花祭り

2022年01月24日 08:00

河合 邦彦
河合 邦彦

滝野店の河合です。

寒さが増してきてますね。皆さん風邪など引かれてませんか?

さて、クリスマスは知っていても、4月8日の花祭りを知らないという方も割と多いでしょう。

私も最初「花祭りって何ぞいな??」でした。その後なんとなーく内容は知ったものの、中途半端やったので今回改めて調べてみました。(まだ1月やのに4月の行事の話ですいません。)

花祭りとは、仏教を開いたお釈迦様の誕生を祝う行事で、一般的には4月8日に寺院で行われています。

お釈迦様は紀元前5世紀頃の4月8日に、現在のネパールのルンビニの花園で誕生したといわれており、寺院ではたくさんの花で飾った花御堂(はなみどう)を作って祝うことから、花祭りと呼ばれるようになりました。

他にも、灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、降誕会(こうたんえ)などの呼び名があります。

寺院では法要が営まれ、花御堂に安置された誕生仏に甘茶をかけたり、甘茶を飲んだりします。

仏教系の保育園や幼稚園では稚児行列を行うところもあり、とても和やかな雰囲気やそうです。また、自宅で花を飾ったり甘茶を飲んだりしながら楽しむ方もいます。

 

花祭りならではの豆知識を少しご紹介します。

花御堂の誕生仏に甘茶をかけてお祝いする。
これは、お釈迦様が生まれた時に九頭の龍が現れ、頭から香湯(甘露の雨)を注いだという伝承に由来します。

奈良時代には行われていたようですが、当時は香水と呼ばれる水をかけていました。江戸時代に甘茶をかける習慣が広まったといわれています。

甘茶の風習
寺院では甘茶を配布する場合が多く、これを飲むと無病息災で過ごせる、目につけると目が良くなるなどといわれてきました。

また、甘茶で墨をすり「千早振る卯月八日は吉日よ、神下げ虫を成敗ぞする」と書いて門口や柱の逆さまに貼り、害虫よけのおまじないにする風習もあります。カメムシにも効くのかな・・

花祭りの食べ物・行事食
花祭りの食べものといえば、甘茶です。前述の通り、お釈迦様誕生の話に関係しており、飲むと無病息災でいられるそう。

甘茶というのは、ユキノシタ科のアマチャの葉を蒸して揉み、乾燥させて煎じたお茶で、ほんのりとした甘みがあり、漢方薬としても使われています。

寺院で配布もされますが、市販されているので自宅でも楽しめます。

因みに甘茶は甜茶(てんちゃ)の分類に入ります。甜茶とは、中国茶の中で植物学上の茶とは異なる木の葉から作られた甘いお茶の総称で、古くからある薬草茶の一つ。

花粉症に効く?とかで日本でよく市販されているのは バラ科キイチゴ属のテンヨウケンコウシ(甜葉懸鈎子)が多いです。

パッケージに書いてあるので興味ある方は飲み比べてみるのもいいですね。あと、抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)は別の物です。

また、花祭りには、精進料理や旬の食材が好まれます。

なかでも、地上に出たばかりのタケノコは土の中から天に向かって真っすぐ伸びる姿が誕生仏に似ていることから、別名・仏影蔬(ぶつえいそ)と呼ばれ、尊ばれています。

ちなみに、漢字で「笋」と書いて、タケノコの新芽を表します。

他にも、サヤの先が天に向かって伸びる空豆(別名・仏豆)、「天上天下唯我独尊」に通じる独活(うど)などが用いられます。

今年もコロナウイルスの影響で各地花まつりのイベントが自粛のことろもありますが、自宅でも仏壇に花を飾ったり甘茶を飲んだりと楽しんでみてはいかかでしょうか?

お墓の展示場

見学会 次回は9月を予定しています。

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