森田石材店ブログ - こんな工事もします -
石垣の修復工事
2024年07月08日 21:28
代表の森田です。
地元の神社の「令和の大修造工事」の一つ、石工事がスタートしました。
内容は石階段と寄進者のお名前を彫刻する玉垣工事です。石の業界に入って40年経ちますが、一番大きな規模の工事になります。
その大きな要因はトラックが近寄れない現場なのです。運搬機で材料・資材を搬入し工事をしていくので、通常の3倍手間が掛かります。納期は10月末までの完成を目指しています。
先ずは、現在の階段・玉垣の解体からスタートし、最初の修繕は石垣直しからです。
丁張で左右の勾配を決めて、積み上げました。
この石垣の上には、新しく木製の塀が作らるので、頑丈に修復工事が完成しました。
さて、これからが階段工事のスタートです。
つづく
子どもの頃に読みたかった絵本
2024年06月03日 08:00
こんにちは、本店スタッフです。
大阪の大丸梅田店で開催していたブルーナ絵本展へ行って来ました。
ミッフィーちゃんでおなじみの、ディック・ブルーナ氏の展示会です。昨年、東京で開催された時には偶然別件で会場近くまで行ったのに時間の都合で行けず、また3月に京都で開催された時は麻疹が話題になっていたので自粛…。やっと行くことが出来ました。
日本では絶版になっているシンデレラやしらゆきひめの原画も見れて大満足です。
次は8月から仙台で開催されます。また関西でも開催されることを期待しています。
さて、ここでブルーナさんの絵本を紹介します。
「うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん」
かわいらしいミッフィーちゃんのシリーズに死のお話があることに驚きました。うさこちゃんが涙を流している描写はありますが、ストーリーは淡々としていて「悲しい感情」や「死への恐怖」を押し付けるものではありません。読み聞かせなら4歳からです。
* * *
「棺」「故人へのお別れの言葉」「お墓」と大切なところがちゃんと出てくるので「人が死んだら こういうことをするんだよ」というのがお子さんにもちゃんと伝わります。
シンプルなイラストと簡潔な文章で書かれているので、国や宗教が違っても違和感なく読めるのがすごいと感じました。
そして、私がいいなと思ったのがお葬式をして終わりではなく その後うさこちゃんがおばあちゃんのお墓へお花を持っていく描写があったことです。
おばあちゃんは花が好きだったから。おばあちゃんの庭と同じように花でいっぱいにしてあげたい。と、うさこちゃんは言います。
お墓に向かって話しかけると、おばあちゃんがきいてくれているのがわかります。
うさこちゃんの年齢ははっきりとは設定されていませんが、幼稚園児くらいだそうです。
私が同じ年代の時、お墓参りには行っても「お墓にはご先祖様や死んだおじいちゃんが居て お花やお菓子をお供えしたら喜んでくれる」なんて考えてはいませんでした。
故人の好きだったものを持って行ってあげよう・そうすると喜んでくれるから。大切な人が居なくなっても、終わりではなく、こうしてお墓の前に立てば繋がることが出来る
ということまで教えてくれる素晴らしい絵本でした。
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地神様の新居
2024年05月13日 09:51
代表の森田です。
最近多くなってきたのが、各自治会や株内でお祀りされている地神様の修繕・改築・引っ越しです。その中でも弊社が良くお手伝いをするのが「改築」になります。
氏子さんが一番心配されていることは、ほとんどの地神様の周りは森になっていて大きな木があります。「その木が倒れて他に被害を与えないか?」と、もう一つが「地神様を守る人が高齢化している、引き継ぐ若者が居なくなっている」が大きな問題となっています。
今回お手伝いさせていただいた改築工事は、老朽化した木造のお社と大きな木の剪定です。大きな木造のお社を修繕するのはかなりのお金が掛かる。石だと末代まで維持しやすくなります。現在の建物を無くすと木の剪定も出来ます。
この敷地いっぱいにお社がありましたが、取り壊され石のお社に改築されました。
氏子様がみなさんお揃いになり神事が行われました。宮司様が社に入れられているのが「御神体」です。
この儀式を「本殿先祖祭」と言うそうです。
