子さんや小さなお子さんを供養する為にお墓に建てます。医療事情の違いでしょうか 古いお家のお墓にはよくこの姿が見られます。
それではこちらの写真は如何でしょうか。
お地蔵様の手前の仏像です。
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そう観音様です。寺院や共同墓地には見かけますが、お家のお墓にはあまり見られないものですね。
今回はお婆様のお亡くなりがきっかけでお墓全体を整備するお手伝いでした。こちらには以前に十代でお亡くなりになられた娘様がお祀りされていました。新たに「観音様」を建ててこの方を供養してあげるのです。
「観音様」は女性とも男性ともどちらでもありませんが、どこか女性っぽい印象がありますね。
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お地蔵様に比べてお顔もどこか優しい感じがしますね。
石の側面にはこの娘様の戒名などが刻まれ、同時に親御さんの成仏して欲しいとの願いが込められました。

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こだわりのお墓

2017年10月09日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

代表の森田です。
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純和風のお墓に仕上がりました。

このお墓は、先日埼玉県まで行って施工したお墓です。関東は関西に比べて墓石そのものが大きくて、その多くは敷地一杯に作られています。

お隣の黒色の墓石もかなり大きく、ひと目見て比べてもらっても大きさの違いが判るかと思います。

この度のお客様のご要望は、墓地内に圧迫感なく、できるだけ「空間」を保ったお墓を作りたいとのことでした。

お隣と同じ広さの敷地ですが、部材をスマートにし、シンプルな造りにすることで空間を広く見せるようにしました。また墓石も「位牌型」にし、お位牌と似た作りで、蓮華台を付けることでより墓石が引き立ちます。

二枚の飛び石(踏石・拝み石とも言います)は、手前の石を大きく、奥の石を少し小さくすることで遠近感を表現し奥行き感を出しました。

周囲の仕上は、「白川砂」を敷き詰めました。京都の庭園でよく使われている砂利です。

その他、見えないところですが、墓石の下の納骨室には湿気を防止するために換気口も付けています。

以上、私の「こだわり」というか、ほぼ趣味に近いお墓を作ることができました。お施主様にも大変喜んでいただきました。

 

追伸:丹波から片道700キロメートル、およそ8時間の長旅でした(もちろんトラックで)。楽しみにしていた富士山・・・曇っていて全く見えませんでした(残念!)

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どうする、お墓!?

2017年10月06日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
以前高校時代の先輩に久しぶりに会った時の話です。近況を語りあっていると私の仕事の話になりました。私が森田石材店に勤めていることを告げるとお墓について色々な質問を受けました。
中でもお墓の継承については色々質問されました。その方は二男なのですが、
「自分は親とは別の墓を建てないといけないのか?」
「子供が2人いるが、どちらも娘なのだが将来は墓守をしてもらえるだろうか。」
お墓について真剣に考えておられることに大変驚きました。先輩は40歳。お子さんもまだ3歳と1歳です。しかし、思い返してみれば自分自身も「長男だし、いずれは建てなければいけないんだろうな・・・」と漠然と考えていたような気がします。
昔と違い、核家族化が進むなど家族の形態が変わり「家を継ぐ」という考えがなくなってきています。お墓も長男が親の墓を建て継承するというのが一般的でしたが、先ほどの先輩の話のような考えからお墓を建てるのに悩むケースが増えています。
お客様とお話ししていてもこの質問はよく受けます。
そんな時、私は必ずお客様にこう言います。
「そのお話、お子さんとされました?」
ほとんどのお客様は、お子さんとその話をしていません。でも先ほどの先輩のように、お子さんはお子さんで意外とお墓の事を考えているものです。ですからお子さんとお話することで意外とあっさり解決することもあります。
例えばお子さんが娘さんばかりの場合…。
お墓を継承する場合、次の3つのパターンがあります。
①遺言等で指定した人
②地元の慣習で認められた人
③家庭裁判所が認めた人
仮に遺言書がなくても娘さんがが継承するのは慣習として一般的に認められます。お寺様も時代が時代なので寛容になられています。
悩む前にまずはお子さんと話してみて下さい。その後、お寺さんや私どもにご相談下さい。

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2ヵ所のお墓

2017年10月04日 08:00

中道 祥貴
中道 祥貴
本店の中道です。
先日 墓石を建てて頂いたお客様のお話です。
この方の地域は、今では少なくなった両墓制が残っている地域でした。遺骨を埋葬してから7回忌(6年間)は埋葬した墓地にお詣りをします。7回忌の法要の時に骨上げ(実際は 土のみ)をして、墓石に納骨するという地域でした。
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「両墓制」とは 遺体を埋葬する墓→『埋め墓(うめばか)』と 霊魂を祭る墓→『詣り墓( まいりばか)』そんな二つのお墓を作るならわしのことです。
「詣り墓」は定期的な墓参や先祖供養、盆などに参るための墓で、通常は石塔を建てることが多く、そこには遺体や遺骨はありません。今回も1キロぐらい離れた所にある墓地で 石塔を建てました。
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ちなみに、その反対に「単墓制」と言うのもあり、それは、お墓は一つで「詣り墓」と「埋め墓」の区別がない場合を指すようです。
いずれにしても、今もなお両墓制がふつうに残っている地域や、その地域によって慣習の違いがあるようです。

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自然石のお墓(能勢石)

