森田石材店ブログ 【アーカイブ】 - 2018年01月 -

寸松庵灯籠

2018年01月21日 08:00

森田 浩介
仕入担当の森田です。
先日、あるお客様から「玄関先に置けるような小さな灯籠がほしい」とのご依頼を受けました。あまり大きなものは置かずに、小さくても品があるものというリクエストでした。
大きさの目安は高さが30cm以内。会社に在庫で置いております灯籠もひと通り検討しました。しかしピッタリのものがありません。ということで、新たに作ることにしました。
とはいえ、ピンとくる形の灯籠ってなかなか頭のなかに浮かんできません。それからと言うもの、各地の展示会、お寺、神社、公園、博物館に美術館・・・。行く所、行く所で灯籠を見ました。そして、この形になりました。
寸松庵灯籠1.jpg
寸松庵灯籠(格子付き)
寸松庵(すんしょうあん)について調べてみました。
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佐久間真勝(さくま さねかつ)
1570-1642 織豊-江戸時代前期の武士、茶人。
元亀(げんき)元年生まれ。豊臣秀吉の小姓をへて徳川家康・秀忠・家光の3代の将軍につかえ、使番、作事奉行をつとめる。古田織部(おりべ)に茶道をまなび、晩年、京都大徳寺に寸松庵をたててこれを号とした。(デジタル版 日本人名大辞典+Plusより)
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茶人である佐久間真勝の庵からの由来です。日本を代表する品のいい置灯籠です。
ちなみに説明の中の師匠である古田織部の織部灯籠もたいへん有名です。
さてこの灯籠は、灯籠の産地である岡崎で作りました。やっぱり岡崎の灯籠はいい作りをしています。こんなこと言うと他の灯籠の産地の方に叱られそうですが、やはり灯籠は岡崎の灯籠が一番です。
格子の作りはとても繊細です。丁寧な仕事が分かります。
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笠の叩きもキレイです。特に角は難しいのですが、自然に見えます。
なかなか外国産ではこうはいきません。
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これでお客様のお目に叶うことと思います。
早く据付けたいです。

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パワースポット

2018年01月20日 08:00

上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

元旦の丹波新聞の『篠山不思議探訪』という記事に、篠山市味間奥の大國寺にパワースポットが出現ー というのがありました。

記事では寺の本堂の屋根に巨大な龍が鎮座し、その本堂の脇には邪気をはらい、強いパワーを授かれる黄色い光の柱が立ち昇っているという。

パワースポット1.JPG

酒井住職によると、昨年1月のある日70歳代と思われる男性が大國寺にやって来て「すごいな、この寺は」とぽつり。

「屋根に巨大な龍がとぐろを巻いて、この寺を守っておられる」と重要文化財に指定されている寺の本堂を指さして、本堂に向かって左側の一角を注視し、「ここから黄色い光が立ち昇っている。ものすごいパワーを感じる」と口にした。

「私には何も見えないですが・・・」戸惑っていると、「手をかざしてみなさい」と促す男性。

酒井住職は言われるがまま、その場所に手をやると、「あっ、温かい・・・。」確かに”何か”が感じ取れた。

男性いわく、その場所には黒髪の美しい顔立ちをした女神が漂っているのだという。

「やっぱり私には見えないですが・・・」と酒井住職。しかし、何かを感じ取れたのことは確か・・・。

早速、この場所を聖域とするべくお祓いをし、赤い支柱を1対建て参拝口とした。

「パワーが欲しい人や心を鎮めたい人など、興味のある人は一度お参りに来ていただければ。霊感を持っている人なら、龍や黄色い光がみえるかも」という事で早速探訪してきました。

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大國寺境内の一角に出現したパワースポット

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「むむむ、感じる・・・」。パワースポットに手をかざす酒井住職

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私もやってみました。先ず、深呼吸をして、心を鎮めて。次に、利き手を、三石の中心にかざす。微かに温かい風の流れを手のひらに感じました。

目には見えないがとても心地よいパワーを。ちなみに、弊社1月5日の初詣のブログに書いていた『背中を3回ゴシゴシ・・・』をしてもらったのは私です。

私が思うに、究極のパワースポットは皆さんのいちばん身近にあるお墓であり、お仏壇であると思います。

お墓参りをし、お仏壇の前で手をあわせる事でパワーを頂けると思っています。

今年も多くのパワーを貰って良い一年にして行きましょう。

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トライやるウィークの報告書

2018年01月19日 08:00

yoshidumi

こんにちは、本店の義積です。

当社は毎年、中学生が実際の現場で職業体験をする「トライやるウィーク」を行う生徒を受け入れています。このブログでも何回か紹介しています。

昨年も中学生男子が2名、石材店の仕事を体験しにきました。先日トライやるウィークの体験をまとめた報告書が山南中学校より届きました。報告書の中の当社に来た生徒の一文を一部ご紹介します。

