森田石材店ブログ 【アーカイブ】 - 2018年09月 -
間知石の種類
2018年09月30日 08:00
間知石とは石積みに使う石です。
昔は石を切り出した残りの石(端材)で作っていましたが、日本の採石場も数少なくなったのとコストの問題で間知石を作る業者が少なくなりました。
近年は大半中国加工で使用しています。
通常、割肌仕上げという方法で自然の石割れ模様を出しているものが多いのですが、少し手を加えて表面をノミ切仕上げにすることもあります。
これは割肌の間知石です。通常よく使われるものです。
こちらがノミ切仕上げの間知石です。表面が平らにノミ加工をしています。昔の蔵の土台石やお城や神社仏閣の石積みなどはノミ切加工が使われています。
この石積みは清水寺で撮影したものですが、角の石が(ノミ切加工)で組んであります。
お城も同じですが、手足を掛けて登り難いとも言われていますが、角がビシッと決まると全体がとても引き締まって見えます。
今回のノミ切間知石はお墓の擁壁に使います。年月が経つとイイ侘び寂びが出ると思いますので、完成しましたらご紹介します。
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トンネルの銘板
2018年09月29日 08:00
本店 山崎です。
先週、工場に大きな黒い銘板が入荷しました。
これは皆さまも何度も目にされた事があると思いますが、トンネルの入口上に取り付けてある黒い銘板です!
「◯◯トンネル」と書いてあるアレです。弊社ではたびたびこのトンネル銘板の工事を請け負っています。
車でトンネルを通る際、ふと見上げるとその大きさはなかなか想像できないかもしれませんが、実際はとても大きいものです。
上の写真の黒い石が2枚1組で、片側の銘板になります。大きいものなので、なかなか1枚で採るのは難しく、このように中心で分割して据えます。
ここに「◯◯トンネル」と彫刻します。その文字の多くは、そのトンネルに関わっている方の自筆(私が今まで見たものだと、地元の小学生、県知事さん、市長さんなど・・・でした)であることがほとんどです。
原稿は通常ですと、半紙に書かれていますので、それを実際の寸法に合わせて調整し、写して彫刻へと取り掛かります。
一文字一文字がとても大きくなりますので、大変です。もちろん、取付工事にも大きな重機が必要となりますので、大がかりな工事になります。
今回のこの銘板の取付は、11月頃を予定しています。まだしばらくは、工場で出番を待つ事になります。また随時お知らせ出来ればと思います(^^♪
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私のお墓参り 倶會一處
2018年09月28日 08:00
滝野店の福島です。
お彼岸も明け、朝晩はすっかり涼しくなりました。8月のお盆、9月のお彼岸とお墓参りをされる機会も多かったのではないでしょうか?
私も先日お墓参りに行きました。
当社のブログでも度々「お墓の正面文字」について書かれておりますが、私の出身地であります京都市の墓地では、下の写真のように彫刻されているお墓を見かけることがあります。
「倶會一處(くえいっしょ)」と彫刻されており、浄土真宗の方のお墓です。
「倶(とも)に一つ処(ところ)に会う」という意味で、先に浄土に往生なさっているご先祖たちと共に同じ浄土に生まれたい、亡くなられてもまた大切な人と会いたいと思う気持ちのあらわれになります。
自分が亡くなったら、自分に会いたいと思ってくれる人を一人でも多く持ちたいなと改めて感じた帰省になりました。
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姓が変わっても使えるお墓の正面文字
2018年09月27日 08:00
滝野店の中村です。
以前にも「嫁いだ娘が継ぐ場合のお墓の正面文字」ということでご紹介したことがありますが、今回のお客様も同様ケースでリフォーム工事をご依頼いただきました。
元々は下の写真のように「◯◯家之墓」と刻まれていました。
「◯◯家」というのは施主様の奥様のご実家の姓ですが、現在は絶えてしまい、しかも奥様もお亡くなりになりました。
施主様のご要望は
①奥様のご遺骨は生前中の希望もあり生まれ育った土地のお墓に納めてあげたい
②自分たちもこのお墓を使っていきたい(継承していきたい)
ということでした。
そこで、こちらからのご提案としましては、ご親戚やご住職のご理解が得られた上で、竿石(墓石の◯◯家之墓と彫刻したある部分)を新調することでした。
◯◯家の部分はご主人の姓にするのではなく、奥様方のご親族も入っておられるので「先祖代々之墓」と彫刻しました。
