森田石材店ブログ 【アーカイブ】 - 2017年09月 -

ファミリーヒストリーとお墓

2017年09月08日 08:00

森田 浩介
仕入担当の森田です。
NHKの番組で「ファミリーヒストリー」という番組があります。その説明には、
『著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめる番組。驚きあり、感動ありのドキュメント。』
とあります。
私、この番組が割と好きで、時々観ておりました。番組の中では家系図から両親や祖父母、曾祖父母をどのような生き方だったのかを辿っていきます。そして、今の自分の中にあるアイデンティティに気づいていくような流れです。
途中で出演者が涙する場面も少なからずあります。それを観ながら「この人の涙の本当の理由は見ている私達には分からないのだろうな」と思ったりします。
それは、当時の苦労もさることながら、自分の中にある先祖との共通点や本当は触れたくないこと等がすべて包括されているように見えるからです。きっとその人の中には大きな変化があるのかもしれません。
私共も石屋ですから、お墓を建立の際にはお客様に家系図を書いていただく場合がございます。出来ればすべてのお客様に書いていただきたいのですが、とても手間な話ですし、お時間もかかりますので私共もお手伝い出来ていないのが現状です。
そんな中でいいサービスを発見しました。
先日、東京で開催されておりました「エンディング産業展2017」の時に出展されていた「ファミリーヒストリー記録社」という会社です。この会社、家系図の作成をはじめ、まさにファミリーヒストリーの様な本まで作ってくれるサービスがあるということです。今まで家系図サービスはありましたが、ヒストリー仕立ては初めて見ました。
また別のブースでも「その人の歴史が祭壇になる」という様に、映像バックに焼香するかたちも紹介されていました。多様化するサービスをテレビでは面白おかしく紹介されています(今回はペッパーくんが木魚を叩きながらお今日を読んでいた)が、実際にはこうした深みのあるものも形を変えて出てきていると感じます。
話はそれましたが、森田石材店でも家系図をお書きになったお客様は一様に「書いてよかった」「スッキリした」とおっしゃいます。またお墓づくりに深みが出るといいますか、同じお墓を建てても特別なお墓になるということです。少々費用はかかりますが、めったにしないお墓づくりの時こそ家族のルーツを辿ってみるのはとても大切なことだと思います。
お墓そうじ〜文字の周りはご注意〜

2017年09月07日 08:00

上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

先日、あるお客様から「お墓の石はに欠けるものですか?」「欠けた所から水が浸み込んでしまわないですか?」とご質問がありました。

詳しくお話を伺うと、「お盆にお墓の正面文字(〇〇家之墓)の汚れを歯ブラシで掃除していたら、文字の細い所が少し欠けてしまった。

硬い石がプラスチック製の歯ブラシが当たった位で欠けるのですか?石に問題が有るのですか?」と言う事で、墓地へ行って状況確認したところ、実際に何処が欠けているのか分かりません。

その場から電話して聞いてみると、『墓』という字の下の部分の土の右の所の細い部分の先がほんの少しだけと言うことでした。

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5年前に建立して頂いた時にも、お墓のお手入れについて正面文字の彫刻部分、特に細い部分は欠ける事があるので掃除されないほうが良いと説明しておりましたが、最近汚れが気になって歯ブラシで擦られた様です。

欠けた部分も言われないと判らない位で、お客様にも再度、正面文字のお手入れの注意点をお話して了解して頂きました。

弊社では、墓石の正面文字に基本的には色を入れません。彫刻文字の深さ(文字幅の1.5倍)で影が出来て文字が浮び上がります。

また、彫刻部分の凹の部分にも自然な汚れが付いて味わいが出てきます。

私はお客様にはその様に説明しております。

お墓のお手入れでは、特に正面文字の所の汚れが気になるかと思いますが、どうしても掃除される場合は細い部分は特に注意してください。

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お米の季節になりました。

2017年09月06日 08:00

yoshidumi

みなさん、こんにちは。本店の義積です。

9月に入り、少し秋らしい季節になりました。私の家の近所の田んぼでは稲刈りが始まりました。今年の稲の出来はどうなのでしょうね。さて、ご飯の事を「シャリ」や「」銀シャリ」と言いいますが、この舎利を漢字で表すと「舎利」です。
舎利は仏教に深くかかわっている言葉です。仏教辞典には、仏舎利とはお釈迦様の遺体・遺骨に相応する。お釈迦様が亡くなられ後、その遺体は火葬され、八つの部族に分け合った。彼らはそれぞれの自国に仏舎利を納めた塔(舎利塔)を建てて供養した。スゥーパといわれる「塔」に納められました。と、書いてあります。ストゥーパは、「お墓」を意味する古代インド語です。これが日本にも伝わりお寺の三重塔や五重塔にも必ず仏舎利が納められました。日本のお寺には塔がありますね。しかし、お釈迦様の仏舎利は、限りがありますので、それに匹敵するものがありました。それが写経を仏舎利の代わりに納めて供養されました。
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在る説には、仏教では舎利、すなわち骨は土に帰ると肥やしになり、稲、麦など穀物になって、命をつなぐ役に立ってくれるという事から、穀物は舎利からなるものであり、非常に尊いものだとされるのです。この教えが日本に伝わり、日本では米のことを「シャリ」と呼んで尊ぶようになったそうです。大切に育てられたお米を、しっかり味わって食べたいですね。
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伊吹山の記念碑

