日本で作ったお地蔵さんをすすめる5つの理由

2022年09月16日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

最近は円安の影響もあり、輸入品の価格は驚くようなことになっています。

私みたいな立場とすれば、「これは国内でやったほうがいいんじゃない?」と思うこともしばしばございます。

そんな商品のひとつにお地蔵様がございます。

たとえ価格差があっても日本のお地蔵様はいい感じなのに、いまでは割安感すら覚えます。

今日はお地蔵様についてお話したいと思います。

 

 

お地蔵様とは

愛らしい穏やかな表情をされているのがお地蔵様です。

お地蔵様は地蔵菩薩といわれ菩薩様なのです。

菩薩さまとは、有名どころでは観音菩薩、文殊菩薩、弥勒菩薩などおられます。

悟りを求める衆生という意味らしいのですが、ブッダが悟りを開く前の状態としてかなり偉い方にあたります。

そんな菩薩であるお地蔵様は子供の供養によく用いられます。

その理由は有名な賽の河原の話になります。

 

『仏教では、親より先に死んでしまった子供は、

親不孝をした罪となり賽の河原で石を積まなければなりません。

親を思いながら、徳を積むために一つずつ石を積みます。

しかし、その石積みを鬼が崩して邪魔をしてきます。

そこへお地蔵様が現れて子供たちを救ってくれるのだそうです。』

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いちばん大事なのは顔

お地蔵さんには限りませんが、仏像でいちばん大切なのは顔です。

特にお地蔵様は優しく穏やかな表情がいいですね。見ているこちらも癒やされます。

そして顔はつくり手により特徴が出ます。

 

日本の職人さんの技がすごい

現在、日本のお墓に建っているお地蔵様のかなりの数が中国製品です。

理由は価格が安かったからです。

もちろん技術もそれなりですから、広まるのも当然です。

弊社も例外ではなく、多くの中国製のお地蔵様を納めてきました。

しかし、国産のお地蔵様と比較するとその違いは歴然とあります。

最も大きな違いは仕事の丁寧さです。

日本の職人の仕事は細部まで手が入っています。

上の写真は有名な方の作品です。本当に見ごとな技術です

それは見るだけではなく触ってみると明らかです。

何とも言えない手触りはいい仕事の証です。

また頬の滑らかさ、表情の深さも違います。

 

素材とひと手間

日本の職人さんは実に色んな素材でお地蔵様をつくられます。

たとえば「石んこ地蔵」で有名な平泉さんは、かわいい表情はもちろん独特な色付けをされます。

また和泉石など昔から日本で採れた砂岩質の石で加工されたものは、目が細いので細やかな加工が特徴です。

あと自然の石の肌をそのまま活かした伊達冠石も魅力的です。

 

中国の物価高、円安で差は小さく

冒頭にも申し上げましたが、中国製品と日本製品の価格差のお話をしました。

そしてそれが今ゆらいでいます。

人件費の高騰と円安の影響でその差は縮まってきました。

いよいよ、品質と価格のバランスでは日本製品に軍配が上がると私は思っています。

 

まとめ

今回はお地蔵様について少し書いてみました。

お地蔵様に限らず、灯籠・狛犬・観音様など、どれをとっても日本の技術は素晴らしいと思っています。

もちろん海外の加工も素晴らしいものはたくさんあります。

しかし、私たちが見慣れた感覚のようなものにピタっと当てはまるのは日本の職人さんの仕事が多いように思います。

長らく国産の加工が減っていったこともあり、職人さんの人数も少なくなってきています。

今後もこの技術が継承されますようにと願うばかりです。

お墓の展示場

見学会 次回は9月を予定しています。

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