また既存の竿石には亡くなられた方の戒名や命日が彫刻されていましたので。
新たに霊標を設置して両面にそれぞれのご家族の戒名を彫刻致しました。
また既存の墓石はやや傾いておりましたので、もう一度据え直し、地蔵も新設致しました。
最近のお墓の継承方法は多岐にわたっています。「うちは娘しかいないから」と諦めないでください。
お客様と意見が合致しました~線香立と花立取付~
2018年09月26日 08:00
篠山店の真下(ましも)です。
先日、ご不幸のあったお家に伺いました。
納骨や字彫り(じほり)などのお手伝いのご説明をし、後日ご連絡いただき再度訪問させていただく事になりました。
訪問直前に墓地の場所は知っていたので、1人で見に行き、お家で打ち合わせ出来るよう、写真等を撮ってきました。
字彫り以外に、この機会にキレイにできる所(ご納骨でご親戚の方々もお墓にお参りに来られますので)がないかと確認しました。
洗浄や家紋などのペイントの入れ直しの他に、お地蔵様やご先祖様の花立と線香立が気になりました。
お地蔵様は塩ビパイプの花立で線香立は簡易のものでした。
夫婦墓などのご先祖様の花立はプラスティックでした。
お家へ伺い、字彫りの打ち合わせをしました。その際に、「お墓で気になっている事、ご不安な事ありませんか?」
とお聞きしました。すると、奥様が「お地蔵様の花立なんとかなりませんか。お水が換えられないないので」と。
意見が合致しました。
気になっておられる事は同じなんだなと再認識しました。字彫りの他、説明させていただき、洗浄やペイントの作業もご依頼いただきました。
不要な塩ビパイプ花立をカットします。
花立、線香立を取り付ける位置にドリルで穴を開け、取付します。
字彫りはまだなので、報告だけしかしていないので、感想をお聞きしていませんが、喜んでもらえたらなと思っています。
日本一の自然石恵比寿!?
2018年09月25日 08:00
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応援しています。
2018年09月23日 08:00
こんにちは、本店の義積です。
丹波はすっかり秋らしくなりました。9月に入ると私の家の近所の小学校から、運動会の練習のかけ声や、音楽が聞こえてきて「秋がきたな~」と思います。
子供が大きくなり学校行事には疎くなりましたが、この時期になると子供が小さい頃の思い出が蘇ります。
毎年子供の運動会では、入場行進の時点で歩く姿に早くも涙がウルウルなり、子供の成長に改めて感動していました(ただの涙もろい人ですね・・)。
先日工場では、このような場面がありました。修行に来ている植木君に、先輩社員の高見さんがボーリングの仕方を教えている所です。
植木君はその一人です。二人とも勉強熱心で、見ていてとても気持ちが良いです。短い期間ですが多くの事を身に付けて自分の会社に持って帰って欲しいです。
私は工事の技術を教える事はできませんが、若い人達がこの業界で活躍される事を頼もしく思っています。
ですので、いつも心の中で応援しています。子供の年齢に近い二人なので、気分はお母さんのような気持ち?!笑
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区画に合わせた形でご提案
2018年09月21日 08:00
篠山店の園中です。
今回ご紹介するのは、亡くなって1年までに洋風のデザイン墓を建てられたお客様のお話です。
展示場にあるデザインを気に入っていただきこちらの墓石で決定しました。
が、問題が・・・。
お客様にはすでに既存の外柵があり、そのままの寸法でははみ出してしまうことが分かりました。(区画内寸法:幅126cm×奥行約67cm)
既存の外柵内に納める方法としてご提案したのは
①全体的に寸法を縮める
②パーツを取り除く
お客様は全体的な大きさと雰囲気を重視され、②前のパーツを取り除く方法を選択しました。
次に彫刻の話です。
正面に「偲」の一字を彫ることは決めおられましたが、一字だけを当てはめるとなんか寂しいと言うことで、桜の花を上下の斜交いに彫刻することになりました。
原寸大の文字とイラストの配置をご家族で念入りにチェックされました。
完成がこちら。
今回建てた場所は、お寺の境内墓地です。
周りのお墓は、すべて従来型の和墓です。お墓の高さや全体的な雰囲気も突出した形でなかったので、周囲に違和感なく溶け込んでいます。
桜のイラストもやさしい感じの彫刻になり喜んでいただけました。
住職からもお客様へ「いいお墓が出来たね」とのお言葉を掛けておられました。
限りある場所での建立も、いろいろご提案させていただきます。
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