拓本とってきました

2021年06月15日 08:00

河合 邦彦
河合 邦彦

滝野店スタッフの河合です。

今回は拓本について書こうと思います。

我々は霊標などへの追加彫刻の原稿の基を作るために拓本を取る事があります。

拓本とは、木や石、または石碑(せきひ)や器物に刻まれた文字や文様を紙に写しとったものをいいます。

その方法には乾拓(かんたく)法と湿拓(しったく)法とがあり、湿拓法にはさらに直接湿拓法と間接湿拓法の2種類の方法があります。
乾拓法とは、葉っぱなどの上に紙を乗せその上から鉛筆でこすると文様が浮き出てくるというあの「こすりだし」のやり方で行なう方法です。皆さんも一度はやったことがあるのではないでしょうか。美術では「フロッタージュ」とも呼ばれるこの方法では、文字どおり乾いた紙を使います。これに対して湿拓法は紙を湿らせて使います。直接湿拓法では魚拓(ぎょたく)が有名です。

さて、今回行うのは乾拓(かんたく)法です。

拓本の手順ですが、まずは拓本を取りたい対象の表面の汚れを布などで拭き取ります。こびりついた砂などは簡単に落ちないので、スクレーパー等を用いて出来る限り表面をツルツルの状態にします。

次に紙をあて、ずれないように養生テープで固定します。

そこから蝋墨と呼ばれるクレヨンでこすりだしていけば、字を写し取れます。

完了しました。

対象物がそのままの大きさで、しかも少し違った姿で浮かび上がってくるのは、かすかな驚きがあって楽しいものです。対象物が汚れることもありません。

お客様の目に直接触れる事の無い作業ですが、こういった仕事もしています。

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