2017年09月29日 08:00

園中 憲二
園中 憲二
篠山店の園中です。
先日、お客様より「おにぎり型でどっしりした自然石のお墓がしたい」とのご要望で能勢町へお墓にする自然石(=能勢石)を探しに行って来ました。
まず、能勢町てどこ?とピンと来ない方も多いので場所を・・・
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大阪府の一番北。猪名川町と亀岡市に挟まれた所です。
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能勢石とは?
能勢石は花崗岩の仲間ですが、正式には石英せん緑岩と呼ばれます。関西の代表的な黒系石材のひとつで、しなやかな石質で割れにくく、つや出しによる効果が大きいです。
能勢石は真砂土の中に玉石となって産出されますが、もともと石のまわりの真砂土も石だったのです。それが長い年月日の間に表面が風化し剥離することで玉石となったのです。
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これからお客様に写真や実物を見てもらって、気に入った石を決めていただきます。巻石をどんな形でするか、霊標をどうするかなど、打ち合わせが必要なことが沢山あります。
まだまだ道のりは遠いですが、今からどんなお墓が出来るのか楽しみです。

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ほっこりするお墓

2017年09月24日 18:09

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

7月に建立させて頂いたお宅のお墓です。出来上がってから何か寂しい感じがするということで、ご家族で大事にされているネコをお墓にも置きたいとのことで、先日お墓にネコの置物を据付けました。

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薄茶色のタマちゃんと茶色のトラちゃんです(ワンハートストーンで写真を元につくりました)。

とても仲の良い2匹だったそうです(タマちゃんは一昨年に天国に・・・)。

ご家庭の居間に居る様なほっこりした気分になりました。

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お墓全体をお祀りする方法

2017年09月22日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹
最近では少なくなりましたが、夫婦墓(位牌墓)がたくさん並んでいるお墓の仕事をしました。お墓の作り方で「本式」と言われます。最近の(◯◯家先祖代々の墓+戒名板)は、これの「略式」の形です。
本式の場合には、それぞれの墓石にお花と線香をお供えしますが、そうすると沢山の数のお花も必要になります。例えば、墓石が5基建っていたら、お花は10束も持って行かなくてはなりません。花立の間に汚れもつきますので、お掃除も大変です。
そんな時は、このかたちをお勧めします。
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お墓の入り口左右に「線香立・ロウソク立・花立」を付けることです。これで全体のお墓にお供えする形となります。これなら花は1付ですみ、お掃除もやりやすく、お墓参りも苦になりません。
さて今回のお墓は、昔の古い墓石は台石の二段目を取り除いて設置しました。左に建つ新しい墓石は、台石を通常より小さくして墓石の高さを低く抑えました。仕上げてみて、とても上品なお墓となりました。また、空きスペースには「石んこ地蔵」を置きました。とてもやさしい「ホッとする」お墓に仕上がりました。

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通路の狭いお墓づくり

2017年09月18日 08:00

眞下 尚利
眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

先日、三田市でお墓を建てさせていただいたお墓づくりのお話です。
区画は2.5m×2mの5㎡、三田市では大きな広さなのですが、墓地の一番奥にあり、そこまでの通路幅が狭いのです。
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通路がご覧のように狭く、その奥は、くの字になっています。
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区画上の通路も狭いので運搬機も通れませんでした。
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通常は上の写真のように、「カートクレーン」(別名カニクレーンとも言います、見た目通りですね)という機械で、大事なお墓を設置するのですが、今回はその機械が入りません。
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そこで、今回は、「三又」という三脚でチェーンを用いて吊る、アナログ的な方法で工事しました。少し移動するだけでも、三脚を少しづつ移動させながら、仕事を進めます。
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今回は、特に大きな塊の石を据付ましたので、とても重く、いつもは2人で工事するところを4人で行ないました。「石工技能士」という国家資格を取得した当社職人が一生懸命頑張っていました。
お客様も何度もご見学くださり、彼らの仕事ぶりに満足していただいたと思います(差し入れいただき、ありがとうございました)。職人達は大変だったと思いますが、施工技術とチームワークに私も感心し、同じ社員としてとても誇らしく思えた今回のお墓づくりでした。

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新しいご先祖様

2017年09月11日 08:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

この度、古いご先祖様の石碑が多数有り、傷んできているので、新しく五輪塔を建てて纏めたいというお客様のお手伝いをさせていただいております。まず、ご自宅にお祀りしてあります過去帳のご戒名を整理して、一基づつ確認しておりましたところ記載されていない石碑が一基ございました。ご戒名・年号など十分に確認できる状態でしたので、そんなに古くない石碑と思っていましたが、年号は寛文五年と刻んで有りました。年号表を持参しておりましたので、確認しましたところ、1665年で今より354年も前にお亡くなりになられたご先祖の石碑で、過去帳にてお祀りされている
ご先祖様とあわせても一番古いご先祖様でした。
1700年代初めには、ご先祖様がいらっしゃったことはご存知でしたが、お墓をまとめようとして始めてわかったことでした。ご戒名の確認出来ない石碑もありましたので、もっと古いご先祖様がいらっしゃる可能性はありますが、古すぎて檀那寺でも確認出来ないので、新しく建てる五輪塔の最初に彫刻させていただくことになりました。途中の抜けているご先祖様を発見することは多々ありますが、最初であろうご先祖様を発見することは、めずらしい体験でした。お客様のお墓づくりの一助となれば、幸いです。

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お墓の展示場

展示会 320日(木・祝)~30日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く