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「お墓づくりでは細かい作業を丁寧に手を抜かずに正確にしていたことから、自分の生活の中でも小さなことにも手を抜かずに全力でしていきたい。」とも書いてありました。たくさんの体験ができて喜んでもらえました。また仕事の大変さを学んでもらえたと思います。
トライやるウィークの期間は、私はいつも写真を撮る役をしています。毎日見ていますと、ほとんどの子は、初日は緊張していた表情から、作業中は一生懸命な顔になり、最後は晴れ晴れした表情で帰って行かれます。この体験がこれからの人生で役立つ事があれば良いかと思います。
今年も当社に中学生がトライやるウィークに来るのが楽しみです。

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石部神社~石積のビフォーアフター~

2018年01月18日 08:00

森田 茂樹

石部神社という大きな神社の石工事をいただいています。

まずは石積工事です。100年ほどまえの石積みを解体をせずに、その前に新しい石積みをしました。

この様な工法は、お城や神社の修復時によく発見されますね。

施工前
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施工後
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昔の石積みは、凝灰岩のため風化で石に痛みがひどくでています。新しく積んだ石は花崗岩のため、末代までしっかり持ちこたえてくれると思います。

新しい石積みは白くて綺麗ですが、わびさびを思うと昔の石は、色の変化と長年の汚れが何とも言えない味がありますね。

この石垣も50年ほど経つといい感じになるでしょう。

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東大寺の石畳

2018年01月17日 08:00

山崎 倫子

本店 山崎です。

先日、奈良へ行く機会があり、せっかくなので・・と、東大寺へ行って来ました。東大寺と言えば、ご存知の通り「大仏さん」です。何度見てもその大きさには驚かされます。この大仏様の正式な名前は、「蘆舎那仏(るしゃなぶつ)」と言うそうです。
さて、東大寺へ行くと入場ゲートを過ぎて、大仏殿を正面に見ると、その道のりには綺麗に石が貼られています。
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少しわかりにくいかもしれませんが、真ん中の黒っぽい石がインド産の石、その隣の少しピンクがかった石が中国産、さらにその隣が韓国産の石、そして一番外側が日本の石を使って貼られています。これは、仏教の伝来のルートを表しているそうです。仏教がインド~日本へ伝わってくるまでの道のりです。その敬意をこめて、このように貼られているそうです。
この仕事をしていると、ついつい石に目を向けてしまいます。皆さまも、東大寺へ行く機会がありましたら、大仏はもちろんの事、石畳にも注目して見てくださいね。

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お墓で見かける小さな塔婆

2018年01月16日 08:00

福島 正弘

滝野店の福島です。

墓地に行かれた際に、お墓の後ろや横に1m程の長細い卒塔婆(塔婆)を見かけられた事がおありだと思いますが、50cm程の大きさで7枚セットになっているお塔婆をご覧になられたことがおありでしょうか?

よく、お墓の後ろに立てられる長さ1m程のお塔婆は「板塔婆」と呼ばれ、7枚セットになっているものは「七本塔婆・七枚塔婆」と呼ばれます。

葬儀が終わると、その後の法要として初七日から四十九日までの7日ごと、7回の法要ごとに立てられる7本の塔婆のことです。仏教では死後49日の間に生前の所業を閻魔大王様に裁かれ、49日に判決が言い渡されると考えられています。

その49日までは、追善供養(生きている人が善行を持って、亡くなった人の善行になり、それがまた自分に戻ってくるという考え)として行われます。地域によっては7日ごとに塔婆を裏返していき、7週経った時点が49日法要となる目印にするところもあるようです。

浄土真宗では追善供養を必要としないため、お塔婆を立てる習慣はありません。

一般的な「板塔婆」を50cm程の大きさに縮小した様な大きさの塔婆が7本、塔婆立てに立てられているものや、連板のように重なっているものがあります。

お骨を納骨されるのは49日が多いので、法要まではお墓地ではなくご自宅の祭壇にあることが多く、49日の法要の際にお墓に立てられる方も多いと思います。

地域やお寺によっても違いがありますので、寺院様にご相談されるのが良いでしょう。

ファイバーレジン施工②

2018年01月15日 08:00

中村 淳
滝野店の中村です。
草の生えにくいお墓『ファイバーレジン施工』も、この1年でかなり定着してまいりました。
今回施工させて頂きましたのは西脇市営高松霊園のお墓です。
区画は随分前に購入されていました。しかし更地の区画には生い茂る草。。。
辺りを見回すと、このような区画もちらほら。
少し油断するとすぐこのようになってしまうようです。
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冬でもこの状態です。
お客様曰く、
「久しぶりにいったら景色が変わってて自分の区画がわからなかった…。」
だそうです。
お墓が建ってしまえば更地に比べれば草引きは随分と楽になります。しかし、それでも油断すればすぐにこのようになってしまうそうです。
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そこで、おすすめしたのがファイバーレジン施工です。
全面を張石にしてしまうのは抵抗があるとの事でこちらをおすすめさせて頂きました。
「見た目も自然の感じがしていいですね」と即決されました。
完成はこちらです。
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「これで草引きから解放される!」と大変喜んで頂きました。
見た目もよし、防草対策もばっちり!
是非ファイバーレジン施工をご検討下さい!