2017年09月05日 08:00

森田 茂樹

伊吹山は岐阜県と滋賀県にまたがる標高1,377mの山です。実は弊社が昭和42年に初代藤四郎が樽谷製袋㈱さまの依頼で記念碑を建立しています。

先日、知り合いの方が「森田さん伊吹山に記念碑を建てられてるのですね。ビックリと感動で写真を撮りましたよ」と声を掛けていただきました。私も嬉しくて、あらためて祖父がご縁を戴いた仕事に感謝です。
記念碑には、
 伊吹山頂上 標高1,377メートル
一.お互に手をとりあって秩序を守り 楽しい登山をつづけましょう
一.お互に自然のめぐみに心をよせて 花と緑をそだてましょう
一.お互に霊峰伊吹の山に精進し みんなの幸せをきずきましょう
と彫られています。
伊吹山に登られることがあれば是非、頂上の記念碑の前で写真を撮ってくださいね。
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石の吸水率って?

2017年09月04日 08:00

山崎 倫子

本店の山崎です。

弊社の展示場の値札には、「石の吸水率」を数値で表し、★印で評価しています。
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↑こんな感じです。
吸水率とは、石材が水分を吸収する割合を数値で表したものです。簡単に言えば、どれだけ水を吸うか・・・という事です。数値が低いほど、水を吸いにくい石ということになります。
墓石は長年、風雨にさらされた状態で建つことになりますので、水分が抜けないまま長年経過すると「ひび割れ」や「変色」の原因になると言われています。また寒い地域では、凍害などの影響が出る恐れがあります。もちろん、どんな石でも、水を全く吸収しないということはありませんが、出来るだけ吸水率の低い石を選ぶことにより、劣化が起こりにくいといわれています。
もちろん、条件は様々ですので、そこばかりにこだわることはないと思います。ご自分がどこに重きを置くのか・・・色、価格、産地、形など、こだわるポイントは個人によって違ってきますが、気にするポイントの1つとして、展示場へ来られた際には吸水率の★マークも見てくださいね。

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知っておきたい「寿陵墓」

2017年09月03日 08:00

福島 正弘
滝野店の福島です。
9月になり、だいぶ朝晩は涼しくなってきました。ただ日中はまだ気温も高く、寒暖差がありますので体調管理には十分気をつけたいと思います。
皆さんは「寿陵墓(じゅりょうぼ)」をご存知でしょうか?生前墓(せいぜんぼ)」とも言います。「寿陵」の「寿」という字は長寿・長命など命を長らえるという意味で使われており、「陵」は「みささぎ」と読み、古来中国では「皇帝の墓」と言う意味で使われておりました。日本でも天皇の墓を「御陵(ごりょう)」と言い、私の出身地である京都には「御陵」と書いて「みささぎ」と読む地名もあります。京都の山科区にある地名ですが、こちらには天智天皇(中大兄皇子)の陵墓「天智天皇山科御陵」があり地名の由来となっていると思われます。
中国では生前にお墓を建てることが長寿を授かる縁起の良いこととされていました。秦の始皇帝をはじめ、歴代の皇帝はみな「寿陵墓」を建てています、これは権力の象徴といった意味合いもあったのかもしれません。そのような起の良い「寿陵墓」には様々なメリットがありますのでいくつかご紹介したいと思います。
・次の世代の方の負担が軽減される
誰か身内が亡くなった時、「すぐにお墓を・・・」と思われても、立地のことや墓石のこと、どの様なお墓にしようか?などなど、時間も費用面でも負担はかかってきます。その点「寿陵墓」を建てておけば、いざという時「安心」であると言えます。また「お墓は課税の対象にはなりません」ですので、相続の際にも「相続税」はかかりません。「不動産取得税」や「固定資産税」など発生しないので「節税対策」にもなります。
・自分の気に入ったお墓を作ることが出来る
たくさん種類のある石や、デザイン、場所など自分の思い描いていたお墓を作っていくことが出来ます。
お盆に皆さんが集まられた時にお墓の話になった、前から少し気にはなってたなど仰っていただける方も沢山おられます。この機会に「寿陵墓」検討なさってみては如何でしょう?「相談だけ」「店の近くまで来たから」など大歓迎です。実際に展示品を見ていただいたり、ご提案させていただくことで、よりイメージが広がっていくと思います。一生のうち、何度も検討されることでは無いと思います。だからこそ、ご自身で納得のいくお墓つくりのお手伝いをさせていただければ嬉しいです。