お社の設計は、ご神体が入る寸法を基準に作成いたしました。観音開きの美しいお社が完成し、みなさんに喜ばれました。
本社展示場の見どころ
2024年04月10日 09:05
代表の森田です。
私が一番作りたかった展示場です。弊社ではギャラリーと呼んでいます。
古民家風の平屋です。この建物の北側(左側)にちょっとした庭園をつくりました。
ギャラリーの接客場所には大きなガラス面から庭が見えるようになっています。
この中心に設置したのは庵治石の叩き仕上げの五輪塔、その隣はイロハモミジと北山大杉、足元には玉龍を敷き詰めました。
まだ、もみじは葉が芽生えかけた状態で、6月から11月の間にいろんな色で楽しませてくれると思います。
窓越し右側には、十三重石塔を設置、この石塔は重要文化財になっている奈良の般若寺のミニチュアです。原寸に基づいて作りました。
窓越し左側は北山台杉の隣に一石五輪塔を設置。この石は滝根石(福島県産)の叩き仕上です。
シンプルな庭園ですが是非お越しの際は、この場所でお茶飲んでください。
二度目の挑戦
2024年03月14日 10:31
こんにちは。本店スタッフです。
今年も参加してきました。正覚寺さんの蓮の植え替え会。
我が家は昨年頂いた二鉢のうち、片方は全く葉が出ずメダカの住処になっていました。食料も豊富でかなり住み心地は良かったと言っていました。
もう片方は見事に咲きました。
さて、葉が出なかった原因は植え替えの際に「蓮根を切って分ける」作業で失敗していたのです。
少しボケていますが、上の写真でもわかるように蓮根の節目から出ているひょろっとした部分。
ここが成長していくので、必ずこれが付いていることが大切です。植える際にはこれが上を向くように置き、被せる土も中でひょろひょろが折れてしまわないようにふんわりとかけます。
そして、切り分ける時は節目で切りたくなりますが必ず蓮根の胴体を切りましょう。
我が家は今年も二鉢。森田石材店本店にも二鉢頂きました。
どんな花が咲くかは分からない、いわゆる蓮ガチャです。楽しみに成長を見守ろうと思います。
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第32回技能グランプリー大会(石工)
2024年02月27日 10:32
代表の森田です。
第32回技能グランプリー大会の競技委員補佐として参加しました。私が出場したのが第25回大会なので16年前になります。今回も全国から達人ばかりの出場。ハイレベルの戦いが繰り広げられました。
課題は、相盤石をすべて手加工で6時間で仕上げます。
石種は、福島県産(安山岩・江持石)が使われました。花崗岩と比べると軟石になるので加工はしやすいですが、繊細に扱わないと欠けたり穴が空きやすいので注意点は多々あります。
完成した作品です。すべて手加工で1mmの狂いもありません。
兵庫県の中島雄大君が見事金賞です。兵庫県初の優勝で私もたいへん嬉しい限りです。
おめでとうございました。
今回、全国各地から出場された15名のみなさま。
私も経験者の一人ですが、一年前から準備と練習をされてます。本当にお疲れさまでした。
石を生み出す能力
2024年02月20日 08:00
こんにちは、本店スタッフです。
以前、ステッドラー社のオーブン粘土FIMO EFECTの「GRANITE/ミカゲイシ」という商品をインスタに載せたのですが、結局作る機会を逃したまま今に至ります。言い訳をしますと、オーブンで焼いて硬化させる際に匂いがするので家だと嫌がられるんです…。
そんな私に朗報が!なんと自然乾燥OKなFIMO airというシリーズにGRANITE色?柄?があるそうな。もちろん早速購入しました。なぜか写真が不自然な合成画像みたいになっていますが、ちゃんと購入しています。
FIMO EFECTも御影石に見せようという努力は評価しますが、ちょっと石というには…って感じでした。でも、FIMO airは開けた瞬間「おお!」となりました。
千切って適当に丸めていると突然「あ…石だ…」と手の中に石が現れる不思議な体験ができます。
感触や匂いは紙粘土に近いです。紙粘土にザリザリと砂が混ざっている感じで触っているだけでも楽しいし、お子さんでも扱いやすいと思います。
こねていると、若干砂は落ちますがそこまで汚れることもなさそうです。
さて、開封して終わりでは記事になりません。私はこれでも大学では粘土や人形を使った作品作りをしていたのです。頑張らなくては!