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古いご先祖様のお墓の整理①

2018年01月14日 08:00

眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

本年最初、私の担当工事を3回に分けてお話させていただきます。
三田市のお墓で、古いご先祖様のお墓を整理させていただくことになりました。
3軒分のお家のお墓を一緒に整理します。
それがなんと、3軒で24基もあるんです。
今の場所の後ろに土葬があり、今の場所に入りきらず、いろんなお家のお墓がバラバラに点在していました。
そこで、昨年11月にご住職に魂抜きをしてもらい、土葬を整理しました。
後ろにスペースができたので、点在していたお墓を並べ直す工事を年明けから始めています。
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工事前です。
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すべてのお墓を解体しています。
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解体した後、傾斜になっていた土を平坦に整地しています。
同時に舞台を作って、一段高くします。
現在進行中です。
次回その続きをお話させていただきます。

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お墓の恩師の死

2018年01月13日 08:00

森田 浩介
仕入担当の森田です。
先日、私の恩師がお亡くなりになりました。
恩師といっても学生時代の先生ではなく、大人になってから、そしてこの仕事に入ってからの先生です。私にとっては師匠であり、メンターという存在の方でした。
いつもお墓のことをこうして書いておりますが、その根本のお話を教えてくださったのがこの先生だったのです。
教えていただいたことは多岐にわたります。民俗学の基礎から宗教、哲学に至るまで、およそお墓にどう関係するのだろうかというところから、親切に、時に厳しく教えてもらいました。かれこれ10年以上も私は先生に師事してきました。
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上記は10年の授業をまとめたノート
初めに教えていただいたのが「石材店の三本柱 心・美・愛」
【心】・・・それは宗教心。お墓には人を合掌させる力がある。そしてその行為を習慣と思っている日本人こそ宗教の達人なのだ。
【美】・・・お墓としてふさわしい本物の美しさ。尊厳性があり、形・加工技術が一流でなければならない。
【愛】・・・石材店の心構え。お墓が大好きで、お墓の良さを知らないといいものは作れない。
さらに、この「美」について、よいお墓の条件とは、
①力強さ
②素朴さ
③おおらかさ
そして宗教的尊厳を失ってはいけないとも。
先月12月の中旬にも先生の講義を受けました。その時は「今日は喉の調子が悪くてすみません」とおっしゃっておりましたが、まさかそれほど体調が悪いとは夢にも思っておりませんでした。その時に
「神様があと2年私に寿命を下さるなら、書き残したい2冊の本がある」とも。
その2冊の本はもう読むことはできませんが、この10年に教えていただいたことの中に全てが注がれているのだろうと思います。
私の心の中にこんなにも大きな存在だったことを、改めて実感しました。
今頃は二十五菩薩来迎図の様に、25人の如来・菩薩がお迎えに来て、観音様の蓮の花の中で移動されていることでしょう。そして浄土で蓮の花から出られた時に、先に逝かれた奥様とお会いになっておられることでしょう。どうか安らかにお眠りください。
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知恩院の阿弥陀二十五菩薩来迎図(京都国立博物館HPより)

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ご自分で書かれた文字

2018年01月12日 08:00

中道 祥貴
本店の中道です。
私たち営業は お客様のお宅へ度々訪問させて頂く事があります。見積もりのご依頼の時から  図面・見積もり等  商談の時、彫刻等の打ち合わせなど 幾度かお邪魔させて頂きます。
このお客様もその中のお一人です。この方のお宅へ訪問する度にいつも気になっている事がありました。それは、玄関にかけてある大きな掛け軸です。高さ(長さ)は優に1800mmはあると思います。その掛け軸に書かれているのは、隷書体(れいしょたい)の沢山の文字。何と書いてあるのかは分かりませんが私の好きな書体の一つだったので、すごく気になっていました。
ある時、彫刻の打ち合わせをしている時に思い切って伺ってみました。すると以前、書道の先生をされていて、 これは私が書いた書ですとおっしゃいました。その時私は(なるほど) と思う事がありました。
打ち合わせをする度に大きな紙を用意されて、走り書きをサッ サッとされるからです。それにしてもすごく良く書いておられ感動しました。そこで 一つ提案致しました。せっかくこのような腕を持っておられるのですから墓石の正面の文字を書かれてはいかがですかと。少しためらっておられましたが、それならとご返事頂きました。
早速、石塔のサイズの紙をご用意して隷書体で書いて頂きました。石塔の正面の文字 『◯◯家累代之墓』  と 五輪塔の 正面  『倶会一処』の文字を書いて頂きました。
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とても良い お墓作りをさせて頂きました。腕に自信のある方 もない方も、挑戦してされてみてはいかがですか? 

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お墓の展示場

見学会 316日(土)~24日(日) 68日(土)~17日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く