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かたよらないこころ

2017年09月02日 08:00

中村 淳
滝野店の中村です。
弊社では新しいお墓を建てられたとき、「写経」と一緒にご納骨されることをおすすめしております。「写経」については先日こちらの記事でも書きました。
私が担当しているお客様の多くも、一緒に写経を納骨されています。その大半の方の最初の反応は「はぁ~、書けるかな・・・」と不安そうにされます。
中には「自分は頑張って書くけど他の家族は忙しいから無理かな・・・」と仰られる方もいます。しかし意外と家族に渡すとみんな書いてくれるそうです。
あるお客様は「家族みんな書いてくれるみたいで関東に住んでいる孫にも送りたいから追加お願い」と3セット、計9枚分の写経セットを追加された方もおられました。納骨まであと一週間少しでしたが自分もあと3枚書くとの事でした。この方、以前に一度だけ写経をしたことがあるだけでしたが写経にどっぷりハマリ、今では定期的に書かれているそうです。
そのお客様にこんなことを言われました。
「森田さんの写経セットの袋に書いてある言葉に凄く感動した」
その言葉とはこちらのことです。
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この写経セットは、奈良県の池渕石材工業さまのご好意で当社も使用させてもらっています。
これは「高田好胤(たかだ こういん)」という方の言葉です。高田好胤氏は薬師寺で管主(住職)をされていた方です。分かりやすい法話により「話の面白いお坊さん」、「究極の語りのエンタテイナー」とも呼ばれました。かの人間国宝「三代目 桂米朝」も彼の法話を参考にしたそうです。また金堂、西塔など薬師寺の伽藍の復興に道筋をつけ、薬師寺の再生に生涯をささげられた方です。
当時、修学旅行の学生に説明するのは、下っ端の坊さんの仕事だと思われていました。しかし副住職だった彼は「案内坊主」と陰口を叩かれながら、「(子供の)心に種をまく」仕事として、一番情熱を注いだそうです。 
彼は薬師寺金堂の修復を行うために「写経」をしてもらって納巻料を納めていただくお写経勧進を行います。そんな高田好胤氏が般若心経をわかりやすく説明したのが上の「かたよらないこころ・・・」だそうです。般若心経の主なテーマは「空」ですがそれを説明したものなのだそうです。
般若心経にはそういことが書かれているのだと思いながら写経をするとまた違った感動が味わえますね!

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西上様のお墓づくり

2017年09月01日 08:00

眞下 尚利

篠山店の眞下(ましも)です。

昨年、建立させていただいた「西上様」のお話をさせていただきます。きっかけは、一昨年の9月にお父様が亡くなられて、お悔やみで訪問をしたのがきっかけになります。
納骨できない夫婦のお墓が3基あり、お父様や今後皆様が入られるお墓がありませんでした。檀家になっておられるお寺(納骨堂も建てさせていただいています)様もよく知っており、いろいろなご質問にお答えさせていただく内に、信頼していただいたのではないかと思います。ご家族の話、西上様のお墓づくりの想いなどお聞かせいただきました。
1周忌または、3回忌に建てたいというご意向を伺い、まずは仮埋葬をご用命いただきました。仮埋葬とは当社で穴を掘り、クリアボックスなどを用意して、お墓を建てるまでの間、墓地に骨壷ごと安置させていただくサービスです。
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仮埋葬を満中陰に済まされたあと、お墓づくりのご相談に入らせていただきました。
最初は、御影石の伝統的な和風なお墓をお考えになっておられましたが、篠山店などご案内しているなかで、「伊達冠石」を気に入っていただけました。西上さんいわく「一目ぼれ」だったようです。この「伊達冠石」は関西では、当社のみの取り扱いで、他にはないお墓の形だったことも決め手になりました。
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ご希望の花立や、塔婆立ても「伊達冠石」で作成依頼をいただき、その年末にご契約いただきました。1周忌のタイミングで建てるということで、西上様も書いておられますが、1年間あっという間でした。
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来月3回忌に営まれます。半年ほど、ご無沙汰していますので、お参りに伺い、お墓の点検もしてこようと思います。久しぶりのお出会い、楽しみです。是非、「西上様」のお声も見てくださいね。
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お墓の展示場

見学会 316日(土)~24日(日) 68日(土)~17日(日)

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く