何を作ろうか悩んだ結果、そうだ私「歯」のモチーフが好きで学生時代良く作っていたことを思い出しました。
ということで、歯です。作っている本人も「なんて伝わりにくいモチーフなんだ」と思っているので大丈夫です。
次は猫とお墓です。特に細かい部分は表面が乾燥しやすく すぐにヒビが入るので、水を用意して塗りながら作業するのがオススメです。
別パーツを接着する時は、接着面に水をたっぷりつけて押し付けるようにするとくっつきました。
でも、例えば猫の足やしっぽなどは別で作ってくっ付けるよりも、大まかに胴体を作っておいてそこから削り出す方が楽でした。その辺も石の加工っぽいですね。
乾燥後の着色も可能ですし、粘土に絵の具を混ぜて好きな色を作ることも出来ます。
一円玉サイズの作品でも完全に乾燥するのに2~3日かかるそうです。日当たり抜群の展示場があるので、しばらく片隅に置かせてもらいます。
またぼちぼち作成して、出来上がりは次回報告いたします。
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御朱印仲間、増えました。
2024年01月29日 08:00
こんにちは。
たんば篠山店のスタッフです。
寒い日が続いていますね。
私の趣味である御朱印集めですが、毎回息子を連れて御朱印を集めているので、
自分でも集めたくなったのか、とうとう息子も御朱印帳デビューをしました!
お正月に息子と丹波篠山市の春日神社に初詣に行きまして、
二人分の御朱印を頂いて、おみくじも引いて帰りました。
(私は中吉、息子は大吉!)
今年は辰年なので、とても迫力のある御朱印でした!
息子の御朱印帳は探しているときにネットで色々見たんですが、
色んなキャラクターの物があったり、神社やお寺それぞれ限定の物がありますね。
(ちなみに私の御朱印帳も丹波篠山市の文保寺さん限定の物です♪)
ネットなどでも御朱印だけでなく、他にも使い方をアレンジされている方もおられました。
自分だけの御朱印帳を作れるのも魅力的ですね。
次行くところも決めているので、また息子と一緒に行ってこようと思います!!
お正月
2024年01月19日 08:00
こんにちは。たんば篠山店の三原です。
新年明けて早いもので18日経ちました。今年のお正月、私は実家の香川で過ごしました。香川のお正月はなんと、お雑煮にあん餅を入れるのです。そういうと、けったいで奇妙な食べ物と思われるのですが、案外大丈夫なのです。白みそ仕立てで輪切りにした人参や大根と一緒に食べるのですが、餅を割ったとたん塩気の効いたぜんざいのような感じに変わります。
割るタイミングも人それぞれで、私の場合はお汁が少なくなったタイミングで割って、ほぼぜんざいの様な感じにして食べるのが好きです。
白餅を入れて食べても良いのですが、あん餅でないのもなんだか寂しく、毎年あん餅を入れてお正月気分をあじわいます。
言われは諸説あるようですが、昔は砂糖が高価だったのでお正月は特別にあん餅を入れるようになったとも聞きます。そういえば黒豆も栗きんとんも甘めですし、お正月には砂糖を使う贅沢があったのかもしれません。
篠山の家では床の間に鏡餅と蓬莱山をかざり、蓬莱山から干し柿など1つずつとっていただきます。これはこちらに来てからの習わしで、土地土地の文化を感じます。
全国いろんな場所でいろんなお正月が行われているのだろうと思います。いろんなお正月お体験してみたいですね。
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